記録ID: 6481275
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
十勝連峰
上富良野岳〜上ホロカメットク山
2024年02月17日(土) [日帰り]


体力度
3
日帰りが可能
- GPS
- 08:04
- 距離
- 8.5km
- 登り
- 1,039m
- 下り
- 1,045m
コースタイム
天候 | 2/17(土)曇→晴れ 上空は薄い雲 出発6時時点では山に雲が掛かっていたが8時頃から雲が取れ始める。 ただし、青空とはいかず高い高度に薄い雲が掛かっていた。 風はほぼ無し。 天気概況:次第に高気圧に覆われる。上川地方は曇のち晴れ。 海の波の高さは1.5mのち2m(留萌地方) 上空1500m付近(850hPa)の-6℃の寒気は入ったまま。 上空5000m付近(500hPa)の-30℃の寒気は抜けている。 てんきとくらす富良野岳:〜3時B判定→A判定。 |
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過去天気図(気象庁) | 2024年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
出発時の6時も余裕ありでした。下山時の14時頃はかなり埋まっていました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
シールスキー、シーアイゼン(クトー)、アイゼンストック、アイゼンピッケルで登山。 ■十勝岳温泉〜化け物岩 凌雲閣裏の斜面から入山する。 急な斜面だがトレースやステップが付いており下りやすい。 スキーはザックにくくりつけてツボストックで下ろす。 下ろし切ると沢にはしっかりしたスノーブリッジがあり渡渉可能。 ただし、そのスノーブリッジ以外は沢が開いているので注意。 スノーブリッジも真ん中を歩かないと踏み抜いてしまう。 渡渉後はシールスキーに切り替えて尾根の取り付き。 直登するとかなりの急斜面なので、北側の緩いところから巻いていくほうが良い。 尾根に乗った後は南側をトラバースしながら上がっていくと登りやすい。 ラッセルは膝上前後30cm〜50cm。前日に降雪がありトレースが消えかけている。 尾根上はタンネ林が密だったり段差があったりで登りづらい。 全天候でテン場となる樹林限界は標高1330m。 それ以降は樹林が疎になる。 標高1430mくらいで南側の尾根とも合流し斜度が平坦になる。ここは真っ白な雪原で視界が無いと目標物が乏しくなる。 下る際は尾根間違いに注意が必要。 視界がないときは北側の崖を意識すれば尾根間違いは防げるが、雪庇が張り出すこともあるので近づき過ぎは注意。 標高1500くらいから化け物岩への斜面が始まる。 ところどころ氷化しているところがあるので、シーアイゼン(クトー)をスキーに付けて登る。 ■化け物岩〜上富良野岳ピーク 標高1650mのポコまで登って化け物岩到着。 ここから先は北側崖で切れ落ちており雪稜が発生しうる箇所。 今回は太尾根で北側の雪庇の張り出しもなく易しいルート状況。 南側の斜面に入らなくても通過できそう。 ここで北大ワンゲルのパーティーに遭遇。 南側斜面の弱層テストを行ったようだが、弱層はなく70cmほど掘ったところで笹が出ていた。 昨晩に降雪はあったが雪質は安定していて、あり得るなら全層雪崩のリスク。 ワンゲルパーティーが先行したのでそのトレースに沿って進んでいく。 ここから南北斜面の滑落リスクがあるのでシートラ(スキーをザックに付ける)アイゼンピッケルで行く。 念のため二人の距離を20mほど離して進む。 標高1650mでスキーではデポする。帰りは南側斜面(微沢)を滑って下ることにする。 ここから標高1830m付近のピーク直下までは尾根上を進むだけ。 基本は硬い雪面でアイゼンが効くがところどころ吹き溜まっていてズボる。 標高1830mからはピーク直下の急斜面。尾根上を登っていく。 北側は崖になっていて雪庇が発生しうるが今回は無し。 最後5mくらいはかなりの急斜面でしっかりステップを切ったり、アイゼンの歯を効かせて登る。 ピークに着くと360度の絶景!ほぼ無風の最高のピーク! 美しい富良野岳やトンガリピークの十勝岳も見渡せる。 ■上富良野岳ピーク〜上ホロカメットク山〜避難小屋 十勝岳を目指そうと先へ進む。 上富良野岳から上ホロカメットク山の区間は尾根北側が崖になっているので近づきすぎないように進む。 目標物もあまり無いので視界を確保して風も無い状態で進むのが良いだろう。 上ホロカメットク山ピークから避難小屋への下りはところどころ氷化層で硬いかつ急なところが出てるので慎重に下ろす。 とはいえ、少し南側に入れば雪質柔らかいところもあるので雪面をよく見て下ろすとよい。 避難小屋を横目に見て十勝岳を目指そうと先へ。 1つ目のポコを登ったところで引き返しを決める。 晴れてはいるが高曇りで青空ではないこと、思ったより時間が掛かっており現在11時前。 本来オプタテシケ山へ行く予定が、予想外の登山口変更で睡眠不足もある。 万全のコンディションではないため余裕を持って引き返すことに決めた。 山はいつでもそこにいる。また、状況の良いときに来ればいいのです。 帰りは休憩がてら上ホロカメットク山避難小屋へ寄る。 新しく綺麗になっている。 なお、ドアは二重扉のはずなのだが、外側のドアが外れて1枚だけになっている。 ■避難小屋〜十勝岳温泉下山 帰りで注意したのは上富良野岳からの下り。ピーク直下5mは急斜面なので慎重に下ろす必要あり。 場合によっては後ろ向きバックステップで下ろしたほうがよいだろう。 標高1650mからはスキーに切り替える。 微沢を一気に下っていく。ようやくパウダースノーに巡り会えた!最高である。 斜面が西から北北西に変わるところからは登った尾根の南側をトラバースするように滑る。 このまま沢を滑ってしまうと帰れなくなるので。 標高1450mで元の尾根に合流。 ここからの下りは南側斜面をトラバースするように滑るか、沢型に入ってしまったほうが硬い雪面も無く滑りやすい。 標高1280m付近で尾根の南側から北側に移って渡渉点に戻る。 スキーをザックにくくりつけてツボでスノーブリッジを渡渉して斜面を登ったら無事に下山。 お疲れさまでした。 風もほぼ無く終始穏やかな日でした。 |
その他周辺情報 | 温泉は凌雲閣はぬるめのお湯で好みではないので、万華(ばんか)の湯へ。 十勝岳連峰を一望できるいい温泉でした。大人980円でバスタオル&タオル付き。アメニティもあるので手ぶらでも行けますね。 晩御飯は滝川の兎々路(トトロ)へ。昭和〜平成感のある落ち着いたファミリーレストランでゆっくりできました。 トトロAセット&Bセット+ライス(1580円)を注文。ボリューム満点で下山後の腹ペコも満足でした! |
写真
撮影機器:
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
ネックウォーマー
バラクラバ
着替え
靴
ザック
アイゼン
ピッケル
ビーコン
スコップ
ゾンデ
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ライター
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
ヘルメット
スノーソー
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感想
晴れたピークに立てて稜線歩きもできて最高でした!
上ホロカメットク山から十勝岳の縦走路はいつか踏破したい!
火山帯の十勝連峰は雪を被るとお化粧したかのように白く綺麗になる✨
ずっと見ていられる絶景でした!
急遽登る山が変更になって登った上富良野岳。
よく知っているルートなので余裕を持って登り降りできました。
オプタテシケ山をトムラウシ温泉側から登ろうと林道を目指すが、なんと通行止め...^^;
橋が被災して通れないらしい。聞いてないよ...。
急遽、行く山を変更して馴染みのある上富良野岳を目指すことにする。
登山口が変更になり2時間ドライブ追加。
十勝岳温泉駐車場に3時到着。5時半まで車内で仮眠を取って向かうことにした。
本当はオプタテシケ山の予定だったけど、こちらの山も最高でした!
やはり上富良野岳からの縦走路が素晴らしい✨
十勝岳を見ながら白銀の稜線を歩けてよかったです(*^^*)
大学時代の部活の後輩にも出会えてホッコリしながら登れました。
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