好天のニペソツ山 遅い初秋の訪れ

2023年09月24日(日) [日帰り]

• GPS: 11:29
• 距離: 26.5km
• 登り: 1,965m
• 下り: 1,951m

コースタイム

日帰り

• 山行: 9:37
• 休憩: 1:52
• 合計: 11:29

4:39 幌加林道ゲート
5:09 5:09 幌加コース登山道取付
6:02 6:06 三条沼
6:40 6:40 幌加コース6.5km地点
7:32 7:40 1662m峰
8:46 8:46 前天狗
9:00 9:00 天狗平
9:09 9:21 天狗岳
10:14 11:27 ニペソツ山
12:16 12:19 天狗岳
12:29 12:31 天狗平
12:43 12:43 前天狗
13:39 13:49 1662m峰
14:27 14:27 幌加コース6.5km地点
14:54 14:54 三条沼
15:39 15:39 幌加コース登山道取付
16:02 16:02 幌加林道ゲート
16:08 ゴール地点

天候

快晴だか周辺の山の頂には雲多め

アクセス

利用交通機関：

自家用車

悪名高き登山口駐車場。20台以上とめられるが、入り口の泥沼と柔らかな地面で轍が深い。みな出発が早いく暗いうちから来るのでよく見えない。1台スタックしてしまった車あり。私は前日下見をして駐車場の50m位下の3〜4停められるスペースに停めるか更に100m位下の幌加温泉までの舗装路に停めようと決めていたが、駐車場下のスペースがまだ1台しかいなかったのでそこに駐車。下山時は舗装路に1台停まっていたが、正解です。

コース状況／危険箇所等

コース全体を通してわかりにくい箇所はない。最初の林道部分の後半から8キロポスト標高1540m付近の最初にニペソツにご対面するところまでは、ドロドロが続きます。帰りは多少固くなっていた気もしました。
1662mのピークからその下の鞍部までは樹の根や岩で歩きづらい。
鞍部から稜線までは最初は高山植物の多い気持ち良い道だが、上部は浮石だらけの滑りやすい急登で、落石の危険がかなりある。人が多いときは要注意。ルートもう少しなんとかならんものか？

その他周辺情報

前泊ならば糠平温泉郷が車で20分くらい。登山口から1キロない幌加温泉鹿の湯は男女混浴で着替える場所が別れてる程度。内湯は３種類の泉質ごとに浴槽が別れている。露天は１箇所また別の泉質かな。どれも素晴らしい肌ざわり。日帰り600円、素泊まりあり。

