守門黒姫
- GPS
- 05:00
- 距離
- 12.6km
- 登り
- 1,011m
- 下り
- 1,012m
コースタイム
- 山行
- 4:21
- 休憩
- 0:39
- 合計
- 5:00
(破間川の橋まではシールのまま下り。橋の上は雪が切れていたため板を持って歩く)
10:45-11:24 守門黒姫 -> スキー滑降
(下黒姫沢から林道にかけてはステップソールで若干の登り返し。普通の板でも階段登行などで登れるレベル)
12:26 破間川の橋 -> 板を手に持ったまま登り
12:30 駐車地点
天候 | 晴のち高曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
路肩は十分スペースがあり、道路にはみ出すことなく駐車可能。 この日は下山時点で我々含め5台。まだまだ余裕あり。 |
その他周辺情報 | ■風呂 寿和温泉 \700(内湯料金) |
写真
感想
当初、残雪の多そうな越後駒ヶ岳へ登る予定だったが、低気圧の移動が予想より速く、午後には雨になるかもしれない。なので長丁場の越後駒ヶ岳はとりやめ、午前中に下山できそうな守門の下黒姫沢を滑ることにした。
守門岳をこちらから登るのは初めてだが、懸念していた沢割れもなかったし、なかなか気分の良いコースだった。個人的には守門大岳や守門岳大白川コースなんかより気に入ったくらい。
ただ、それも登りの段階まで。
いざ滑ってみると、可もなく不可もなく、こんなものか、という感じ。決して悪いコースではないし、上部のカール状の斜面などむしろたいへん素晴らしいのだが、あっという間に滑れてしまうこともあってか、さほどの面白みや達成感は感じられずじまいだった。
とはいえ、人気の守門大岳やすぐ向かいの浅草岳に比べ静かな山行を楽しめるし、いつもと違ったコースを滑りたいな、なんて時にはちょうどいいかもしれない。
7:30 484m 駐車地点発。まずは破間川の橋まで2分ほど下り。雪はつながっており、橋までスキーで下ることもできる(今回は事前にシールを付けてしまっていたが)。
橋の上だけ雪が切れていて、そこだけ板を持って歩く。
橋を渡ったら引き続き林道をシール登行。途中から杉林になるが、その手前の雑木林は新芽が芽吹いていてなかなかいい感じだ。
7:59 575m 林道終点。ここから20mほど下って下黒姫沢の沢底へ降りる。
下黒姫沢はここより下流では水も出ていたが、この先はまったく割れておらず、普通に沢底を歩くことができる。
沢底歩きは30分ほど。左に若干カーブするところで沢を離れ、右岸831点の先辺りを目指して尾根へ上がる。この辺りは明るいブナの疎林帯で、歩いていて気分が良い。
やがて標高差100mほどの急斜面。本コースでもっとも傾斜のきついところではあるが、緩くジグを切る程度で無理なく登っていける。
急斜面を登り切るとカール状の大斜面が目の前に広がる。ところどころ木は生えているため森林限界というわけではなさそうだが、それでも「雪の砂漠」という形容がぴったりの真っ白で広々とした場所だ。
当初、地図で検討した際には小沢などが気になってどこを滑るのが適当か考えたものだが、これならどこを滑っても問題なさそう。
さて、予定ではこのまま真っすぐ稜線まで登り、その先どうするかはその時の気分で決めることにしていた。
選択肢としては、稜線上を左の守門岳(袴岳)まで登るか、右の黒姫に登るか、はたまたピークにはこだわらず稜線上のどこかをゴールとするか。反対側の北斜面を途中まで楽しむという手もある。
登山目的なら当然袴岳を目指すべきなのだろうが、そちらはアップダウンがあり、山頂から滑って戻ることができない。その点黒姫なら微妙にアップダウンはあるが、山頂でシールを外しても滑って降りられそう。
それに雲がだいぶ広がってきたし、予報より早く天気が崩れるかもしれない。今日のところはより簡単に登れる黒姫をゴールとしましょう。
ということでまずは稜線へ。傾斜の緩いところから登って途中で黒姫方面へトラバースしたのだが、どこでも登れそうなので始めから黒姫目指して北東へ登っていったほうが効率的だったかもしれない。
