ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 608538
全員に公開
講習/トレーニング
八ヶ岳・蓼科

快晴!だけど・・・試練の石尊稜

2015年03月28日(土) 〜 2015年03月29日(日)
 - 拍手
kamehiba その他2人
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
25:34
距離
14.1km
登り
1,385m
下り
1,385m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
7:27
休憩
1:01
合計
8:28
距離 10.1km 登り 1,369m 下り 835m
9:53
5
9:58
101
12:02
12:08
246
16:14
16:50
3
16:53
16:57
4
17:01
17:02
5
17:07
17:13
10
17:23
38
18:01
18:03
18
18:21
2日目
山行
0:57
休憩
0:00
合計
0:57
距離 4.0km 登り 32m 下り 559m
10:29
53
11:22
4
11:26
ゴール地点
天候 3/28(土)
午前曇り。午後快晴。気温は曇りの朝から高い。
完全に春山の気候。稜線からは360°の眺望。
3/29(日)
予報ほど崩れず。前日に続き気温は高い。昼頃より雲が広がり、小雨が降り始めた。

予定では土曜日は鉱泉アイスキャンディー、日曜日に石尊稜登攀の予定でしたが、予報を考慮して土曜日石尊稜登攀となりました。
過去天気図(気象庁) 2015年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
我が家の車では美濃戸口までが限界。
そこから先はほぼ雪は溶けたものの、轍が深く、車高が高い車でないと確実にお腹すります。
コース状況/
危険箇所等
石尊稜は赤岳鉱泉側から見て、屏風のように広がっている横岳から赤岳に続く稜線上の小ピークのひとつ、石尊峰に突き上げる尾根です。
非常に岩がもろく、冬期以外は快適に登れません(今回思い知りました)。
赤岳鉱泉から取付までは順調に行って約1時間。フルラッセルだと3時間という話も。トレースの有り無しで大きく所要時間が変わるものと思われます。自分達の場合、がっつりトレースがあって行者小屋への一般道から西壁へのルートに入ったことに気付かないほどでした。
基本的には下部岩壁(3P)から雪稜、上部岩壁(2P?)、ルンゼをコンテで登って石尊峰に至ります。下降は地蔵尾根。

今回は予定を変更し、美濃戸から一気に登攀して日没ギリギリに赤岳鉱泉に帰還、ということになったので、F先生が全てリードとなりました。
写真を見てわかるとおり、ルート上に雪がほとんど残っておらず、もろい岩と泥と溶けた草付との格闘になりました(ってリードしたF先生が一番大変でしたが)。

下部岩壁1Pはペツルボルトがちょうどいい間隔でありましたが、雪が全くない岩壁はもろい。つかむと剥がれるから上から押さえて登るしかない状態でした。
時折先行パーティーからの落石が・・・
小さな落石が頭と腕にヒットしました・・・
岩登り的な核心は1Pと2Pのようです。
あとはルートを見定めてひたすら登る。雪があるなしでルートが全く違うと思われます。
下部岩壁と上部岩壁の間は爽快なリッジです。天気良ければ気分最高です!
上部岩壁は簡単に感じた、というのも下部よりは岩がしっかりしていたせいかもしれません。
順調にいって取付きから3〜4時間で達する稜線からは360°の眺望です!!

