行市山~賤ヶ岳の合戦を柴田勝家側から検証!普段なら楽に登れる低山も…今は難攻不落の雪山に変げしていた…
- GPS
- 05:58
- 距離
- 6.6km
- 登り
- 519m
- 下り
- 506m
コースタイム
天候 | 快晴!…途中、峠では風が強い場所もあり要注意! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所は無いが、別所山砦跡から先の急登は特に下りは要注意⚠️自分は下り、巻道を下ったが…雪で押し倒された低木が藪になっていて歩き辛かった(>_>) ほとんどの道に赤テープがあり、雪道でも迷わない。 |
その他周辺情報 | 近くに続100名城「玄蕃尾城」があるし、南側には賤ヶ岳古戦場もあり歴男にはたまらないスポット(^^)‼︎ちなみに、自分は下山してから長浜により、日本三大弁天竹生島に船で渡ってパワースポットを巡り御利益も獲得👍 |
写真
感想
2月の厳冬期に雪山に登るのが慣例だし、近くてもガッツリ雪山を経験できる豪雪地帯の湖西の山には何度も登って来たので、また新たな湖西の山に挑戦したいな!と…百里ヶ岳や三重嶽、三十三間山などが候補に上がったのだが…今回は湖北の低山~数々の史跡砦跡を巡ることができる山城「行市山」を目指すこととした。…と、いうのも暖冬となった今年の冬だったが、久々に寒波が到来!すっかり湖北~湖西は雪に埋もれてしまい、比較的容易に登れて…琵琶湖から湖北、北陸の山々まで臨める絶景を求めてこの山に決めた(^^)。また、スタッドレスも5年目となり、性能が期待できないので、登山口までなるべく雪道を避ける意味もあって近場の山とした訳である。
さて、早朝。琵琶湖を目指し高速道を西に下る車窓から朝焼けが美しく見えて心が踊る中、つい先日豪雪により立ち往生で丸一晩通行止めとなった区間を進む。伊吹山PAでコンビニおにぎり🍙を調達した時には朝日が当たりオレンジに染まる伊吹山が澄んだ空気にひときわ大きく見えて美しかった!…インターを降り登山口に向かう道路脇にはまだ先日の雪が山積みに残り、雪国の大変さが伺える。除雪もなくなり雪道を数百メートル進むと登山口の毛受兄弟の墓に到着。墓から登るのは何とも縁起に欠けるが、ここは賤ヶ岳の英雄で忠臣の武将を祀る場所…静かに手を合わせて登山開始(`_´)ゞ
…最初から踏み跡が全くなく、事前のリサーチでは豪雪以降の山レポもなかったので、とりあえずアイゼンのみで出発!…すぐに後悔(>_<)する羽目になる。全く踏み跡が無いが獣…鹿か猪?の足跡🐾はゆうに30センチは沈んでいる…自身もそんな体力消耗しかないラッセルが続いた💦それでも1キロくらいはアイゼンで進んだがさすがに断念(^^;;腰掛けられる木の株を見つけスノーシューに履き替えた…それからは当面、快適なスノーライフが楽しめた(^.^)
中谷山砦跡から少し下りまた、緩やかに登る。たいていの道は赤テープや標識があり、雪が平らになる部分を勘も頼りに進めば問題なく登れる。別所砦跡まではそんな道のりであった…別所山砦跡は、堀が残り陣営の体形がよく分かる。ここと先ほど通った中山砦跡はあの!前田利家が陣営を構えた場所…その前田利家軍が動かなかった事で柴田勝家軍は総崩れして賤ヶ岳の戦は決着を迎える~歴史的にもクライマックス的な場所である!なんとも感慨深い…(~_~;)
…ちなみに、ここで先人の踏み跡を発見!何処から始まったのかが不明だったが、比較的新しい。今日か、昨日あたりの踏み跡は、アイゼンとワカンのようだった。そしてここからがこの日最大の難関の急登…💦雪の間からロープが見え隠れするのも急登の証だ…先人の踏み跡も苦労したのが伺える。急登が終わるあたりで少しだけ南側が開ける場所があり、そこに寄った後に踏み跡は無くなっていた。たぶん、昨日あたり風が強くてここで引き返したのだろう。
この日は幸い、穏やかで先に進めた。山頂の500メートルくらい手前に東側の景色が広がる絶景地があり、伊吹山~ブンゲン、金糞岳、さらに僅かではあるが能郷白山が頭を覗かせて見えた!ここからは琵琶湖は見えない…やがて行市山砦跡に到着!ここは、柴田勝家軍の最前線を奮闘した佐久間盛政の陣営…先ほどの前田利家の裏切りでここに孤立し敗走したのだろう…その無念さが残った堀に染み付いていそうだ。
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https://intojapanwaraku.com/rock/culture-rock/89985/
行市山山頂は、その先100メートルくらい進んだあたりにあった。三角点もあるのだろうが…雪に埋もれて見えない。山頂からは東南の絶景が広がっており、実に美しい‼︎ここからは琵琶湖も見えるし、伊吹山も近くに感じる。澄んだ空気のせいで絶景はひときわ際立つ!更に豪雪以降誰も踏み入れてない雪の上を歩く優越感がたまらない(≧∇≦)!
久々の雪山だし、着替えや防寒着、アイゼンなどなど…普段より荷物が増えたので今回はストーブ、コッヘルは省略~代わりにサーモスの水筒に熱湯を入れて保冷バッグにカイロ入れて持参してみた!山頂で確かめてみたが十分に熱湯だったのでカップ麺🍜を作ってみた(^.^)ちょうど腰掛けに適した倒木もあり陽だまりは風も無くポカポカで気持ち良いランチタイムが過ごせた。休憩には最適な山頂だが…風が強い日は…こうはいかないだろう…
雪山というのは、標高よりも何人が入っているかで難易度は変わる…。前に登った武奈ヶ岳は、ここより標高は遥かに高く行程も長いのだが、たいてい誰かが踏み入れており、ラッセルは要らないし、道に迷う事はない…今回は、比較的素人向きな雪山だったが、踏み跡が無く神経を研ぎ澄ました事と、スノーシューですら埋まる柔らかい雪~特に下りはだいぶ溶けて来て更に沈むし~武奈ヶ岳や伊吹山に匹敵する疲労感であった!無事にピークハントもでき、絶景も独り占め!歴史的な要所も巡れ、腹いっぱいな雪山登山であった(╹◡╹)
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