福智山(鱒淵ダムより往復)
- GPS
- 06:52
- 距離
- 12.3km
- 登り
- 889m
- 下り
- 890m
コースタイム
- 山行
- 5:19
- 休憩
- 1:34
- 合計
- 6:53
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
上り『鱒淵ダム〜ホッテ谷別れ〜(九州自然歩道)〜鈴ヶ岩屋〜福智山』 :ホッテ谷別れからは、ガレ場の続く谷を上り、1.8のコルへ。そこからは、尾根歩き(自然林) 下り『福智山〜(九州自然歩道)〜からす落〜(ホッケ谷新道)〜ホッテ谷別れ〜鱒淵ダム』 :ホッテ谷新道もガレ場の続く谷(沢)を徒渉し、ホッテ平を経て、ホッテ谷別れへ。(自然林) どちらのコースも、浮き石が多く、落ち葉も数多く有り、踏み跡が分からなくなる箇所もありました。また赤テープによる目印も、少なく、道迷いに注意が必要。雨の日は、特に注意! |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
サブザック
昼ご飯
行動食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
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感想
3度目の福智山への登山です。
過去2度は、田川郡福智町の上野からの往復登山でしたが、今回は初めて、地元の小倉南区鱒淵ダムから登山する事にしました。
福智山への登山コースは、たくさんあるようですが、一番楽なのは、上野からのコースだと聞かされていたので、初心者には、鱒淵ダムからは、かなりキツいだろうと思ってました。
今回、そのコースに初挑戦だったのですが、登り終えた感想としては、距離が長かったので、その分キツいんだな。と思いました。また、ガレ場を登る様な箇所もあり、浮き石が多く、慎重に歩かなければいけないし、慎重という意味では、踏み跡も上野コースよりは、格段に少ないし、目印も少ないため、道迷いの危険性は、少なからずあるな。と感じました。地図やGPSを確認しながら登ったので、なんとか道迷いには、至りませんでしたが、コースをそれそうになったりもしましたので、やはり、初心者には、難易度は、やや高いコースだと思いました。
福智山は、福智町側からだと、町を見下ろす位置にそびえる山の印象で、登るのも急登が続きます。ですが、小倉南区の町からだと、山奥の彼方に位置する一番高い山!という印象があり、『貫山』や『足立山』などのように「おらが山」的な、身近な印象は、薄い気がします。それだけ、山深く入って行かなければ、登頂出来ないからんだ!と今回歩いてみて実感しました。
登山口のある鱒淵ダムからは、福智山の山頂は見えません。それどころか、ダムの堰堤から見てどの方角に福智山があるのかさえ、分かりにくい気がします。福智山地の支尾根がいくつも張り出して複雑な地形を成しているためでしょうね。
堰堤を渡り、ダム湖畔の反対側に渡り、車道通行止めのゲートを越えてしばらく舗装道歩きです。赤い橋を渡り、対岸に渡るのですが、そこから福智山は見えるかな?と思いましたが、まだ見えない様でした。
出発して30分程で、ようやく、登山口です。ここからでも、まだ5km程の距離があるようです。この先少し不安も抱えながら登山道に入って行きます。ここに限らず、どの山でもそうですが、初めてのコースは、不安と期待が一緒になって、気持ちが高ぶります。
沢沿いの道を登山道は快適に進んで行きます。それほどの急坂は、ありません。森林ウォーキングといった風のトレッキングコースです。さすが、九州自然歩道です!
