燕岳
- GPS
- 11:20
- 距離
- 10.8km
- 登り
- 1,394m
- 下り
- 1,428m
コースタイム
- 山行
- 5:49
- 休憩
- 1:21
- 合計
- 7:10
天候 | 1日目 曇り 2日目 吹雪のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
第一ベンチでアイゼンの脱着をする人が多かったが、自分はビビリなので第一ベンチより手前でアイゼン装着 第一ベンチ以降は少ないながらも雪はしっかりあるので、アイゼンで問題なし 合戦小屋までは夏ルート、合戦小屋以降が冬ルート |
写真
感想
2年越しの念願叶って、年末年始営業の燕山荘を目指す!
今回の核心は、重い荷物を背負っての車道歩き。
思っていたとおりで、とても辛かった。やっぱり、燕岳はバスが通ってる時期に行くのが良いなぁ。
たぶん、毎年のように通う方も居られるでしょうが、私は今回で十分に満足いたしました。
あ、締めちゃった笑笑。
1日目は、宮城ゲートから中房温泉まで、ひたすら車道を歩く。中房温泉のホームページにはインナーシーツかシュラフ持参との記載、また、過去に宿泊した知り合いの方も「すっごく寒かったよ〜」と話していたので、シュラフも持参した。おかげで荷物は大きく重くなった。いや、シュラフで重量はさほど変わらないのだが、アイゼンとピッケルがザックの中だと、やはり重いのだ。そして道はアスファルト…行きはほとんど雪もなく、むしろバスを運行してほしいと思うくらいただの路面だった。
夏季の登山者用駐車場以降は更に脚が重くなった。惰性で歩いても着く、でも早く解放されたい、果たしてどっち?みたいな。とにかくメンタルを削られた。
中房温泉に到着すると、旅館の方の応対は良いし、温泉も気持ち良いし、あぁ、私はこのままここで湯治に切り替えちゃおうかな?と思うくらいだった。
夕食のメインはお鍋。鶏団子が入った野菜たっぷりのお鍋なのだが、とても美味しい。思わず全ツユしそうになるくらい美味しかった。もちろん、ごはんもおかわりだ!!
出発の朝、シュラフ等不要な物は中房温泉に預け、7:00過ぎに出発。
前日のロードでバテバテだった自分、歩けるのか?
スタート時はアイゼンを付けなかったが、さすがに地面が滑り始めて怖かったのでスタートしてそこそこでアイゼンを付けた。
歩き始めこそ肌寒かったが、しばらく登り続けると暑くなってきた。衣類の調整もしながら、第一ベンチ、第二ベンチと歩みを進める。お天気は曇り。まぁ、こんなものだろう、雨とかに当たらなくて良かった…そう思いながら歩く。
少ないとは言え、雪もしっかり楽しめる山歩きだ。合戦小屋までは夏のルートを辿る。
合戦小屋まえのトイレは男女共用だが利用できた。年末年始営業期間だけなのか?冬もずっと開けてはいられないか?そだね、管理できないよね。
さぁ、私の核心部はここから!一昨年のゴールデンウィークにコテンパンにやられた急登だ。
ってアレ?あんなに辛かった思い出があるのに、今回はあっさりクリア。中山きんに君も出てこなかった。
合戦の頭からは燕山荘が見えた。そして、風も強くなる。
あとは燕山荘目指して歩くのみ。個人的には今回のゴールは燕山荘なのだ。
小屋の裏手の風は強い。時折、風に煽られながら山荘前に到着。お腹はペコペコだったが、山頂に行きたいメンバーも居る。時間が遅くなるほどお天気も悪くなる予報。先に行くか…。
山荘前から山頂までは、とにかく風が強い中を歩いた。だが、悪いことばかりでもない。山荘前に到着した時は見えていなかった槍ヶ岳が姿を現し始めた。山頂に到着するのが早いか?槍が姿を見せるのが早いか?
山頂に到着すると、ちょうど槍ヶ岳が綺麗に姿を現した。不思議だ、富士山もそうだが、槍ヶ岳が見えるとなんだか元気が出る。
暴風の中、スマホを飛ばされないように注意しながら写真を撮る。景色は素晴らしいが、風が強く身体が冷える。ひとしきり撮影したら、山荘へ戻り始める。
山荘に到着!
温かいコーヒーでやっと落ち着く。残念ながらランチは14:00で終了していた。わかってたよ…。
夕食はハンバーグ、その下に焼き魚、更にサーモンのマリネも⁉︎そして、アサリのすまし汁。温かいお料理がありがたい。食べ始めて少し経つと、オーナーの講話が始まった。毎回同じお話かと思いきや、少しずつ情報も内容も更新されている。
最後はアルプホルンかと思ったのだが、どうやら寒さで音が出ないらしい。温かくなったら聴きに来てね。ですって笑。
興奮のためか眠ったような眠れなかったような夜を過ごした。それでも朝は眠くはなかった。
前回のゴールデンウィークの時も同じだったが、一夜明けると雪が積もり、別世界が開けていた。深いところでは膝ぐらいまで新しく降った雪が積もっていた。
準備を整えて出発!同行者2人はワカンを着けたが、ワカンがあまり好きではない私はアイゼンでスタート。結局、ワカンを使う程ではなく、先行者多数のためワカンの威力発揮できず、途中でアイゼンへ転装していた。
この時間を除けば下りは速い。あっという間に合戦小屋まで来てしまった。ここからは樹林帯、足元に気をつけながら歩く。
下りは怖いので、泥が出てくる手前ギリギリまでアイゼンをつけて歩いた。登りの時より雪が増えていて、登山口のかなり近くでアイゼンを外した。
無事下山、中房温泉で荷物を受け取り、パッキングし直したら再出発。
登りの時とは状況も変わり、かなり下るまで路面は雪に覆われていた。アスファルトよりは歩き易い。気温が高いため、ギシギシと雪を踏み締めて歩いていると靴の裏にダンゴが付く。歩きにくくなってきたら足を踏み鳴らしてそのダンゴを落とす。
何度も何度もダンゴを落としながら歩く。
次第に雪も減り、気がつくとアスファルトの路面だ。「あ〜し〜が〜い〜た〜い〜」心を削られ、歩みが進まない。夏に槍ヶ岳からの帰り道、暴走族のように早歩きしたあの日を思い出してはみるが、もう、気持ちがそこにのってこない。路肩で休むパーティに話しかけられた時も、「疲れますね〜!」と思わず口から出てしまった程だ。
歩くしかない、せっかく歩くのだから、景色を楽しもう!もう、バスがない時期には来ないのだから…。そう!もういい。年始の燕山荘に行ったし、中房温泉にも泊まれたし、うん、もういいよ。バスがある時にくれば楽しいじゃん!
這々の体で有明山神社の駐車場へ到着!
お蕎麦を食べて、温泉入って、楽しいお正月山行、登り初めとなりました〜。
燕山荘のスタッフの方々、中房温泉のスタッフの方々、皆様とてもありがとうございました♪
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