ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 6657274
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜

不帰一峰尾根から 二峰・三峰・唐松岳下山

2024年04月12日(金) 〜 2024年04月14日(日)
 - 拍手
体力度
6
1〜2泊以上が適当
GPS
24:23
距離
20.1km
登り
2,874m
下り
2,867m
歩くペース
とても速い
0.50.6
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
6:20
休憩
0:17
合計
6:37
8:19
31
8:50
8:57
21
9:18
9:18
11
9:29
9:29
6
9:35
9:35
10
9:45
9:51
0
9:51
9:51
15
10:06
10:11
286
14:57
宿泊地
2日目
山行
8:31
休憩
0:00
合計
8:31
4:36
511
宿泊地
3日目
山行
5:41
休憩
1:04
合計
6:45
11:10
11:10
13
11:23
11:24
31
11:56
11:59
24
12:22
12:23
10
12:33
12:33
6
12:39
12:40
3
12:43
12:43
7
12:50
12:50
13
13:03
13:11
31
13:42
13:44
1
13:45
ゴール地点
天候 三日間快晴
過去天気図(気象庁) 2024年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
・白馬八方尾根スキー場集合
・ゴンドラ+リフト使用で一気にアプローチ。
『全長3,445mの空中散歩。標高770mの山麓から1,830mの八方池山荘へ、標高差1,060m…公式HP参照』往復券4100円。
コース状況/
危険箇所等
【廣川氏著者アルパインクライミングルート集
「ルート79 不帰1峰尾根」】

〇3月の大雪が残っていて楽しめる。
〇【午前中のみ行動】がベスト。午後は雪が腐ってアックスが効かなくなり危険。足場も崩れてくるので体力消耗が激しい。

【1日目:アプローチ:6時間】
●下の樺から下降に使う支尾根までトラバースする記録もあるけれど、今回は上の樺まで上がり、そこから支尾根を下降。
●唐松沢:雪崩デブリが結構ある。
雪を見極めて、一人ひとり距離を離して通過。
●気温上昇と共に雪が腐る。踏み抜きに気を付けてながら一峰尾根の取り付きを登り、14時半にはテン場到着。ワカンは持参したけど使用無し。

【二日目:一峰:断壁越え:8時間】
●コンテとスタカットで。雪稜トラバースも多い。
●二日目の核心は断壁までの雪稜かも。
ここは確実に雪が締まってないと危険と感じる。
●断壁取り付きは、全装を担いで装備が重いため、クラックではなく左側の緩斜面から通過。
岩が脆く、後続への落石に注意。
●雪稜は垂直っぽい場面もあり緊張感を楽しみながら進む。
●12時過ぎには幕営ポイント(まだ1峰ピークの手前)に着いたので、それ以上は進まず早々にテント設営し、体を休める。
午後の緩い雪を進むのは非効率。

【三日目:1峰ピーク→二峰→三峰→唐松岳→下山:6時間】
●1峰ピーク取り付きから約二時間で二峰取り付き。
●「二峰取り付きの2Pがここの核心かも」って話になった。
※廣川氏著者の『アルパインクライミングルート集』だと、一峰終了後は唐松沢下降が効率的と記載されている。
が、1日目のデブリ跡を見た後はそんな気になれない。フツーに二峰の途中からは立山側に回り、岩稜帯を進む。
三峰は夏道が露出していて唐松岳まで楽ちん。
唐松岳から二時間半で八方池山荘。

※docomoは1峰尾根上でも電波バッチリ。
※カム・ハーケン・ワカンは持参したけど使用無し。支点はハイマツの根元や木の枝。

【装備】
50Mロープ×3、10M補助ロープ1、アルヌン8×5、カム・ハーケン・ワカンは持参したけど使用無し。
シェラフ:皆偶然の一致でmont-bellの#3。
マット:サーマレストR値5.9。
その他周辺情報 ●日帰り温泉4つ↓
https://hakuba-happo-onsen.jp/dayuse/

