リハビリに行ったら上りは良かったのに下りはヤバかった百里ヶ岳
- GPS
- 07:03
- 距離
- 9.1km
- 登り
- 703m
- 下り
- 715m
コースタイム
- 山行
- 5:49
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 6:57
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
積雪期に小入谷側から登るなら百里新道ピストンが一般的なようで、無雪期のメイン登路であろう鯖街道からの道は上の方の登山道部分が傾斜のきついトラバースが多く、雪が多かったり崩れやすい状態だと道が分からないのはもちろんの事、滑落の危険も大きいのでやはり入るべきではないと思う。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
ネックウォーマー
毛帽子
靴
ザック
アイゼン
スノーシュー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
|
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感想
先月末、警報級の大雪が二日続いた次の日に行った戸倉トンネルから氷ノ山への県境尾根での急登含む8時間にも及ぶ平均膝上ラッセルはさすがにきつすぎ、帰ってから腰が痛くなってしまって結局半月も運動自粛。
ところが先日この週の後半は気温が上がって小春日和などという天気予報で20度などというのを聞き、それではただでさえ少なかったこの冬の雪が無くなってしまうと、まだ完治はしていない感じだったのに焦ってせめてあまり高くなく無茶せず短時間で歩けて雪たっぷりな所はないかと考えて思いついたのが最近雨雪レーダー見てて結構雪になってた百里ヶ岳。
行ったことなかったけどここなら連休中もそんなに沢山人入ってなくてトレースガチガチなんてこともなく楽しめるかなと。
一般的な周回路は昔からの道だし、危ない所があるなんて話も聞いたことなかったので久しぶりのリハビリ兼ねた雪山はここに決定。
道は古いガイドブックにも載ってる百里新道と鯖街道の周回とし、この二つだと鯖街道の方がそんな名前もあるくらい古くからのメイン登路で緩やかだろうし、百里新道はその名の通りその後開かれた直登路でこちらの方がきついはずと、上りは百里新道から、そして下りをのんびり鯖街道からと決めた。
この時点ではどちらかといえばそこまでの県道が細そうだけど大丈夫かなとか、百里新道登山口の駐車地は除雪されてるかなという方が心配だったが、行ってみればやはり人里の生活道路なので細くて対向車が来るのは心配だったが問題無く通れ、駐車地も簡単な除雪はされていて数台は駐めれる状態で一安心。
歩き出す時はもう回って来れた気でいた。
百里新道はだいたい想定通り。
雪の状態も良くトレースもはっきり分かるけど深さはない状態で、天気も良くて出だしからスノーシューで楽しめ、最後二つほど短い急登があったのを除けばまさにリハビリに相応しかった。
しかし、途中鯖街道からの道との分岐点ではあると思い込んでたトレースが全く無くてびっくり。
でもこの時点ではまだそちらの方が緩やかな道と思い込んでるし、百里新道の方も上の方は前夜少し降った感じだったので薄いトレースが植林帯の中で風にさらされず埋もれたのかなくらいに考え、山頂からの下りは気温が上がって杉の上に積もった雪が雨あられとバラバラ降ってくる中、逃げるように急いで鯖街道側に踏み込んだ。
根来坂峠までは地形図通りトレースが無いのが不思議なくらいの緩やかな尾根道で、なんかちょっとおかしいかもって微かな不安はあったと思うけど、天気も良いし雪の状態も少し緩んできてるけどまだしっかりしててスイスイ歩けてしまった。
状況が暗転したのはそこから。
鯖街道への登山道は峠でUターンするように今下ってきたばかりの白石山の西斜面を巻くようなトラバース道に入るはずなんだが、トレース痕も何も無い疎林の中の雪の急斜面でどこから入るのかよく分からない。
まあすぐ道はハッキリするだろうとここかなと思われる木々の間に空間がある場所から入ってみたが、えらい急な雪の斜面があるだけでとうてい道とは思えない。
もしかするともう少し下を行くんだったかもしれない。
いずれにしても出だしは傾斜も相当で道地形はまったく分からないしテープ類もまったく無い中、上下に少しずつ逃げながら木々の隙間が続いている所、斜面を雪が転がり落ちてデブリになった所、先を透かし見て道らしきところを探してそこに繋がる木々の間を選んで一歩一歩進むしかない。
雪の状態が良かったからスノーシュー踏み込んで下を固めながら歩けてるが、斜面上側の足、左足はずっと膝曲げて中腰状態なので痛めてる腰より先に膝が痛くなってくる。
これはもしもっと雪が多かったり締まりの無い状態だったらとても歩けたものではないどころか、まあ傾斜は急だけど木々があるので大きな雪崩は無いとは思うが小さいものはありそうだし、何より足場が崩れて滑落の危険は大いにある。
ここまで来て初めてこのルートは積雪期に通ってはいけない場所だったんでは、だからテープも何も無いんではと気が付くがもう遅い。
もうこの斜面でスノーシューで方向転換するのも怖い。
地図やGPS見たって現地の細かい状況なんて分からない。
雪の状態が良いのを頼りに、自分のルーファイ力を信じて怖い斜面も渡っていくしかない。
あとで地図見ると尾根に飛び出すまでのトラバース区間はそんなに長くはないのに、楽な道と思い込んでた場所がその道もほとんど分からない状態だったのにびっくりし、頭も身体も一気に疲れてしまったが、同時にだいたい本来の道に近い所を通れたんではないかと、自分のルーファイ力をちょっと見直しもした。
まあこの最初の所は雪の状態は良かったので道が分からない事が一番困ったわけだが、怖い所は762を巻いて林道に下りる直前、なんかここ山が抜けて崩れてるんちゃうかって見える所を渡らなければならなかった箇所と、林道に下りてまたすぐ鯖街道の看板に従って山道に入ったら、しばらくジグザク下りてからまた右にずっとトラバースしていく所があり、ここは傾斜もさることながらもう気温が上がって雪が少しグズグズしてきてて慎重になった箇所か。
まあそこから先は林道と最後はしっかりした山道で助かったが、とにかく上の方は雪の状態次第ではマジで危なそうで、踏み跡も何も無いのが当然の、積雪期に通っていい所ではなかったと思う。
通るならせめて残雪期、すでに雪もだいぶ沈んで道地形も見えるようになり、その上よく締まってアイゼンが効くようになってからか。
というわけで、図らずも今回はリハビリとはほど遠い危なっかしい雪山歩きになってしまったけど、幸い腰は悪化せず、春日和になってしまう前にこの冬最後かもしれない雪とスノーシューを堪能出来た一日になりました。
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