もう春山の様相も大絶景の横岳(杣添尾根ピストン)


- GPS
- 06:11
- 距離
- 10.4km
- 登り
- 1,168m
- 下り
- 1,167m
コースタイム
- 山行
- 4:43
- 休憩
- 1:27
- 合計
- 6:10
1950m地点で12爪アイゼン装着
横岳展望地点でアウター着用
三叉峰でストックからピッケル装備へ変更
三叉峰からの下り:アウター・ストック
横岳展望地点でアウター脱
東屋で12爪アイゼン脱
天候 | 午前中は曇天(高曇り)、午後は晴天 |
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過去天気図(気象庁) | 2015年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
八ヶ岳高原ロッジの奥、別荘地内の奥にあります。7・8台停められる広さです。 山道に入るまでは別荘地内の舗装路歩きになりますが、ちょっぴり迷う可能性あり(私は間違えて5分ほどロス) 別荘地だけあって、道路はキレイに除雪されていました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●登山口〜杣添尾根〜三叉峰 山道に入るまでの貯水池までの道は何度も温かさで緩んで、冷えて凍結してを繰り返した歩きにくい雪面です。朝の締まっているうちに通過がオススメです。貯水池から上もルートがしっかり出来ていて、迷うことはありませんが、締まっていてキックしづらい雪面なので早めにアイゼン装着しても良いと思います(私も1950mあたりで装着しました)。杣添尾根はほぼアップダウンの無い一本調子でストレートな尾根ルートで、2500m手前までは樹林帯歩きです。 2550mを過ぎたところで森林限界を出て、そこからはまっすぐ目の前に見える三叉峰に延びる稜線に向けて登り詰める気持ちの良い眺望尾根ルートになります。 ●横岳稜線(石尊峰〜三叉峰〜奥ノ院) 杣添尾根を登り詰めたピークが横岳の幅広な頂上稜線のど真ん中に位置する三叉峰です。ここかた北に稜線を歩くと最高峰の大権現と横岳標識のある奥ノ院、南に稜線を歩くと石尊峰、どちらの方面もその範囲内であればほぼ危険なところはありません。 杣添尾根と違い、稜線は風で雪が飛んでいるためか、雪のない岩稜帯箇所も多くなってます。 奥ノ院から先も、石尊峰から先も、それぞれクサリもある大きく下るルートになりますので、積雪状態や気象状況によってはかなりリスキーなルートになるかもしれません。 |
その他周辺情報 | ●アクアリゾート清里・天女の湯 清里にある丘の公園内になる日帰り温泉(780円)です。風呂は露天・大浴槽・サウナ、広い洗い場があります。館内にはリラクゼーションルームや飲食施設も併設されていました。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
毛帽子
靴
ザック
アイゼン
行動食
飲料
水筒(保温性)
地図(地形図)
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ガイド地図(ブック)
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
ストック
カメラ
ピッケル
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感想
今冬シーズン初めにまだ降雪少ないタイミングで下山利用した真教寺尾根を歩きながら、隣に並ぶ県界尾根、その北にある杣添尾根、3本とも八ヶ岳主稜線に山麓から直接登り上げる尾根ルートで、雪のある時期に登ってみたいと思っていた計画を、まずは難易度の低い杣添尾根ルートで日帰りピストンしてきました。
真教寺、県界はどちらも赤岳に登り詰める尾根ですが、出だしから中間部まではアップダウンもあるダラダラ長い歩き、最後は一気に岩稜を赤岳に登り詰める難易度の高いコースですが、杣添ルートは地図で見る限り、一定角度で主稜線までほぼ直線的に登れて、距離も短い、登りやすそうな感じ。おまけに、ヤマレコ記録を見ても、もうラッセルすることなく横岳まで到達できるルート状況になっているようだし。
朝6時半すぎに駐車スペース到着。
美濃戸からのメジャールートではないので、小さな駐車スペースですが既に停まっているのは2台のみ。どう見積もって片道4時間かからずに主稜線に出れるだろうし、予報では午後のほうが天気が良さそうなので、ゆっくり準備して7時前にスタート。
