槍ヶ岳・Viva北鎌!

過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
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計画書
(更新時刻:2012/09/14 13:59) |
写真
感想
今回、本場のアルペン踊りをしたく槍に行く事に成った。
昨年も同時期に計画された案だったが、困難な状況に陥り今年の開幕と成った。
が、今年はもう1パーティーP1から取り付くメンバーが居て、
槍テン場で落ち合う話しに成ると言う、更に女子メンバーも表銀座から参戦し、
槍テン場で会えるカモ?と言う嬉しいおまけ付き。
1日目 くもり→午後小雨
台風が九州を直撃するらしく、天候も余り良くない。。。が、
初日・二日目の天候に全てを掛けて挑む事にした。
前夜は早く神奈川を出発し、沢渡に着いたのは23:30まだ一杯飲める時間帯。
4:00に起床してもソコまで寝不足では無い。早めにタクシーへ乗り込み5:00過ぎに上高地BTへ到着。
5:30には出発した。
朝早いと言う事も有り、少し早歩きでも汗はそんなにかかない。7:30には横尾へ到着した。
休憩もソコソコにババ平まで足を伸ばす。ココで9:00。良いペースだ。
ババ平から水俣乗越の分岐までは近い・・・。ここからが問題!
案外この急登はキツく。水俣乗越までGPSを頼りに「後〜分くらい。がんばっ!」が続くw
10:30水俣乗越・・・。このまま槍に行けばどんなに楽だろう・・・。
そう思いながら、急なザレた道を北鎌沢に向かい下る。と言うより「墜ちて行く」に近い・・・。
そして12:00前にGPSと前回の記憶を頼り北鎌沢出合いへ到着!
このまま行けば、14:00前には北鎌のコルへ到着する予定・・・。
が、しかし!ココからが試練の連続だった・・・。
試練その1→水場が無い・・・。
お目当ての沢が枯れており、先ずは水を探す事から始まった・・・。
地形図を見て、徳pは下流を探しに自分は、沢を少し登って見る事にした。
丁度、右俣と左俣の分岐に差し掛かり、耳を澄ませて聞いていると微かに水の音が聞こえる・・・。
その方角に行くと分岐から左俣に5分ほど登った箇所に水が流れていた。
「助かった」と言う思いと確実に汲める箇所を確認すると急いで分岐まで下った。
下ってしばらく休憩していると徳pが水を汲んで帰って来た。どうも下流にも有ったらしい。
試練その2→北鎌のコル争奪戦。
流石に疲れたので、しばらく休憩をしていると別のパーティー(単独行2名)が来てしまった。
「ヤヴァイ・・・」本来なら「こんにちは!今日は何処までですか?」とか話しをするが、
沢を登り詰めた箇所にテント2張り可能な幕営地が有り、平でしかも樹林に覆われている為、
ツェルトでも問題無い様なコルである。
実は今回、有る事情でツェルト泊なのである・・・。
北鎌のコルに幕営出来無い=森林限界以上で幕営=ツェルト泊もままならない=あふぇ(@_@)y
挨拶もソコソコに徳pとはコルで待ち合わせる事にし、そそくさと準備を急いだ。
水を全て飲み干し、一気に先程の水場まで登る。
先に登って行った別パーティーが、水場を探しているのを尻目に先程の水場へ急行する。
急いで水を汲み、別パーティーを追い越す勢いで北鎌沢を登り詰める。
追い付かれると終わりなので、兎に角がむしゃらに登る・・・喘ぎながら岩にしがみつき、
途中下を見ながら休憩しては、喘ぎながらまた登る・・・。
「クソォ。前回と同じだよぉ」と思いながらも、足を吊りながら登った。
そして北鎌のコルに到着した瞬間に見たのは、残酷的な現実だった・・・。
先客が来ており、しかも4テンを張っていた。。。自分達のスペースは皆無である。。。
「有り得ない・・・」その場でしゃがみ込んでしまった・・・。
試練その3→幕営地争奪戦。
しばらく放心していると、テントの中から男性が顔を出す。
2、3話しをして、白い給食帽を被ったおじさんが来たら「先に行く」と伝えて欲しいと伝言を頼む。
