新緑の大東岳〜山の魅力たっぷりの周回〜

2015年04月29日(水) [日帰り]

• GPS: 09:20
• 距離: 12.9km
• 登り: 1,157m
• 下り: 1,141m

コースタイム

日帰り

• 山行: 8:00
• 休憩: 1:20
• 合計: 9:20

6:55 大東岳登山口
8:34 8:45 五合目
9:05 9:05 標高点
10:19 10:40 大東岳
11:00 11:40 展望ポイント
13:25 13:30 樋の沢避難小屋
15:20 15:22 雨滝
15:35 15:36 白滝
16:15 16:15 大東岳登山口
16:15 ゴール地点

写真撮り、花探し、山菜探し、休憩時間なども多めに取りました。
山行タイムを参考にされるなら1時間半は短縮できます。

天候

晴れ☀

アクセス

利用交通機関：

自家用車

大東岳登山口Ⓟ
5〜6台駐車可能
秋保ビジターセンターにもⓅあります。

コース状況／危険箇所等

表コースの樹林帯は沢徒渉何箇所かあります。
（普通に徒渉できます）
1合目から9合目までりっぱな道標あります。
5合目から先は稜線伝いの展望が開けてくる緩い登りになります。
標高点から先は雪庇帯を歩けると思いきや危なくなってきたので
夏道を通りました。
7合目から勾配が徐々にきつくなり鼻こすり〜9合目まで急登です。
頭上に青空が広がると展望の良い山頂部になります。
灌木帯の、雪と夏道のミックス地帯は多少迷いやすいですが赤印を頼りに籔っぽい夏道を歩きます。
山頂からは北西〜東まで大展望を望めます。

山頂から平坦な雪原を横切り籔っぽい泥濘道に出て
階段道を下って行けば二口山塊を見下ろせる展望ポイントがあります。
蔵王連峰〜二口山塊〜南面白山と見渡せます。
奥に朝日連峰、飯豊連峰、月山、葉山と真っ白な稜線が繋がっているように見えます。
また下を見れば樋の沢（よとのさわ）沿いに新緑が広がっている様子がわかります。

弥吉ころばしは薄い板状の岩の急坂の連続ですが浮石と落石に気をつけて。
夏道と雪斜面を交互に繰り返し
樋の下大沢の雪面は
最初はトレース通りに左岸側にトラバースするような感じで下りていきますが途中から谷の真ん中を歩いても大丈夫でした。
ところどころ、沢が出ているの周辺は避けて雪が厚めのポイントを下りて行きました。
連日の晴天で気温が高い状態続けば踏み抜きが多くなると思われます。

樋の沢避難小屋から大行沢に沿っての裏コースは
新緑と花と沢の流れる景色を楽しめるルートですが
急峻な沢筋をトラバースするのでロープ、鎖、沢の徒渉があります。
迂回路の登り返しは堪えました(~_~;)
そして京渕沢の徒渉が一番手こずりました。
沢水の流れが速くタイミング良く岩に飛び乗るのが大変でした。
もちろん跳躍力のある方は簡単に飛び越えられるでしょう！
裏磐司展望所、雨滝、白滝を経て登山口に戻ります。
白滝過ぎてから駐車場まではとっても長く感じられました。

スパ長で歩きました。
雪斜面はキックステップで足場を一歩一歩安定させながら進みました。
他の登山者もアイゼンは使っていませんでした。
この日は
山ですれ違った方はソロの方も含めて5組でした。
山菜採りの方もいます。

残雪期の新緑はまだ見られます。とっても素晴らしいです。
注）羽虫が纏わりついてきます。
　　防虫ネット、虫除けスプレー、蚊取り線香必携

※登山ポスト、トイレは秋保ビジターセンターにあります

その他周辺情報

♨仙台方面に戻る途中に秋保温泉があります。

写真

4/29 7:11

杉林の樹林帯から始まるよ

4/29 7:14

沢の徒渉を何回か繰り返す
無難に渡れるよ

4/29 7:16

ハシリドコロが大繁殖

4/29 7:19

沢沿いはニリンソウロード

4/29 7:24

再び徒渉

4/29 7:25

スミレサイシンが多く咲いている

4/29 7:32

杉林が終わり新緑の樹林帯になる

4/29 7:48

今期初物のウスバサイシン✿

4/29 7:51

ヤマエンゴサク✿

4/29 7:55

ユキザサはまだ蕾✿

4/29 8:19

見上げると気持ちの良いぶなの新緑

4/29 8:39

五合目から展望のよい登り

4/29 8:58

色の濃いショウジョウバカマ✿

4/29 9:05

ショウジョウバカマロードの先に山頂が見える

4/29 9:05

標高点（1019m）過ぎると

4/29 9:06

雪庇ロード

4/29 9:07

ここから北に船形連峰が見える
雪庇ロードはすぐ切れてしまった(~_~;)

