新雪と踏み抜きの四阿山


- GPS
- 07:59
- 距離
- 17.6km
- 登り
- 1,087m
- 下り
- 1,087m
コースタイム
- 山行
- 7:34
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 7:48
天候 | 快晴、稜線上は午後から南寄りの強風 前日の降雪により、膝上くらいの踏み抜きが多数あり。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
上田駅 8:15発 西菅平方面 菅平高原ダボスバス停にて下車 帰り 菅平高原ダボスバス停 17:40発 上田駅方面 上田駅にて下車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・菅平高原ダボス〜四阿山登山口 牧場横の道路は除雪されているので歩きやすい。 ・四阿山登山口〜中四阿 トレースはしっかり残されていたが、膝まで埋まる踏み抜きが連続した。ワカンもあまり効果を感じられず、重さを強く感じたので早々に外しツボ足で歩いた。ふかふかの新雪だったので、傾斜の強いところもステップキッキングで対応できた。 ・中四阿〜あずまや温泉方面分岐〜四阿山山頂 あずまや温泉への分岐から一気に登山者が増えるので、踏み抜きは少なくなる。山頂直下は結構な急登なので、雪の状態によってはアイゼンを着用したほうがいいかも。 |
写真
感想
土曜日の赤城山に引き続き、日曜日は四阿山に登ってきました。
これまでに行った雪山はチェーンスパイクの範囲内だったので、本格的な積雪のある山は初めてです。
トレースはしっかりありましたが踏み抜きが多く、想像以上に体力を消耗しながらも無事登頂&下山できました。
ワカンの装着に手間取ったり、日没ギリギリの下山になったりと色々と反省点の多い雪山デビューとなりましたが、雪の世界を存分に楽しめました。
〜以下山行記録〜
9時15分頃に菅平高原ダボスバス停に到着。予想した通り冬にバス停を起点にして登る人は少ないらしく、自分のほかには女性二人のみだった。
トイレを済ませ、ゲイターを履いて9時半に出発。バス停から別荘地、牧場脇の道路を歩いていく。道路は除雪されていて歩きやすい。振り返ると、雪化粧した北アが見えた。大キレット、槍、大天井、鹿島槍、白馬など、写真では散々雪の北アを見てきたけれど、生で見るのでは美しさが段違いだった。
10:31に四阿山登山口に到着。ヤマレコとYAMAPの記録を見る限り、ほとんどの人はあずまや温泉から入山しているのでラッセルも覚悟していたが、トレースはしっかり残されていた。しばらくは樹林帯の緩やかな登りなので、ツボ足のまま入山する。
ところが、一度足を踏み入れてみると踏み抜きの連続だった。一見しっかりと踏み固められているように見えるトレースも、少しでもやわらかい所を踏めば、いとも簡単に膝まで埋まってしまう。すぐさま土の出た木の根元に移動し、ワカンの装着を試みるも、ベルトの固定金具が裏表逆になってしまって上手くいかない。結局、トータルで15分程かかってしまった。家で数回練習して出来るようになったつもりだったが、足りなかった。
ワカンを着けると多少は楽になった。とはいえ雪質が変わるわけでもないので、ずぼずぼと踏み抜くことは避けられなかった。おそらく、これくらいの新雪にはスノーシューが最適なのだろう。ワカンでは浮力が足りていない気がした。
さらにしばらく歩くと、左足に着けたワカンのベルトが緩み始めた。焦って装着したせいで締め付けが甘くなっていたらしい。緩んだワカンはもはやただの重りだった。この頃には勾配も少しきつくなってきていたので、ワカンを外してツボ足に戻した。
雪山入門書で覚えたステップキッキングで登っていく。つま先で力強く雪を蹴りこむのは体力を消耗したけれど安定して登れたので、なるほど理にかなっているなと思った。
雪に覆われた白樺の樹林帯を登り、13:22に中四阿に到着。もともとの到着予定が13時なので、22分の遅れだった。終バスの時刻的に30分までの遅れなら許容範囲としていたけれど、これほどギリギリになるとは正直思わなかった。
中四阿からは、去年の7月に登った根子岳が見えた。雪化粧した根子岳は夏とは全く違う装いで凛としていた。今回の山行も、当初は根子岳〜四阿山の周回にしようかと考えていたけれど、鞍部から四阿山への登り返しでピッケルが必要かもしれないので、大人しく四阿山のピストンにした。今日の新雪を考えたら、周回にしなくて正解だったと思う。
中四阿から少し歩くと、あずまや温泉起点のルートと合流し、一気に登山者が増える。道もしっかり踏み固められてかなり歩きやすくなった。
14:30、四阿山に登頂。山頂からは粉砂糖のような雪をまとった浅間山が見えた。長居をしたかったが南風が強まっていたのと、日没が迫っていたので、記念撮影だけ済ませて速やかに下山を開始した。
四阿山・根子岳分岐にてもう一度ワカンを装着した。少しでも下山を早くすることが狙いだったが、もともと歩き方が内股気味なので、ワカン同士が干渉して何度も転倒した。雪のおかげで幸いけがはなかったが、かえって遅くなるのですぐに外した。
ワカンを外すついでに小休止をとった。行動食のミックスナッツと水分をとりながら一息ついていると、静けさがじんと沁みてくる。風の音以外何も聞こえず、眼前の北アの大展望と雪景色に囲まれながら、本当にひとりなんだという感覚を夏山よりも一層強く感じた。
15:22に中四阿に到着。このあたりで本の内容を思い出し、かかとに体重を乗せて雪を蹴りこむ方法を実践する。試してみると本当に安定して下れた。初めからこの方法で下れば良かった。この時点ですでに日が傾いており、下山を急いだ。当然ヘッドライトは持参していたが、慣れない雪山で日没を迎えるのがとにかく恐ろしかった。
16:46に中四阿道登山口に下山。日没ぎりぎりの下山になってしまった。夏は0.6〜0.7のペースで歩けていたので、今回も雪山とはいえ0.8〜0.9くらいに巻けるだろうと考えたのが間違いだった。「夏山に比べて雪山は時間がかかる」と本を読んで知ってはいたものの、自分なら早く歩けるはず、と実力を過信していた。
バス停に向かう途中、犬と散歩中の牧場の方とすれ違い、挨拶を交わした。こんにちはの一言だけだったが、ようやく人のいるところに戻れたことが実感できて安堵した。17:25に菅平ダボスバス停に到着し、40分発のバスで上田駅に戻った。
私はスノーハイクを求めて四阿山へ行こうかと考えている者です。「長野駅まで夜行バスで行き、そこからカーシェアかな」と考えていましたけど、上田駅からバスが出ているのですね。復路もそこそこの頻度がありますね。
これはありがたい情報てす。ありがとうございます🙏
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