その他周辺情報 下山後はどこにも寄らずに帰途についたものの。高井戸で事故渋滞・・・
結局お風呂も食事も地元でしたとさ。
1ヶ月前から比べて、雪がとけて風景がずいぶんかわりました
2015年03月28日 09:59撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
1
3/28 9:59
1ヶ月前から比べて、雪がとけて風景がずいぶんかわりました
アイスキャンディーも小さくなったかも?
この週末で今季のアイスキャンディーも終了です
2015年03月28日 11:30撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
8
3/28 11:30
アイスキャンディーも小さくなったかも?
この週末で今季のアイスキャンディーも終了です
赤岳鉱泉に荷物をデポ
2015年03月28日 12:08撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
3/28 12:08
赤岳鉱泉に荷物をデポ
石尊稜へスタート
って、どれが石尊稜なんだろ?
2015年03月28日 12:22撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
3/28 12:22
石尊稜へスタート
って、どれが石尊稜なんだろ?
この写真でいうと、ちょうどカメの上の方が石尊稜
2015年03月28日 12:25撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
2
3/28 12:25
この写真でいうと、ちょうどカメの上の方が石尊稜
天気が良すぎて大汗かきながらのアプローチ
2015年03月28日 12:37撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
5
3/28 12:37
天気が良すぎて大汗かきながらのアプローチ
いよいよ近づいてきました
正面の三角形に見える岩の下部が石尊稜の取付です。
2015年03月28日 12:41撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
4
3/28 12:41
いよいよ近づいてきました
正面の三角形に見える岩の下部が石尊稜の取付です。
よーくみると取付に3人パーティーがいます
2015年03月28日 12:41撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
4
3/28 12:41
よーくみると取付に3人パーティーがいます
う〜
暑いよ〜
2015年03月28日 12:44撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
2
3/28 12:44
う〜
暑いよ〜
取付の直下まで沢を詰めました
ここから取付へと登ります
2015年03月28日 12:49撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
3
3/28 12:49
取付の直下まで沢を詰めました
ここから取付へと登ります
むむう。。。
登れば登るほど雪がない!
2015年03月28日 13:14撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
6
3/28 13:14
むむう。。。
登れば登るほど雪がない!
振り返ると絶景!
2015年03月28日 13:14撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
6
3/28 13:14
振り返ると絶景!
阿弥陀ももう真っ白ではありません
2015年03月28日 13:14撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
3
3/28 13:14
阿弥陀ももう真っ白ではありません
すぐ右手に見えるのが中山尾根
石尊稜よりも手強いバリエーションルートです
2015年03月28日 13:15撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
4
3/28 13:15
すぐ右手に見えるのが中山尾根
石尊稜よりも手強いバリエーションルートです
すぐ剥がれる岩にビビりながら。。。
2015年03月28日 13:46撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
18
3/28 13:46
すぐ剥がれる岩にビビりながら。。。
1P目はペツルハンガーで切ります
2015年03月28日 13:54撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
8
3/28 13:54
1P目はペツルハンガーで切ります
2P目
アプローチシューズで登りたい・・・
2015年03月28日 13:55撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
3
3/28 13:55
2P目
アプローチシューズで登りたい・・・
迷いながらもさすがF先生、順調にロープをのばします
2015年03月28日 13:56撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
6
3/28 13:56
迷いながらもさすがF先生、順調にロープをのばします
ロープの流れを考えて短めにピッチを切ったF先生
2015年03月28日 13:57撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
1
3/28 13:57
ロープの流れを考えて短めにピッチを切ったF先生
最近講習でまくってる黄色いヤッケのSさん、アイゼン登りが上手!
2015年03月28日 14:01撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
5
3/28 14:01
最近講習でまくってる黄色いヤッケのSさん、アイゼン登りが上手!
1Pのビレイポイントはこんな感じ
2015年03月28日 14:01撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
2
3/28 14:01
1Pのビレイポイントはこんな感じ
2P目のビレイポイント
2015年03月28日 14:05撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
3
3/28 14:05
2P目のビレイポイント
1Pよりはもろくなくなってきたけど。。。
2015年03月28日 14:06撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
9
3/28 14:06
1Pよりはもろくなくなってきたけど。。。
強い!
2015年03月28日 14:07撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
2
3/28 14:07
強い!
ホント強い〜
2015年03月28日 14:07撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
3/28 14:07
ホント強い〜
左にトラバース、尾根の左端の草付を登ります
雪があれば直上できるそうですが。。。
2015年03月28日 14:10撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
2
3/28 14:10
左にトラバース、尾根の左端の草付を登ります
雪があれば直上できるそうですが。。。
尾根の左端を登っていくと、ようやく雪!
でも腐れ雪!
2015年03月28日 14:33撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
2
3/28 14:33
尾根の左端を登っていくと、ようやく雪!
でも腐れ雪!
斜度が緩んだところで灌木ビレイポイント
2015年03月28日 14:33撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
1
3/28 14:33
斜度が緩んだところで灌木ビレイポイント
あれ・・・
また雪が消えてる・・・
2015年03月28日 14:42撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
1
3/28 14:42
あれ・・・
また雪が消えてる・・・
F先生は左手の草付ルートを選択
2015年03月28日 14:44撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
3
3/28 14:44
F先生は左手の草付ルートを選択
ここからはロープをいっぱいに伸ばしたコンテで進みました
2015年03月28日 14:46撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
3/28 14:46
ここからはロープをいっぱいに伸ばしたコンテで進みました
さあ、ついていきましょう〜
2015年03月28日 15:07撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
3
3/28 15:07
さあ、ついていきましょう〜
北アルプスバッチリ
2015年03月28日 15:07撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
1
3/28 15:07
北アルプスバッチリ
それにしても・・・
2015年03月28日 15:19撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