しばらく進むと、渓谷のような場所で木橋を渡る箇所がありベンチもありました。GPS上では、この辺りが「ホッテ谷別れ」となっており、ホッテ谷新道と九州自然歩道の分岐点のようですが、見当たりません。仕方なく、橋を渡り、渓谷の上に登って行きます。時折、森を抜けて、日当りの良い場所が現れます!明るくなるし、変化があって良いのですが、日当りが良いという事で、辺りは、夏草が覆い茂って道を塞ぐかのようです。マムシとかいないかとても不安になりました。ストックで草を掻き分けながら進むと、すぐにまた森へ入ります。
沢を徒渉してすぐに、目の前に標識が現れました。
『現在地:ホッテ谷別れ」となっていて、左右の分岐になっています。
手元のGPSの地図での位置とは、かなり離れていました。
紙の地形図を出して、どちらのコースに進むか検討しました。
結果、ここは、九州自然歩道を通り、鈴ヶ岩屋に立ち寄ってからの登頂のコースにします。ホッケ谷新道は、帰りに通る事にしました。
九州自然歩道なので、分かりやすい道だろうと思って進みましたが、このコース、以外にも、涸れた沢のガレ場を直登するコースでした。目印テープもほとんどなく、「本当にここを登っていいのだろうか?」と戸惑う程でした。
要所で、案内標識があったので、助かりましたが、浮き石も多く慎重に登りました。やがて、谷から、左側(南側)の尾根に向かって、登って行く道があり、そこを一上りするとベンチがありました。ここからが支尾根の稜線の道の様で、小さな標識で『1.8のコル』と記してありました。以前、ネットで調べていたときに、目にした事があったので、「ここが1.8のコルか」と思いました。ここから、支尾根を登るコースなのですが、反対側に尾根を下る道も、あるようです。ネットで調べた記憶によると、かなり以前に使われていた登山道で、そのまま下れば、頂吉方面へ行けるはずです。いつか、歩いてみたいと思います。
さて、1.8のコルで休憩して、アカガシの森の尾根を登って行きます。それまでのガレ場から変わって、歩きやすい登山道です。しばらく進むと、右側の尾根を巻く様に進み、隣の谷へ下ります。大きなスギが何本か生えているところで、沢になっています。標識もあり、『大杉渡り』となっています。なるほど、ちょっとしたガレ場の小さな沢を徒渉するのですが、立派な杉の木の間を抜けて行きます。
ここから、急登が続きました。自然林の中、木段も設置されているので歩きやすいのですが、道一面に、落ち葉が敷き詰められていて、結構滑ります。
雰囲気は、同じ福智山系の金満支尾根の道に良く似ている感じです。違うのは、石灰石がない事ぐらいです。
ほどなく、前方が明るくなってきました。
辺りの木々がなくなると、草原上の開けた場所に出ます。
そこで、本日、初めての「福智山」の山頂がドーン!と目に飛び込んできました!
カッコいいです!
少し歩くと、標識がありました。『鈴ヶ岩屋』への分岐です。
行ってみる事にします。
あたりには、高い木々がないので、開けた展望の中を「鈴ヶ岩屋」の頂きに向かって登って行きます。白い花をつけた木が目立つ様になりました。どうやらヤマボウシのようでした!赤いヤマツツジの花とのコントラストが青空に映えて美しく感じました。
ひと上りしたら、大きな岩の上に出ました。鈴ヶ岩屋山頂です!
標識等は一切ありませんが、素晴らしい展望が広がりました。
福智山を目の前にしての記念撮影をして、もう少し先まで道があったので、進むと1分程で、出発した鱒淵ダムを見下ろせる岩がありました。貫山やその向こうの周防灘まで見渡せます!絶景でした!また、先日登った焼立山とその向こうに金満山の尾根も見えました!
誰もいないし、ここで食事をしようか?と思いましたが、もう少し我慢して、写真を撮って引き返します!!
ヤマツツジの花にハチ達が沢山舞ってました!
刺されないか?と不安になりましたが、それにして、ここは、絶景ですのでお勧めです!
コースに戻って、福智山山頂を目指します!
開けた草原の道を登っていたら、突然、目の前に、黒いアナグマが現れました!私を見て、慌てて茂みの中へ隠れてしまいましたが、結構大きくてびっくりしました!とっさの事なので、写真には収められませんでしたが…。
福智山の大岩を目指して登ります!
やがて大岩を過ぎてひと登りしたら、山頂に到着です!
山頂は、10人くらいの人たちがお昼ご飯を食べながら、思い思いに風景を満喫しておられました。平日なのに、さすが、福智山だな!と思いました。
晴れていたので、景色は最高でした。霞はあるものの、360度遮るものがない山頂は、やはり最高に気持ちが良いものです!
ラーメンを作って食べ、しばし休憩です!
暑さもさほどでもなく風も少しあり最高なひとときを過ごせました。
帰りは、筑豊側の景色を眼下にしながら、山頂直下までくだります。
そして、尺岳方面への九州自然歩道を進みます。
開けた草原から、森林の中へと道は進み、やがて、山小屋が現れました。そして、たぬき水と名前のついた水場もありました。頂きましたが、とても美味しい水でした!
そこから、急坂を数分下ると開けた場所に出ます。「からす落」と呼ばれる交差点のようです。案内板もありました。
ここを直進すれば、尺岳へ。左折すれば、直方方面へ下れる様です。ここを右折して、ホッテ谷新道経由で鱒淵ダムへ向かいます。
ホッテ谷新道は、行きと同様な感じの道で、尾根ではないですが、落ち葉がたくさんある道をくだっていき、何度かガレ場のある沢を徒渉して進む道でした。
途中、開けた場所(といっても展望はない)があり、そこが「ホッテ平」のようでした。標識が有りました。更に進んで行くと、やがて、ホッテ谷別れの分岐点に到着です!
