ノタノ坂を越えて三筋滝、土倉岳西尾根の山毛欅の林


- GPS
- 08:41
- 距離
- 11.9km
- 登り
- 761m
- 下り
- 769m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2023年10月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
三筋滝の右岸高巻き部:お助けロープはありますが、十分注意が必要です。 土倉岳西尾根最下部:今回のレポのルートはかなり急な下りで注意が必要です。一本南の尾根のほうが良いかもしれません。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
携帯
タオル
ストック
カメラ
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感想
暑い夏が終わったと思ったら、急に季節が進んでいる気がしたので、紅葉山行の下見がてら気になっていた茶屋川と土倉岳の尾根を歩きに行ってきました。
ノタノ坂から茨川へは趣のある古い道がしっかり踏まれています。ぶらぶら歩いていると眼下に青い屋根が見えてきました。随分昔に来たことがありますが、すっかり砂利に埋まった河原が広がり、なんだか記憶と繋がりません。伊勢谷を登り藤原岳へ行きましたが、今は尾根道のほうがメジャーのようですね。
広い河原を適当に上流へ向かいます。水量は少なく渡渉は気になりません。水の音と時折上空のジェットと思われる轟音。野鳥のさえずり。シカの悲しげな鳴き声。人に合うことなくのんびりと遡っていきます。
大岩を左に見送ると藤原岳西尾根と出会いました。紅葉になればこちらも来なくてはなりません。10分ほど歩くと天狗岩を正面に見ることができる開けた河原に来ました。誰かいないかと単眼鏡で覗きましたが、人影はないようです。雲が早いです。そういえば強風注意報が出ていましたので、稜線は爆風かもしれません。谷筋では心地よい風が火照った顔を撫ぜてくれています。
やがて谷が妙に広がったかと思うと三筋滝に着きました。なかなかの迫力でしばし見惚れていました。前に進もうと思えばなんとかして高巻かないといけませんが、右岸の巻道は大雨の影響か、下部のお助けロープがついていたと思われる木が倒れ込んでいます。このため中腹までは手がかりなしで崩れやすい斜面を這い登るしかありません。ようやく上部のお助けロープにたどり着けました。それでも斜面が急なので慎重に這い上がりました。上から覗くと谷がすっぱりと抜けた跡なんですね。
滝上部からはまた平穏な谷筋になりましたが、右手からガレのデブリが谷を埋めています。最近の崩壊があったのでしょうか?それからだんだん谷が狭くなってくると亀尾の先端部分に着きました。尾根の下部は平坦になっていますのでここでお昼にしましょう。それにしてもここまで結構時間がかかりました。このまま真の谷を詰め上がり御池に上がろうかと予定していましたが、この先の地形をよく知りませんので予定変更です。
P944鉄塔尾根を登り、土倉岳の頂を踏んで未踏の西尾根を小又谷に下ります。P944鉄塔尾根は気持ちの良い静かな尾根で、お気に入りの所です。一気に鉄塔まで登れば後は御池岳南尾根に合流するまで緩やかな尾根となります。土倉岳までは一息で着きました。御池岳の圧倒的な迫力を実感できる、最高の展望台です。爆風と思われる東のボタンブチを写真に収め、土倉岳西尾根を下ります。
山毛欅と楢の混成する林で、なんとも気持ちの良い場所です。御池岳南尾根のコースからちょっと外れただけなのに、人が来ないんでしょうか?まあ、この空間を独り占め出来るのであればどっちでもいいんです。心地の良い林の中に佇んでいるとモヤモヤが消えていくようです。今日もいっぱいエネルギーを充填させてもらいました。
やがて目の前に高みを維持しているT字尾根が迫ってくると、西尾根は小又谷に向かって急激に落ち込んでいきます。地形図とにらめっこし、少しでも等高線の広そうな尾根を選んで下りましたが、最後はかなり急で難儀しました。また、降り立った小又谷は急峻で大岩が多く、危なく感じました。200mほど下ると緩やかになり、右岸に杣道も現れてきたので、次来るときはここを狙っていきましょう。一度登っておくといいかも。
このあたりはモミジも多く、紅葉シーズンは渓谷美と合わせてさぞかし見ごたえがあることでしょう。再訪決定です。堰堤が出てくると平凡な流れになり、やがて池ノ谷との出合いに着きます。ここから下は堰堤を巻けず少し上の林道へ這い上がります。2kmほど林道をぶらぶら歩き、洗い越しで靴をきれいにして駐車場へ戻ってきました。御池岳へはたどり着けませんでしたが、来る季節の下見がてら、未踏の尾根を歩くことが出来、今日も本当にいい一日でした。
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