6
3/28 15:19
それにしても・・・
アプローチシューズだったらどんなに楽なことか!
2015年03月28日 15:19撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
5
3/28 15:19
アプローチシューズだったらどんなに楽なことか!
斜度が緩んだところでちょっと休憩
2015年03月28日 15:27撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
1
3/28 15:27
斜度が緩んだところでちょっと休憩
上部岩壁へと続く雪稜にでました!
ようやく気持ちいい雪稜歩き!!
2015年03月28日 15:41撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
6
3/28 15:41
上部岩壁へと続く雪稜にでました!
ようやく気持ちいい雪稜歩き!!
なかなかな高度感です
2015年03月28日 15:41撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
6
3/28 15:41
なかなかな高度感です
かっこいいリッジです〜
2015年03月28日 15:43撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
15
3/28 15:43
かっこいいリッジです〜
あと残すは上部岩壁!
2015年03月28日 15:43撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
4
3/28 15:43
あと残すは上部岩壁!
がんばれ〜
2015年03月28日 15:53撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
1
3/28 15:53
がんばれ〜
苦しい時に振り返って絶景に癒されます
2015年03月28日 15:53撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
5
3/28 15:53
苦しい時に振り返って絶景に癒されます
来年は中山尾根にチャレンジできるかなあ
2015年03月28日 15:53撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
3
3/28 15:53
来年は中山尾根にチャレンジできるかなあ
上部岩壁の終了点
要所要所にしっかり支点があってありがたいです
2015年03月28日 15:53撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
3
3/28 15:53
上部岩壁の終了点
要所要所にしっかり支点があってありがたいです
最後のルンゼを詰めて稜線に出ると、富士山が待っててくれました!
2015年03月28日 16:35撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
6
3/28 16:35
最後のルンゼを詰めて稜線に出ると、富士山が待っててくれました!
やったね!!
2015年03月28日 16:31撮影 by  Canon PowerShot A1400, Canon
43
3/28 16:31
やったね!!
赤岳をこの角度から見るの久しぶりだ〜
2015年03月28日 16:35撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
11
3/28 16:35
赤岳をこの角度から見るの久しぶりだ〜
チキン野郎くん、がんばりました!
2015年03月28日 16:46撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
9
3/28 16:46
チキン野郎くん、がんばりました!
お地蔵さんに見守られながら、地蔵尾根を下降します
2015年03月28日 17:28撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
1
3/28 17:28
お地蔵さんに見守られながら、地蔵尾根を下降します
日が落ちる前に降りれるか微妙・・・
2015年03月28日 17:28撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
4
3/28 17:28
日が落ちる前に降りれるか微妙・・・
うひ〜お日さま待って〜
2015年03月28日 17:52撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
3/28 17:52
うひ〜お日さま待って〜
安全地帯まで降りて装備解除
2015年03月28日 17:52撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
2
3/28 17:52
安全地帯まで降りて装備解除
うーん
綺麗な夕日でした!
2015年03月28日 18:07撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
5
3/28 18:07
うーん
綺麗な夕日でした!
ここのぼったんだなあ〜
2015年03月28日 18:21撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
1
3/28 18:21
ここのぼったんだなあ〜
ここが一般ルートと西壁との分かれ道
右に行けば行者小屋です
2015年03月28日 18:22撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
3/28 18:22
ここが一般ルートと西壁との分かれ道
右に行けば行者小屋です
なんとか真っ暗になる前に赤岳鉱泉に帰還
2015年03月28日 18:27撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
1
3/28 18:27
なんとか真っ暗になる前に赤岳鉱泉に帰還
うひ〜
お疲れさま〜
2015年03月28日 18:27撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
8
3/28 18:27
うひ〜
お疲れさま〜
赤岳鉱泉名物のステーキ!!
2015年03月28日 18:52撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
25
3/28 18:52
赤岳鉱泉名物のステーキ!!
肉!にく!(・肉・)
2015年03月28日 18:54撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
11
3/28 18:54
肉!にく!(・肉・)
(注)これは一人分じゃありません
F先生から頂いてしまったのです〜
2015年03月28日 18:54撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
19
3/28 18:54
(注)これは一人分じゃありません
F先生から頂いてしまったのです〜
翌朝はアイスキャンディー!
2015年03月29日 09:09撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
4
3/29 9:09
翌朝はアイスキャンディー!
はじめてドライツーリングにチャレンジしました
2015年03月29日 09:09撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
1
3/29 9:09
はじめてドライツーリングにチャレンジしました
え、えらいむずかしひ・・・
このあと見事にテンション&宙吊り&アックス落下・・・
2015年03月29日 09:09撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
6
3/29 9:09
え、えらいむずかしひ・・・
このあと見事にテンション&宙吊り&アックス落下・・・
カメはアイスよりドライのほうが楽しそう
2015年03月29日 09:14撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
7
3/29 9:14
カメはアイスよりドライのほうが楽しそう
足よく上がるなあ
2015年03月29日 09:15撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
7
3/29 9:15
足よく上がるなあ
垂壁にもチャレンジ
2015年03月29日 09:40撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
5
3/29 9:40
垂壁にもチャレンジ
もうちょっと・・・
のところでパンプしてテンション!残念!!
2015年03月29日 09:42撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
2
3/29 9:42
もうちょっと・・・
のところでパンプしてテンション!残念!!
来週までに雪降らないかな・・・
無理か。。。
2015年03月29日 10:46撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
3/29 10:46
来週までに雪降らないかな・・・
無理か。。。
いつものとおり、赤岳山荘で焼肉丼〜
2015年03月29日 11:46撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
23
3/29 11:46
いつものとおり、赤岳山荘で焼肉丼〜

