筑波山（筑波神社から御幸ヶ原・男体山・裏筑波・女体山・つつじヶ丘周回）

2015年05月22日(金) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 12.2km
• 登り: 1,096m
• 下り: 1,105m

コースタイム

日帰り

• 山行: 5:55
• 休憩: 1:35
• 合計: 7:30

9:15 スタート地点
9:30 9:30 筑波山神社
11:00 11:00 御幸ヶ原
11:10 11:30 男体山
11:40 11:40 御幸ヶ原
12:40 13:25 筑波高原キャンプ場
14:25 14:35 筑波山
15:10 15:10 弁慶茶屋跡
15:40 15:55 つつじヶ丘
16:30 16:30 白雲橋登山口
16:35 16:40 筑波山神社
16:45 ゴール地点

天候

晴れのち曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

（往路）自宅6：30頃→大泉JCT→（外環道）→三郷JCT→（常磐道）→谷田部IC→筑波神社9：00頃　谷田部ICからの一般道は一部渋滞で時間がかかった
（復路）筑波神社17：00頃→筑波温泉（立寄）→土浦北IC→（常磐道）→三郷JCT→（外環道）→大泉JCT→自宅21：00頃

コース状況／危険箇所等

（1）御幸ヶ原コース（筑波神社から御幸ヶ原・男体山山頂）　
　沿面距離2.4キロメートルで標高差約600メートルだが、前半の傾斜が半端なく大きい。露岩や木の根の絡まった箇所が多いので雨の時は滑りやすそうだ。
（2）裏筑波方面（筑波山北側）のコース（御幸ヶ原からユースホステル跡、筑波高原キャンプ場から女体山山頂）
　アプローチの不便さからか、歩く人が非常に少ない。ただ、登山道は露岩がほとんどなく御幸ヶ原コースや白雲橋コースと比べると格段に歩きやすい。登山初心者でも安心して歩けるコースだ。また、自然林が多いので新緑が美しかった。
（3）白雲橋・おたつ石コース（女体山山頂からつつじヶ丘）
　露岩の間を歩く比較的険しいコースで、山歩きに慣れていない方なのか、苦労して歩いておられる方がいたが、足場はしっかりしているので、足元に注意すれば危険はない。つつじヶ丘近くは明るいカヤトと笹の斜面で展望がよく、歩いていて気持ちがよい。
（4）迎場（途中から白雲橋）コース（つつじヶ丘から筑波神社）
　整備が至れり尽くせりといった感じの樹林帯の中の遊歩道のような登山道。
　標高520メートルのつつじヶ丘から標高240メートルの筑波神社までの約2.1キロメートルが緩やかな傾斜の階段状の登山道になっている。

