烈風の巻機山〜割引岳〜牛ヶ岳(T_T)

2015年06月26日(金) [日帰り]

• GPS: 06:50
• 距離: 13.9km
• 登り: 1,589m
• 下り: 1,584m

コースタイム

日帰り

• 山行: 6:15
• 休憩: 0:35
• 合計: 6:50

6:20 桜坂駐車場
7:35 0:00 6合目
8:35 0:00 ニセ巻機山
8:40 8:50 巻機山避難小屋
9:05 0:00 巻機山山頂の標
9:30 0:00 割引岳
9:50 0:00 巻機山山頂の標
10:15 0:00 牛ヶ岳
10:30 0:00 巻機山山頂の標
10:50 11:15 巻機山避難小屋
11:20 0:00 ニセ巻機山
12:10 0:00 6合目
13:10 桜坂駐車場

天候

曇り、山頂付近は終始強風

アクセス

利用交通機関：

自家用車

コース状況／危険箇所等

標識、登山道共に良く整備されています
ヌクビ沢経由の登山道は、現在危険な為通行禁止です
巻機山まで登山道上に残雪は全くありません

巻機山から割引岳に向かう途中、300mほど残雪帯があります
一寸斜度のある場所があり、
スプーンカットされた雪面を慎重に通過しました
アイゼンは使いませんでした

山頂付近、ずっと強風が惹き荒れ、居たたまれませんでした

写真

6/26 6:22

駐車場の案内板
巻機山全体の様子がひとめで分かります

6/26 6:22

ものものしく居並ぶ看板。注意事項を熟読し、出発。

6/26 6:23

今回もヌクビ沢コースは断念し(/_;)井戸尾根コースに向かいます。微かな希望を持って来てみたのですが…

6/26 7:38

六合目
左に綺麗に見える三角形が今日の主目的の割引岳。百名山目指し、巻機山に登った日には、割引岳（一等三角点百名山）に登る為に再び来ようとは夢にも思いませんでした。

6/26 7:39

ヌクビ沢
恐ろしい空洞になっているのでしょうね。下方に激しく流れる落ちる川がはっきり見え、より恐怖を掻き立てます

6/26 7:39

あの稜線を目指して標高差1200mを登るのですか(*_*;登り甲斐あり過ぎ(-_-;)

6/26 7:41

険しい天狗尾根が迫ってきます。やっぱり登ってみたくなりますね。

6/26 7:53

イワカガミ花盛り(^_^)

6/26 8:03

ドウダンツツジ

6/26 8:03

尾根が近付きました(^^)/もう一息で展望の開ける尾根に出られそう！

6/26 8:05

アカモノ

6/26 8:06

清楚なツマトリソウ

6/26 8:13

登って来た道が足元に。高度感があります。この辺りの山は険しいと昨年金城山に登った時につくづく実感。

6/26 8:18

山腹に沿って駆け下る雲。天気も下り坂？

6/26 8:21

間近に残雪
登山道に全く雪はありません

6/26 8:25

なんとか八合目と読めます。尾根まで木段が続きます！

6/26 8:27

尾根まで見上げる木段

6/26 8:29

この稜線がが谷川岳に繋がる尾根なのでしょうか？

6/26 8:33

残雪がまだたっぷりの山肌

6/26 8:35

中央の端正な三角が割引岳

6/26 8:36

ニセ巻機山
「ニセ」なんて名前を付けられ、かわいそうな気もしますけれど

6/26 8:37

一旦下って登り返すと巻機山山頂に到達です(*^^)v

6/26 8:39

木段が綺麗に整備されています

6/26 8:42

豊富な残雪
宿泊しても水に困りませんね(^^)v

6/26 8:42

避難小屋が見えました(^^)/

6/26 8:43

雰囲気の良い小屋

6/26 8:43

残雪に並行して笹原の中に続く登山道

6/26 8:52

急な登りも木段が整備されています

6/26 8:53

両脇を彩る花盛りのイワカガミ♪

6/26 8:58

割引岳
さすが一等三角点の風格、なんてわくわくして来ます

6/26 8:59

地塘にさざ波が…

6/26 9:00

歩いて来た道が足元

6/26 9:07

巻機山頂に到着!(^^)!

6/26 9:08

雲に覆われそうになっている左の尾根を歩いて来ました。

6/26 9:08

残雪と地塘と木道がくっきり

6/26 9:10

主目的の割引岳に向かいますが、登山道を覆う残雪があるようです(*_*;

6/26 9:21

振り返った残雪帯
こんなに残雪があるなんて予想もせず、アイゼンも車に置いて来たため、一瞬引き返したくなりましたが、恐々スプーンカットされた雪面上を歩行

6/26 9:22

もうすぐ割引岳
写真では分かりませんが物凄い風の通り道(/_;)空中に飛ばされそうで冷や冷やしながら、身をすくめて歩きました

6/26 9:30

着きました！息もできないような物凄い強風で、座り込んでしまいました(T_T)ようやく一等三角点百名山96座目到達。

6/26 9:30

この三角点だけは撮影しておかねば(^^ゞ

6/26 9:30

祠と越後三山

6/26 9:33

呼吸困難になりながら、巻機山頂目指して戻ります

6/26 9:36

越後三山
左から八海山、越後駒、中ノ岳。景色は言うことなしの大パノラマ、風さえなければ(T_T)

