石鎚山・瓶ヶ森(一級水系源流完全制覇の旅 24-25/109・仁淀川水系源流&吉野川水系源流)
- GPS
- 09:31
- 距離
- 26.1km
- 登り
- 1,793m
- 下り
- 2,663m
コースタイム
- 山行
- 2:24
- 休憩
- 0:39
- 合計
- 3:03
- 山行
- 6:10
- 休憩
- 0:24
- 合計
- 6:34
天候 | Day1:曇後霧一時晴 Day2:霧後曇一時晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:西之川バス停からせとうちバスで西条駅前下車。伊予西条駅よりJR予讃線 |
コース状況/ 危険箇所等 |
土小屋・名野川越間は笹の藪漕ぎに加え道が悪い。 シラサ峠・瓶ヶ森登山口間も笹の藪漕ぎ。 瓶ヶ森から東之川へ下山するルートは急斜面のトラバースやつづらが多い上、ザレガレのため足下注意 |
写真
感想
剣山・竜王山に続く一級水系源流完全制覇の旅の四国遠征シリーズ、第22夜の今回は24水系目の仁淀川水系源流・石鎚山と25水系目の吉野川水系源流・瓶ヶ森を石鎚神社頂上山荘泊で縦走してきました。
さて、今回源流をめぐる水系は次の通り。
まず仁淀川は、その源を愛媛県上浮穴郡久万高原町の石鎚山(標高1,982m)に発し、久万高原町内の山間地を久万川等の支川を合わせつつ南西に流れ、その後、流れを東に変えて高知県に入り、上八川川等を合わせ蛇行しながら山間部を流下した後、いの町加田付近で再び南東に向きを変え平地部に出て、日下川・宇治川・波介川を合わせ、 太平洋に注ぐ、幹川流路延長124km、流域面積1,560km2の一級河川です。
そして吉野川は、その源を高知県吾川郡の瓶ヶ森(標高1,896m)に発し、四国山地に沿って東に流れ、敷岩において穴内川を合わせ、北に向きを変えて四国山地を横断し、銅山川、祖谷川等を合わせ、徳島県池田において再び東に向かい、岩津を経て徳島平野に 出て、大小の支川を合わせながら第十地点で、旧吉野川を分派し、紀伊水道に注ぐ、 幹川流路延長194km、流域面積3,750km2の一級河川です。
ともに石鎚山から瓶ヶ森にかけての縦走路の南側に源流があります。
石鎚山といえば紅葉と行場として有名な鎖場。初めての石鎚山なので、登りは表参道・成就ルートで全ての鎖場を通過して弥山まで向かい、さらに天狗岳へも往復。瓶ヶ森へは石鎚山から土小屋・よさこい峠・シラサ峠・吉野川源流碑経由で縦走して西之川へ下山するルートとしました。
麓の西条市や松山市の天気は直前になって持ち直したものの、石鎚山ピンポイントだと1日目は霧がかる予報で、2日目にいたっては昼頃から崩れ始める予報に。休憩の取り方など、下山時刻やその時の気象状況を見ながら適宜判断することにしました。
初日は伊予西条駅からスタート。特急しおかぜ3号から西之川行きせとうちバスへの接続がとてもよく、10分も待たずにバスで出発。逆に石鎚登山ロープウェイはバスが付いて、それを待つことなく出ていったので20分待ちとなりました。そのあたりは予定通りで、お昼前に山頂成就駅を出発。中宮成就社でお参りし御朱印を授かってから山頂へ向かいます。
この時点ですでに山頂付近は霧がかっており、少しでも晴れることを祈りつつ、八丁坂鞍部へ下っていきます。そこから登り返して最初に出会うのが試しの鎖。前社森のピークを経由する形で登りと下りの両方あります。合わせて74m。ここが通過できれば残る3つの鎖も通過できるという意味で「試し」だそうですが、途中棄権が許されないので、登り始めたらやり切るしかありません。(途中棄権できないのは他の3つの鎖も同じ……)ちょうどガスっていて下りの鎖の取り付きが分かりにくかったのと、下りの鎖の基部の処理に手こずったのはありましたが、クリアできたのでいよいよ本番へ。