その他周辺情報

筑波山温泉センター「つくば湯」（日帰り入浴施設）
営業時間19時までだが、入場は18時半まで
食堂のラストオーダーは18時まで

写真

5/22 9:15

出発点の市営第3駐車場。これから登る筑波山（男体山）が見えている。

5/22 9:21

筑波神社前でコース確認。

5/22 9:22

神社の境内へ。

5/22 9:28

山頂まで2.4キロメートル、標高差約600メートル。

5/22 9:29

さあ、本格的な登山道へ！

5/22 9:33

ケーブルカー乗り場を左に分ける。

5/22 10:08

筑波山神社と御幸ヶ原の中間地点。ここまでの登りがかなりきつく息が上がった。気温16度だが、樹林帯で風がなく、汗をびっしょりかいた。
侮りがたし筑波山！

5/22 10:08

このあたりで少々傾斜が緩むところがあった。

5/22 10:12

ケーブルカーの軌道（山麓方向）。かなりの急勾配（45度くらい？にみえた）なのだが写真では伝わりにくい・・・

5/22 10:12

ケーブルカーの軌道（山頂方向）。ここが登り下りのケーブルカーがすれ違うところのようだ。

5/22 10:20

再び急勾配の登山道が続く。

5/22 10:28

露岩なので降雨時や雨上がり時は滑りやすそうだ。

5/22 10:30

筑波山ならではの古い歴史を感じます。

5/22 10:30

中間地点から20分くらい登ったが、身体にエンジンがかかってきたのか、同じ気温でも楽に感じた。標高が上がって多少風を感じるようになった。

5/22 10:31

中間地点から先は幾分傾斜が緩やかになり、斜面をトラバースするような箇所も出てきた。

5/22 10:34

さあ、御幸ヶ原までさいごのひと踏ん張り！

5/22 10:57

御幸ヶ原到着！売店やら展望施設やら、ケーブルカーで登って来た人もいるのでとにかく人が多かった。いきなり”俗世間”に戻ってしまったような錯覚・・・

5/22 10:59

人ごみを避けるように速やかに男体山山頂を目指す。

5/22 11:05

ここも露岩の登山道。ツツジがところどころで咲いていた。

5/22 11:09

男体山の山頂へ到着。

5/22 11:34

男体山山頂（871メートル）から女体山山頂（877メートル）を望む。標高は三角点のある女体山の方が少し高い。

5/22 11:41

御幸ヶ原まで戻る。ここは観光地さながらだ。遠足で来たのか？地元の小学生が大勢いてにぎやかだった。

5/22 11:43

女体山へは尾根伝いに行けばわずかの距離だったが、日本百名山の筑波山に敬意を表するため？（本当は山頂付近の喧騒を逃れたかったから）一旦裏筑波のほうへ下山し、キャンプ場から女体山に登り返すことにした。

5/22 11:43

軒を連ねている売店の横に”ユースホステル跡地へ”との標識をみつけたのでそちらへ行く。

5/22 11:44

男体山を仰ぎ見る。左の売店のテーブルには遠足で来た子供たちが楽しそうに食事をしていた。なかには何人か私に元気な声で”こんにちは！”とあいさつをしてくる子もいて思わず私もほほえましくなって”こんにちは！”とあいさつを返した。

5/22 11:44

子供たちの歓声から逃れるように裏筑波への道に向かった。

5/22 12:03

裏筑波への道に一歩入ると人の気配が全くなくなった。

5/22 12:05

登山道は先ほどとは違って露岩がほとんどなく、歩きやすかった。

5/22 12:11

このあたりが筑波ユースホステルの跡地であろうか？

5/22 12:11

現在地を地図で確認し、筑波高原キャンプ場を目指して進む。

5/22 12:17

酒寄駅との表示だったが、昔の「筑波鉄道」の名残であろうか？

5/22 12:23

キャンプ場へ向かう道との分岐点。

5/22 12:23

この辺はほとんど人の気配がない。

5/22 12:29

そういえば先ほど御幸ヶ原コースの途中で男女の川の水源地を通過したような・・・

5/22 12:32

新緑に交じって白い花が・・・

5/22 12:37

キャンプ場まであと少し・・・

5/22 12:41

キャンプ場へ到着。静かで今回のコースで一番気持ちが落ち着くところだった。木陰のベンチでやや、長めの休憩。

5/22 12:42

正面の道を登ると女体山の登山口がある。

5/22 12:43

桜川市真壁町の観光案内。とっくの昔に廃止になった筑波鉄道の路線図が記載してあった。

5/22 13:28

十分に休憩し、しっかりと腹ごしらえをした後、女体山へ向かって出発。

5/22 13:30

足尾山、加波山方面へ通じる山並み。5月の風がさわやかで心地よい。遠くに小さく風力発電の施設も見えた。

5/22 13:31

朝から雲が多かったが、ここでは青空がよく見えた。

5/22 14:02

三本松線の登山道も露岩がなく、歩きやすかった。

5/22 14:15

ツツジが色鮮やかで目を引いた。

5/22 14:18

女体山山頂手前にたどり着く。

5/22 14:19

ここで急に人が多くなった。ロープウェイを使ってつつじヶ丘からのぼってきた人たちや、御幸ヶ原方面から尾根通しに歩いてきた人たちが女体山山頂へ向かうのに必ず通過するところだからやむを得ない。