感想

八ヶ岳石尊稜で講習です。
F先生、kamehiba、Sさんの4人パーティーです。
この雪のシーズンの八ヶ岳は土曜日晴れで日曜日が崩れるというパターンが多い!
なかなか2日間そろわず悩ましい。
今回もご多分にもれず日曜日に崩れる予報なので土曜日に入山し、同日に石尊稜を登攀になりました。
ここのところ気温がかなり高くなっているのでレイヤリングもかなり考えて春山仕様にしましたがロープ、登攀ギア、ピッケル、バイルに翌日のアイス用のアックス2本で荷物が結構重くて赤岳鉱泉への歩きですでに汗びっしょり。
小屋泊でこんなですからテント泊だったらどうなっちゃったのだろう。この歩荷力のなさは真剣にどうにかしないとなぁ。。

汗びっしょりで鉱泉にお昼前に到着。
行動食を食べて、不要な荷物を鉱泉にデポってすぐに石尊稜へ出発。
ここのところ雪がほとんど降っていないようで石尊稜・中山尾根へ向かうルートはまるで一般道のようなトレースがついていました。
この取り付きまでのルートは沢をつめていくので3月初め位まではかなりのラッセルになるようです。
ラッセルはなしですがお昼過ぎから雲が切れ気温がますます上がって熱中症になりそうなくらい。
hibaと後から話したのですがこの日はハイドレが必要でした。この時期はその辺の調整が難しいです。

沢をつめていくと取り付きに先行パーティーがいるのが見えました。
そしてすぐに皆が思ったこと「雪がない!!」。
赤岳西面は岩がもろく、そのため雪がついた冬期の登攀が適しているようですがその雪がないっ。
今回は入山日の登攀でスピーディーな行動が必要でその上ルートの状況があまりよくなかったので全てF先生リード(上部岩壁だけhibaがフリーで一番手で登った)でした。

登攀スタート、いきなり置石だらけの岩登り。支点は小刻みにありますが岩がガラガラで悪い。
その上、通常雪がついて雪面を直登できるようなところがのっぺりした土の壁になっているのでトラバースしながらの登りになりロープの流れが悪い。
そのためF先生は短めにピッチを切って進んでいきます。
今回ルートの状況はあまりよくありませんでしたがこのルートは比較的しっかりした潅木が点在するので支点がとりやすいと思いました。
雪がほとんどなく、潅木、草つき帯が多いのでロープの流れが悪くF先生は状況にあわせてこまめにピッチを切って進みます。
途中の草つきの登りは草のすぐ下が岩でピッケルがまったく刺さらずここもいやらしい登りでした。
雪山のはずなのにグローブやゲーターが泥だらけになりならがの登攀。
kameの口から出るのは「雪どこ〜」「クライミングシューズで登ったら楽勝だよ、これじゃどっかの岩場でアイゼントレしてるみただよ」と愚痴ばかり。。
せめての救いは快晴無風で眺望が最高だったこと。
あ〜この後は雪稜だぁと思っているとリッジは雪がついていて快適でしたが傾斜の強い壁の雪は薄っぺらで地表が透けてみえる。。
「雪はどこじゃ〜」と言いながら登るとようやく上部岩壁。
ここはそれまでとは違い岩も安定していて登りやすかったです。
最後のひと登りをよじよじしていると先頭のhibaが「うぉ〜〜」と声を上げる。
kameもラストで稜線に乗っ越すとようやく東側の眺望が目の前に広がり、富士山がどど〜〜んとそびえて最高の眺め。

