鈴鹿の稜線を繋げたい♪御池岳〜白船峠☆(藤原簡易Pから木和田尾ピストン)


- GPS
- 10:50
- 距離
- 17.3km
- 登り
- 1,373m
- 下り
- 1,356m
コースタイム
- 山行
- 9:50
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 10:50
天候 | 快晴(但し春霞みあり) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
《藤原簡易P⇔鉄塔巡視路・白瀬峠登山口》 駐車場から国道306号を北西に歩き、自販機のある農道を左に入ります。(手前の農道に入るとマス釣りのお店に突き当たってしまいます。) 鉄塔巡視路入口には中部電力の黄色い案内板があり、更に農道を100m進むと白瀬峠登山口です。 《鉄塔巡視路入口・白瀬峠登山口⇔白船峠(白瀬峠)》 踏み跡は明瞭で、テープやマーカーの目印も豊富です。鉄塔巡視路は少し距離が短いですが急登が多く、途中で2つの鉄塔を通る以外は変化に乏しい道でした。白瀬峠登山口からのルートは少し距離が長く、一部に谷筋で道が荒れている箇所があるものの、その分というか道に変化があり、退屈しませんでした。合流後にある鉄塔は展望が良く休憩適地です。 《白船峠(白瀬峠)⇔カタクリ峠⇔コグルミ谷八合目(鈴北・御池分岐)》 多少のアップダウンもありますが快適な縦走路です。カタクリ峠から御池岳方面は勾配があり、少し分かりにくい道になるので赤テープ等の目印を見落とさないようにしました。 《コグルミ谷八合目⇒御池岳(丸山)》 八合目を過ぎた分岐から御池岳の案内板の方向に向かう尾根道です。踏み跡はなく、目印も殆どありません。基本的にはどこを登ってもテーブルランドのどこかに出ると思いますが、私たちは山頂の少し東側の尾根芯を直登しました。木々や石灰岩もあるので手掛かり、足掛かりには困らないと思います。山と高原地図に記載されたルートでした。 《御池岳⇔奥の平⇔ボタンブチ》 なだらかなで広大なテーブルランドには草地が剥げたルートがありますが、ガスもなく視界が良ければどこを歩いても問題はないと思います。 但し、ボタンブチの西側は急峻の崖なので滑落には注意が必要です。 《御池岳⇒鈴北分岐⇒コグルミ谷八合目》 山頂から鞍掛峠に向かうメジャールートを歩き、鈴北岳への分岐からコグルミ谷方面へ向かう道ですが、今日一番の難路だったと思います。踏み跡が不明瞭で、谷筋と尾根をトラバースする道を交互に歩くようですが、目印が殆どないので方向だけ間違わないように歩きました。 |
その他周辺情報 | 阿下喜温泉 あじさいの里 大人500円 http://ajisainosato.com/ |
写真
感想
この春の目標は鈴鹿山脈の稜線を歩いて繋げてみたいので、まずは北の御池岳から藤原岳を縦走しようと思うのですが、問題はそのルートです。
縦走路のピストンはかなり大変そうなので、大貝戸や鞍掛峠から歩いて、車の回収に自転車を使えば何とかなりそうですが、相方がまだ歩いたことのない木和田尾から周回してみたいとのこと。
そっちも相当なロングコースになりそうですが、無理そうなら木和田尾のピストンにするってことで決定です。
夜が明け始めた早朝5時過ぎに、国道306号線沿いの藤原簡易パーキングに着くと他の車は殆ど居ません。
綺麗なトイレもあり、次回は車中泊もいいと思いました。
準備をして6時に駐車場をスタート。
国道を歩いて白瀬峠登山口を目指しますが、途中の農道に入るとマス釣りのお店の敷地内で突き当たってしまったので、やむなく引き返して来た道を戻り、再び国道を歩いて自販機のある場所から農道に入りました。
暫くで見覚えのある中部電力の鉄塔巡視路を示す黄色い案内板があったので、こちらから登って行くことにしました。
鉄塔巡視路は踏み跡もあり、テープやマーカーの目印もあったので安心して歩けるものの、送電鉄塔を通過しながら高度を上げていく道中では平坦な箇所は殆どなく、ずっと休みなしの急登が続く道でした。
途中の3つの鉄塔を過ぎて、登山口から約2時間半の午前9時に藤原岳から御池岳の稜線上にある白船峠(白瀬峠)に到着しました。
白船峠から御池岳へ向かうにはカタクリ峠を経由する県境尾根ルートと、真の谷を経由するルートがあるようでしたが、所要時間の短いカタクリ峠へ向かいます。
ここまでは花らしい花を見かけませんでしたが、白船峠から暫く歩いた稜線上にイワウチワを見ることができました。
春を代表する可憐な妖精の登場に心癒されながら、稜線の左手には遥か高みに聳えるような御池岳のテーブルランドが目に入り、まだまだ標高を残していることを思い知ります。
やがてコグルミ谷ルートとの合流地点にもなるカタクリ峠に到着すると、御池岳登山道六合目の標板がありました。
現在コグルミ谷登山道は通行止め中ですが、登ってこられた方が居たので状況をお尋ねすると、一部で崩壊箇所はあるが歩けなくはなかったとのことでした。
カタクリ峠から七合目、八合目の標板を過ぎて、残雪が現れ始めた辺りで御池岳と鈴北岳を示す標板の分岐点がありました。
