北八ヶ岳


- GPS
- 17:45
- 距離
- 27.3km
- 登り
- 1,603m
- 下り
- 1,596m
コースタイム
- 山行
- 8:55
- 休憩
- 1:33
- 合計
- 10:28
- 山行
- 6:25
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 7:11
過去天気図(気象庁) | 2023年10月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
今回の山行は、登山と文化の教養講座(秋)で山口耀久氏の著書「北八ツ彷徨」を読んだ関連山行である。山口耀久氏は、八ヶ岳にしばしば訪れ精通し、自分の庭のように愛着を持っていたようだ。
麦草峠駐車場は公営でトイレもあり、無料(トイレ協力金あり)だった。前泊と翌日の2泊車中泊した。土曜日の夜はかなり冷え込み、-1℃まで下がった。シュラフと毛布、ダウンジャケット、フリースを着ても寒かった。翌朝は5時起床で準備を始める。朝はかなり冷え込んでいて車には霜がはっていた。出発の準備をし終わって、出たのが6時45分だった。
麦草峠から茶臼山に向かうと、すぐに茶水の池があった。水は少なく小さな池だった。登山道は針葉樹林の森で、苔むした深緑の森である。宮崎駿監督のもののけ姫の森のようで、趣があってよいところだ。広く平坦な樹林帯なため、赤テープの印がないと迷いやすい。富士山の樹海に似ている。慎重にルートを見極めたい。
しばらく行くと、岩場の開けた場所に出た。中小場の案内板が立っていた。今日は快晴の天気で、遠方の山々がよく見えた。ほどなくして茶臼山の展望台に着いた。見晴らしがよく、遠方に雪を被った北アルプスや御嶽山、中央アルプス、近くに南八ヶ岳などがよく見えた。風が少し冷たかった。縞枯山に向かうと枯木の林が多く見られ、生木と枯木が縞柄になっており、そのため縞枯山と名付けられたのか。枯木の原因は酸性雨の影響との説がある。
ロープウェイ近くの坪庭(熔岩と低木の庭園)辺りから、観光客と登山客か多くなり、北横岳ヒュッテや北横岳山頂まで続いた。北横岳ヒュッテから七ツ池に行くと水のきれいな小さな池が2つあった。3から7つ目は立ち入れないようだ。ヒュッテの飲料水は池から引いているのかも知れない。北横岳では蓼科山がよく見えた。
亀甲池経由で双子池方面に向かうと、急に登山者が減り、3人ほどしかすれ違わなかった。ここから双子池までも、シラビソ、コメツガ、トウヒなどの針葉樹林の苔むした静かな森であった。亀甲池は河原のような周囲の浅い池だった。薄暗い苔の生えた樹林帯の道をしばらく行くと、双子池の雌池が見えた。池周辺がキャンプ地になっていて、雌池を周り雄池に行くと双子池ヒュッテがあった。ここの飲料水は雄池から引いていた。水はきれいで保全されている。
雨池方面に林道を行くと、一部土砂崩れにより通行止めで迂回路になっていた。林道からは落葉松林の黄葉が見られた。林道から雨池登山道に入ると、樹林帯の不明瞭な道で、赤テープを頼りに進み、夕方近くなってようやく雨池が見えた。夕方ということもあり、誰にも会わなかった。ひっそりとした広く浅い池で、秘境のようなところだった。雨池を後にして麦草峠へ向かうと、木道が続き、夕方の日没前のためか、登山道の両側に鹿が2頭、草を揺らして表れた。蹄の音がはっきり聞こえた。ほどなく茶水の池に出て、麦草峠に到着した。
翌日は7時から、白駒池、ニュウ方面に向かう。白駒湿原の草原もあり、白駒池、ニュウ周辺も針葉樹林の森がきれいだった。白駒池はこれまでの池で一番大きく深そうで、水鳥も沢山泳いでいた。青苔荘付近にはボートの船着き場もあり、車道に近いため、観光客も多いようだ。
ニュウは山頂が岩場で360度開けていて、展望抜群だった。富士山と硫黄岳と天狗岳、奥秩父、通って来た白駒池も見えていた。中山方面に行く人は半分ほどに減った。天狗方面の中山峠との分岐を通り、中山山頂は展望が無いので、中山展望台で休憩した。岩が積み上がった山頂だ。ここの展望も素晴らしかった。天狗岳がより大きく見えた。高見石小屋までかなり下り、白駒池に行く道と分かれていたが、少し休んで丸山方面に行った。丸山を超えて麦草峠に下りると、登山者数パーティーが登ってきた。14時頃駐車場に到着した。今回は快晴で眺望もよく、北八ヶ岳は苔むした針葉樹の森と池のある良い山だった。
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