秋の大山、横手道から鳥越峠、駒鳥小屋、振子沢、三鈷峰、宝珠山を大周回

2023年11月03日(金) [日帰り]

• GPS: 09:15
• 距離: 16.8km
• 登り: 1,317m
• 下り: 1,304m

コースタイム

日帰り

• 山行: 7:50
• 休憩: 1:23
• 合計: 9:13

7:21 大山寺バス停
7:26 7:26 大山館
7:31 7:31 夏山道登山口（大山寺橋側）
8:20 8:21 正面登山道桝水登山口
8:40 8:40 ナメクジ山大山環状道路登山口
8:45 8:45 大山一ノ沢 治山林道口
8:55 8:55 大山二ノ沢 治山林道口
9:09 9:09 笛吹山文殊堂登山口
9:14 9:15 文珠谷登山口
9:41 9:42 文珠越
10:00 10:00 木谷分れ
10:15 10:22 鳥越峠
10:55 11:23 駒鳥山小屋
12:52 12:52 振子沢分岐
13:05 13:08 象ヶ鼻
13:14 13:15 ユートピア避難小屋
13:19 13:19 ユートピア分岐
13:31 14:06 三鈷峰
14:16 14:16 ユートピア分岐
14:30 14:30 上宝珠越
15:04 15:05 中宝珠越
15:24 15:24 下宝珠越
15:31 15:31 宝珠山
15:44 15:44 宝珠山登山口
16:05 16:10 寂静山
16:33 16:33 大山寺バス停
16:34 ゴール地点

天候

快晴

アクセス

利用交通機関：

自家用車

　大山寺の県営駐車場（無料）に車を置きましたが、さすがに紅葉のピーク時期とあって、朝7時過ぎで既に広い駐車場の2／3程度はうまっていました。

コース状況／危険箇所等

【横手道〜文珠谷登山口】
　大山寺から横手道は高低差はほとんどなく、散策路のようでとても歩きやすいです。途中から車道を歩くことになりますが、道路の両側に広がるブナの原生林の紅葉が見事でした。また、一ノ沢と二ノ沢を通る道路は、谷側に新たに橋が架けられ大山南壁の眺めがよくなっています。
【文珠谷登山口〜駒鳥小屋】
　谷間で石がゴロゴロしているところはありますが、ササは刈りはらわれており、ハイキング感覚でとても歩きやすかったです。ただ、駒鳥小屋へ向けて、鳥越峠からすぐの所にあるロープが張られた急坂は注意が必要です。
【振子沢】
　加勢蛇川から振子沢への入り口はわかりにくいですが、「登山道」と書かれたプレート木につるしてあるので見落とさないように。振子沢の登山道はピンクテープが随所にあり、シダは茂ってはいますが、草は枯れており、ヤブこぎということはありませんでした。涸れ沢なので石がゴロゴロしていますが、歩くのに難儀するほどではありません。
【ユートピア〜三鈷峰〜大山寺】
　よく登られているコースなので、コース状況は省略します。

その他周辺情報

午後４時半でも大山寺周辺の人出は多かったので、豪円湯院は混むと思い、また、大山の全景を撮りたかったので、伯耆町にある「ゆうあいパル」に立ち寄りました（入浴料520円）。
https://www.houki-town.jp/new2/5/3/2/