●手打ち蕎麦処「いっぷく」
https://s.tabelog.com/nagano/A2005/A200503/20008724/

●スノピコラボのスタバ
https://www.snowpeak.co.jp/landstation/hakuba/facility/cafe/
【一日目】初アダム
2024年04月12日 08:19撮影 by  SC-51B, samsung
4/12 8:19
【一日目】初アダム
快晴無風!
2024年04月12日 08:38撮影 by  SC-51B, samsung
4/12 8:38
快晴無風!
去年は鹿島槍東尾根をやったな〜(^-^)
2024年04月12日 08:42撮影 by  SC-51B, samsung
4/12 8:42
去年は鹿島槍東尾根をやったな〜(^-^)
皆さんよろしくね♪
2024年04月12日 09:27撮影 by  SC-51B, samsung
4/12 9:27
皆さんよろしくね♪
2316Mの懐からこの支尾根を使ってアプローチ。
2024年04月12日 10:50撮影 by  SC-51B, samsung
4/12 10:50
2316Mの懐からこの支尾根を使ってアプローチ。
サクサク進んで
2024年04月12日 11:03撮影 by  SC-51B, samsung
4/12 11:03
サクサク進んで
2150Mここから唐松沢へ下降開始
2024年04月12日 11:06撮影 by  SC-51B, samsung
4/12 11:06
2150Mここから唐松沢へ下降開始
結構な斜面
2024年04月12日 11:27撮影 by  SC-51B, samsung
4/12 11:27
結構な斜面
足元は緩んだ雪
2024年04月12日 11:34撮影 by  SC-51B, samsung
4/12 11:34
足元は緩んだ雪
デブリ跡を通過
2024年04月12日 11:49撮影 by  SC-51B, samsung
4/12 11:49
デブリ跡を通過
雪が腐って歩きにくい
2024年04月12日 12:45撮影 by  SC-51B, samsung
4/12 12:45
雪が腐って歩きにくい
暑〜
2024年04月12日 12:45撮影 by  SC-51B, samsung
4/12 12:45
暑〜
藪登りもある
2024年04月12日 14:26撮影 by  SC-51B, samsung
4/12 14:26
藪登りもある
くるぶしまでズホズボ
くるぶしまでズホズボ
2062M、今日はここまで
2024年04月12日 15:04撮影 by  SC-51B, samsung
4/12 15:04
2062M、今日はここまで
【二日目】朝4時半スタート
2024年04月13日 04:36撮影 by  SC-51B, samsung
4/13 4:36
【二日目】朝4時半スタート
雪は締まってるけど既に踏み抜く箇所も
2024年04月13日 04:56撮影 by  SC-51B, samsung
4/13 4:56
雪は締まってるけど既に踏み抜く箇所も
日の出、早くなったな〜
2024年04月13日 05:19撮影 by  SC-51B, samsung
4/13 5:19
日の出、早くなったな〜
中間支点は、始終こんな藪枝で取るしかないルート
2024年04月13日 05:20撮影 by  SC-51B, samsung
4/13 5:20
中間支点は、始終こんな藪枝で取るしかないルート
断壁開始。
2024年04月13日 05:41撮影 by  SC-51B, samsung
4/13 5:41
断壁開始。
よく記録に載ってる部分。
2024年04月13日 05:42撮影 by  SC-51B, samsung
4/13 5:42
よく記録に載ってる部分。
我々はリッジでは無く、左の緩斜面から。
荷物重いからね。
左は浮き石が多いので後続への落石に注意!
我々はリッジでは無く、左の緩斜面から。
荷物重いからね。
左は浮き石が多いので後続への落石に注意!
更にヤバい箇所は続く。
雪に支持力が無くなり足元がヤバい!
2024年04月13日 07:09撮影 by  SC-51B, samsung
4/13 7:09
更にヤバい箇所は続く。
雪に支持力が無くなり足元がヤバい!