山と高原地図で確認してみると、御池岳の山頂の近くに直登できるルートがあるようなので御池岳方向に向かいました。
急傾斜の尾根には見渡しても踏み跡はなく、取り付きに数箇所あった赤テープも見当たらないので、GPSで現在地を確認して、山頂へ向かう尾根芯に沿ってひたすらに直登しました。
広い尾根に誰一人歩く人も居ないので、登りながら本当にこの道で合ってるのか不安になりますが、相方のまっすぐ山頂に向かってると言う言葉を信じて約30分よじ登ると、石灰岩がゴツゴツとした平坦地に出ました。
いきなり何人も人の歩く場所に出ましたが、どうやら御池岳山頂から東へ少しずれた地点のようなので、山頂は後回しにして先に奥の平へ向かうことにしました。
歩く前後ににこやかに談笑しながら歩くグループの方々と歩調を合わせていると、さっきまでの急登との格闘が嘘のようです。
去年の11月以来になるテーブルランドには、つい最近まであった筈の深い雪は消えてなくなり、奥の平からボタンブチに続くなだらかな春の草原へと姿を変えていました。
時間はいつしか11時を過ぎていたので、奥の平からボタンブチへ移動してお昼にしようと思います。
周囲の山々は少し霞みがちで遠望は今ひとつでしたが、快晴の空の下で風もないポカポカ陽気のボタンブチで食べるお弁当は格別でした。
辺りでも沢山の人たちがお昼休憩中で、悪天が多かった今月のつかの間の晴天の休日に自然と笑みになっておられました。
休憩のあと、11月に歩いた同じルートで天狗の鼻から御池岳(丸山)の山頂に立ち、鈴北岳との分岐点からコグルミ谷へと向かいます。
前回に鞍掛峠から歩いた道と、ここから白船峠が繋がることになるので、今回の目的を一つ達成できました。
ただこの分岐点からの道はあまり人が歩かないのか、踏み跡はかなり不明瞭でしたが、何とか先ほど通った御池岳と鈴北岳を示す分岐点に戻れました。
ここからは朝も歩いた道を戻るだけですが、往路ではあまり出会わなかった縦走者と多くすれ違ったり、追い抜かれたりもしました。
今日は殆どが鞍掛峠からのピストンの方が多いのかなと思っていたので、少し嬉しく思いました。
この頃までは藤原山荘まで歩くつもりでいたので尚更です。
八合目と七合目を過ぎて、カタクリ峠を13時20分に通過。
当初、藤原山荘へ向かう為の白船峠の到着時間のリミットを14時に決めていたので厳しくなってきました。
少し急ぎ足で歩いて、何とか14時ちょうどに白船峠に到着しました。
ここで小休憩をしてコース地図を見ながら相方と進路相談です。
時間的には藤原山荘を経由して日没までに大貝戸か聖宝寺には下りれそうでしたが、相方が縦走路の先の頭陀ヶ平を見ながら、この先は次の楽しみにしようと言いました(笑)
ともかく!(笑)
そうと決まれば早々に下山開始です。
1つ目の鉄塔を過ぎて、往路で歩いた鉄塔巡視路との分岐から、白瀬峠登山口へ下りる木和田尾ルートへ向かいます。
途中で今日はまだ時期じゃないかと諦めていたカタクリを発見!カタクリ峠付近には見当たりませんでしたが、標高600m付近に花を咲かせていました。
巡視路では見なかったので、まだ数は少なかったですが、これから標高を上げながら最盛期を迎えるんでしょうね。
今日の目的の2つ目だったカタクリを見れた喜びもあり、意外と歩きやすく登りで使っても問題ないと思える登山道を更に下って、登山口まであと少しという辺りで、斜面に鮮やかなヤマブキを見つけました。
一重咲きの優しげな花弁ですが、鮮やかな黄色はニッコウキスゲを彷彿するほど目を引きます。
何か縦走を諦めて、妥協で下りたような木和田尾ルートでしたが、カタクリとヤマブキのサプライズには大満足しました。
すぐに白瀬峠登山口に到着。農道から国道に出て、駐車場に16時50分に帰って来ました。
花の百名山でもある御池岳と藤原岳には、きっとこれから毎週のように色々なお花が咲き乱れると思うので、今日は歩けなかった天狗岩〜白船峠の赤線をすぐにでも繋げに歩きたいと思います♪
コメント
この記録に関連する登山ルート
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予定の、藤原岳山頂まで、行けなかったのは
残念ですが、木和田尾を楽しめたので
心行く登山になったのでは
ないでしょうか。
このあたりを歩かれますと
大貝戸の、ピストンだけで
藤原岳を評価できないなと
藤原岳の、多様な一面を
感じ取れるかと思います。
鈴鹿の稜線つなぎぜひ
成就できますように!!
御池岳と藤原岳の両方を欲張って歩く予定は、頭陀ヶ平の姿を見て
すっぱり諦めました(笑)
藤原岳の新しいトイレは、次の機会に行きたいと思います
一度歩いただけで、まだ良く地形やルートを把握していなかった御池岳ですが、違うルートで歩いてみて、すごく身近に感じることが出来ました
鈴鹿の稜線を繋ぐ目標は、何年かかってもいつか達成したいと思いますが
むしろ目標にかこつけて、未踏のルートを歩くことが楽しみです
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