ようやく雪の武奈ヶ岳に会えました(比良山系)
- GPS
- 06:58
- 距離
- 10.6km
- 登り
- 1,064m
- 下り
- 1,049m
コースタイム
- 山行
- 5:55
- 休憩
- 1:02
- 合計
- 6:57
天候 | 小雪が断続的に降っていました。空は終始曇り空。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
まだ根雪が付いてなかったのでアイゼンは底付きしましたが、今日をきっかけに歩きやすくなるかと思います。新雪のみなので雪庇もほぼなし。危険個所はありません。今冬初の冬道を通りました。 |
写真
感想
天気予報を見ていると、7日から荒天になる予報。北陸の方々を思うと荒天を期待するのも憚られますが、8日はようやく冬山になる予感。8日もてんくらCですが、登れない可能性を含みつつ向かうことにしました。
道中、雪のおかげで渋滞があったりもして想定外に時間がかかりましたが、何とか坊村の駐車場に到着。車も5台ほど停まっていることから、同じような人が人がやっぱりいたとちょっと安心(^^)。しっかり冬用の装備を確認して向かうことにしました。新雪なのでアイゼンは12本はやめてチェーンスパイク、代わりにかんじきを持参します。
取り付きにはすでにトレースあり。ありがたく使わせていただきます(^^)。まずは杉林の登り。急登ですが、つづらが刻んであるのとポールを使っているのでさほどではありません。それより汗をかかないようにペースを調整します。でも汗かいちゃいます(^^;)。装備がオーバースペックだったか?このセクションはとにかく無心で登っていきます(笑)。
一段落するとテラスに到着。ちょうど休憩されている方と少し会話をしました。ついでにここでチェーンスパイク装着。この先の第2弾の登りの最後にちょっといやらしいところがあるので、履いておきます。その途中でアイゼンを装着されていた方を過ごさせていただいて、まずは稜線へ。
ここからは斜度は一段落します。そのせいか、雪が一気に深くなってきました。根雪がないので地面に新雪が乗った状態です。なので雪の深さ分足が沈みます。少し行った先でかんじきに換装することにしました。気が付けばトレースは一人分になっています。膝下とは言え、場所によっては膝上の雪を一人でルーファイしつつラッセルしてこの速さはすごい!できれば手伝わせていただきたいところです。
そして夏道・冬道の分岐へ。当然のようにトレースは冬道方向にありました。いい感じで弱いところを突くようにトレースが伸びているので、ありがたく使わせていただきます。冬道は基本尾根通しの稜線上にありますが、西風のおかげで東側に雪だまりがあったりするので、うまくよけねば。一発踏んでもらっているだけでだいぶ違います。
冬道もだいぶ進んだところで、突然下山される方に遭遇しました。今ある足跡は一人分。ということは先行の方、もう往復されたの(@_@)!びっくりしてお話しすると、ラッセルで足使いきったので下山されるとのことでした。もう少し早く追いつけたらお手伝いできたのにと思いましたが、余計な提案は謹んでここまでのトレースに感謝させていただきました。確かにその先程なくトレースは終わっておりました。
夏道との合流直前の急登から、先頭になりました。この先は稜線というか左の切れ落ちのすぐ横がルートのはずですが、西風のせいで雪が深いはず。ちょっと取り付いたもののやっぱりしんどそう。なので適当に薄いところを探しつつつづらに登っていくことにします。ポールで探りつつ登っていきますが、最終的には左側のロープ沿いの先に合流点があるはずなので迷うことはないはず。
しかし合流地点の直前で楽をしようとして逆に遠回りしてしまいました。後続の方、すみません(^^;)。合流地点からはブナ林の中を歩いて行くルートになります。冬季は積雪のため、地面が上がっていて木の枝が邪魔になるところですが、まだそんなに雪はないですね。枝ぶりが道を教えてくれるので、その間を歩いて行きます。
時折雪の重みでお辞儀した木が通せんぼしてくれましたが、何とか通過。御殿山に到着。ここで少し補給を入れておきます。まったく見えない武奈ヶ岳に、もうここまででいいかななんて思っている矢先、後続の方が来られました。なんと、周回(おそらく山頂から中峠、ワサビ峠と思います)をされる予定とのこと。すげぇ。ここで下山している場合ではない。せめて山頂までぐらいかんじきで踏ませていただきます!
まずはワサビ峠までの下り。これ、帰りはしんどいんですよね(^^;)。その先は道の狭さと垂れた藪と雪の深さに苦闘することに。しかし少しずつでも進めばいつかは着くはずとは思いつつ、時間が気になってきました。時節柄日が短いので、遅くとも1時半には下山を始めたいところです。とはいえ進まん(^^;)。ようやく眼前にケルンが見えてくると、ラスボスの西南稜はもうすぐ。
ところがこのケルンに近づけないのです(^^;)。ケルン周辺は雪が付かないのですが、その手前が雪深くて苦しい。薄いところを突くも、どうも腿ラッセル箇所を通過しないと近づけないっぽい。核心(笑)?結果、大きくZの形に巻くようにケルンに到着。このケルン攻略(おおげさ)で足が燃えたので、先の歩きやすさに期待です!
が、期待むなしく雪と格闘します(^^;)。普段は気持ちの良い西南稜ですが、今日は景色の変化の少なさに絶望しそう。登りきると、1か所岩稜があります。かんじきだと足がかからん。そのためピッケル持参してましたが、出番なく行けました。ここまで来るとビクトリーロードのスタート看板が見えます。あとちょっと!
このちょっとが長い(笑)。看板からは山頂標識が見えます。もう登りはほぼなし。人かなと思った人影は岩影でした。しかしコヤマノ岳方面からの足跡があったので、あちらからも登山者はいらっしゃったようです。後続の方が見えていたので、到着を待って少しお話しさせていただきました。お疲れ様です(^^)。風もあったし眺望もないので、体が冷える前に先に下山させていただくことにしました。
下山は楽ですが、ケルン周辺はやっぱり苦戦(^^;)。その先でお二人組とスライド。あとちょっとですよ〜!ふと振り返ると、山頂をご一緒した方が西南稜上部を下山されていることを確認。時間的に周回は心配でもあったので、余計なお世話でしょうが安心しました。
御殿山の登り返しを終えると、あとは下るのみ。少し休んで歩きだすと、結構踏まれているのに気づきます。ここまでそれなりの人が来られたようですね。もうここでかんじきからチェーンスパイクに換装しておきます。下っていくと、トレースが立派に育っていました(^^)。間違いも修正してくれています(^^;)。こうやって道ができるんですね。
意外と下山中に気温が下がってきたので、今晩のうちに雪は締まりそうです。でも来週には道は消えているかな。今日は先頭歩き、ラッセル、ルーファイと、実に実に充実した山行ができました。実際、めっちゃ疲れた(^^;)。けどいい経験。本日もありがとうございました!
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