快晴!だけど・・・試練の石尊稜



- GPS
- 25:34
- 距離
- 14.1km
- 登り
- 1,385m
- 下り
- 1,385m
コースタイム
- 山行
- 7:27
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 8:28
天候 | 3/28(土) 午前曇り。午後快晴。気温は曇りの朝から高い。 完全に春山の気候。稜線からは360°の眺望。 3/29(日) 予報ほど崩れず。前日に続き気温は高い。昼頃より雲が広がり、小雨が降り始めた。 予定では土曜日は鉱泉アイスキャンディー、日曜日に石尊稜登攀の予定でしたが、予報を考慮して土曜日石尊稜登攀となりました。 |
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過去天気図(気象庁) | 2015年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
そこから先はほぼ雪は溶けたものの、轍が深く、車高が高い車でないと確実にお腹すります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
石尊稜は赤岳鉱泉側から見て、屏風のように広がっている横岳から赤岳に続く稜線上の小ピークのひとつ、石尊峰に突き上げる尾根です。 非常に岩がもろく、冬期以外は快適に登れません(今回思い知りました)。 赤岳鉱泉から取付までは順調に行って約1時間。フルラッセルだと3時間という話も。トレースの有り無しで大きく所要時間が変わるものと思われます。自分達の場合、がっつりトレースがあって行者小屋への一般道から西壁へのルートに入ったことに気付かないほどでした。 基本的には下部岩壁(3P)から雪稜、上部岩壁(2P?)、ルンゼをコンテで登って石尊峰に至ります。下降は地蔵尾根。 今回は予定を変更し、美濃戸から一気に登攀して日没ギリギリに赤岳鉱泉に帰還、ということになったので、F先生が全てリードとなりました。 写真を見てわかるとおり、ルート上に雪がほとんど残っておらず、もろい岩と泥と溶けた草付との格闘になりました(ってリードしたF先生が一番大変でしたが)。 下部岩壁1Pはペツルボルトがちょうどいい間隔でありましたが、雪が全くない岩壁はもろい。つかむと剥がれるから上から押さえて登るしかない状態でした。 時折先行パーティーからの落石が・・・ 小さな落石が頭と腕にヒットしました・・・ 岩登り的な核心は1Pと2Pのようです。 あとはルートを見定めてひたすら登る。雪があるなしでルートが全く違うと思われます。 下部岩壁と上部岩壁の間は爽快なリッジです。天気良ければ気分最高です! 上部岩壁は簡単に感じた、というのも下部よりは岩がしっかりしていたせいかもしれません。 順調にいって取付きから3〜4時間で達する稜線からは360°の眺望です!! |
その他周辺情報 | 下山後はどこにも寄らずに帰途についたものの。高井戸で事故渋滞・・・ 結局お風呂も食事も地元でしたとさ。 |
写真
感想
八ヶ岳石尊稜で講習です。
F先生、kamehiba、Sさんの4人パーティーです。
この雪のシーズンの八ヶ岳は土曜日晴れで日曜日が崩れるというパターンが多い!
なかなか2日間そろわず悩ましい。
今回もご多分にもれず日曜日に崩れる予報なので土曜日に入山し、同日に石尊稜を登攀になりました。
ここのところ気温がかなり高くなっているのでレイヤリングもかなり考えて春山仕様にしましたがロープ、登攀ギア、ピッケル、バイルに翌日のアイス用のアックス2本で荷物が結構重くて赤岳鉱泉への歩きですでに汗びっしょり。
小屋泊でこんなですからテント泊だったらどうなっちゃったのだろう。この歩荷力のなさは真剣にどうにかしないとなぁ。。
汗びっしょりで鉱泉にお昼前に到着。
行動食を食べて、不要な荷物を鉱泉にデポってすぐに石尊稜へ出発。
ここのところ雪がほとんど降っていないようで石尊稜・中山尾根へ向かうルートはまるで一般道のようなトレースがついていました。