出だしは別荘地内の舗装路歩きですが、道路の分岐で迷ってしまって5分のタイムロスしながらもようやく雪のついた登山道にたどり着いて、朝で締まった雪面(緩んでシャーベット状になったものが凍結したようなデコボコ雪面)をつぼ足で歩きはじめです。北沢を渡る橋の手前でこれから登る大きな杣添尾根と真っ白な主稜線を確認できました。橋を渡って貯水池と東屋のある広場を越えると、いよいよ尾根の取付きとなり、樹林帯の登りがはじまります。予報では暖かくなるみたいだったけど、朝は適度に冷え込んでいるためキックステップしづらい雪面登りに時々手を焼くようになって、早々に12爪アイゼン装着。遠望の利かない樹林帯をひたすら登り、2400mを超えると疎林帯になって時折富士山や金峰山、そして南アルプスも見え始めました。
2500m超え、森林限界を超えると、いきなり左前方に赤岳、そして正面に横岳・三叉峰が目の前に出現し、そのまま真っ直ぐ三叉峰に登り詰めるルートもしっかり捉えられました。曇天で思ったほど暑くなく森林がなくなって風を感じるようになったので、ここで休憩&服装変更(一枚脱いでアウター装着)。
この展望地点からの眺望↓
見上げる場所まで特に岩稜急登も無さそうなので、ストックのまま主稜線を目指します。
出発からちょうど3時間で三叉峰到着。主稜線からは北アルプス、中央アルプスまでバッチリ見えるクリアな大絶景。これまでに何度も来ている八ヶ岳で、たぶん一番の展望じゃないかとテンションアップ。
すぐ隣に赤岳が見えますが、ここのところ何度も赤岳には登ってるし(積雪シーズンで4度)、横岳は積雪期に登ったことが無いので、今回はサクッと三叉峰からすぐの横岳山頂(奥ノ院)へストックからピッケルに装備変更して移動。
奥ノ院山頂からの大展望を周囲の人と感動共有↓
今回の一番の感動は、乗鞍岳の左横にクッキリと真っ白な姿を見せる私の地元・加賀の名峰・白山を確認できたこと。曇天でこれだけクリアな眺望とはホントにスゴイ。
土曜日の山頂は同じ杣添尾根ピストンの人や赤岳・横岳・硫黄岳周回の人で賑わい、また見渡す主稜線上にも人の歩く姿が確認できます。
時間もタップリあるので、のんびり山頂で過ごし(なんとあろうことか、こんな日に限って缶チューハイを忘れてしまった)、横岳から硫黄岳へのルート確認した後、今度は三叉峰を過ぎて赤岳方面の石尊峰まで。ここで赤岳までの岩稜ルート確認してると、石尊稜をロープで登ってきた2人組が登場し、しばしの談笑。
こうして横岳主稜部(三叉峰、奥ノ院、石尊峰)で1時間半ほど過ごし、ピッケルからストックに装備を戻して11時半に杣添尾根を下山開始。
フカフカの新雪ではなく緩んで締まってを繰り返しているちょっと固めの雪面に少々手を焼きながらもサクサク下って、森林限界に入る手前でアウターを脱ぎ、尾根を下って平地となった東屋のところでアイゼンを外し、13時過ぎに駐車スペースに帰還。
午後は曇天の雲もすっかり消え去って快晴青空、駐車場はポカポカ陽気で温かい舗装路でゲイターやアイゼンを乾かし、ノンビリ帰り支度。
帰路は清里の温泉施設(アクアリゾート清里・天女の湯)で疲れを癒し、下道をノンビリ走って信玄餅の桔梗屋本社アウトレットで、前から気になってた信玄餅アイスを食し、お土産に信玄餅生プリンを買って、渋滞情報のあった高速を避け、奥多摩経由で東京に戻り、新青梅街道で都内に入り、さくら開花で賑わう九段下を横目に見ながら一路自宅を目指し、夜10時半に無事帰宅となりました。
杣添尾根、登山口から短時間で主稜線に出られるし、アップダウンの少ない一定斜度で歩ける危険性の少ないルート、今後も愛用したいルートでした。
ビックリしたのが、八ヶ岳の雪融けの早さ、主稜線の西面はもうGWな趣の雪の全くない場所も多く、ちょっと前までの雪一面な世界ではなくなっていたこと。今年は雪が異常に多いと言われてても、暖かい日が続けばこんなもんなんですね。
こんばんは日帰り八ヶ岳お疲れ様でした。
曇天でも遠望が利いて登り甲斐のある日でしたねー。杣添尾根は頭には入っていてもピストンだと思うとノーマークでしたが、雪山日帰りで堪能するには安全性もありなかなか素敵なルートなんですね。
私は今シーズンの冬山、結局kazさんと歩いた裏磐梯だけになりそうです。12本爪アイゼンが泣いているTT。
YAMA555さん、杣添尾根ルート、おすすめですよん
積雪シーズンど真ん中だとラッセル大変ルートなので、残雪期に丁度良い感じじゃないかと思います。予想よりも天候回復が遅くて山頂では曇天のままだったんですが、晴天時以上に遠望が利いてて、かえって暑すぎずで良かったです
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