10:11 1290m 1328点のちょっと東側で稜線上に出る。
これまで見えていた浅草岳や越後駒ヶ岳などの山々に加え、目の前の烏帽子山の向こうに粟ヶ岳・二王子山といった中越の山々が見えるようになる。飯豊山や尾瀬の山々なんてのも見えるはずだが、残念ながら雲や霞が多くてそこまでは視認できず。
北側の破間川源頭(この川は途中で180度向きを変え南進する)もスキーには魅力的で、守門岳や黒姫のピークには目を向けずこちらの斜面を楽しむ人が多いのもうなずける。
とはいえ今日はさっさと下山したいので予定通り黒姫へ。守門岳をバックに緩やかな稜線上を登る。途中狭いところもあるが、雪は切れていないしクラックもほとんどないので普通にシールで登っていける。
風はないし眺望も良いので本来なら楽しく歩いて行けるはずのルートであるが、思ったよりも山頂は奥深いところにあり(よくあるパターンだが)、ちょっとイヤになる。
10:45 1367m 黒姫(1367.8点のピークではあるが、なぜか「山」はつかない)。
山頂はなだらかで広く、風もないのでゆっくりできる。もちろん誰もいない。途中で2パーティーを追い越していたが、彼らは守門岳へ向かった様子。今シーズンはどの山もこれまでになく人が多かった印象があるが(別にそれで嫌な思いをしたわけではないが)、やはり静かな山はいいものだ。
ここからは浅草岳早坂尾根の滑降コースがきれいに見える。数日前まではここを滑ろうと考えていたのだが、山頂は雪がなく藪だらけという話を聞いてやめることにした。とはいえ山頂以外は十分に雪は残っており、この程度ならこちらのコースでも良かったかもしれない。
11:24 滑降開始。
このまま下に滑ると上黒姫沢に入り込んでしまうので、まずは稜線上を上黒姫沢右岸尾根の先まで滑る。途中わずかな登り返しもあるが、階段登行で難なくこなせるレベル。
右岸尾根の先に出たらボール状の広大な斜面にドロップ。ザラメ雪で滑りやすく、ゲレンデのようにどんどん滑っていける。なにより雪が荒れていないのが良い。
とはいえこのゲレンデのような広い斜面は標高差200m程度。滑りやすいこともあり、あっという間に滑り降りてしまう。ちょっと物足りない。
1100m付近で上黒姫沢左俣をトラバース気味に越えて、下黒姫沢左岸尾根まで戻る。
ここからはブナの疎林帯。出だしは急傾斜だが、滑りやすい雪質なので快適に滑ることができる。上部の無木立の大斜面も良いが、こういうザラメ雪の樹林帯も春スキーらしくてとても楽しい。
適当なところで尾根を離れて下黒姫沢の沢底へ。
沢底はおおむね傾斜が緩いので直滑降が中心になり、スキーを楽しむというより下山ルートとしてスキーを有効活用できるといった程度。とはいえ沢は広く、雪も腐っていないのでそこそこ快適に滑っていける。例えば向かい側の浅草岳ムジナ沢なんかは、中間部以降はトラバースばかりになってあまり楽しめないのだが、それに比べればだいぶマシに感じる。
12:07 567m ここで沢底を離れて林道へ登り返し。往路で沢に降りた場所よりちょっと上流だが、目印&トレースがあったのでこちらの方が登り返ししやすいのだろう。
・・・と思ったが、ちょっと外れ。樹林帯の中をトラバースすることになり、無駄にアップダウンする羽目になった。これなら往路と同じ場所から登り返したほうが効率的だっただろう。
登り返しはトータルで20mほど。一気にではなく少しずつ緩やかに登っていくためステップソールで普通に登っていける。アルペン板の場合でもところどころ階段登行する程度で、シールを付けるほどではない。
林道合流後もしばらく傾斜はないが、タモ沢辺りからはショートカットも交えてどんどん滑っていけるようになる。
12:25 464m 破間川の橋。滑降はここまで。駐車地点までは20mほどの登り。さほど遠くないので、板を手に持ったまま5分ほど歩いて終了だ。
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