三つ峠、清八峠
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- GPS
- 05:09
- 距離
- 11.2km
- 登り
- 872m
- 下り
- 859m
コースタイム
清八林道(約40分)
清八山往復(約25分)
林道終点-御巣鷹山(約90分)
御巣鷹山-三ツ峠山(約20分)
三ツ峠山-四季楽園(約5分)
四季楽園-金ヶ窪駐車場(約40分)
実測:
05:42金ヶ窪駐車場-06:23林道清八線終点-06:37清八山山頂(休憩)06:42-06:52林道清八線終点-06:57鉄塔のある鞍-07:13大幡山(1531基準点)-07:29茶臼山(1513基準点)-08:19御巣鷹山山頂-08:39三ツ峠山山頂-08:43四季楽園(朝食休憩)09:30-10:10金ヶ窪駐車場
天候 | 曇りのち雨(一時、雷) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年04月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
・清八峠から御巣鷹山までのルートにはかすかに雪が残っていましたが、特に考慮が必要な量ではありませんでした。 ・金ヶ窪沢の斜面は強い風が吹き抜けていました。そのためか枯れ枝が落ちている箇所が大変多いです。 ・三つ峠と金が窪沢登山口の間は雪と雨の影響で、特に上部では道がだいぶぬかるんでいました。 |
写真
感想
前日に急に思い立ち、ハイキングという建前で、読図特訓と体力強化に出かけました。
このところ文明の利器に頼りすぎており、先日も道迷いで30分もロスしたり、少しの勾配で行動速度が低下してしまうのを実感していたため、なんとかせねばなりません。
清八山と御巣鷹山はどちらも山頂に目印があり、かつ尾根のほとんどの地点から確認できるので、読図が非常に簡単です。(特訓にならないという説も。。)
しかし、勾配は清八山も御巣鷹山もかなりきつく、結局、行動速度は非常に低下していました。
連休初日ということで、渋滞を回避すべく朝2時に千葉県を出発、談合坂SAで仮眠を取りました。早朝の河口湖にはすでに釣り人が。御坂みちに入ると桜がいい風情を出しています。
金ヶ窪沢の登山口で準備運動、靴はきかえ等々。それほど気温も低くなさそうなので、衣類はいつものフラッドラッシュ上下&ドラウトセンサー/ストームゴージュのfinetrack装備にmontbellのクリマプロソフトシェルです。帰りに雨が降ったためゴア雨具の上だけ着ましたが、それ以外の全行程、着替え不要でした。道が悪いことを考えロングスパッツは最初から履いていくことにしました。
読図特訓ではありますが、あわよくば富士山か屏風岩でも眺めながら朝食&コーヒーにしたかったので、水は少し多めに1.5l持ちました。結果的にあまってしまいましたが。。
入り口から、読図開始です。三つ峠の登山道を横目に、清八山のある(ほぼ)北を測位。林道清八線のゲートに向かいます。ゲートからしばらくは金ヶ窪沢に沿って緩やかに登ってゆきます。
沢を渡り折り返す地点から、東斜面になり日差しが届き始めました。雲はまだありますが、絶景の予感がして足もよく前へ出ます。
送電線の下付近で再度読図。送電線は地図上にもあるのでよくわかりますし、御巣鷹山の3本アンテナ、清八山の松など、目標物がわかりやすすぎてまったく特訓になりません。
林道終点地点からは、富士山がよく見えるはず!と振り返りましたが、白い雲におおわれてかすかに輪郭がわかる程度でした。。
清八山と御巣鷹山を結ぶ尾根に出て、まだ葉がないためとても明るい道をザクザクすすみます。と、左足の膝裏の伸びがよくないです。先日丹沢で穴に落ちたときの後遺症でしょうか。左足の屈伸を意識して二三度行いました。
清八山の取り付きで、勾配ぶりを実感。ペースはザクザクからトボトボへ、やがてゼェゼェトンボリまで低下しました。笹子方面は晴れているらしく、朝の日差しがまぶしいです。
清八山付近では鹿の遭遇率がそこそこあるようなのですが、今回はガサガサが一度聞こえただけで、姿を見せてはくれませんでした。
清八山の頂上へ、鉄分の多そうな白茶けた岩を登り、松とご対面です。この松がなかなか風情があり、写真のフレームに使えるのではと思い色々模索妄想試行錯誤しました。これから向かう尾根道がよく確認でき、御巣鷹山の付近にかすかに雪が残っているのを確認、勾配も確認して念のため読図。うーん、やはりわかりやすすぎる。
下りが苦手なので、普段はゆっくりと下りているのですが、道が明るく滑りそうになかったので、やや駆け足で下ってみることにしました。枯れ枝や落ち葉が危険ですので、あまりスピードは出せませんが、なかなか気持ちがよいです。普段と違い、ちょっとだけ下りが楽しめました。
再度林道終点から尾根を歩きます。送電線の鉄塔までは比較的広く、下りの勢いも手伝って駆け足気味に進めます。