そこからは、来た道を戻って行く感じなので一安心です。
安堵感からか、少し疲れたので、ホッテ谷の渓谷のベンチで休憩。
それから、のんびりと、下って、登山口へ。
そこでまた休憩して、ダム湖畔の道は、来た道とは反対側を歩く事にしました。
反対側からは、湖水の向こうに、鈴ヶ岩屋の山頂が見えました。しばらく歩くと一カ所だけ、福智山も見えました。もう少し進むと、手前の尾根で両方共見えなくなりました。やはり奥深いですね。
湖畔をトボトボと歩きながら、先日歩いた、企救山地の戸の上山の畑貯水池コースを思い出しました。
山地って、左右均等に裾野や支尾根が出ている訳ではないので、裾野や支尾根の距離が浅い方に登山道があるのだな。って思いました。距離が浅いって事は、傾斜はその分きつく、急登などが多くなりますが、時間は短くてすみます。
ってことで、反対側は、距離が長く、その分山も奥深くなっているのだな。と気づきました。支尾根が沢山あるぶん、入り組んでいるし、傾斜はさほどでもないにしろ、距離は歩かないといけないです。
今回の福智山の小倉南区側や戸の上山の裏門司側には、そうした事があてはまると思いました。
北九州市という都市圏の中にある福智山地の東側は、より山深い様です。そういえば、同じ山系の尺岳も、西側の�谷コースより東側の菅生の滝コースの方が、今回同様、傾斜はさほどでもないが、距離はある。そんなコースでした。
そんな事を巡らせながら、クルマに辿り着いたときは、足が痛くなってました。
まだまだ、初心者の私にとって、福智山は、ハードルの高い存在だと再確認させてくれました。
コメント
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josefさん、お疲れ様でした。鱒淵ダムからの福智山はきつかったでしょう。それにしてもアナグマがいるのですね。今度写真をお願いします。
一度も見たことがありません。
jambosana39さん
コメント下さりありがとうございます。
鱒淵ダムからのコースは、想像以上に疲れました。
どうも、10km以上歩くと、太ももが痛くなります。大腿筋がまだまだ弱い様です。
福智山地を縦走される方は、本当に凄いなぁ…と頭が下がります。
アナグマは、先日、登った「大坂山(香春〜犀川)」以来、2度目の遭遇なのですが、やはり驚きました。とっさに、写真を撮るのは難しいですね。でも、いつか撮れたらいいな。って思います!
jambosana39さんは、現在タイにいらしてるんですね。いいところでしょうね!
昨年、旅行で、アユタヤに行ったのですが、素晴らしい所でした!いつかは、北部のチェンマイとかに行ってみたいです!
タイの山々も登られるとの事で、レコを楽しみにしていますね!
これからも、よろしくお願いします!
josephさん返事有難うございました。大坂山にも以前登りましたが、アナグマ見ることがありませんでした。羨ましいです。私は今アユタヤの近所に住んでいますが、登る山がなくて困っています。今度9月に帰って福智山を登りたいです。
jambosana39さん
ご丁寧に、お返事ありがとうございます!!
調べてみたら、福智山では、アナグマを見られる方が、結構いらっしゃるみたいです!
9月に登った際に、見る事が出来たらいいですね!!
私も、いつ遭遇してもいいようにカメラを構えて登りますね(笑)
アユタヤは、日本では考えられないくらい、世界遺産なのに、あまり観光化されておらず、生活に密着している廃墟という感じがとても好きでした。訪れたのは、乾季で、頭部を無くした仏像があちこちにあり、青空の下のワットプラシーサンペットは、印象的でした。まさに「ツワモノどもの夢の跡」でした。時間がなくて、日本人村の跡などに立ち寄れませんでしたが、それでも、ワットマハタートやワットローカヤスターなど、歴史好きの私は、是非、もう一度訪れたい場所です!!羨ましいです!
せっかくのアユタヤ在でしすから、堪能されてくださいね!!!
josephさん返事ありがとうございました。アユタヤに日本人村があったのですね。知りませんでした。象に乗って観覧した事はあります。今こちらは雨季になる前でかなり暑いです。日本も梅雨に入りますので、お身体にきをつけて山に登って下さい。
お返事遅くなり申し訳ありません!
お気遣いありがとうございます!!
jambosana39 さんも、タイ生活満喫してくださいね!!
タイの山行レコ楽しみにしていますね!
登ってますね!数えたら今年37座「行」目です
よ。月7座以上ですね!パワフル!スゴイです、山に魅せられてますね。仕事意外で熱中出来るものがあるのは、非常に良いことですね!私も自分のペースで頑張ります。そうそうアナグマは足が遅くて見た目可愛いですが、牙は切れ味鋭いらしいですよ。
kensuiさん
コメント下さりありがとうございます!
本当は、一回で沢山あるきたいのですが、kensuiさんのように、縦走できるような体力は、まだないので、分けて登るしかないから、たくさん、行ってしまいます(苦笑)
地元の里山でも、知らない事ばかりで、発見があって楽しいです!
アナグマは、本当に里山にいるんですね。驚きでした!
見た目は可愛いですよね!でも、襲われたら痛そうですね!!(笑)
kensuiさんの山行楽しく拝見させて頂いてます。いろんな山を教えて下さいね!楽しみにしています!!
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