4/29 9:11

夏道に戻るとヒメイチゲ✿

4/29 9:19

イワウチワもあるよ✿

4/29 9:42

だんだんと雪道ミックスの

4/29 9:43

傾斜のきつい登りになってくる

4/29 9:53

ロープを通れば

4/29 9:54

鼻こすりの急登

4/29 10:03

急登を抜けると
あ・お・ぞ・ら☀

4/29 10:04

辿ってきた尾根道を振り返る

4/29 10:12

山頂への道
コシアブラはまだ芽が出ていなかった

4/29 10:19

大東岳山頂
1365.5m

4/29 10:22

山頂からのパノラマ
手前に面白山と奥に船形連峰

4/29 10:23

月山
空に浮かんでいる

4/29 10:23

すぐ目の前の面白山

4/29 10:23

船形連峰アップ

4/29 10:30

山頂記念♪

4/29 10:46

ひろーい雪原に

4/29 10:46

寝そべってみた
残雪期にこんなことする人いないでしょ！

4/29 10:48

ブッシュの向こうに蔵王
花の時期だよね〜✿
行きたいのに行けないよね〜（涙）

4/29 10:49

泥濘個所と水溜まり

4/29 11:00

このオブジェが見えてきたら展望ポイント

4/29 11:01

蔵王〜南面白山までのパノラマ

4/29 11:01

右の南面白山
中央は猪鼻山

4/29 11:01

そして小東岳〜糸岳

4/29 11:01

糸岳〜仙台神室〜山形神室
奥に蔵王の熊野岳

4/29 11:02

中央は甲岩
ずっと奥に連なる白いラインは
朝日連峰と飯豊連峰

4/29 11:02

展望ポイントから山頂部を見る
平たいのがよくわかる

4/29 11:29

青空に飛行機の落書き

4/29 11:40

弥吉ころばしから急登を下る

4/29 11:40

あの新緑の沢に向かって下りていくよ

4/29 11:46

急だから落石・浮石に気をつけて

4/29 12:07

雪面のトラバース

4/29 12:30

花模様のついたカタクリ

4/29 12:31

アラゲヒョウタンボク

4/29 12:34

ぱかっと口をあけたオオカメ葉っぱ
"いらっしゃ〜い！”

4/29 12:44

待っていましたこの景色♪

4/29 12:45

鎖づたいにトラバース

4/29 12:46

きれいだな〜♪

4/29 12:51

中央奥から予期せぬ尻セードになった(~_~;)

4/29 13:03

だんだんと新緑に包まれていく

4/29 13:06

沢も出現

4/29 13:10

この近くには近寄らないほうが良い

4/29 13:09

綺麗な色に染まっていく〜
＼(^o^)／

4/29 13:11

青空と新緑と雪の輝き

4/29 13:11

心も体も優しい色合いに溶けてしまいそうだ

4/29 13:16

あの山頂部から下りてきたよ

4/29 13:18

やがて雪は無くなり

4/29 13:19

イチゲのうなじにどきどきしながら(笑)

4/29 13:21

新緑の色に包まれていく

4/29 13:22

滝の音が聞こえてくる
奥に滝がある

4/29 13:23

樋の沢（とよのさわ）避難小屋が見えてきた

4/29 13:25

小屋の中を覗くと結構綺麗だった
二階の窓に白いものが映ったりしていたが
景色が窓に反射しているようだ

4/29 13:26

素敵なぶなじゅり〜ん
(*^_^*)

4/29 13:29

樋の沢の流れ

4/29 13:29

迸る水の勢い

4/29 13:31

しばらくはぶなじゅり〜んのプロムナード
桜の薄ピンクがアクセントになっている

4/29 13:33

小さな沢を何回か徒渉

4/29 13:33

小沢の行き先は大行沢（おおなめさわ）へ

4/29 13:35

いいね♪いいね♪
緑に染まる)^o^(

4/29 13:41

ミヤマカタバミの群生

4/29 13:41

陽射しを浴びてうれしそう

4/29 13:42

艶麗姉さん
きれいだよ♪

4/29 13:53

新緑の中の大行沢の流れ

4/29 13:53

デブリと土砂崩れのトラバース

4/29 13:56

それにしてもいい眺めだ

4/29 13:57

Lさん、Tさん
夏はここで沢登り教室ですか？
避暑地ですね〜
＼(^o^)／

4/29 13:58

沢の流れと新緑と桜のピンク
自然の美しい色合い

4/29 14:04

こんな細いトラバースだけど新緑が素晴らしくて苦にならない

4/29 14:13

迂回路を登り返し
ロープ伝って下りてくるけど苦にならない

4/29 14:37

徒渉先に雪がある
(~_~;)

