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Yamareco

記録ID: 6275791
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積雪期ピークハント/縦走
飯豊山

水晶峰 〜水晶のように輝く飯豊〜

2023年12月09日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
09:36
距離
12.9km
登り
1,152m
下り
1,154m

コースタイム

日帰り
山行
8:33
休憩
1:07
合計
9:40
距離 12.9km 登り 1,152m 下り 1,154m
6:15
21
スタート地点
6:36
46
7:22
7:24
75
天神堂橋
8:39
152
749m
11:11
11:58
93
水晶峰
13:31
13:39
36
749m
14:15
14:25
29
5号鉄塔路梯子
14:54
44
天神堂橋
15:38
17
15:55
ゴール地点
天候 霧のち晴れ
過去天気図(気象庁) 2023年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
湯の島小屋方面への林道は実川集落跡から先で豪雨災害による損傷個所多数あり。
車両の無理な進入は大変危険。(実川集落跡の奥1km以内で落石により通行不能。幅員狭く片側が絶壁のためUターン不能)
その他周辺情報 かのせ温泉「赤湯」
実川集落跡を過ぎて間もなく崩落個所が現れる。この後も沢の横断箇所を中心に路面の崩落、土石流の堆積が多数出現。
実川集落跡を過ぎて間もなく崩落個所が現れる。この後も沢の横断箇所を中心に路面の崩落、土石流の堆積が多数出現。
ゲート(遮断機)は、もはや意味をなさない
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ゲート(遮断機)は、もはや意味をなさない
路肩の崩落
大規模に斜面が崩落し杉が流出している
大規模に斜面が崩落し杉が流出している
実川まで達している
実川まで達している
大岩の堆積する林道
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大岩の堆積する林道
こんなきれいな小沢に凄い威力があるとは
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こんなきれいな小沢に凄い威力があるとは
実川と高低差が大きくなる(50m以上)区間。幸いこのあたりは被害なし
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実川と高低差が大きくなる(50m以上)区間。幸いこのあたりは被害なし
中央の三角の峰(749m)がこれから登る水晶峰南尾根。その前に崩落地点を何カ所も越える必要がある。
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中央の三角の峰(749m)がこれから登る水晶峰南尾根。その前に崩落地点を何カ所も越える必要がある。
天神堂橋で天神堂沢を越える。橋の手前に実川へ降りる踏み跡が出来ており、この先の大崩落地帯を迂回する河原歩きルートになっているようだ。
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天神堂橋で天神堂沢を越える。橋の手前に実川へ降りる踏み跡が出来ており、この先の大崩落地帯を迂回する河原歩きルートになっているようだ。
橋の少し先に送電線鉄塔(No7)の巡視路の階段があり、途中まで利用する。
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橋の少し先に送電線鉄塔(No7)の巡視路の階段があり、途中まで利用する。
尾根下部は階段があってもこの角度(60度近い)
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尾根下部は階段があってもこの角度(60度近い)
手すりがありがたい
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手すりがありがたい
鉄塔(No7)周辺は見晴らしがよい。
実川沿いに漂う朝霧が“白竜”のようだ。
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鉄塔(No7)周辺は見晴らしがよい。
実川沿いに漂う朝霧が“白竜”のようだ。
この先も薄くなるが踏み跡が薮の中に続く
この先も薄くなるが踏み跡が薮の中に続く
左方向には高目当〜大根下シの稜線
左方向には高目当〜大根下シの稜線
大根下シ(だいこんおろし)のあたり
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大根下シ(だいこんおろし)のあたり
749m峰の下り始めで水晶峰が見えてきた
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749m峰の下り始めで水晶峰が見えてきた
749m峰からは一旦下り再び厳しい登りが山頂直下まで続く。
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749m峰からは一旦下り再び厳しい登りが山頂直下まで続く。
積雪も徐々に増えていく。チェーンスパイクで山頂まで粘るがワカンを携行すべきであった。
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積雪も徐々に増えていく。チェーンスパイクで山頂まで粘るがワカンを携行すべきであった。
749m峰(左の三角)を振り返る
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749m峰(左の三角)を振り返る
潅木薮がきつい
振り返るとなかなかの高度感、津川〜西会津の盆地は大雲海。
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振り返るとなかなかの高度感、津川〜西会津の盆地は大雲海。
雲海に浮かぶ兎ヶ倉山、ラクダの背中のよう
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雲海に浮かぶ兎ヶ倉山、ラクダの背中のよう
ブナと北五葉の混在
ブナと北五葉の混在
山頂稜線が近づくが、腿まで潜る踏み抜きも。かなりのペースダウン。
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山頂稜線が近づくが、腿まで潜る踏み抜きも。かなりのペースダウン。
稜線直下には早くも雪庇が出来ている。残雪期には通過が困難なほど発達する。
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稜線直下には早くも雪庇が出来ている。残雪期には通過が困難なほど発達する。
山頂稜線に上がり南尾根を振り返る(元サイズ) 左は高森山〜高陽山
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山頂稜線に上がり南尾根を振り返る(元サイズ) 左は高森山〜高陽山
南西方向パノラマ(元サイズ) 左は高目当、右奥に蒜場山
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南西方向パノラマ(元サイズ) 左は高目当、右奥に蒜場山
山頂のある北東方向
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山頂のある北東方向
山頂部は丸くて広い台地、左奥は大日岳。以前、潅木に掛けてあった山頂プレートはなくなっていた。
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山頂部は丸くて広い台地、左奥は大日岳。以前、潅木に掛けてあった山頂プレートはなくなっていた。
北東方向パノラマ。大日岳〜櫛ガ峰、笠掛山(元サイズ)
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北東方向パノラマ。大日岳〜櫛ガ峰、笠掛山(元サイズ)
西方向パノラマ 
左:棒掛山 中:蒜場山 右:烏帽子山(元サイズ)
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西方向パノラマ 
左:棒掛山 中:蒜場山 右:烏帽子山(元サイズ)
飯豊連峰最高峰、大日岳拡大(元サイズ)
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飯豊連峰最高峰、大日岳拡大(元サイズ)
烏帽子山拡大(元サイズ) 人跡希な烏帽子山の東面が良く見える。
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烏帽子山拡大(元サイズ) 人跡希な烏帽子山の東面が良く見える。
東方向パノラマ(元サイズ)
喜多方〜会津若松は大雲海
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東方向パノラマ(元サイズ)
喜多方〜会津若松は大雲海
磐梯山拡大
山頂を後にし、来た道を戻る
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山頂を後にし、来た道を戻る
秘峰、烏帽子山 見納め
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秘峰、烏帽子山 見納め
緩んだ雪でも下りは苦にならない
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緩んだ雪でも下りは苦にならない
749m峰付近、シャクナゲ薮の中に踏み跡がある。初夏のころは花が咲いてきれいな場所
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749m峰付近、シャクナゲ薮の中に踏み跡がある。初夏のころは花が咲いてきれいな場所
樹間より実川発電所方面
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樹間より実川発電所方面
発電所と林道を拡大 このあたりの林道(左下)もかなり被害が出ているようだ。左上は発電所に水を送る導水管(林道終点のダムより取水)。
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発電所と林道を拡大 このあたりの林道(左下)もかなり被害が出ているようだ。左上は発電所に水を送る導水管(林道終点のダムより取水)。
749m峰より別の尾根を下るミス。既に100mも下っているが、この先に鉄塔(No5)があるので巡視路が使えるはず。そのまま下り続ける。
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749m峰より別の尾根を下るミス。既に100mも下っているが、この先に鉄塔(No5)があるので巡視路が使えるはず。そのまま下り続ける。
鉄塔(No5)のある広場に出る。
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鉄塔(No5)のある広場に出る。
やはり鉄塔から下は立派な踏み跡が続く
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やはり鉄塔から下は立派な踏み跡が続く
実川林道へ降りた地点。
ちなみに送電線(実川線)の鉄塔は実川発電所(東北電力)からNo1〜5と順に並んでいる。
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実川林道へ降りた地点。
ちなみに送電線(実川線)の鉄塔は実川発電所(東北電力)からNo1〜5と順に並んでいる。
降りてきた尾根 やはり下部は急。
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降りてきた尾根 やはり下部は急。
林道を歩きだしてすぐに崩落箇所。全面崩落しているがなんとか横切れる勾配。
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林道を歩きだしてすぐに崩落箇所。全面崩落しているがなんとか横切れる勾配。
実川まで達している
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実川まで達している
途中、鉄塔(No6)への階段もあり
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途中、鉄塔(No6)への階段もあり
鉄塔(No7)の手前で、今回行程で最大規模の崩落箇所を目の当たりにする。路面が完全に崩落した斜面は急勾配で沢まで一直線。
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鉄塔(No7)の手前で、今回行程で最大規模の崩落箇所を目の当たりにする。路面が完全に崩落した斜面は急勾配で沢まで一直線。
数メートル上の崖を潅木を掴みながらトラバースして辛うじて通過。万一滑ったら加速度がついて間違いなく川底へ。手前から実川に降りて河原歩きした方がリスクは低そう。
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数メートル上の崖を潅木を掴みながらトラバースして辛うじて通過。万一滑ったら加速度がついて間違いなく川底へ。手前から実川に降りて河原歩きした方がリスクは低そう。
越えてきた大崩落箇所
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越えてきた大崩落箇所
渓谷美の実川、気になったので近くへ降りてみる。
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渓谷美の実川、気になったので近くへ降りてみる。
大きな釜や小滝が連続している
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大きな釜や小滝が連続している
釜の下流部はゴルジュになっている
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釜の下流部はゴルジュになっている
降りてきた斜面を見上げると丸い巨石
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降りてきた斜面を見上げると丸い巨石
重要文化財の五十嵐邸も被害を受けていた。
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重要文化財の五十嵐邸も被害を受けていた。
背後の崩落した斜面からの流出木で押しつぶされたようだ。
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背後の崩落した斜面からの流出木で押しつぶされたようだ。
駐車場周辺の様子。電話マークがあった多目的トイレを覗いてみるとピンクの電話があった。停電しているので使用不可、もちろんトイレも。
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駐車場周辺の様子。電話マークがあった多目的トイレを覗いてみるとピンクの電話があった。停電しているので使用不可、もちろんトイレも。
人が暮らす最奥の集落、小荒を通過
人が暮らす最奥の集落、小荒を通過
最後は、かのせ温泉「赤湯」で日帰り入浴、冷えた身体には赤銅色のお湯は少々熱すぎた。山の上にある赤崎荘は今年の3/16に閉店したようでアクセス道路も通れなくなっていた。残念!
最後は、かのせ温泉「赤湯」で日帰り入浴、冷えた身体には赤銅色のお湯は少々熱すぎた。山の上にある赤崎荘は今年の3/16に閉店したようでアクセス道路も通れなくなっていた。残念!

感想

実川林道の状況確認を兼ねて大日岳の大展望が期待できる水晶峰に久々に登ってみた。去年夏の豪雨による林道の被害状況は想像以上に深刻で、至る所で大規模な路面崩落や土砂・倒木の堆積が見られた。林道に関しては殆ど復旧の手が付けられていない状況で、飯豊連峰へのアクセス道路としての今後が心配される。
水晶峰は最短の南尾根を登る。途中まで送電線の巡視路を辿るがその先も薮の下にうっすらと踏み跡が延びておりしばらく使える。700mあたりから現れた積雪は徐々に増え、山頂直下で40センチほど。ツボ足ラッセルでのきつい登りとなった。それでも山頂からは白銀に輝く大日岳の絶景が広がり、登りの苦労を吹き飛ばすしてくれるほどであった。会津方面の盆地には見事な大雲海が広がり正午を過ぎても消える気配はなかった。
下りは往路を戻るが749m峰から尾根を間違える。地図を見ると途中に別の鉄塔が建っている。そのまま下っていくと想定通り巡視路が現れ林道まで無事に下山できた。

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コメント

noranekoさん、こんにちわ

林道の崩壊はかなり酷い状態ですね。きつい尾根登りもこれ以上雪が増えれば難しくなるかも?知れません。リスキーなアプローチを越えて眺めた待望の絶景(No.33〜36)はやはり美しく感動的ですね。
2023/12/19 3:36
tonkara様 コメントありがとうございます。
水晶峰は大迫力で大日岳と秘峰、烏帽子山を展望できる一等地にあるので残雪期を中心に何度か登っていました。思い出すように久々に登ってきましたが、相変わらず期待を裏切らない渋い山でした。
実川林道の終点には東北電力の取水口施設(実川発電所へ送水)があり、その維持管理のために林道が廃道になることはないと思いますが、完全復旧となると相当困難になるかと思われます。
2023/12/19 18:41
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