一の鎖は33mで最も簡単、二の鎖は65m、三の鎖は68mと1つの鎖としてはものすごい長さ。途中、鎖が宙に浮いてしまっているところや足を置くにもつるつるして滑る岩などもあり、そういうところこそ写真が欲しいのですが写真からを撮る余裕が全くありませんでした。同じ鎖場といえど剣山別山尾根や両神山八丁尾根よりも集中力が求められた気がします。
三の鎖を登り切ると石鎚山弥山に到着。石鎚神社頂上社の裏手に出てきました。まずはお参りしてから一旦頂上山荘で宿泊手続きを済ませ、空身になってから天狗岳チャレンジ。弥山に着く前、二の鎖あたりから青空が戻ってきて今こそチャンスというタイミングでした。天狗岳までは山と高原地図でも破線となっているルートで、初手で鎖の下降、ナイフリッジを通り抜けて天狗岳まで向かいます。その先、南尖峰などの東稜は崩壊が進んでいるそうです。
石鎚神社頂上山荘では夕食前に本殿で夕拝、朝食前にも朝拝が行われ、希望者は参加できます。朝拝の時間はちょうど日の出の時間でもあったのですが、あいにくの霧で天狗岳さえも見えない状況。
夕食はカレーでお代わり可能、朝食はご飯味噌汁におかずがいくつか。朝拝で冷えた身体に温かい味噌汁がとても嬉しかったです。
宿泊した9月29日はちょうど中秋の名月。山頂で月見しながら月見団子を食べようと持ってきましたが、肝心の月が霧で隠れてしまうばかり。たまに見えた瞬間でシャッターを切りましたが、残念な感じにぼやけた写真となってしまいました。
2日目は朝食後すぐに出発。三の鎖、二の鎖を迂回路で巻いて、土小屋ルートで土小屋へ。石鎚山へ最も楽なルートと聞いていましたが、崖にせり出した木橋や木道が多く気が休まらないルートでした。
そして土小屋からは瓶ヶ森縦走路へ。前日ロープウェイの係員の方から「整備されていない、荒れたルート」と聞いてはいたものの、その想像以上に荒れていたのが土小屋から名野川越の区間。笹薮漕ぎだけでなく、そもそも足下が悪いルートで、ここはほぼ併走しているUFOラインこと瓶ヶ森林道の舗装路を歩いた方が楽だったかなぁという感想です。一転してよさこい峠から伊吹山経由でシラサ峠までは、笹原越しに見る瓶ヶ森や振り返ると石鎚山と岩黒山の姿が浮かぶ絶景が楽しめました。
子持権現山登山からはUFOラインこと瓶ヶ森林道を西へ。UFOラインは元々「雄大な峰が続く道」ということで、「雄峰ライン」と呼ばれていたそうで、正式名称は町道瓶ヶ森線です。石鎚スカイラインで土小屋まで登るとその先全長27km、標高1,300m~1,700mを走る天空の道。この道沿い、瓶ヶ森の少し西に吉野川源流碑があるので、そちらまでUFOラインをたどりました。
吉野川源流碑からは笹薮の急斜面を葛折りで登り詰めて瓶ヶ森登頂。かなり雲が広がってきたので、下山を急ぐこととして、瓶ヶ森避難小屋も立ち寄って中を見学するに留めました。瓶ヶ森からは台ヶ森経由で東之川への下山路。急坂も多く、さらにザレガレが多く、トラバースも油断してるとルートを見失いそうなルートでした。
西之川バス停からのバスまで時間があったので、一旦ロープウェイ山麓下谷駅まで戻って飲み物を調達。かなり満足度の高い縦走ができました。
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