左のルンゼを上がる。雪に支持力が無くなりアックスが効かない。
左のルンゼを上がる。雪に支持力が無くなりアックスが効かない。
雪稜と藪のミックス
2024年04月13日 07:29撮影 by  SC-51B, samsung
4/13 7:29
雪稜と藪のミックス
若者WSD君はどんどん進む
2024年04月13日 12:08撮影 by  SC-51B, samsung
4/13 12:08
若者WSD君はどんどん進む
あがってきた雪の稜線。確かにある程度ぬやな雪稜経験が無いと怯むルートだと感じる。
1
あがってきた雪の稜線。確かにある程度ぬやな雪稜経験が無いと怯むルートだと感じる。
2024年04月13日 12:08撮影 by  SC-51B, samsung
4/13 12:08
今日はここまで。
今日はここまで。
2460M。
明日は1峰ピークから唐松岳まで。
予定では13時位にはリフトに乗ること。
2024年04月13日 15:52撮影 by  SC-51B, samsung
4/13 15:52
2460M。
明日は1峰ピークから唐松岳まで。
予定では13時位にはリフトに乗ること。
【三日目】雪が締まっているうちにヤバい斜面を終わらせる計画
2024年04月14日 04:40撮影 by  SC-51B, samsung
4/14 4:40
【三日目】雪が締まっているうちにヤバい斜面を終わらせる計画
これから1峰ピークへ
これから1峰ピークへ
ちょっと複雑なシステムで。Fさんに重りになってもらい、私が師匠をビレイ。
ちょっと複雑なシステムで。Fさんに重りになってもらい、私が師匠をビレイ。
こうルンゼ上がりが結構ある
2024年04月14日 05:15撮影 by  SC-51B, samsung
4/14 5:15
こうルンゼ上がりが結構ある
これが1峰ピーク。藪ッす。
これが1峰ピーク。藪ッす。
結構な斜度
2024年04月14日 05:49撮影 by  SC-51B, samsung
4/14 5:49
結構な斜度
2515M。
1峰ピークは平らになっている
2024年04月14日 06:38撮影 by  SC-51B, samsung
4/14 6:38
2515M。
1峰ピークは平らになっている
劔岳が素晴らしい!
2024年04月14日 06:39撮影 by  SC-51B, samsung
4/14 6:39
劔岳が素晴らしい!
二峰へ。ここは夏道が露出している
二峰へ。ここは夏道が露出している
夏道露出
2024年04月14日 07:08撮影 by  SC-51B, samsung
4/14 7:08
夏道露出
ここが最後の核心部。
2024年04月14日 07:25撮影 by  SC-51B, samsung
4/14 7:25
ここが最後の核心部。
「今回のルートで一番の核心部かも」という師匠。
2024年04月14日 07:26撮影 by  SC-51B, samsung
1
4/14 7:26
「今回のルートで一番の核心部かも」という師匠。
後ろを振り向くと歩いてきたルートがわかる
2024年04月14日 07:28撮影 by  SC-51B, samsung
1
4/14 7:28
後ろを振り向くと歩いてきたルートがわかる
ビレイヤーはFさん
2024年04月14日 07:28撮影 by  SC-51B, samsung
4/14 7:28
ビレイヤーはFさん
右の尾根の稜線を歩いてきた
2024年04月14日 07:30撮影 by  SC-51B, samsung
4/14 7:30
右の尾根の稜線を歩いてきた
岩と雪の間は注意。踏み抜くとシュルンドになる
2024年04月14日 08:00撮影 by  SC-51B, samsung
4/14 8:00
岩と雪の間は注意。踏み抜くとシュルンドになる
FさんイェイV(^-^)V
2024年04月14日 08:20撮影 by  SC-51B, samsung
4/14 8:20
FさんイェイV(^-^)V
難関箇所を越えた〜
2024年04月14日 09:21撮影 by  SC-51B, samsung
4/14 9:21
難関箇所を越えた〜
更に進む
2024年04月14日 09:23撮影 by  SC-51B, samsung
4/14 9:23
更に進む
唐松岳頂上の皆さん
2024年04月14日 09:23撮影 by  SC-51B, samsung