写真

9/24 5:43

林道を2km歩き、作業道跡に入って沢を渡ったところに3.5kmポスト。ここまでも泥泥箇所多数。

9/24 5:54

いたるところでキノコが元気。

9/24 6:02

笹の左手に沼（無名沼）があって三条沼かと思ったらまだ少し先。三条沼には5km標識があります。

9/24 6:02

三条沼

9/24 6:06

三条沼

9/24 6:38

三条沼からは標高1,250-1,300mに急坂があるものの、傾斜は比較的緩やか。特に迷い平といわれる6.5km標識前後は緩く、でもドロドロも。

9/24 6:40

9/24 7:10

傾斜が立ってきて空が近くなったような感じがしたら、いよいよ二ペソツ山と対面の1540mの展望地で8kmの標識がある。

9/24 7:10

足元崩壊地の向こうに二ペソツ山登場。

9/24 7:10

高く、遠い。

9/24 7:34

細くなった尾根を100mちょっと登るとシャクナゲに囲まれた1662mのピーク。石狩岳と大雪山が見えた。

9/24 7:35

1662mピークは昭文社の地図で二ぺソツの展望台とあることろ。なのでアップとりましたが1540m地点の方が迫力あるかな。

9/24 7:37

ピークから少し進むと岩場があり、こっちの方が展望が素晴らしい。ウペペサンケ山が雲から出てきた。

9/24 7:38

前天狗岳、天狗岳、二ペソツ山と続く。前天狗岳のカール状の中がルート。

9/24 7:38

石狩、音更からは雲がなかなか抜けない。

9/24 7:40

霜がついていた。この先最低鞍部まで木の根と岩で歩きにくい。

9/24 7:50

最低鞍部を過ぎると気持ちよさげな草原の斜面が広がる。

9/24 7:58

夏は高山植物でにぎやかだろうが、今日はイワギキョウがたくさん咲いていました。

9/24 8:19

最後標高差100m弱の細いザレの道をロープにも頼りながら登りきると稜線に出ました。トムラウシ山と対面。

9/24 8:19

大雪山は旭岳以下雲上に。昨日頂上で雨に降られた双耳峰の石狩岳。音更がやっと雲から出てきました。

9/24 8:19

9/24 8:20

ウペペサンケ山はすっかり雲から解放されました。

9/24 8:23

稜線はウラシマツツジの赤がたくさんでした。

9/24 8:25

二ペソツ山に再会。

9/24 8:27

前天狗の肩越しにあこがれの景色が。

9/24 8:29

9/24 8:38

歩きにくい岩の道を進むと前天狗で10kmの標識と携帯トイレブースがあり、数張りのテントがありました。

9/24 8:38

前天狗からの天狗平・天狗岳越しのニペドン。

9/24 8:39

少し引いてもう一枚。天狗平まではいったん結構下り登り返します。

9/24 8:43

9/24 8:45

9/24 8:43

9/24 8:39

ナキウサギ

9/24 8:46

すぐ近くでも逃げない。

9/24 8:47

それどころか、背中を向け体を震わせながら空に向かってぴきぴき鳴き始めました。

9/24 8:49

トムラウシ山

9/24 9:00

天狗平から天狗岳と二ペソツ山。

9/24 9:03

9/24 9:09

天狗岳は巻きます。

9/24 9:11

真正面からニペドン。

9/24 9:23

少しづつ近づきます。

9/24 9:27

9/24 9:30

9/24 9:33

最低鞍部付近から糠平湖。

9/24 9:34

これを登り返します。

9/24 9:35

9/24 9:46

天狗岳を振り返ります。

9/24 9:46

9/24 9:58

1900mまでの急登を登るといったん平たんに。東壁の下部を覗きます。

9/24 10:04

最後の登り。

9/24 10:11

山頂直下はウラシマツツジの紅葉が見事。

9/24 10:12

9/24 10:13

9/24 10:14

あと少し。

9/24 10:14

登頂。

9/24 10:17

最後歩いた道と北側の展望。

9/24 10:16

すさまじい東壁。

9/24 10:21

登頂！

9/24 10:21

9/24 10:30

石狩岳と音更山。左遠く天塩岳、石狩岳の左奥にニセイカウシュペ山。

9/24 10:32

大雪山を中心とした表大雪、ニセイカウシュペ山から続く北大雪、二ペソツ自身も含まれる石狩岳等の東大雪。

9/24 10:32

石狩からユニ石狩を大きく。

9/24 10:35

大雪山。左端に旭岳。一昨日登った北鎮岳も覗いている。

9/24 10:50

日高山脈。一部だけなので山座同定が難しいが、幌尻だろうか？

9/24 10:51

山頂南側。

9/24 10:56

トムラウシはこの直後から雲の中に。

9/24 11:09

オプタテシケから下ホロカメットクまでの十勝連峰だが、山頂部の雲がなかなか取れない。

9/24 11:12

天狗岳

9/24 11:13

前天狗から天狗岳の複雑な山頂部。

9/24 11:15

前天狗からシャクナゲ尾根の今日歩いてきた道程が見える。

9/24 11:27

下山は二ペソツは背中になる分、ほかの景色を。

9/24 11:34

十勝連峰はもう少しだった。

9/24 11:41

二ペソツの前衛峰。登山道は巻く。

9/24 11:50

9/24 12:00

最低鞍部付近にありました。

9/24 12:15

オプタテシケ山も十勝岳も姿を見せました。遠く夕張岳も芦別岳も見えます。

9/24 12:17

二ペソツ山を振り返る。

9/24 12:26

天狗平

9/24 12:29

9/24 12:30

天狗平下のチングルマ群落の紅葉。

9/24 12:32

ウラシマツツジも。

9/24 12:49

前天狗まで戻ってきたので、しばし二ペソツと対話。

9/24 12:51

ナッキーを探せ。
（左下側、ウラシマツツジで分かりづらい）

9/24 12:53

真ん中の岩の上ではありません。その下、緑の中です。

9/24 12:54

ほんとに二ペソツ山のナキウサギは人を恐れない。こっちを見たり、近くを走ったり。

9/24 13:05

稜線を降りる前に、最後ウラシマツツジの群落。

9/24 13:05

9/24 13:09

十勝三股は、巨大なカルデラ？　クレーター？

9/24 13:24

危険個所の急なザレ場を下って、あとは泥道だけ。中央のピークが1662mの展望台。

9/24 13:27

9/24 13:56

1540mの8Km地点付近の様子。

9/24 14:27

二ペソツ幌加温泉コースは下りが長いのが嫌だという声が多いようですが、傾斜の緩い下りで美しい森を楽しめて、私は好きです。

9/24 14:47

三条沼近くの白樺。

9/24 19:11

鹿の湯で汗を流し、最後は旭川空港でジンギスカンを食べました。お疲れさま。

撮影機器：

Xperia 1 IV SO-51C docomo SONY

感想

moritantan

もう何十年も憧れの景色を見に来るのは、たった二三日の決断だった。休みが取れて山に行こうと思っていたのに、天気がいまいち。晴れていて暑くない場所、それがニペソツだった。
まぁ人生ってそんなものですね。
二日前なのに運良く飛行機がとれました。また、決めていなかった宿も糠平温泉がとれたので、東京を出発する朝に9~12時の晴れの確率が高そうということで、登頂日の変更と、変更した日に登る山を慌ただしく決めました。
酷暑も過ぎ、素敵な青空の下、楽しい時間を過ごせました。ただ、できたならテントを担いで、朝夕じっくり、この哲人を見て湧いてくる感情を語りかけてみたかったですね。
でも、今回短い時間ながらじっと見つめていても、すぐナキウサギが目の前に現れて、そっちに気が行ってばかりだったんですが。