飲み物を飲んで、行動食を食べてつかの間の休憩。
そして気持ちのいい稜線歩きで地蔵の頭まで歩きます。
こちらのルートも随分雪が少なくなっていますが登ってきたルートに比べれば天国のような歩き易さ。
実はkamehiba隊は初の地蔵尾根下降だったのでウワサのナイフリッジとかちょっと心配でしたがトレースがばっちりできていたので問題なく通過しました。
気になった雪の緩みも下山開始が4時半過ぎだったので雪がまた締まり始めていたようで全く気になりませんでした。
途中登攀ギアを解除したりしながらさくさくと下山。
日が随分長くなり、なんとかヘッデン歩きになる前に赤岳鉱泉に戻ることができました。

2月末の阿弥陀岳北稜、3月の大山とラッセルはありましたが雪がたっぷりで気持ちのいい山登りが続いたので甘えがあり、kameは登攀中愚痴ばかりであんまり楽しくありませんでした。
でも、特に雪山は雪、風、ガス、時には雨とコンディションによって条件がかわってきます。
その時の条件にあわせて登り方を工夫して登れなくてはいけないし、それが楽しいと思わないとだめなんだなぁと日の沈む美しい景色を眺めて地蔵尾根を下りながら大反省しました。
そして想像力を鍛えていろんな状況を想定して山行の準備をしなくてはいけないなぁとこれまた反省。
それと去年は苦手なのでイヤイヤ少ししたアイゼントレ、ステップアップするためにも来シーズンに入る前にはたっぷり練習しないと絶対だめだとhibaと話しました。
「来シーズンはhibaとふたりでここに戻ってくるぞ〜」と鉱泉への帰り道で石尊稜取り付きへの分岐に戻ってきた時思いました。

この日はお初の赤岳鉱泉泊り。
4人で乾杯して飲んだビールの美味しかったこと。
そしてウワサのステーキはやっぱり美味かった!

翌日はかなり貧弱になったアイスキャンディーでアイスとドライを数本登りました。
どちらも下手っぴでたいして登れないですがkame的にはドライが思いのほか楽しかったです。
昼前には赤岳山荘まで下っておばちゃんの肉うどん&焼肉丼を堪能して下山完了。
冬は渋滞のほとんどなかった中央道ですが今回は高井戸の事故渋滞にまんまとはまりました。
小仏渋滞も春休みに入って復活したようです。

わかっていたけど山はもう春でした。
うれしいような、寂しいような。。

ところでこの年度末の忙しさと花粉症の酷さ、どうにかしてぇ〜〜






お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:925人

コメント

ゲスト
レコ待ってました
kamehibaさん
おつかれさまです。石尊稜の情報お待ちにしてました。
拝見したところ思ったのが、沢の源頭部みたいな状況になっていたのですね 悪い滝の高巻きをしてるような感じに見えましたよ。本当に大変そうでした。でも、コンディションがよくなくてもやり遂げられるのはさすが。自分も来年行けるようにしっかり準備しようと思います。特にアイゼントレもスケジュールにいれてがんばらないといけないなと思わされるレコでした。我々も行者小屋におりましたが、暑くて大変でした。小屋泊まりにしたかったです
先輩たちの背中を追いかけて行けるようにがんばりまーす
2015/4/1 16:25
Re: レコ待ってました
metaさん、こんにちは〜
お待たせするような情報がなくってすみません
過去のレコやブログなんかを見ていたのですが想像以上に今年は西面の雪どけが早かったようです。
ただそのお陰でラッセルがなかったので文句言ってはいけないのですが。。
我々のように技術が未熟な者にとっては体力でカバーできるラッセルの方がよかったなぁと
赤岳西面でステップアップを図ろうとするのだったらアイゼントレを手抜きすると実践で後悔しそうです、というかしました
でも我々の感想はkamehibaレベルで見たものなのでmetaさんの参考になるのか疑わしいですね〜 てへへ
追っかけるもなにも私達はすでに周回遅れですからぁ〜

