白山（五泉）無音無風の白いお山

2024年02月09日(金) [日帰り]

• GPS: 07:19
• 距離: 6.7km
• 登り: 841m
• 下り: 827m

コースタイム

日帰り

• 山行: 6:46
• 休憩: 0:28
• 合計: 7:14

8:24 黄金の里会館
10:18 10:19 越後白山三合目
12:32 12:51 引き返し地点（八合目）
14:09 14:17 越後白山三合目
15:26 15:26 慈光寺
15:37 15:37 黄金の里会館
15:38 ゴール地点

天候

くもり，無風，マイナス3度～0度くらい。

アクセス

利用交通機関：

自家用車

黄金の里駐車場は冬でも除雪完備です。施設・トイレは冬季閉鎖中ですが自販機は稼働してます。

コース状況／危険箇所等

・三合目まで冬季限定とされる非正規コースの尾根を歩きました。下半分は地面＋薄い雪，林道と交差するあたりから連続して雪。薄い雪はずるずるするのでアイゼンを着け，林道より上では潜るのでワカン着用。
・三合目より上は通常コースをワカン着用で。五合目くらいより上はやや重めのふかふかな雪で浮力系あったほうが楽と思います。スパ長の先行者さんのトレースをたどりましたが，七合目直下の急坂で深くもぐる雪でスパイクが効かなくなり，引き返してこられたとのこと。
・その七合目直下は，例年雪庇ができるところです。両側が急崖なので慎重に。ここがもし凍っていたら私は手が出ませんでした。
・その先は前日以前のトレースが風で消えかかりつつ残っていました。踏み固めはナシです。七合目以上は手厚くピンクテープが設置されています。
・下山時，三合目からは通常コースの急坂をアイゼン着用で降りました。ときどき土が出ている薄雪が続き慎重に歩きました。お助けロープはほぼ雪で埋まってました。

その他周辺情報

さくらんど温泉

写真

2/9 7:51

蛭野集落の手前から朝の白山。里にぜんぜん雪ありませんが，お山の上のほうはソコソコ雪着きが良いので安堵です。右下から中央に登って山頂に至るルートで行ってみます。

2/9 8:27

冬季限定ということになっている尾根のとりつきです。雪がない…

2/9 8:36

ひどいヤブなら出直そうと思いましたが，とりつきからずーっと昔の炭焼き道？のような道がはっきりしていて，雪がなくても枝がうるさくないのでした。

途中，ムラサキヤシオツツジのかわいい冬芽に出会いました。緑の5月，誰も来なくなったここで咲く赤紫を空想してみる。

2/9 9:38

薄雪も滑るのでアイゼン着けて登ります。もぐるまで雪が増えたところでワカン着けました。ここで山頂見え。遠い…　このあたりまで，ずーっと大きめの一頭のイノシシの足あとと一緒でした。イノシシも登山するんだ...

2/9 10:02

鉄塔からの山頂。「東北電力中越幹線no.108」という煩悩な数の鉄塔です。

2/9 10:03

鉄塔の右からは688m無名峰の鋭い三角がよく見えます。

2/9 10:17

太い杉木立に宗教味が色濃く残る三合目に近づくと，杉の木の下に一個だけどんとある白い岩塊。神様いそう。

2/9 10:18

白山の由来は，三合目に白山明神が祀られているからだそうです（山渓オンライン）。あれがそうらしいです。

2/9 10:18

お参りします。西を向く祠には何もありませんでした。杉木立の立派さからすると，かつてはここに立派なお堂があったのでしょう。今は昔，です。

2/9 10:52

五合目くらいになると，雪が重めながらパウダーぽくなりました。

2/9 11:06

このあたりはブナ林です。すぐそばでキツツキ類の打撃音が何度もしたのでかなりキョロキョロしましたが，見つけられず。長く大きい音だったので，オオアカゲラだったかも。※クマゲラは新潟からは姿を消したそうです。

2/9 11:24

お。山頂は雪の華が咲いてます。登るよ〜♪

2/9 11:34

七合目直下の，例年雪庇ができるセクションに来ました。三合目以降は先行されたスパ長のお二人のトレースを使わせていただいてましたが，このセクションの最後のところでパウダーの深雪になり，スパ長のフリクションが利かなくなったということで引き返して来られました。

2/9 11:43

雪庇上を通過中に振り返ると，遠くに大蔵山。ここの最後の登りは私もやや難儀して，手をついて登ったりしました。

2/9 11:54

細い尾根の滑りがちな急登を越えて七合目に乗って安堵です。ここから先は，ところどころ風で消えかかった昨日までのトレースをたどります。

2/9 12:19

しばらく行くと，下から見たときは雪の華かと思ったキラキラは，ニャンと霧氷でした。きゃっほうです◎

2/9 12:21

木々もまばらになった沢の源頭の脇を登っていきます。

2/9 12:25

今シーズンは赤テープ多めに付けていただいて，地元山岳会の方々には感謝感謝です。

2/9 12:25

それにしてもこの斜面は，

2/9 12:31

急ですねぇ。

2/9 12:31

あと少しで山頂小屋なんですが…そろそろ時間切れですー(^^;。

2/9 12:50

おやつを食べてしばしぼんやり休憩して，下山でーす。

2/9 12:51

雪のない五泉の盆地と新津丘陵に向かって歩きます。

2/9 12:53

やっぱ急だわー。今日の雪質で，もしこんな斜面で滑落したら激ヤバすね…

2/9 12:53

下りはヒールキックがよく利いてラクチンです。

2/9 13:06

雪庇セクションの通過中に遠くの大蔵山にまた挨拶します。今度行くよーって。

2/9 13:13

見おろす沢の急斜面にえんえん続く一心不乱なソロのトレース… 　猪くん，もしかして君は求道者なの？どうしてそんなにさまようの…？

ブナのグレーの幹はほんと激シブ。

ツノハシバミ。初夏を思い出します。

2/9 14:50

三合目でワカンを脱ぎ，標準コースの急坂をアイゼンで降りました。おしまいのほうで見上げたところ。もし凍ってたら厄介ですね。

2/9 15:23

登山口に着きました。この看板はだいぶ苔っぽくなりました。粟ヶ岳が呼んでます（笑

2/9 15:27

慈光寺さんへの参道脇でひときわ目を引く仏さんたち，三十三観音様。

2/9 15:28

癒しのお姿。

2/9 15:29

れいじゅ　って，シロウの手の甲で光るやつ…。（本当は霊樹橋）　ありがとうございました。

2/9 16:03

帰り道，村松の市街から見た白山。骨太ででかいです。山頂小屋もポツリと写ってます。真ん中の尾根沿いに登り，×印のところで引き返しました。

撮影機器：

LUMIX DMC-GF5 パナソニック

OLYMPUS Tough TG-6 オリンパス

感想

blueblu

独特の雰囲気のある山頂はどのお山でも神様の居場所な気がします。先行者さんの下山を見送ったあと，曇り空に霧氷が光る無音の領域にぽつりぽつりと足を踏み入れると，不思議な世界に来たんだなと思った今日でした。