6/26 9:49

ウメバチソウ？

6/26 9:50

どうやら、雪面を滑落もせず、巻機山頂に戻りました。休まず、次の目的地「牛ヶ岳」を目指します。

6/26 9:54

雲の流れが速く、辺りの景色が瞬時にかき消されます

6/26 9:59

木道が敷かれ、この辺は湿原のよう

6/26 10:01

「朝日岳方面」標識
標識があるからには道がある？果たして歩ける踏み跡があるのでしょうか？

6/26 10:08

一瞬、雲が途切れると牛ヶ岳山頂らしきピークが…

6/26 10:09

さっき恐々歩いた残雪地帯と端正な割引岳が垣間見えました

6/26 10:09

本当に「たおやかな」という表現がぴったりの山頂付近

6/26 10:12

ゆったりとした尾根が続きます。晴れていたら大展望の尾根に違いありません

6/26 10:13

横倒しの標識と三角点。標識の字も殆ど読めません。

6/26 10:18

草むらに小さな祠
烈風の中で縮こまっているよう

6/26 10:19

山頂標識が見つけられず、戻って来ました。これから巻機山頂に戻ります。

6/26 10:21

わあおっ！ハクサンコザクラ

6/26 10:22

イワイチョウ

6/26 10:32

巻機山頂と割引岳

6/26 10:32

避難小屋のある尾根

6/26 10:33

巻機山頂方面

6/26 10:35

一瞬地糖が鮮やかに見えました

6/26 10:38

本日三回目の巻機山頂

6/26 10:39

強風止まず、とても休憩して居られないので、避難小屋目指して下山開始

6/26 10:45

少し下ると、幾分風は弱まった感じ

6/26 10:47

さすがに小屋は風の当たらない場所に建てられているのが良く分かります

6/26 10:51

小屋の中へ、昼休憩にお邪魔します。

6/26 11:16

空腹を満たし、下山開始。さようなら割引岳！

6/26 11:16

優しげに見えるなだらかな尾根付近なのですが、まだまだ風は弱まりません。笹原は、風が強く樹木が育たない立地条件で風衝帯というのだと谷川岳で聞いたことを思いだしました。

6/26 11:26

咲き始めたニッコウキスゲ♪この花を見ると夏が来たことを実感しますね。風の中でゆらゆら咲く姿が健気。

6/26 11:37

こうして見ると険しい山の斜面

6/26 11:39

足元の尾根へ急降下

6/26 12:03

ヌクビ沢

6/26 12:09

六合目まで帰還

6/26 12:32

五合目

6/26 12:33

さようならヌクビ沢。いつか通ってみたい道。

6/26 12:50

寝ている四合目標識

6/26 13:09

井戸尾根登山口

6/26 13:11

もうすぐ駐車場というところで、ぽつぽつ雨が当たって来ました。本降り寸前に運よくゴールイン♪

感想

kyom4

日本百名山を目指し始めてまもなく、息を切らしながら登った巻機山。
まさか、一等三角点百名山を目指すなど夢にも思わず、
日本百名山の達成に燃えていました
割引岳に登る為に再び巻機山を訪れる機会に恵まれて
改めて、巻機山の百名山たる所以が改めて納得できた気がします。

奈良山に登ろうとした日に知り合った方が、
百名山を目指していると話して居られ、お誘いしてみました。
快諾の御返事を頂き、実行の運びとなりました。
週間天気予報がずっと悪いままで、半ば諦め気味でしたが、
前日になって奇跡的に好転し、出発する事に決定。

ヌクビ沢コースを以前から歩いてみたくて、期待もありました。
やはりこの日も通行止めで、ちょっとがっかり。
井戸尾根コースでしたら一回通っていますし、安心この上ない状況。
この先ヌクビ沢に挑戦する機会はあるのかと、心残りはありますが。

標高差1,400mは、百名山を登り始めた頃にはかなり辛く、
巻機避難小屋に着く迄の時間が随分長く苦しかった記憶があります。
当然、年齢を重ね、体力も落ち、更に辛く感じても不思議はありません。
でも、予想以上に良いペースで歩け、内心安堵の溜息。

今回は、巻機山山頂から、更に割引岳、牛ヶ岳山頂を目指す予定。
巻機山山頂で簡単に帰る訳には行かないので、
それなりの覚悟はして来たものの
山頂に近づくに連れ、凄まじい風が吹きつけて来ます。
それどころか、これから向かう割引岳への尾根に付けられた登山道は
300mほど残雪に覆われたまま！
一人だったら、諦めて帰ったかもしれません。
今日は、相方が居てくれますので、勇気を奮って雪上を通過。

ザックに石を詰めたくなる位、稜線から吹き飛ばされそうになりながら
割引岳山頂に到達、風の強さに思わず座り込んでしまいました。
煽られる風に耐え、自分ながら良く頑張ったと思います。
この烈風は、一等三角点百名山の難関の山として長く記憶に残りそう。

牛ヶ岳に向かう途中も風は弱まる気配もなく、
さすがに緩やかで広大な山頂付近を覆う植物は笹のみだと実感。
こんな強風に絶えず晒され、樹木は育ちようがないのでしょう。
穏やかな日に、見渡している限りではなだらかな女性的な山容ですが、
海を越えて来る厳しい西風を常に受け止めている防風帯でもあるのだと
今日の巻機山にきっちり教えられた気がします。