私達が行者小屋泊まりだったらお会いできたのに残念です。
Xデー前で忙しいと思いますが怪我なぞしないようにしてくださいね〜
落ち着いたらまたホルペンさん達と一緒に bellrestaurant
しましょう!
2015/4/2 15:47
むむ〜・・・
kamehibaさん、おこんびんわ〜♪

雪がないって^^;
自分は25〜26日で行く予定だったのですが中止になりました・・・
ま、脆い岩登りも練習です♪
なんでも練習

ま、美味しいものを食べれたしイイでわないですかぁ〜
渋滞以外は・・・
と、他人事

いろいろ、ガッツリ経験を積んでいますね
凄いです☆
2015/4/1 20:40
Re: むむ〜・・・
to-fu-さん、こんにちは〜

あれれ、to-fu-さん達の予定は雪が少ないので中止になったのですか??
そうですね、「なんでも練習」肝に銘じまする
いつでも快適ルートに快晴・微風というわけではないですもんね〜

美味しいものがないと頑張れないkamehiba隊です

渋滞は本当にいやですね〜特に1月2月は渋滞なしで片道2時間半 くらいだったので今回その倍近くかかったのが堪えました

うちは名前の通り、歩くのも覚えるのもカメ足なのでガッツリ積んではいないと思いますがまだまだ覚えることがあるので練習頑張りま〜す

to-fu-さんはそろそろ岩のシーズンインですかね?
レコ、楽しみにしてま〜す
2015/4/2 15:58
雪が減りましたね!
東京も桜が満開ですが、
八ケ岳の雪もすっかり少なくなりましたね
あっという間に春が来た感じですね〜。
土曜日は本当に暑かったです
赤岳鉱泉のステーキ、こんなに多くなかったよな。と思いましたが、
先生のをしっかり頂戴されていたのですね
さすがです!
2015/4/1 20:56
Re: 雪が減りましたね!
Penさん、こんにちは!
今年は南八の西面の雪融けが特に早いみたいです。
同じ日に友人は東稜にいたのですが雪はしっかりあったようです。
春はわかっていたのですが3月末でここまで暑くなるとはっ
北アルプスも暑かったんですねぇ。

ステーキ、素敵でした
先生に「こんなに食べられないのでいります?」って聞かれた時のhibaの顔、皆様にお見せしたかったです
あんな満面の笑顔、私には見せません
2015/4/2 16:03
タフ!
山やクライミングの事はさておいて…。

kamehiba隊は、ほんと肉食系 ←見たまんま
そのタフな山行はやはりタフな胃袋からですね
2015/4/1 21:09
Re: タフ!
heheさん、こんにちは〜

「肉・にく・ニク・niku〜〜」hibaの口癖です
疲れると肉食べた〜い、肉で回復〜、ってなりますが
本当に肉を食べてタフかは疑わしいですよ!
肉食減らして減量した方がいろいろ楽になりそうです
あっ、確かに「胃袋は」タフですね
2015/4/2 16:07
赤岳鉱泉
kameしゃん hiba少佐 お疲れさんでした
やっぱり山行されてましたか
28〜29日東京行ってたので・・kamehibaしゃんら居られるかなと想ってましたが・・・
赤岳鉱泉の お風呂は5〜10月しかしてなかったんですね
前、泊った時のステーキの感動が、蘇ってきましたよ
最近・・・そのエリアー超行ってられる様な〜感じ
          僕らも、八ヶ岳大好〜きてす
2015/4/6 17:48
Re: 赤岳鉱泉
centさん、こんにちは〜

あれ〜、東京に来ていたのですか
山に行っている週末が多いですが都合があえば是非お会いしたいので気が向いたら連絡くださいね!
ちなみにうちは都内では都庁のある辺りが近場です

のkamehiba隊は雪山入門ルートがある八ヶ岳通いでした〜
たぶん来年もそうなる気がしますが

鉱泉、泊まったことあるんですね〜
ご飯が豪華で私達も感激しました
八ヶ岳で集合 っていうのもいいですねぇ。
今年はお会いできるとうれしいなっ Kさんもね!
2015/4/7 13:54
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

積雪期ピークハント/縦走 八ヶ岳・蓼科 [2日]
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら