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Yamareco

記録ID: 633601
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沢登り
飯豊山

【薮山レコ】水晶峰・ブナ入ノ平 〜裏川上流の秘境〜

2015年05月06日(水) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
18.4km
登り
1,753m
下り
1,753m

コースタイム

日帰り
山行
11:15
休憩
2:35
合計
13:50
5:00
15
実川集落付近
5:15
90
遮断機
6:45
135
壺安沢出合
9:00
9:25
70
稜線(1067m南)
10:35
12:05
115
ブナ入ノ平散策
14:00
14:20
55
稜線(1067m付近)
15:15
15:35
160
水晶峰
18:15
35
実川林道
18:50
実川集落付近
ルート
実川林道で壺安沢まで→壺安沢を遡行し左側3番目の支流へ→支流遡行で水晶峰北部稜線上へ→水無沢(1067m峰から西方向に延びる沢)の雪渓を下る→ブナ入ノ平の新緑のブナの森を右回りに散策→水無沢の北隣の尾根を薮こぎで登る→水晶峰北部稜線上へ→稜線を南下し水晶峰へ→水晶峰の南尾根(天神堂沢左岸尾根)を薮こぎで下る→最後は送電線の鉄塔巡視路を使い実川林道へ
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2015年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 自転車
実川集落跡まで自転車で進む
コース状況/
危険箇所等
実川集落先のゲート付近から前川ダム付近まで大規模な雪崩跡及び土石流、倒木など林道の通行は徒歩以外は無理(要安全確認)
日中の薮尾根では大量の虫に取り囲まれ虫対策必要(汗と体温に反応)
実川集落先の遮断機
ここまでは林道はそれほど荒れていない
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実川集落先の遮断機
ここまでは林道はそれほど荒れていない
遮断機を越えて間もなくこのような雪崩跡が数か所あり
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遮断機を越えて間もなくこのような雪崩跡が数か所あり
通過中に上を見ると樹木をなぎ倒して土石流が流出している
→これはもはや自然現象でなく自然災害レベルだ
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通過中に上を見ると樹木をなぎ倒して土石流が流出している
→これはもはや自然現象でなく自然災害レベルだ
実川と高度差が大きい区間
50mくらいはありそう、いつも緊張する区間
2
実川と高度差が大きい区間
50mくらいはありそう、いつも緊張する区間
さらに別の雪崩跡
実川まで達するほど大量だ
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さらに別の雪崩跡
実川まで達するほど大量だ
振り返ると、すごい
雪が消えても復旧には時間がかかりそうだ
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振り返ると、すごい
雪が消えても復旧には時間がかかりそうだ
前川ダムを過ぎて振り返る
先ほど通過した雪崩跡
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前川ダムを過ぎて振り返る
先ほど通過した雪崩跡
ようやく実川発電所。
ここまで余計に神経をすり減らしたようだ。
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ようやく実川発電所。
ここまで余計に神経をすり減らしたようだ。
林道に壺安沢が出合う場所
ここから入渓
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林道に壺安沢が出合う場所
ここから入渓
壺安沢下流部は意外にも登山道並みの踏み跡が付いていた
しかもヘツリ区間にはロープまで設置されていた
その理由は後ほど判明した
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壺安沢下流部は意外にも登山道並みの踏み跡が付いていた
しかもヘツリ区間にはロープまで設置されていた
その理由は後ほど判明した
期待通り雪渓が早くも現れる
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期待通り雪渓が早くも現れる
まだ雪渓は途切れ途切れだが
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まだ雪渓は途切れ途切れだが
右岸最初の支流は滝となって落ちていた
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右岸最初の支流は滝となって落ちていた
かわいらしいカモシカと遭遇
丸くて小さかったので初めタヌキかと思った
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かわいらしいカモシカと遭遇
丸くて小さかったので初めタヌキかと思った
踏み跡はこの取水施設(東電 実川発電所に供給)の維持管理のためのものだった
驚いたことにこんな山奥なのに監視カメラあり(茶色のフードの下)
そういえば実川発電所にも監視カメラあり
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踏み跡はこの取水施設(東電 実川発電所に供給)の維持管理のためのものだった
驚いたことにこんな山奥なのに監視カメラあり(茶色のフードの下)
そういえば実川発電所にも監視カメラあり
右岸2番目の支流
これも滝となって合流している
地形図ではこのような状況までは分からず
本来ならここを遡行する予定、さらに上流へ進む
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右岸2番目の支流
これも滝となって合流している
地形図ではこのような状況までは分からず
本来ならここを遡行する予定、さらに上流へ進む
とうとう核心部の連瀑帯へ
雪渓のおかげで落差が埋まり容易に遡行できる(落雪に注意して慎重に通過)
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とうとう核心部の連瀑帯へ
雪渓のおかげで落差が埋まり容易に遡行できる(落雪に注意して慎重に通過)
核心部を抜けると開けて一面の雪渓が広がる
このさき壺安沢は笠掛山まで安定した雪渓が突上げる
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核心部を抜けると開けて一面の雪渓が広がる
このさき壺安沢は笠掛山まで安定した雪渓が突上げる
まもなく右岸3番目の支流が合流した地点で支流に入る
登ってきた支流を振り返る
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まもなく右岸3番目の支流が合流した地点で支流に入る
登ってきた支流を振り返る
源頭部近くは傾斜がいつもながら急になる
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源頭部近くは傾斜がいつもながら急になる
水晶峰方面へ続く雪堤
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水晶峰方面へ続く雪堤
水晶峰
初めてのブナ入ノ平へ行ってからのお楽しみ
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水晶峰
初めてのブナ入ノ平へ行ってからのお楽しみ
笠掛山方面
ブナの新緑がきれい
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笠掛山方面
ブナの新緑がきれい
稜線上はあまり展望が良くない
大日岳方面の展望
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稜線上はあまり展望が良くない
大日岳方面の展望
稜線から水無沢沿いの急な斜面を下る
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稜線から水無沢沿いの急な斜面を下る
尾根は消滅し水無沢の雪渓に出る
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尾根は消滅し水無沢の雪渓に出る
降りてきた雪渓を振り返る
かなりデブリで荒れている
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降りてきた雪渓を振り返る
かなりデブリで荒れている
傾斜が緩やかになるとブナ入ノ平の南端に出る
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傾斜が緩やかになるとブナ入ノ平の南端に出る
春の息吹
名前の通りブナ入ノ平は一面のブナの森
ブナの優しい木陰には残雪がまだ残っていた
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名前の通りブナ入ノ平は一面のブナの森
ブナの優しい木陰には残雪がまだ残っていた
大日岳方面の稜線がブナの間から見える
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大日岳方面の稜線がブナの間から見える
ブナの森を北へ進みながら散策
途中、きれいな小川を渡る
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ブナの森を北へ進みながら散策
途中、きれいな小川を渡る
ブナの緑のシャワーを浴びながら
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ブナの緑のシャワーを浴びながら
ブルーシートがあり
マタギ?猟師?の備蓄品か
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ブルーシートがあり
マタギ?猟師?の備蓄品か
大きなブナと小さなブナが混在する森
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大きなブナと小さなブナが混在する森
ブナ入ノ平の西側の端に来ると裏川上流方向の展望が開ける
ここは裏川の水面から崖の急斜面を50mほど上がった段丘になっているようだ
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ブナ入ノ平の西側の端に来ると裏川上流方向の展望が開ける
ここは裏川の水面から崖の急斜面を50mほど上がった段丘になっているようだ
オコナイ沢出合いからさらに上流方向の裏川
ウドノ平方面
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オコナイ沢出合いからさらに上流方向の裏川
ウドノ平方面
キンカ穴峰方面の稜線(大日岳〜烏帽子山稜線)
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キンカ穴峰方面の稜線(大日岳〜烏帽子山稜線)
ブナの森で発見した切りつけ
先人たちの足跡が結構あった
左上は峡彩山岳会であろう、右上は熊さんの切りつけ!
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ブナの森で発見した切りつけ
先人たちの足跡が結構あった
左上は峡彩山岳会であろう、右上は熊さんの切りつけ!
ブナ入ノ平の北端までくるとオコナイ沢方面が展望が
雪で磨かれた急峻なV字谷だ
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ブナ入ノ平の北端までくるとオコナイ沢方面が展望が
雪で磨かれた急峻なV字谷だ
オコナイ沢アップ
このあたりの流れは優しいが下流は滝になって落ちている
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オコナイ沢アップ
このあたりの流れは優しいが下流は滝になって落ちている
ブナ入の平を離れ薮の尾根を登る
途中からうっすらと踏み跡が出てくるが途中から薮が濃くなる
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ブナ入の平を離れ薮の尾根を登る
途中からうっすらと踏み跡が出てくるが途中から薮が濃くなる
裏川下流方面の展望
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裏川下流方面の展望
左手には北隣の尾根が見える
なんか人面岩のようだ(中央)
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左手には北隣の尾根が見える
なんか人面岩のようだ(中央)
ブナ入ノ平を見下ろす
2
ブナ入ノ平を見下ろす
きつい薮尾根の登り、大日岳が癒してくれる
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きつい薮尾根の登り、大日岳が癒してくれる
後ろを振り返ると筆塚山(左)と蒜場山(右)
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後ろを振り返ると筆塚山(左)と蒜場山(右)
さらに烏帽子山方面も見える(山名表示あり)
元サイズ→拡大
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さらに烏帽子山方面も見える(山名表示あり)
元サイズ→拡大
体力消耗で予定より遅く稜線に上がる、曇ってきた
高陽山(左)と水晶峰(右)
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体力消耗で予定より遅く稜線に上がる、曇ってきた
高陽山(左)と水晶峰(右)
壺安沢方面のブナ林
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壺安沢方面のブナ林
水晶峰の手前の鞍部は薮であるがうっすら踏み跡もあり
頂稜より西側に
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水晶峰の手前の鞍部は薮であるがうっすら踏み跡もあり
頂稜より西側に
水晶峰の登りで振り返れば大日岳が励ましてくれる
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水晶峰の登りで振り返れば大日岳が励ましてくれる
水晶峰はもう少し
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水晶峰はもう少し
ようやく水晶峰!
丸くて広い残雪に覆われた山頂
水晶のように輝く飯豊の展望が広がる
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ようやく水晶峰!
丸くて広い残雪に覆われた山頂
水晶のように輝く飯豊の展望が広がる
飯豊連峰大日岳の展望 山名表示あり
元サイズ→拡大
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飯豊連峰大日岳の展望 山名表示あり
元サイズ→拡大
左は高森山・高陽山、右は高目当、中央手前はこれから下る尾根
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左は高森山・高陽山、右は高目当、中央手前はこれから下る尾根
これから下る水晶峰の南尾根
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これから下る水晶峰の南尾根
尾根上部は予想以上に厳しい密集薮
前回は4月中旬だったのでこのあたりは残雪区間
薮で踏み跡なし、手足は擦り傷だらけ

