蓼科山-北横岳(足首、ゴキンッ!)


- GPS
- 25:25
- 距離
- 12.3km
- 登り
- 1,493m
- 下り
- 975m
コースタイム
5/2 5:33双子池野営場-6:30亀甲池-8:26北横岳-8:41北横岳ヒュッテ-9:12ピラタスロープウェイ山頂駅
天候 | 快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年05月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
女神茶屋〜蓼科山荘まではトレースばっちり。蓼科山頂から蓼科山荘まで、アイゼン必須。蓼科山荘から双子池まで、トレース微妙。ついてるがよーく見ないとすぐに見失う。実際、双子山山頂から双子池までしばらく見失ってた。 双子池〜北横岳、トレースついてるがトレース沿いに行くとルートを見て分かる通り、夏道と全然違う。その上、恐ろしいほどの直登。かなりの斜度の斜面を直登していく。休める場所もないほどに… 北横岳からピラタス、アイゼンあった方が楽チン。無くても下れるが、かなり気を遣う。 |
写真
感想
悪夢の山行だった。悪いこと続きだったけど、アドレナリン爆発だったせいか辛くは無かった。では、悪夢の山行の始まりです。
4/30
仕事が終わり、一度家に帰り再度新宿まで出る。日記にコメントくれた方、ありがとうございます。日記にも書きましたが…。新宿駅に着くと、山屋の格好をした人は目につかず、一杯引っかけて帰路に急ぐ人々の群れ。もう、終電が近いせいもあるんだろう。自分は、新宿で飲むとよく終電を逃すが…。ムーンライト信州81号の入線時間は、調査済みだ。11時22分ごろを目処に9番線に下りて行く。なんと不思議なことに、9番線にはたくさんの山屋(?)が。山屋というより山スキー屋(そんな名称があるか知らないが…)ほとんどの人がスキー板とワンセットで待ち構えている。時間よりかなり遅れて待ちに待ったムーライト信州の入線。入線後、出発まで10分もないし…。そそくさと乗り込むと、「あ〜ぁ、やっちゃた」。なにをやったかというと、座席の指定を完全に間違えてしまいました。東京方面が1号車ってのは、知ってたんだけど。進行方向から座席の1が始まるとは…。本当は、座席の後ろに荷物を置くつもりで取ったんだけど大失敗…。さらに出発後に、さらなる大失敗が発覚!トイレが1号車の進行方向にあるんですけど、まだドアがしょっちゅう開いたり閉じたりは我慢できたんですけど、みんな微妙にドアを開けていくんですよ。なので寒いから起きる。それが、結局茅野まで続くわけです。
5/1
ほとんど寝れませんでした。茅野駅に着き、下りたのは3人だけ。下りた人にタクシーに誘われるも自分は、マイナーコースの蓼科。誘ってくれた人は、メジャーな美濃戸口。なので、朝までステビバ。あぁ〜、はじめてだぁ〜ステーションビバーク。ちょっと新鮮。寒いけど…。座布団エアーマットをお尻に敷いて、ザックに寄りかかりながら眠りにつく。もちろん、こんな時は落語を聞いています。1時間くらい寝たかなぁ〜。起きて、早朝の茅野駅付近の散策。というか、コンビニ探し。でも、全然見つからない。仕方ないので昨日の夜買ったおにぎりを1個食べる。やっと、バスの時間になり、バスの発着場に行く。
バスに乗り込むと、乗客は自分ともう一人だけの二人です。バスの中で寝れると思いきや全然寝れず。小1時間ほどで蓼科山登山口の停留所に着く。もちろん、下りたのは自分一人。料金は、1350円でした。
バス停で準備をして、いよいよ登りにかかる。期待でワクワクして眠気なんか吹っ飛んだ状態。というかトランス状態?しばらく林の中だったので、大学以来のマシーンモードに突入。ひたすら、登ることに専念するマシーンと化しました。2156ピークから先の急登に差しかかるとマシーンモード解除、時おり振り返ると中央アルプス・北アルプス・南八ヶ岳が良く見える。春霞もそんなにひどくなく、みんなかなりハッキリ見える。2、3パーティを追い抜き自分だけじゃないことでちょっと安心。途中で、アイゼンをつけてサクサクと登っていく。
相変わらず、山頂に着くと人がたくさんいる。最近はこんなのばっか。どんだけマイナールートから登ってるんだ…。山頂からは、北アルプスはもちろん、浅間山・荒船山・西上州の山々・金峰・瑞牆・南八ヶ岳連峰・中央アルプス・乗鞍と360度すべてが見えた。唯一見えなかったのは、富士山位なものか…。どう考えても南八の裏なので無理だが…。ちょっと休憩して山頂を後にする。蓼科山頂ヒュッテでおじさん達と話をして下りに入る。この山頂からの下りがなかなか曲者だった。自分は、12本のアイゼンをつけていたから、そこそこサクサク下れたがアイゼン無しで下ってる人がかなり難儀していた。あれだけの斜度じゃアイゼン無しじゃキツイと思う。蓼科山荘に着き、小屋番の兄ちゃんと少し話をして先に進む。ここから先は、看板に矢印は書いてあるが、トレースがかなり薄い…。ほとんど人が入っていないようだ。別に好き好んで選んでるわけではないが、毎回こんな道ばかりだ…。もう少し人が入っているかと思ったが…。薄いトレースを辿り、大河原峠に出る。この頃になると、アドレナリンも切れてきたのか、眠くなる。寂しすぎる大河原峠を後にして、双子山の山頂を目指す。ここも、油断するとトレースを失う。まぁ、尾根沿いに進むだけなので、そうそう迷うことは無いと思うが。山頂に着いても、荒涼とした雰囲気だ。もちろん、誰もいないし…景色は、一人いじめだけどね。もう、かなり疲れている。ここまで登るのにかなりペースが落ちてると思う。