既にパワーは力尽きて居るが、それでも先を目指して幕営地を確保せねば成らない。
稜線に辿り着いても「安息」と言う言葉は無いのだ。
他人より早く幕営地を確保する。こんな稜線ではソコが肝要。
幕営出来る箇所は限られてるし、直ぐ隣の幕営地と言っても、ピークを越えた先に有るとか、
ソコも駄目なら更にその先へ・・・と、行けども行けども腰を下ろす場所が無い事も想定される。
そんな事を考えると少しでも先に行くしかない。
また、後続パーティーを気にしながら先を急いだ。
少し進むとツェルトが一張り出来る場所が有ったが、ソコも既に先客が居た。
流石に体力自慢でも、ハイピッチの登りの後は堪える。
少し登っては休む、何度か繰り返すと目の前の天狗の腰掛けが現れる。
「アレを登らなきゃ成らないのか・・・」と、複雑な思いで何度目かの稜線に出ると、
直ぐ右手に幕営地が・・・ギリギリ這松が有り、何とか張れそうな感じ。
途端に緊張の糸が途切れ疲れがドッと出る。
上高地から永遠9時間、歩き詰めてココに辿り着いた。
「もう、登らなく良いんだ・・・」と、あしたのジョーの様に小雨が降る中、ツエルトを被って項垂れる。
しばらくすると、単独の1パーティーが追い付く。
その先にも直ぐに幕営地が有ったらしく、早速テントを張っている。
近辺のブルーベリーを摘みながら、30分ほど休んでも徳pが現れないので探しに下って行く。
時折「徳p〜」と呼んでみるが、返事は帰って来ない。
幕営地より10分程下った箇所で、再度呼びかけると下の方から返事が聞こえる。
しばらくすると登って来たが相当疲れていた。最近登ってないのが覿面に堪えたらしい・・・。
(後で、聞くと自分が余計な事を言った為、最後のツメで間違えたらしい)
幕営地でツェルトを張り終え、夕食に有り付いたのは夕方。
あの時乾杯したビールは、温くて苦いけど本当に旨かった!身体中に染み渡った!
ご飯は当然フリーズドライのカレーだけど、本当に旨かった!
その後は、狭いツェルトで泥の様に眠った。
2日目 晴れ→夕方くもり
朝目覚めると、徳pが「凄い星だ!」と叫んでいる。
早速自分も外へ出ると、満天の星空だった。晴れ確定!
まだ明け切らぬ内に静かに朝食を取る。
風一つ無い稜線上、穏やかな朝を約束された。
ふと沢筋を見下ろすと、いくつものヘッデンが、この尾根を目指している。
コレからアノ沢筋を登ってココまで来るのかと思うと、
「大変だなぁ」とため息が出る。
しかし自分達も今日も長丁場、しかもこの稜線を走破しなければ、安住の地は無い。
確かに食事は多目に持って来ているが、水は心許ない。
常に追い込まれるこの感覚が、正にヴァリエーション。
一般道の縦走では味わえない。
早々に準備をし天狗の腰掛けに取り付く。
しばらく登って、先を見上げると
独票が立ちはだかる。
朝日新聞が差した独票は、オレンジ色に染まって行った。
今回の第一目標に向かい、稜線沿いを歩く。
そして、独票の手前の小さいスペースで装備を整える。
屈曲するかも知れないが、大して難しい訳でも無さそうなので、
ザイルは一本だけにする。
準備を進める間に2パーティーが独票の直登ルートに取り付いている。
1パーティーは3人組。もう1パーティーは単独。
両パーティー共にともノーザイルだ。
確かに2級や3級の岩場なので、落ちる可能性は少ない。
が、我々は安全策を取りザイルを出して登ることにした。
取り付きの位置が分からず、藪の中に入ったが独標基部を右から一瞬回り込み、
一般道から左に乗り越すと支点が有った。
更にそのまま基部の左側を下から巻くと、写真で良く見る凹角ラインが
見えており、細いボロボロのスリングが垂れている。
感想書込ちう・・・・。
1年越しのプロジェクト完遂
アルペン踊り
kenzo編
htok編
個人的に反省点がたくさんありすぎる山行でした。
kenzoさん、すばらしい山行をありがとう!
いくつもの反省点、ごめんなさい!もう一度、鍛えなおします。。
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