写真

11/3 7:26

モンベル前から、朝から多くの登山者だ。

11/3 7:40

横手夏山登山道口を過ぎ、横手道に入る

11/3 7:41

石の大鳥居

11/3 7:42

ノコンギク

11/3 7:43

清浄泉・山林平太の碑

11/3 7:46

咲き残っていたヤマジサイ

11/3 7:54

横手道の解説版。この横手道は各地から大山寺に向かう「大山道」の一部とのこと。

11/3 7:55

「一町地蔵」と呼ばれる地蔵が旧街道を見守る

11/3 7:56

マムシグサの実

11/3 8:01

落ち葉を踏んで歩く快適な道

11/3 8:13

アキノキリンソウ

11/3 8:17

枡水高原の天空リフト展望台からの眺め

11/3 8:24

11/3 8:31

ここは、近年、大山地域で被害が広がっている「ナラ枯れ」対策のモデル地区とのこと。

11/3 8:40

横手道が終わり道路に出た

11/3 8:48

一ノ沢からの眺め

11/3 8:58

二ノ沢からの眺め

11/3 9:03

紅葉拿の中、車道を歩く

11/3 9:05

道路の両側にはブナの原生林が広がる

11/3 9:11

三ノ沢からの眺め

11/3 9:14

文珠谷登山口、ここから本格的な登山道となる

11/3 9:27

文鳥水

11/3 9:30

11/3 9:35

苔むした石が連なる谷を登る

11/3 9:41

文珠越

11/3 9:42

木の標識は読めなくなっているので、ポールに直接書かれている

11/3 9:45

樹間から大山の頂上部が見える

11/3 9:49

11/3 10:02

登山道にはピンクテープがあり迷うこともなく、ササも刈られており歩きやすい。

11/3 10:15

鳥越峠

11/3 10:23

峠からは、ロープが張られた急坂を下る

11/3 10:42

11/3 10:56

駒鳥小屋に到着

11/3 10:58

建物は古いが、小屋の内部はきれいだ

11/3 11:05

小屋から谷を挟んで向かいの山の斜面の紅葉、陽に照らされてきれいだ

11/3 11:26

駒鳥小屋から振子沢に向かうため、いったん二本のハシゴを使って谷に降りる。写真は谷に降りてから振り返ったところ。

11/3 11:27

11/3 11:30

大山東壁の稜線を眺めながら川沿いに進む

11/3 11:30

稜線アップ

11/3 11:34

いよいよ今日のルートの核心部となる振子沢に入った。すぐに遭難碑があったが、字は読めない。

11/3 11:37

登山道の踏み跡は明瞭で、シダなどの草に覆われてはいるが、歩きにくくはない。

11/3 11:36

紅葉した木々を見上げながら進む

11/3 12:05

ナナカマド

11/3 12:09

石がゴロゴロしたV字谷を進む

11/3 12:15

後ろを振り返ると烏ヶ山が見えた

11/3 12:16

11/3 12:24

稜線が見えてきた、右側のピークは象ヶ鼻

11/3 12:32

周りの木が低くなり、一気に展望が開けた。この解放感はたまらない。

11/3 12:35

正面の奥に振子沢の頭、そこからゴツゴツとした東尾根が連なるダイナミックな景色

11/3 12:37

振子分岐に向けて、木の枝につかまりながら急斜面を登る

11/3 12:46

東尾根の奥に槍尾根も見えてきた。槍尾根の稜線上には歩く人が見える。

11/3 12:51

やっと振子沢分岐のポールまで登ってきた、稜線の奥には象ヶ鼻

11/3 12:53

後ろを振り返る、直下に見える振子沢の谷底をたどってきたのだと思うと感慨深い。谷うの向こうには三角錐の烏ヶ山、そしてその左奥には皆ヶ山と蒜山（上と下）、最奥には那岐山。

11/3 12:58

象ヶ鼻は目の前だ

11/3 13:02

こちらは登ってきた稜線と正面に振子山、その左奥に矢筈ヶ山と甲ヶ山

11/3 13:06

象ヶ鼻まで登って、正面に天狗ヶ峰まで続く稜線と、その両側に北壁と東壁

11/3 13:08

こちらは三鈷峰とユートピア小屋

11/3 13:14

ユートピア小屋前から見た北壁

11/3 13:26

三鈷峰に向けて岩場の登り

11/3 13:31

三鈷峰の頂上

11/3 13:32

三鈷峰から北方向の眺め、霞んでいて島根半島もうっすら

11/3 13:41

頂上で至福の一杯

11/3 14:17

ユートピア分岐から少し下ったところにあるダイセンキャラボク、たくさんの赤い実をつけていた

11/3 14:23

ナナカマド

11/3 14:32

こちらもナナカマドと三鈷峰の斜面

11/3 14:35

崩壊地上部からの眺め

11/3 14:37

振り返って北壁

11/3 14:37

岩壁アップ

11/3 14:40

11/3 14:53

岩の急坂を下る

11/3 14:57

ブナ林の中を下る。ブナの葉は黄葉を過ぎ茶色になってしまっている。

11/3 15:04

中宝珠越

11/3 15:08

三鈷峰の荒々しい岩肌

11/3 15:10

11/3 15:14

ブナの回廊

11/3 15:32

宝珠山

11/3 15:42

ブナの大木、この辺りのブナの葉はまだ黄色できれいだ

11/3 15:45

中の原スキー場の上部に出た。ゲレンデを下り寂静山に向かうため途中から左折する。

11/3 16:09

寂静山に到着

11/3 16:06

寂静山から見た大山北壁

11/3 16:07

三鈷峰と宝珠尾根

11/3 16:19

11/3 16:23

大神山神社に続く参道の石畳

11/3 16:30

夕方になっても、大山寺に続く参道には多くの観光客

11/3 16:46

博労座駐車場からの眺め、陽が傾き大山が少し赤く照らされている

11/3 17:01

大山寺から下り、伯耆町の植田正治美術館近くから見た大山。この山をぐるっと周ってきたと思うと感慨深い。

11/3 17:03

同じ場所から見た夕日。本日の山行きの締めにふさわしい眺めだ。

撮影機器：

D5500 ニコン

iPhone SE (第2世代) 128GB au Apple

感想

tamuzin

　大山周辺の山で振子沢だけは未踏のコースでしたが、ここはヤブこぎが結構あるとのことで避けていました。しかし、秋も深まったことから草も枯れているだろうと、11月3日の文化の日にに行ってきました。今回は、大山寺を出発し横手道を通って文珠谷登山口までへ行き、鳥越峠、駒鳥小屋から振子沢に入り、ユートピア、三鈷峰、宝珠尾根をたどって大山寺も戻るというロングコースとしました。
　当日は終日快晴で、紅葉が青空に映え、絶好の登山日和でした。標高の高い地点の紅葉は終わっていましたが、一ノ沢〜三ノ沢から見上げた大山南壁は紅葉と相まって、とてもきれいでした。
　そして振子沢は、予想通り草は枯れており、ゴロゴロとした石はありましたが、歩くのに難儀することはありませんでした。この時期に行って正解でした。沢を上り詰めると一気に展望が開け、そこから見えた槍尾根や東尾根の風景はとてもダイナミックで他にはない絶景でした。
　また、最後に立ち寄った寂静山からの眺めは、陽が傾いて赤みが増した宝珠尾根や三鈷峰の岩場は、とても美しく、これもまた絶景でした。
　9時間強の長丁場で疲れはしましたが、文珠谷登山口から振子沢分岐までは二人の登山者にしか会わず、静かな山歩きが満喫でき、紅葉も見事でてもいいコースでした。やはり大山は様々な表情を見せてくれる素晴らしい山です。