5/22 14:24

ついに女体山山頂に到着！筑波山の最高峰で三角点もある。「日本百名山　筑波山」の標識をパチリ。

5/22 14:26

山頂は岩場で切れ落ちた崖に面していた。
天気がよければこちらの方向に富士山や秩父連山がみえるそうだ。

5/22 14:30

こちらは霞ケ浦方面。

5/22 14:39

露岩で狭くあまり落ち着かない山頂を後にし、つつじヶ丘に向かって白雲橋コースを下山開始。
露岩の険しいコースだ。

5/22 14:42

新緑の緑とツツジの赤のコラボが美しい。

5/22 14:45

山頂からの下山道が露岩で険しかったのでわずか沿面距離200メートル下るのに随分な距離感があった。

5/22 14:46

屏風岩。丁度真上をロープウェイが通過。

5/22 14:54

北斗岩。岩の間を潜り抜けることもできるが頭をぶつけそうだったので、左横の登山道を通過した。

5/22 15:02

陰陽石。新緑の鮮やかな緑を纏っているのが何とも言えない。

5/22 15:03

母の胎内くぐり・・岩を抜けることで生まれた姿に立ち返ることができるなんて・・・？

5/22 15:03

生まれた姿に立て返って人生をやり直すことができれば・・・
そこまで立ち返らなくても私の場合は、20歳くらいから人生をやり直すことができれば十分なのです・・・

5/22 15:03

母の胎内くぐりで”気持ちだけ20歳に立ち戻って！？”
先へ進む。

5/22 15:06

今度は何の岩・・・？

5/22 15:07

上から今にも落ちてきそうな岩が・・・

5/22 15:07

弁慶七戻り！勇猛果敢な弁慶でも立往生したところ。敵は自分自身の心なのかもしれないですね？

5/22 15:09

弁慶七戻りのすぐ先がつつじヶ丘と筑波神社との分岐点。

5/22 15:09

現在地確認。

5/22 15:10

下って来たコースを振り返る。見えているのは女体山。結構険しいコースだった。

5/22 15:24

つつじヶ丘が見えてきた。このあたりは展望がよくて気持ちがよい。

5/22 15:37

ロープウェイの駅が見えてきた。降り切ったところの売店にソフトクリームが売っていた。無性にソフトクリームが食べたくなったので330円のバニラを所望！

5/22 15:39

売店にも休憩所も閑散としていて誰もいなかった。
いいトシしたオッサンが我を忘れて口の周りにクリームをくっつけながら一心不乱にソフトクリームを食べているところは誰も見ていまい・・・

5/22 15:54

ソフトクリームで人心地がついたので、筑波神社へ向け、出発！

5/22 15:54

下山してきた方向を振り返る。青空だったらさぞ・・・

5/22 16:03

こんな感じの階段式の登山道がずっと筑波神社まで延々と続いていた・・・

5/22 16:08

遊歩道のような歩きやすい道だった。

5/22 16:31

さあ、筑波山神社まであと少し！
神社近くの土産物販売店の前を通りかかったら売店のおばさんが「とうがらし梅茶」を一杯ごちそうしてくれた。
結構おいしかったので一袋購入した（600円也）。

5/22 16:51

市営第3駐車場到着。場内は閑散としていた。

5/22 18:03

日帰り入浴施設の「つくば湯」から筑波山を振り返る。

5/22 18:17

筑波山を山麓から振り返る。こうしてみると筑波山は大きく見える。山麓の人からみれば、やはり筑波山は大きな存在のようだ。

撮影機器：

EXILIM EX-ZS180 カシオ

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル ズボン 靴下 グローブ 雨具 靴 ザック 行動食 非常食 飲料 地図（地形図） コンパス 笛 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ガイド地図（ブック） ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 タオル ストック カメラ

感想

toshishun

実は、当日は仕事の疲れから朝寝坊をしてしまい、予定していたコースは別にあったのだが、時間的に厳しいことから急遽、筑波山に行き先変更したため、何十年かぶりに筑波山に足を運ぶこととなった。
私の母は茨城県桜川市（旧　西茨城郡岩瀬町）の出身なので、筑波山は小学生低学年頃に連れられて登った記憶があるが、自分の意志で登ったという意味では初めてといえる。
確かその頃は岩瀬と土浦の間に筑波鉄道が走っていてディーゼルカーに乗って岩瀬駅から筑波駅まで乗ったのを覚えている。
子供の頃は夏休みや春休みの都度、遊びに行ったので茨城は縁の浅からぬ土地であり丁度母の郷里は加波山の北麓で、加波山や栃木県との県境の高峯や仏頂山など小学生の頃からその景観に慣れ親しんできた。
しかし茨城県の山は登山の対象としてはまず、魅力が今一なので、登山を開始してからも足を向けることがなかった。
しかしながら、母の郷里のある岩瀬から加波山を経て、筑波山へ至る筑波連山縦走のコースがあることは以前から耳にしており、興味を抱いてきた。このヤマレコサイトでもいくつかのレコがあったので折あるごとに拝見してきた。
総距離が30キロメートル近くあり、累積標高が2000メートル前後、特に筑波山北側は公共の交通機関がないということもあり、実行に踏み切れないできている。
今回の筑波山行きはその縦走の実現に備え、筑波山周辺の下見の意味合いもあった。
今回の山行きで昼食休憩した筑波高原キャンプ場で、地元の桜川市に居住していてご夫婦で筑波山に登りに来ていた方（年代的に私と同世代と見受けられた）と話をする機会があった。
その方も岩瀬から筑波山まで歩いたことがあるそうで、距離が長く歩く人は少ないが道ははっきりしているとのこと。クマはいないが、イノシシが結構出没するが人間には危害を加えないので大丈夫。季節的には日も長く暑くもなく山麓に桜が咲き、裏筑波にカタクリの花が咲く4月がおすすめとの話をされていた。

行ってみれば予想もしない収穫はある。

女体山山頂であったやはり地元の方は難台山から吾国山を結ぶコースも特に秋から冬、春にかけては魅力があって素晴らしいと力説していた。

茨城の山は奥多摩や丹沢とは違った魅力があるということだろう。今回の山行は山の見方を深めるきっかけになりそうだ。