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Yamareco

記録ID: 6327629
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
支笏・洞爺

恵庭岳《北海道百名山》

2017年09月29日(金) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
04:03
距離
7.7km
登り
1,058m
下り
1,059m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
3:53
休憩
0:10
合計
4:03
5:20
78
丸駒橋P
6:55
7:00
29
7:29
7:32
8
7:40
7:40
23
西峰
8:03
8:03
16
9:23
丸駒橋P
天候 晴れ後雨
過去天気図(気象庁) 2017年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
国道453号線丸駒橋の袂の駐車場に駐車
支笏湖畔より恵庭岳(1,320m)を望む
2017年09月28日 16:17撮影 by  ILCE-6500, SONY
1
9/28 16:17
支笏湖畔より恵庭岳(1,320m)を望む
支笏湖YH
昨夜の宿泊地
2017年09月28日 16:25撮影 by  ILCE-6500, SONY
9/28 16:25
支笏湖YH
昨夜の宿泊地
登山口付近より恵庭岳(1,320m)を望む
2017年09月29日 05:25撮影 by  ILCE-6500, SONY
1
9/29 5:25
登山口付近より恵庭岳(1,320m)を望む
ポロピナイ川の登山道
2017年09月29日 05:32撮影 by  ILCE-6500, SONY
1
9/29 5:32
ポロピナイ川の登山道
樹林越しに陽が昇った
右のピークは紋別岳(866m)
2017年09月29日 05:46撮影 by  ILCE-6500, SONY
9/29 5:46
樹林越しに陽が昇った
右のピークは紋別岳(866m)
第1見晴台より庭岳(1,320m)の核心部、噴煙が上がる
2017年09月29日 06:39撮影 by  ILCE-6500, SONY
1
9/29 6:39
第1見晴台より庭岳(1,320m)の核心部、噴煙が上がる
支笏湖が輝く、左に紋別岳(866m)
2017年09月29日 06:39撮影 by  ILCE-6500, SONY
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9/29 6:39
支笏湖が輝く、左に紋別岳(866m)
第2見晴台に山頂標識があるが標高は1,189m
2017年09月29日 06:58撮影 by  ILCE-6500, SONY
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9/29 6:58
第2見晴台に山頂標識があるが標高は1,189m
東稜線の向こうに風不死岳(1,102m)
第2見晴台より
2017年09月29日 06:59撮影 by  ILCE-6500, SONY
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9/29 6:59
東稜線の向こうに風不死岳(1,102m)
第2見晴台より
恵庭岳(1,320m)主峰
第2見晴台より
2017年09月29日 06:59撮影 by  ILCE-6500, SONY
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9/29 6:59
恵庭岳(1,320m)主峰
第2見晴台より
山頂への道は規制されているが巻道で問題なく登れる
2017年09月29日 06:59撮影 by  ILCE-6500, SONY
9/29 6:59
山頂への道は規制されているが巻道で問題なく登れる
恵庭岳(1,320m)山頂標識
2017年09月29日 07:30撮影 by  ILCE-6500, SONY
1
9/29 7:30
恵庭岳(1,320m)山頂標識
オコタンペ湖を俯瞰する
恵庭岳山頂より
2017年09月29日 07:30撮影 by  ILCE-6500, SONY
9/29 7:30
オコタンペ湖を俯瞰する
恵庭岳山頂より
以前は此処を直登するルートだった
2017年09月29日 07:55撮影 by  ILCE-6500, SONY
9/29 7:55
以前は此処を直登するルートだった
道道78号線展望台からオコタンペ湖を俯瞰
2017年09月29日 09:56撮影 by  ILCE-6500, SONY
1
9/29 9:56
道道78号線展望台からオコタンペ湖を俯瞰

