【秋田駒】八合目バス停〜横岳〜女岳〜男岳〜男女岳
- GPS
- 06:50
- 距離
- 11.3km
- 登り
- 799m
- 下り
- 838m
コースタイム
- 山行
- 5:26
- 休憩
- 1:23
- 合計
- 6:49
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
全体的によく整備されていますが、女岳周辺はガレ場にうっすらと踏み跡があるのみです。 |
写真
感想
今年の春に亡くなった母方の祖母の墓参りのため、お彼岸の最終日である9/26(火)に両親とともに秋田の大曲(現 大仙市)に行くことになりました。両親は墓参りの前日の9/25(月)に乳頭温泉に前泊することになったので、自分はさらに前乗りして秋田駒ヶ岳と乳頭山に登ってくることにしました。仕事を終えた9/23(土)の夜に東北新幹線で盛岡まで行き、9/24(日)に秋田駒ヶ岳に登ってから水沢温泉郷に宿泊、翌9/25(月)には乳頭山に登頂後、両親と合流して乳頭温泉に宿泊するという計画でした。
【八合目登山口〜焼森〜横岳】
早朝5時に宿をチェックアウトし、田沢湖線と路線バスを乗り継いで登山口に着いたのが7時32分。盛岡で朝食を食べそこね、早朝の田沢湖駅前では朝食を調達できる場所もなかったため、登山口にある避難小屋で朝食代わりのビスケットを口に放り込んでから焼森方面を目指して出発しました。しっかり朝食を取れなかったせいか、後半にバテることになります。
赤倉尾根と呼ばれる樹林帯の道で緩やかに高度を上げていき、途中で涸れ沢を渡って隣の尾根に上がると、徐々に道は火山らしい砂礫の道に変化します。徐々に秋田駒の最高峰 男女岳の全容を捉えられるようになり、ふり返れば笹森山や湯森山が見えるほか、翌日に登る乳頭山や岩手山も視界に入ってきます。一頑張りで最初のピーク焼森に到着。そのまま進めば、苦もなく横岳に至ります。
【大砂焼〜「ムーミン谷」〜女岳】
横岳山頂で右手に阿弥陀池や男岳に至る分岐を見送り、南の大砂焼方面に進路を取ります。ガレ場というより砂場といった趣きの斜面を軽快に下っていくと次の分岐があるので、ここを右に進んで砂礫の急斜面に付けられたトラバースの道を抜けると、俗にムーミン谷と呼ばれる平坦地に出ます。ここは小岳、女岳、男岳、横岳といったピークに包まれた谷間の別天地で、高山植物の宝庫であり同時に紅葉の名所でもあるそうです。時期的に目だったのはリンドウのつぼみくらいでしたが、風光明媚な湿原には違いありません。ただ、正直なところ「ムーミン谷」という名前はいまいちピンとこないんですが……こんな感じでしたっけ? ムーミン谷って。
湿原を抜けると道は阿弥陀池への直登ルートと男岳や女岳に至る道に分かれます。女岳に向かって進んでいくと、辺りは徐々に歩きにくいガレ場になっていきます。女岳への道は地形図や山と高原地図には記載がなく、踏み跡も薄いです。正式な登山道ではないようですが、特段立ち入り禁止の標識などもなかったので、歩きやすいところを探して進んでいくと、いつの間にか山頂台地に出ていたという感じでした。そこまで急傾斜な場所でもないので、転倒しても滑落するようなことはないと思いますが、足首を捻るようなケガをする可能性はあるので慎重に歩きたいところです。
【五百羅漢〜男岳】
女岳から男岳への道は斜面に付けられた細いトラバースになっています。全体的に道幅が狭く、道も草に蔽われがちです。足元に注意しながらロープの張られた急斜面を上がって尾根に出て、分岐を右手に進めばやがて男岳の山頂に至ります。この日の行程の中ではもっとも厳しい急坂でした。
だいぶヘバってきたので、山頂で昼食休憩を取っていくことにしました。ダイソーの固形燃料でインスタントラーメンを作って食べようとしたのですが、あまり上手くいきませんでした。その辺の顛末については下記の日記を参照してください。
・ダイソーの固形燃料でお湯が沸かせなかった話
https://www.yamareco.com/modules/diary/96561-detail-310520
ぬるくてあまり美味しくないラーメンを食べ終えると、阿弥陀池への道を下って行きます。残すピークはいよいよ最高峰の男女岳のみです。
【阿弥陀池〜男女岳】
男岳からの道を下り終えるとすぐに阿弥陀池の湖畔です。池を半周するように木道を進んでいくと避難小屋(改装中)があり、トイレも設置されているのでありがたく利用させてもらいます。一息をついたところで、男女岳に向かって歩きはじめます。山頂への登路は階段状に整備されており、大変に歩きやすいのですが、ここに来てだいぶ息が上がってきました。昼食を取ったとはいえ、朝食を抜いた影響が出てきたのかもしれません。トレッキングポールを使い、一段一段を這い上がるようにゆっくりゆっくりと登っていきました。体力的にはかなりシンドかったですが、麓からのイメージよりはずっと短時間で頂上に着きました。山頂はまさしく360度の大展望です。あいにくこの地域(北東北)の山の位置関係に明るくないので、ハッキリと山座同定できたのは岩手山と八幡平くらいでしたが、この日はかなり視界がクリアだったようで、鳥海山や早池峰、果ては八甲田あたりまでも視認できたようです。ここでも充分に休憩を取り、下山に取りかかりました。
【阿弥陀池〜片倉岳〜八合目駐車場】
登りは大変にきつかったですが、下りはあっというまでした。阿弥陀池の湖畔まで下りれば、後は男女岳をグルッと半周するようにして駐車場まで戻るだけです。展望のいい平坦路を軽快に進んでいくと、徐々に急な下りが出てくるようになります。赤土の広場を通過し、鉱山跡地を抜ければ、もうバス停のある八合目はすぐそこです。
バスの時間に合わせようとして小走りになり、バランスを崩して道脇のヤブに転倒したりしましたが、幸い笹藪に引っかかってケガらしいケガもしなかったので、すぐに這い上がり、14:40のバスに飛び乗って下山を完了しました。
この日は水沢温泉郷のペンションに宿泊し、温泉につかって翌日の乳頭山登山に控えました。
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