この取り付きまでのルートは沢をつめていくので3月初め位まではかなりのラッセルになるようです。
ラッセルはなしですがお昼過ぎから雲が切れ気温がますます上がって熱中症になりそうなくらい。
hibaと後から話したのですがこの日はハイドレが必要でした。この時期はその辺の調整が難しいです。
沢をつめていくと取り付きに先行パーティーがいるのが見えました。
そしてすぐに皆が思ったこと「雪がない!!」。
赤岳西面は岩がもろく、そのため雪がついた冬期の登攀が適しているようですがその雪がないっ。
今回は入山日の登攀でスピーディーな行動が必要でその上ルートの状況があまりよくなかったので全てF先生リード(上部岩壁だけhibaがフリーで一番手で登った)でした。
登攀スタート、いきなり置石だらけの岩登り。支点は小刻みにありますが岩がガラガラで悪い。
その上、通常雪がついて雪面を直登できるようなところがのっぺりした土の壁になっているのでトラバースしながらの登りになりロープの流れが悪い。
そのためF先生は短めにピッチを切って進んでいきます。
今回ルートの状況はあまりよくありませんでしたがこのルートは比較的しっかりした潅木が点在するので支点がとりやすいと思いました。
雪がほとんどなく、潅木、草つき帯が多いのでロープの流れが悪くF先生は状況にあわせてこまめにピッチを切って進みます。
途中の草つきの登りは草のすぐ下が岩でピッケルがまったく刺さらずここもいやらしい登りでした。
雪山のはずなのにグローブやゲーターが泥だらけになりならがの登攀。
kameの口から出るのは「雪どこ〜」「クライミングシューズで登ったら楽勝だよ、これじゃどっかの岩場でアイゼントレしてるみただよ」と愚痴ばかり。。
せめての救いは快晴無風で眺望が最高だったこと。
あ〜この後は雪稜だぁと思っているとリッジは雪がついていて快適でしたが傾斜の強い壁の雪は薄っぺらで地表が透けてみえる。。
「雪はどこじゃ〜」と言いながら登るとようやく上部岩壁。
ここはそれまでとは違い岩も安定していて登りやすかったです。
最後のひと登りをよじよじしていると先頭のhibaが「うぉ〜〜」と声を上げる。
kameもラストで稜線に乗っ越すとようやく東側の眺望が目の前に広がり、富士山がどど〜〜んとそびえて最高の眺め。
飲み物を飲んで、行動食を食べてつかの間の休憩。
そして気持ちのいい稜線歩きで地蔵の頭まで歩きます。
こちらのルートも随分雪が少なくなっていますが登ってきたルートに比べれば天国のような歩き易さ。
実はkamehiba隊は初の地蔵尾根下降だったのでウワサのナイフリッジとかちょっと心配でしたがトレースがばっちりできていたので問題なく通過しました。
気になった雪の緩みも下山開始が4時半過ぎだったので雪がまた締まり始めていたようで全く気になりませんでした。
途中登攀ギアを解除したりしながらさくさくと下山。
日が随分長くなり、なんとかヘッデン歩きになる前に赤岳鉱泉に戻ることができました。
2月末の阿弥陀岳北稜、3月の大山とラッセルはありましたが雪がたっぷりで気持ちのいい山登りが続いたので甘えがあり、kameは登攀中愚痴ばかりであんまり楽しくありませんでした。
でも、特に雪山は雪、風、ガス、時には雨とコンディションによって条件がかわってきます。
その時の条件にあわせて登り方を工夫して登れなくてはいけないし、それが楽しいと思わないとだめなんだなぁと日の沈む美しい景色を眺めて地蔵尾根を下りながら大反省しました。
そして想像力を鍛えていろんな状況を想定して山行の準備をしなくてはいけないなぁとこれまた反省。
それと去年は苦手なのでイヤイヤ少ししたアイゼントレ、ステップアップするためにも来シーズンに入る前にはたっぷり練習しないと絶対だめだとhibaと話しました。
「来シーズンはhibaとふたりでここに戻ってくるぞ〜」と鉱泉への帰り道で石尊稜取り付きへの分岐に戻ってきた時思いました。
この日はお初の赤岳鉱泉泊り。
4人で乾杯して飲んだビールの美味しかったこと。
そしてウワサのステーキはやっぱり美味かった!
