ほんまに晴れるんか⁉ リハビリ爺ヶ岳東尾根
- GPS
- 13:58
- 距離
- 14.3km
- 登り
- 1,965m
- 下り
- 1,954m
コースタイム
- 山行
- 7:00
- 休憩
- 0:11
- 合計
- 7:11
- 山行
- 7:38
- 休憩
- 0:33
- 合計
- 8:11
天候 | 初日は小雪がしぶとく続き、夕方からやっと晴れる。2日目は最高の天気も風は強め。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口から暫くすると急登が1260m辺りまで続く。あれだけ雪が降ったのに、あまり雪はなかった。途中でアイゼン装着。登りは大したことはなかったが、久しぶりのフルテン泊装備で、この傾斜を下るのはかなり恐ろしかった。一歩一歩叫びながら転げ落ちないように気合いを入れた。 そこからP3までは眺望はないが普通の雪山ハイク。P2への登りがかなり急で、ここも下りが堪えた。P2越えるとトレースが消え、少しずつズボリ始め、矢沢の頭直下の登りはとても堪えた。矢沢の頭を越えてすぐ、P1手前で幕営。 しかし、ここが風の通り道の吹きだまりだったようで、一晩中猛烈な風に吹かれて、凍えて一睡もできず。モンベルのアルパインダウンパーカを着て、ドライシームレスダウンハガー#1だったのに、寒さでガタガタ震えた。テント前室にも雪が入り込み、地面の掘り下げと雪壁の積み上げが不十分だったことが悔やまれた。また、「日本でスノーフライ使うことはない」という常識(?)があるが、やはり厳冬期の高所稜線泊の場合はレインフライでは役に立たないということも学んだ。 矢沢の頭からは特に難所はないが、中峰への最後の登りはかなり急。アイゼンがしっかり噛むのでイージーだったが、スリーオクロックが必要な斜度なので、その練習を繰り返した。 |
その他周辺情報 | きょんしーさんのレコを参考に「湯けむり屋敷 薬師の湯」でさっぱり。Googleマップで「薬師の湯」で検索するとちゃんと出てこないので、湯けむりを付けるべし |
写真
感想
ヤマレコできょんしーさんの爺ヶ岳東尾根から鹿島槍ヶ岳ピストンを見て触発され、できるだけ上部に幕営しようと張りきっていた。しかし、そもそも結構な雪が降りしきる中、駐車場で入山するべきか、帰るべきか躊躇する。そこに、山岳会なのか、竹竿にピンクテープをくくりつけたものを4、5本持ち、準備万端な5、6人のグループが入山して行くのを見て、「俺も行くか...」と準備を再開した。また、ソロの男性も「日帰り」で入山するようだ。「今日の日帰りは修行ちゃうか?」と思い、「あ!夕暮れ狙いですか?」と無意味な質問をすると、「何も狙ってません。まあ、行けるかなってだけです」
ショックなことに、やはり大所帯はペースが遅く、猛烈なスローペースの僕ですらすぐに追い付いてしまった。仕方なく先を行く。そしてP3を越えた辺りで、その例の男性ソロが上から下りてきた。「速いですね!」と声をかけると、「いや、登頂してません」。なぬ⁉?「それは何故ですか?」と聞くと、「景色も何も見えないし、モチベーションが上がらなくて...」。そんなん登る前から分かってるやん?
そしてP2を越えるとトレースがほぼなくなった。「やはり今日は人入ってなかったか...」。ヤマケイの雪山登山の説明用地形図がちょうど爺ヶ岳東尾根で、最後の幕営適地がP1くらいと示されていた。明日の鹿島槍ヶ岳への可能性をつなぐため、ずぼりまくりながら、必死に矢沢の頭まで到達した。しかし、前方を見ると土が見えているように見える(後から通ってみるとハイマツだった)。「これはあかん」と、ここで諦め、矢沢の頭の先の適当な所(2400m弱)を幕営地とした。しかし、これがサイテーのチョイスだった。一晩中猛烈な風に吹かれ、凍えて死にそうだった。アルパインダウンパーカを着込み、ドライシームレスダウンハガー#1を使用してたというのに。最近の異常な暖かさに完全に油断していた。やはり厳冬期の稜線テント泊は、並大抵の防寒ではダメなようだ。やはりレインフライでなく、持っているスノーフライで来るべきだった。後は、もっと地面を深く掘り下げ、360度を雪壁で囲うべきだった。一睡もできなかった。
鹿島槍ヶ岳はまだ肋骨が痛い(整地をして改めて感じた)のと、行ってしまうと僕の今のスピードでは、2日目の行動時間が12時間を超えてしまうので止めておいた。そもそも今回は爺ヶ岳のホワイトリベンジで来たのに、そこをブラックで通過するのは矛盾している。なので爺ヶ岳を堪能するために、中峰の後、南峰に行き、その後いつも下を通過する北峰にも登ってみた。北峰は右側が雪庇のように見え、独りチキンレースだった。
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