4/29 14:37

足滑らせたら大変だけど(~_~;)

4/29 14:38

ここを乗り越えて安全確保
こういう緊張感のある個所も楽しもう

4/29 14:40

ヤマザクラの新緑の色はちょっと春紅葉な感じ♪

4/29 14:44

白花のスミレサイシン？

4/29 14:56

一番緊張した京渕沢の徒渉
水の流れが速い！

4/29 14:58

京渕沢から滝となって

4/29 15:00

さらに大きな滝となって大行沢に注ぎこむ

4/29 15:01

裏磐司

4/29 15:01

岩塊から小滝が見える
TVで観たベネズエラのギアナ高地を思い出した

4/29 15:01

裏磐司の展望所はベンチがある

4/29 15:06

注意と朱書きされた上を見上げると

4/29 15:07

岩塊も新緑に染まっていた

4/29 15:13

岩に浸みた水が滴り落ちる

4/29 15:16

雨滝

4/29 15:17

ミストとなって降りそそぐ

4/29 15:21

ここからイカリソウがたっくさん見られました✿

4/29 15:24

小さなフデリンドウ✿

4/29 15:25

ミヤマキケマン✿

4/29 15:30

チゴユリ✿
今期お初です

4/29 15:36

白滝を過ぎて

4/29 15:42

大行沢の流れと共にもうすぐ登山口

4/29 16:08

三方倉山が見えてきて

4/29 16:12

この沢を眺めて終了
新緑の山歩き、心は充実でした♪

撮影機器：

HIGH SPEED EXILIM EX-ZR15 カシオ

感想

meiken

昨年、春〜夏の間、山をご一緒した友達から連絡があり
大東岳に行きたいと言うのでお伴する事にしました。
この二口山塊だけでなく朝日や飯豊をいっしょに廻っていましたが
職場が別で仕事も忙しくなり、ずっとご無沙汰していました。
彼女とまたいっしょにこの新緑の大東岳を廻れたのは
すごく嬉しい事でありとっても楽しかったです。(*^_^*)

大東岳に行くと
「山を登った〜！」という満足感があるのは
きっとこの山がいろんな魅力の要素を含んでいるからなのだと思います。
表コースの樹林帯と沢の徒渉
稜線に出て開けてくる展望と残雪と雪庇、鼻こすりの急登
平たい山頂部から東北の名山を見渡せる大展望
山頂部から麓にかけての緑に染まっていくグラデーション
急峻な沢筋と沢の徒渉を繰り返す緊張感のあるトラバース
残雪と新緑のコントラスト、木漏れ日と樹影が映る雪斜面
大行沢などを眺めながら沢水の音が心地よく響く散歩道
ライムグリーンの中に風が爽やかに吹き渡るぶなじゅり〜ん
向かいの裏磐司や雨滝などの頭上に迫る岩塊のスケールの大きさ
雪解け水が集まって沢になり、やがて滝となり大行沢に勢いよく流れ込む
ウグイスの囀りやミヤマカケスの甲高い鳴き声
サルが移動する様子が見られたりもする

今年もこの時期に訪れて見られて良かった〜と思わせる大東岳の奥深さ
山の魅力がたっぷりの周回コース
山また山、沢また沢と点と線を繋いで行ける二口山塊
暑かったけれど
爽やかな風が暑さを和らげ、残雪歩きがクールダウンになりました。
心地よく響く沢音と目に見える沢の流れの美しさに放心し
やがて沢水が迸る水の勢いとなって滝となるさまを眺められるのは
裏コースならではの魅力です。
新緑の美しさが眼にも耳にも肌にも心にも沁みてくるひと時でした。

コメント

yonejiy

いいですね
この季節の大東岳
新緑に染まるブナの森、雪解け水溢れる沢、長い登りと急な下り、裏コースの長い長い水平道（巻き道では上り返しが有るけど）
本当に山の魅力に溢れた良い山です
気のあった仲間と行くにふさわしい
もう少しするとさらに花の魅力も加わってきますね

meiken

yonejiyさん♪
大東岳はやっぱり素晴らしい山だ〜 と来るたびに思います。
残雪と新緑の頃はどこの山も素敵なんですが
この山は長い登山道にいろんなバリエーションが富んでいて
歩いたという満足感と充実感がありますね。
裏コースの水平道…なるほど〜
もう少し頭上の岩が覆いかぶさって沢までの高度が100m以上なら
黒部水平道・下の廊下に近付くかもしれませんね
お花…これだけでもお花につかまって大変なのに
シラネアオイが咲いてきたらもっと時間がかかって大変だ〜