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尾根上部は予想以上に厳しい密集薮
前回は4月中旬だったのでこのあたりは残雪区間
薮で踏み跡なし、手足は擦り傷だらけ

実川発電所が小さく見える
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実川発電所が小さく見える
尾根中間のコブ(749m)にて水晶峰を振り返る
左手の天神堂沢が深い
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尾根中間のコブ(749m)にて水晶峰を振り返る
左手の天神堂沢が深い
コブはシャクナゲの群生地
このあたりはすでにうっすらと踏み跡あり
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コブはシャクナゲの群生地
このあたりはすでにうっすらと踏み跡あり
観賞するには良いが薮こぎするには辛い
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観賞するには良いが薮こぎするには辛い
下るにつれ踏み跡がはっきりしてくる
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下るにつれ踏み跡がはっきりしてくる
さらに下ると送電線の鉄塔の巡視路が現れるので使わせてもらう
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さらに下ると送電線の鉄塔の巡視路が現れるので使わせてもらう
手すり用のワイヤーまである
が、とても急斜面で落ち葉で超滑りやすい
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手すり用のワイヤーまである
が、とても急斜面で落ち葉で超滑りやすい
開けた場所に出ると鉄塔が建っていた
送電線の系統は実川線、鉄塔Noは7
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開けた場所に出ると鉄塔が建っていた
送電線の系統は実川線、鉄塔Noは7
林道を埋め尽くす大規模な雪崩跡
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林道を埋め尽くす大規模な雪崩跡
巡視路入口には梯子が掛けてある、階段の脇に鉄塔ナンバー記載したのプレートあり。
なんとか明るいうちに下山しほっとする。
あとは薄暗い林道を歩き、自転車に乗り換え駐車地点へ、そして無事到着。長い一日が終わる。
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巡視路入口には梯子が掛けてある、階段の脇に鉄塔ナンバー記載したのプレートあり。
なんとか明るいうちに下山しほっとする。
あとは薄暗い林道を歩き、自転車に乗り換え駐車地点へ、そして無事到着。長い一日が終わる。

装備

個人装備
野生的感覚?を大切にするためGPSは使用せず地形図 高度計を使用。

感想

※沢登り、残雪歩き、薮こぎを含むかなりマニアックな内容の山行になっています。
残雪が絶妙に残る時期、コンディションに助けられて滅多に行けない飯豊の奥ふところへ行ってこれた。薮こぎによる擦り傷や虫刺され痕は達成感とともに良いお土産になった。なお、水晶峰からの下りでルートミスにより15分ほどロス(薮尾根の下りは注意していても難しい)

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