感想

 ポロピナイ川に架かる丸駒橋の袂に登山者用の駐車場がある。道路工事中でガードマンに誘導され駐車場に入った。天候は快晴、この後下り坂なので午前中が勝負だ。ポロピナイ川沿いの工事用道路を歩くと登山届のBOXがあった。記帳すると勿論今日一番、昨日の登山者は1組だけだったようだ。既に堰堤工事は完成したようで真新しい堰堤が数箇所見られた。最近の堰堤は完全な堤防ではなく中央部が鉄骨で大きな岩や流木を止めることを目的に造られている。涸れ沢なので登山道も脇を高巻く必要が無くなり、堤防の切れ目を通るようになっていた。やがて工事用道路が途切れ登山道はと見ると断崖の上に口を開け険しい道を予想させられた。
 樹林帯の向こうにご来光が望め紋別岳の左側から陽が昇った。時刻は5:45、水平線の日の出時刻から13分後だった。樹林帯の道は火山地形のせいで岩が多いのか倒木が道を塞いでいた。跨いだり潜ったり、う回路が付けられたり少々荒れ気味だが整備はされているようだ。やがて2.5万図を見ると異様に等高線の詰まったエリアに達し地図通り急登となった。「登り専用」の表示があり“複線”化された区間があった。帰りに通った“下り専用”は長いロープが張られていた。
 岩場となり視界が開けると第1見晴台で恵庭岳の火口部が一望できた。カールの中は噴煙が上がり火山であることを表していた。麓には丸駒温泉や伊東温泉があり火山の恩恵を受けている。反対方向に目を転じると支笏湖が朝日を反射して輝いていた。対岸の風不死岳の姿も美しい。恵庭岳の主峰は円錐形と云うよりほぼ垂直に立ち上がった岩稜で、とても登れるようには見えない。「七合目」の表示があり、「この先、第2見晴台までになります」との表示があった。登山口であれほど晴れていた空は雲が覆いだし降りだすのが時間の問題のような雨雲になってきた。
 登山道は火口の縁を回るように登り、途中噴気が流れてきて鼻を衝く硫黄臭を感じた。略樹林帯の道で展望もなく第2見晴台に達すると「恵庭岳1,319.7m」の表示があったが、これは山頂の標高で、此処は1,189mしかない。空の雲は黒さを加えポツポツしだした。「この先は入らないで」の表示がありトラロープと黄色い立入禁止テープで阻められていたが自己責任で突破している人は多い。
 恵庭岳は火山の崩れやすい地形で、崩壊が進み平成13年8月より山頂部の登山が禁止された。その後も崩落は続き平成28年6月には名所であったデベソ岩が落下し跡形もなくなったそうだ。規制線を越えて先に進むとしっかりした道があり、赤テープやロープもある。すぐに「この先デベソ岩、落下地点! 死ぬ気で行ってね」の表示があり、嘗ての直登ルートは通行止めロープが張られていた。悪化した天候のため危険は冒さず迂回路を辿った。北峰の鞍部から更に下降していると終に雨が降り出した。小雨だが此の核心部で降り出すとは最悪のタイミングだ。雨具を着て進み主峰の反対側の西峰との鞍部に乗り上った。此処までは危険個所無し。西峰へも踏み跡があり後で寄ってみよう。北を見ると主峰の前衛が壁となって立ちはだかり一体どうして通過? と思ったが近づくと東側直下に道が付いていた。
 主峰の最後の岩稜はロープが垂らされているが足掛りがなく一寸厳しい。ストックを置いて這い上った。恵庭岳(1,320m)山頂に到ると縦書きの山頂標識があり、その裏側には小さな祠があった。すっかり忘れていたが2等三角点「恵庭岳」もある筈だ。山頂にガスが掛かり、風不死岳が辛うじて見える程度になってしまった。眼下にオコタンぺ湖が見えたのが精一杯だった。帰りにあのロープは嫌だなと思い周りを見ると別ルートがあるようで、割と簡単にロープ下まで行くことができた。西峰に立ち寄ると既に視界は無くなりすぐに下山に掛かった。1時間の冒険で第2見晴台に戻り少し緊張感が解けた。後は来た道を戻るだけ単独なのでピッチが上がり4時間3分で登山を終えた。
 恵庭岳は昭和47年2月の札幌オリンピックの滑降競技の会場だった。南西斜面にコースが設けられ、輸送用にロープウェイも架設された。取付道路は国道453号線から分かれる道道78号線でこの道は奥潭までつながっているが行き止まり道だ。大会後施設は完全撤去され自然に帰ったがコースの跡の植林が他よりも密度が濃くグーグルアースで見るとコース跡がくっきり分かる。
 早く下りられたので下山後はオコタンぺ湖を見に行くことにしたその道道78号線に入り少し行くと展望台があり湖を俯瞰することができた。紅葉の始まった湖は美しく、湖畔へは30分ほど歩かなければ行けないそうだ。天候が回復し晴れ間も出てきたが、そこまで行く気力はもうない。丸駒温泉に立ち寄って湖畔の露天風呂で長い時間寛いだ。

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