翌日はかなり貧弱になったアイスキャンディーでアイスとドライを数本登りました。
どちらも下手っぴでたいして登れないですがkame的にはドライが思いのほか楽しかったです。
昼前には赤岳山荘まで下っておばちゃんの肉うどん&焼肉丼を堪能して下山完了。
冬は渋滞のほとんどなかった中央道ですが今回は高井戸の事故渋滞にまんまとはまりました。
小仏渋滞も春休みに入って復活したようです。
わかっていたけど山はもう春でした。
うれしいような、寂しいような。。
ところでこの年度末の忙しさと花粉症の酷さ、どうにかしてぇ〜〜
kamehibaさん
おつかれさまです。石尊稜の情報お待ちにしてました。
拝見したところ思ったのが、沢の源頭部みたいな状況になっていたのですね
先輩たちの背中を追いかけて行けるようにがんばりまーす
metaさん、こんにちは〜
お待たせするような情報がなくってすみません
過去のレコやブログなんかを見ていたのですが想像以上に今年は西面の雪どけが早かったようです。
ただそのお陰でラッセルがなかったので文句言ってはいけないのですが。。
我々のように技術が未熟な者にとっては体力でカバーできるラッセルの方がよかったなぁと
赤岳西面でステップアップを図ろうとするのだったらアイゼントレを手抜きすると実践で後悔しそうです、というかしました
でも我々の感想はkamehibaレベルで見たものなのでmetaさんの参考になるのか疑わしいですね〜 てへへ
追っかけるもなにも私達はすでに周回遅れですからぁ〜
私達が行者小屋泊まりだったらお会いできたのに残念です。
Xデー前で忙しいと思いますが怪我なぞしないようにしてくださいね〜
落ち着いたらまたホルペンさん達と一緒に
しましょう!
kamehibaさん、おこんびんわ〜♪
雪がないって^^;
自分は25〜26日で行く予定だったのですが中止になりました・・・
ま、脆い岩登りも練習です♪
なんでも練習
ま、美味しいものを食べれたしイイでわないですかぁ〜
渋滞以外は・・・
と、他人事
いろいろ、ガッツリ経験を積んでいますね
凄いです☆
to-fu-さん、こんにちは〜
あれれ、to-fu-さん達の予定は雪が少ないので中止になったのですか??
そうですね、「なんでも練習」肝に銘じまする
いつでも快適ルートに快晴・微風というわけではないですもんね〜
美味しいものがないと頑張れないkamehiba隊です
渋滞は本当にいやですね〜特に1月2月は渋滞なしで片道2時間半
うちは名前の通り、歩くのも覚えるのもカメ足なのでガッツリ積んではいないと思いますがまだまだ覚えることがあるので練習頑張りま〜す
to-fu-さんはそろそろ岩のシーズンインですかね?
レコ、楽しみにしてま〜す
東京も桜が満開ですが、
八ケ岳の雪もすっかり少なくなりましたね
あっという間に春が来た感じですね〜。
土曜日は本当に暑かったです
赤岳鉱泉のステーキ、こんなに多くなかったよな。と思いましたが、
先生のをしっかり頂戴されていたのですね
さすがです!
Penさん、こんにちは!
今年は南八の西面の雪融けが特に早いみたいです。
同じ日に友人は東稜にいたのですが雪はしっかりあったようです。
春はわかっていたのですが3月末でここまで暑くなるとはっ
北アルプスも暑かったんですねぇ。
ステーキ、素敵でした
先生に「こんなに食べられないのでいります?」って聞かれた時のhibaの顔、皆様にお見せしたかったです
あんな満面の笑顔、私には見せません
山やクライミングの事はさておいて…。
kamehiba隊は、ほんと肉食系
そのタフな山行はやはりタフな胃袋からですね
heheさん、こんにちは〜
「肉・にく・ニク・niku〜〜」hibaの口癖です
疲れると肉食べた〜い、肉で回復〜、ってなりますが
本当に肉を食べてタフかは疑わしいですよ!
肉食減らして減量した方がいろいろ楽になりそうです
あっ、確かに「胃袋は」タフですね
kameしゃん hiba少佐 お疲れさんでした
やっぱり山行されてましたか
28〜29日東京行ってたので・・kamehibaしゃんら居られるかなと想ってましたが・・・
赤岳鉱泉の
前、泊った時のステーキの感動が、蘇ってきましたよ
最近・・・そのエリアー超行ってられる様な〜感じ
僕らも、八ヶ岳大好〜きてす
centさん、こんにちは〜
あれ〜、東京に来ていたのですか
山に行っている週末が多いですが都合があえば是非お会いしたいので気が向いたら連絡くださいね!
ちなみにうちは都内では都庁のある辺りが近場です
たぶん来年もそうなる気がしますが
鉱泉、泊まったことあるんですね〜
ご飯が豪華で私達も感激しました
八ヶ岳で集合
今年はお会いできるとうれしいなっ
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