そして鞍のような部分で鉄塔と出会います。鉄塔好きとしては写真に撮らざるをえません。パシパシ撮ってさて、と行く手を見ると、東斜面にやや捲く道を発見しました。地図上には存在しないので少し悩みましたが様子を見ることにします。20mほど下ると道幅が30cm程度になり、斜面に沿ってワイヤーの張られる状況になっていました。踏み跡も少ないので本来のルートに戻ることにしました。
さて本来のルートですが、大幡山(1531m地点)までほぼ直登です。勾配は緩やかで白いペンキでマークされていますが、ややわかりづらくなっています。ペースはまたしてもトボトボになります。
大幡山(1531m地点)で再度読図。御巣鷹山が予想外に近く、清八山が予想外に遠く感じます。念のため距測し感覚が当てにならないことを再確認しました。。
鉄塔を過ぎてから徐々に雲が出始めているのを感じていたのですが、この付近からはさらに金ヶ窪沢からの風を強く感じます。少しでも笹子がわの斜面になるとまったく感じないのですが、沢側に出ると一気に気温が低下する感覚です。
こまかな上り下りを繰り返し、茶臼山(1513m地点)に到着しました。ここからが、今回の(個人的な)山場である御巣鷹山の取り付きなので、慎重に読図します。
徐々に雲が厚みを増しています。ルートマークを探しながら歩いてゆくと尾根を右に捲く道がありました。地図上は尾根をほぼ直登しているのですが、三ツ峠への看板もあり、そちらへ向かうことにしました。
20mほど下りながら捲いた先で、明らかに倒された木があり「立ち入り禁止」のテープが貼られています。うーん。。
結局尾根との分岐まで戻り、尾根道があるか、10mほど登って判断することにしました。踏み跡もないのですが、よく見るとわずかにルートマークのような皮がはがれた木があります。結構な勾配のため、手を使いながらその木の付近まで上り詰めました。が、尾根がかなり狭く木立を縫うのは困難そうです。
再度分岐までゆっくりと下り、行動食を食べてから判断タイムにしました。
お腹が満ちてくると、寒さと不安感が少し和らぎます。
最新情報を仕入れていなかったので不安は残りますが、最悪進めなくなってから戻る、という方針に決定。テープにごめんなさいして潜り抜けます。
抜けた先は比較的幅が広く、踏み跡も尾根より鮮明です。岩と木の根を使ってやわらかい地面の足しにしてゼェゼェヨジヨジ登ります。
と、緩やかな斜面登りから急に尾根に出ました。踏み跡も鮮明になり、わずかに雪の残る道をさらに登り詰めます。
と、木々の向こうに巨大なアンテナが!御巣鷹山です!
大分あがってしまった息を整えながら、またもパシパシタイム。どんな目的のアンテナかは知らないのですが、監視カメラが付いています。そして電柱も。
アンテナのふもとから、南側に三ツ峠のアンテナが見えます。わずかな下りをのんびりと下ります。雪のせいか、道は結構ぬかるんでいます。
NTT、fm-fujiなどのアンテナに到着、わずかに外れた三ツ峠山山頂へ向かいます。
ここでようやく他の登山客の方々にお会いしました。立派な一眼を持ってます。が、雲で富士山はまったく見えません。少しだけスペースをお借りしてパチリとやって、NHKのアンテナ横のゆるい土の斜面を下ります。構造物はアンテナ塔だけかと思っていたのですが、巨大な看板風のものもありました。あれもアンテナなのかしらん。
富士見荘を越え、朝食場所に予定していた四季楽園に到着です。席料100円をポストに入れて、屏風岩のよく見えるテーブル席で朝ごはん作り開始です。100円ショップで仕入れた個包装の唐辛子麺と、持ってきたトマト、菜の花のおひたしでチリトマトヌードルを作ります。湯が沸くまでの間に四季楽園前にいた白犬さんにご挨拶します。モコモコの白犬さんにお別れし、麺を茹で始めたところでポツリポツリと雨が降ってきました。南側の雲がだいぶ上がってきて厚く見えたので、仕方なくカメラを防水のコンパクトのみにしてゴアの雨具を着、ザックの中の防水袋を再確認します。と、さらにゴロゴロ音が。春の陽気で上昇気流ができやすいだろうと予想していたので、雷は一応考慮してましたが、やはり少し怖いので他の方がすでに避難されている軒先に朝食ともども移動しました。
雨もやみそうになく、これからは下りだけでしたので急いで朝食を片付け行動開始です。四季楽園裏のトイレは4月までお休み中とのことで、トイレ休憩もなしで三ツ峠山荘へ向かいます。ジープの通る金ヶ窪沢の登山道を下り始めましたが、足元の悪さにスパッツのありがたみがわかります。車の轍や靴跡にことごとく水が溜まり、パシャパシャと音を立てながら慎重に下ります。
道の地は赤土ですが、砂を撒いているのかツルツルとは滑りません。途中何箇所かガードレールで補強された曲がり角がありましたが、車で登るのは大変そうです。
結構な雨の中でしたが、続々と人が登ってきていました。一緒に下っていた方にお話を伺うと、雲海の上に富士が出る写真を狙っているとのことで、駐車場でいったん様子を伺いながら休憩し、再度三ツ峠に登ってみるつもりとのことでした。
素敵な写真が撮れることをお祈りしつつ、車で帰途につきました。(4/30 大幡山、茶臼山の名称がわかりましたので加筆修正しました)
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