ここから最後の下りだ。この下りで事件が起きる…。
まぁ、いつも通りトレースは多少外すので気にはしていなかった。途中で、へんな藪漕ぎチックな道を選んでしまったので、体力消耗…。なので、立ったまま休憩をする。いつも、だいたい下りだと登る向きを向いて休憩するのだが。いざ逆を向いて出発しようとした時、「ゴキンッ!」という音ともに左足首を捻った。生まれて初めて、足首ひねって「ゴキンっ!」って音を聞いた。ただの捻挫だろうと自分に暗示をかけ、痛みを我慢しながら先に進む。足は挫いたが、心は挫けていなかったのが幸いだ。途中で痛みも気にならなくなり(痛みより眠気が勝っていたか?)、野営場に着く。双子池ヒュッテは、やっていなかった。ビールを期待していたのに…。先行者は1組だけだった。そそくさと、テントを張る。今回も3人用テント独り占め。薄い銀マットが破け、ちょっと凹む。ご飯を水につけ、ちょっと眠る。小1時間寝たか。起きて、ご飯を炊き始める。今回は、失敗しないようにちょっと多めに水を入れる。ご飯が炊きあがる、今回は、明日の朝食を含め2合炊いた。半分をジップロックに入れて取っておく。それでも、多かった…。今度から、1合炊いて晩と朝にしよう。晩御飯は、クリームシチューとおつまみに麻婆豆腐だったがおつまみは残してしまった。ご飯を食べると一気に眠気が襲ってきた。「栄光の岸壁」を読んでたが寝てしまった。夜中に、左のくるぶしが痛くて2,3度起きる。最初は、テントの下の地面のせいかと思ったが、途中で挫いたせいだと気づく。触ると、多少熱をもっていて、腫れているようだ。とりあえず、今は寝るしかないので寝ることに
5/2
やはり、足が痛い。朝ごはんは、昨日炊いておいたご飯にリゾットの素を入れて、チーズリゾット。昨日残したマーボウ豆腐を食べる。左足首は、痛むが歩けないこともない。歩くたびに痛むが…。そんなわけで、テントをたたみ撤収する。双子池ヒュッテのトイレに寄り、亀甲池を目指す。ここも、微妙にトレースが薄い。先行者が1組いたので、トレースはあるはずなのだが…。薄いトレースで亀甲池に着く。静寂の亀甲池だ。誰もいないし…
ここからは、北横岳に向けてキツイ急登がはじまる。地図で、確認していたので覚悟はしている。足の調子も、痛いが内側にひねらなければ、激痛は走らない。見えるトレースをひたすら辿っていく。どう考えても、下ってるトレースだ。しかも、アイゼンをつけてる形跡がない。こんな急登どうやって、アイゼンなしで下ってるんだ??謎だらけだ。こっちは、アイゼン付けて必死に登ってるのに…そんなことを考えながら、登ってるとなんとか稜線近くに出ることが出来た。先ほどに比べると緩やかな登りを登りきって、稜線に出る。稜線に出ると、山頂はスグだ。山頂に着き、アイゼンを外す。ちょっと下るとまた雪がある。もう、アイゼンは付けたくないので、ゆっくりと下っていく。坪庭から登ってくる人たちとすれ違いながら自分一人下りて行く。やっとのことで、ピラタスに着いた。ロープウエイに乗り、下山する。下のレストランで、「ビーフカレー」を頼むつもりが「カツカレー」と言ってしまった。よっぽど肉が食べたかったのか…
ちなみに、本当は、今回の予定は「八ヶ岳全山縦走」でした。小淵沢まで下りる気でした。相棒には、「アラフォーおじさんが考える山行じゃないよなぁ〜」と言われました。その通りになってしまったのが悔しいっ!
今日は、この辺で勘弁してやるっ!覚えていろよっ、八ヶ岳!
コメント
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最初の電車から大変でしたね。みんなちゃんとドア閉めてくれればいいのに・・・。
何だか、レジャーというより、サバイバル山行って感じでしたね。文面から大変さがにじみ出てました・・・。写真はすごくきれいで楽しそうなんだけど。
足は本当にお大事にしてくださいね〜。
捻挫で「ゴキンっ」って音するかなぁ
ちゃんと治してリベンジしてくださいね〜。
シーズン最後の雪山かな?
今回は、捻挫ですか、大変でしたね。
全山縦走は、また次回にということで。
お大事に。
mizuhoさん、tenmouさん、こんにちわ
mizuhoさん
まさにサバイバルに近かったと思います。大変なのか楽しいのかどうも、微妙な山行でした。大変だったけど、楽しかったし。楽しかったけど、大変だった。う〜ん、どっちともいえない感じです。
tenmouさん
ここまで雪が残ってるとは思いませんでした。まだまだ、雪山の世界です。気温こそ、氷点下になりませんが…。
結局、今日になって捻挫が悪化してます。昨日のうちに帰ってきてよかったです。今日は、階段を降りるのも難儀する始末です。病院に行きましたが、専門外なので詳しく診察してもらえませんでした。
こんばんは!
捻挫してしまいましたか?、それは残念、私はちょうど1日、2日は御座山へ行って八ヶ岳を眺めていました。少し休んで、パワーアップして復活してください!
捻挫の足で、あの亀甲池からの登りを行かれるとは
足、しっかり直してくださいね。
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