4/14 9:23
唐松岳頂上の皆さん
我々にはまだ先があります!
2024年04月14日 09:24撮影 by  SC-51B, samsung
4/14 9:24
我々にはまだ先があります!
2579M。
不帰二峰北峰到着
2024年04月14日 09:27撮影 by  SC-51B, samsung
4/14 9:27
2579M。
不帰二峰北峰到着
2609M。
不帰二峰南峰。道標なし。
2024年04月14日 09:43撮影 by  SC-51B, samsung
4/14 9:43
2609M。
不帰二峰南峰。道標なし。
劔岳を見ながら歩ける幸せ
2024年04月14日 09:44撮影 by  SC-51B, samsung
1
4/14 9:44
劔岳を見ながら歩ける幸せ
2693M。唐松岳頂上。
沢山の人がいたよ。
2024年04月14日 11:05撮影 by  SC-51B, samsung
4/14 11:05
2693M。唐松岳頂上。
沢山の人がいたよ。
歩いてきたルートを振り返る
2024年04月14日 11:06撮影 by  SC-51B, samsung
1
4/14 11:06
歩いてきたルートを振り返る
同化してよくわらんが
2024年04月14日 11:06撮影 by  SC-51B, samsung
4/14 11:06
同化してよくわらんが
かなり充実した!
2024年04月14日 11:07撮影 by  SC-51B, samsung
4/14 11:07
かなり充実した!
下山開始から二時間後、リフトで下山
2024年04月14日 13:09撮影 by  SC-51B, samsung
4/14 13:09
下山開始から二時間後、リフトで下山
スキー場の人々
2024年04月14日 13:21撮影 by  SC-51B, samsung
4/14 13:21
スキー場の人々
「蕎麦処いっぷく」さんの手打ち蕎麦。
冷たくて美味しい!
また寄りたいお店。
2024年04月14日 14:49撮影 by  SC-51B, samsung
4/14 14:49
「蕎麦処いっぷく」さんの手打ち蕎麦。
冷たくて美味しい!
また寄りたいお店。
廣川氏著者「アルパインクライミングルート集」抜粋
2024年04月16日 08:00撮影 by  SC-51B, samsung
4/16 8:00
廣川氏著者「アルパインクライミングルート集」抜粋
快晴無風
2024年04月11日 08:35撮影
4/11 8:35
快晴無風
快晴無風
2024年04月11日 08:35撮影
4/11 8:35
快晴無風
快晴。朝の稜線上は風力10位かな
2024年04月11日 08:36撮影
4/11 8:36
快晴。朝の稜線上は風力10位かな

感想

大好きな残雪期アルパイン。
去年鹿島槍ヶ東尾根を成功させた後、師匠の提案でここに行こうと決めていた。

北アルプスの全装備を背負って登攀するルートを目標に定める=一年間それに向けて様々な工夫をすることが必要。

去年の夏場も大きな沢に入って北アルプスのスケールに慣れるように心掛け、初冬も体力を落とさないような山行を実行。

今年に入ってからは、雪崩レスキューの上級編を受講したりと、体力強化だけでなく仲間を救う勉強も続けた。

決行当日はまさかの快晴無風が二日間も続き、ラストも快晴。安定した天候の中、楽しいアルパインクライミングができた。

時間や気持ちに余裕もあった。
一年間目標にしてきたルートを一緒に成功できたメンバーにも、とても感謝している。

※BC方式でできるだけ軽身となり二日目を15時間行動で行うパーティーもあるけれど、我々はミドルエイジが中心のメンバー構成。一日の行動時間を制御し、一日毎にしっかり休養を取り、できるだけ疲労を残さない計画で実行することにした。

全装を担ぐからこそ精神的なゆとりが生まれ、今回はのびのび楽しめた。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:223人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 白馬・鹿島槍・五竜 [2日]
八方池⇔唐松岳
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら