10歳児とゆくラフすぎる道と富士ビューの鶴ヶ鳥屋山【都留21・甲州百・甲斐百】
- GPS
- 07:35
- 距離
- 12.9km
- 登り
- 1,057m
- 下り
- 1,195m
コースタイム
- 山行
- 6:39
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 7:35
天候 | 北側は快晴、南側はうすぐもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:富士急バス「近ヶ坂入口」 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全体を通してピンテが少ない。最低限のルートファインディング能力がないと詰みやすい。 ・笹子側林道終点~宝越え(尾根):「どっちの岸を進むか」「どう渡るか」など作戦を要する渡渉が3回、そのあと激急登。ここの急登で一瞬ルートを見失い、山肌を彷徨った。黒野田林道とのクロス直後に鉄塔の工事エリアがあるが、さほど問題ではない ・宝越え~山頂:危険箇所や迷うポイントはない。幾度とない登り返しが心を折りにくる ・山頂~黒野田林道:山頂直下は少し滑りやすい急降下。尾根の分岐は注意深く先のピンテを見ないと迷うところが2箇所ほどあった(ヤマレコ地図のトレースを見ると迷う人がいることがわかる) ・黒野田林道~近ヶ坂:最初の鉄塔工事現場は見晴らしがよい。そこから先の林はルートが消えがちでピンテも少ない。またピンテかと思って近づくと営林関連の目印だったりする。このあたりのピンテはどうやら「幅広めの赤色テープ」 ・近ヶ坂~近ヶ坂峠~「近ヶ沢入口」バス停:廃道で草www きょうびそのへんのバリルートでももう少し歩きやすい。常に芝こぎ&倒木との格闘。江戸時代からの「近ヶ坂往還」なんだからもう少しなんとかならないかな。峠には立派な看板が立っててちょっとだけ複雑な気分 |
その他周辺情報 | より道の湯 都留に来たらココ! バスを「近ヶ坂入口」から乗って、「寿町」で降りれば目の前 |
写真
感想
妻がいない土曜日。こういうときは妻が無理だと思われる山に登るといい。
先日、都留市の勝山城址(城山)に登って王手をかけた都留市二十一秀峰、ラストひとつの鶴ヶ鳥屋山に登ることにしよう。
この鶴ヶ鳥屋山、都留市二十一秀峰のほかに甲州百山、甲斐百山に選ばれている。無視できない存在感のある山、なのに山梨百名山からは漏れている。それはつまり、そういうことなのだということは先人たちのレポからよくわかる。
同じ尾根上にある本社ヶ丸や清八山に比べて景色がいまいち地味。稜線上のアップダウンがやや激しい。ルートに悪路が多い(これは人気があまりないからか)。
まあそれでも都留市二十一秀峰コンプの魅力には抗えない。人のあまり来ない山は自然とより親しめる。よし、頑張ってみよう。
アプローチは南側の宝集落から、または北側の笹子駅から。車を使うなら宝集落になるが、ここから周回ルートを考えると黒野田林道をひたすら歩いて降りてくることになる。それはさすがにキツそうだ。
なので今回は北側、笹子駅から登ることにする。JRでアプローチするのはかなり久しぶり、息子はうれしそう。そして温泉に入りたいので都留市方面までルートをとる。今の息子さんの足ならたぶん大丈夫だろう、それでも実際歩いてタイム的に難しいようなら途中で初狩駅に向けてエスケープも可能だ。
新宿発7:15の臨時特急あずさ75号でまず大月へ。ふだんは7:00発の1号しかなく、大月で無駄な時間を過ごすことになるのでこの増発はありがたい。大月のキヨスクでおやつと水分を購入して各駅停車で笹子駅へ。前回息子とこの駅に降り立ったのは本社ヶ丸に登ったときなので、実に4年ぶりである。当時の息子はちょうちょを追いかけてしまいなかなか進まなかった。
駅でトイレをすませて、目の前の道を山側に進む。すぐT字路、大月市の道しるべに「鶴ヶ鳥屋山」とあるのでそちらに進む。アスファルトの道は山の中に入っていき、立派な舗装が簡易舗装になってスギやヒノキの落ち葉が積もった人の来ない道になった。ヒトリシズカがひっそりと咲いている。ベンチがあるので、まずはここでひと休み。今日はちょっと暑いね。
次のチェックポイントはヤマレコマップ上の「林道終点」かな、と思いきやそのけっこう手前で道が道らしくなくなり渡渉ポイントが登場。いきなりか。でもここはすんなり渡って、一段高くなっている古い林道の路盤らしきところに上がって進む。するとすぐのところが広くなっていて、川の流れがゆるやかになっているところに出た。この広いところが、マップのいう「林道終点」らしい。いやもうけっこう前から林道ってもんじゃなくなってるけどね。
この小さな広場はかなり気持ちがよく、川の水を頭にかけたりするなどして涼む。今日はちょっとハードかもしれないから、まずはリラックスしていこう。
さて、ここで川の右側をそのまま進むか、渡渉して左側を進むかを考えなければいけない。今まで行った山の中でもダントツに、この山にはピンクテープが少ない。両岸をよく観察する。山に向かって左側の岸に、細いトレイルが見える。よし、左だ。ここは足を置く石があって渡りやすい。
どうやらこちら側が正解だったようで、道はやや細いものの問題なく続いていた。しばらく進むと沢の合流点に出る。ここがまた渡渉ポイント。しかし今度はちょっと難しい。足を置けそうな石と石の間がちょっと長い。ここで落ちたらちょっとしゃれにならない。
息子はここをよく観察して、「沢の上流に移動して渡る」という方法にたどりついた。道を少し外れても、そのほうが安全にわたることができるならそちらがいい。山の歩き方が身についているようだ。
この合流点、かなり気持ちの良い場所である。ひとつの沢は細い筋、もうひとつは岩盤を流れ落ちていくウォータースライダーのような流れ。夏にここで水遊びをしたらものすごく楽しそうだ。山歩きをしていると、そういう「いい沢」に出会うことが時々ある。実際に夏になって水遊びしに再訪したことはないのだけれど。
さて、少し行ったあたりでまた右に渡渉。少し進んで、ガチ登りポイントに到着。沢の反対側、山の斜面に道しるべがあり、上を指している。ここから沢を離れて急斜面を登っていくのだ。ヤマレコの高度グラフが見たことのない傾きを示している。そしてその斜面に向かうべく、おそらく最後の渡渉(5回目)。渡れそうな石がなく厳しいかと思ったが、倒木の根のような盛り上がりを乗り越えたところに渡りやすい場所があった。
さて急登。とはいえ道はジグザグにつけられていて、、、そのジグザグが、めちゃくちゃ急!!!! これだから人のあまり来ない山は!!!! 木があまり生えていない斜面、トレースを追うようにして登っていく。急登に強い息子がずんずん登ってく、僕は息がきれぎれ。ジグザグを繰り返していくとだんだんトレースが薄くなってきた。下を見ると、さほど歩いていないのにものすごく高度が上がっていてびっくり。
ピンテが2枚、立て続けに貼ってある場所があった。そちらがルートなのか、と思ったけれど、その逆側にもトレースがある。こちらのほうに進んでいく。見上げると上のほうで男性が岩に腰かけているのでひと安心して進む、、、と、だんだんトレースが薄くなってきた、というか、ない。強引に男性のいる岩に近づくと、その方が「ここルート合ってます?」 そう、その方も我々も、ルートを外していたのである。
先に来たその方、岩の上のほうを探ったが登れそうにない、という。確かに、まわりにトレースらしきものは見当たらない。引き返すにも斜度がきつい。ヤマレコのマップを見ると、本来の登山道から右にそれていたことがわかった。そこまであまり遠くないので、息子とかなり強引にトラバースしたところ、尾根線のところに明瞭なトレースがあった。やはりあのピンテが2枚続いたところを左に進むべきだったのだろう。男性に合図を送り、案内する。挨拶をして別れる。こんなところを登る方だけあって、あっという間に登って消えていかれた。
さあ、我々は我々のペースでいこう。とはいえ息子の急登力はなかなかのもので、それなりに速いのだ。こちらは相変わらず息がきれぎれである。前回の塔ノ岳の時にも思ったけれど、正直彼をここまで鍛え上げてしまうとは思いもしなかった。
鉄塔があって、少し視界が開けている。谷の向こう側の森にヤマザクラがぽつぽつと桃色の茂みを作っていてかわいらしい。このあたりまで来ると、斜度はかなりゆるんでいた。少し進むと鉄塔の工事現場、指示にしたがって迂回をしながら階段を上ると、黒野田林道に出た。
あー急登きつかった、日陰の路上で少ししっかり休もう。暑いながら、いい風が吹き抜けていく。
さて山登り再開。鉄のハシゴ?を登ってコンクリート塀を越えるとまた工事現場。しかしここからの景色がまた雄大なのだ。笹子雁ヶ腹摺山や滝子山がどーんと見える。そこに巨大なクレーンが設置されている。いろいろスケールが大きい。
着実に高度を上げていくが、もうそれほど急ではない。快適に進んでいくと道がトラバースに変わった。道がこうなると、峠が近いことがわかる。軽く折り返して、峠「宝越え」に到着。かつてはここから宝集落に降りる道があったのだろうか。
ここまでずっと、今日は快晴だと思って登ってきた。振り返ると木々の向こうに青空が見える。しかし、どうも富士山のある方向の空が白い。うーん、今日は富士山だめかな。残念。まあいい、進もう。
少し進むと、いきなり下りになる。先行の方々のレポから、この稜線がアップダウン続きであるということは知っていた。でもいきなり来るとちょっと身構えちゃうよね。
すぐに登り返し、またくだり。正直げんなりするが、息子に聞くと「塔ノ岳の表尾根に比べればこんなのなんでもない」という。以前は登り返しのたびにいやだなあって言っていた息子、いちどの丹沢でいきなり成長していた。
木々のあいだのあの山は三ッ峠だねえ、なんて言いながら進む。まあ息子の言うとおり、塔ノ岳のアレよりずっと小規模なアップダウン、気にしなければ気持ちのいい稜線歩きだ。と、息子が言う。「なんだ、富士山出てるじゃん」 え、どこどこ?? あ、ほんとだ、、、頭出してる。薄曇りだけど、山にかかってるわけじゃないから富士山はちゃんと見えるのだ。これはちょっと期待できるかも?
あそこが頂上かな?そんなわけないな、と思って登った小ピークで道が折れる。ちょっとした展望台になっていて、富士山や三ッ峠が多少見える。そしてけっこう派手に降下する。うーん、さすがにこんなに降りたくないけれど仕方がない。と、降りきったところは原っぱのようなところ。こういう地形、好きなんです。
そこからゆったりと登っていくと、ついに来ました、頂上! 鶴ヶ鳥屋山に登ったよ! そして「都留市二十一秀峰」コンプリート! おつかれさま!!
眺望はよくないと聞いていたけれど、結局この日いちばん富士山がよく見えたのはここ、頂上でした。木々のあいだからしっかりと裾野まで姿を見せてくれて、ちょっと感激。さあ富士山を見ながらお昼ごはんにしよう。
カップ麺をつくるあいだに、妻がにぎってくれたおにぎりを、息子はふたつ一気に食べた。そして麺も残さず食べる。小学生男子の食欲たるや。
そんなランチタイムを富士山がずっと見守っていた。そして1羽のチョウがずっとうろついていた。オレンジ色のタテハチョウの仲間、あとで調べたところエルタテハのようだった。小さい黒いチョウが来るとさかんに追い立てている。ナワバリがあるのだろう。
さあ、チョウのバトルをひとしきり楽しんだら、山をおりることにしよう。
頂上直下からしばらくのあいだ、かなり急な降下。稜線なので迷うことはないけれど、足の置き場がわからない岩や滑る砂っぽい坂などがどんどん現れる。おりてきたところを見上げてみると、けっこうな斜度である。こっちから登らなくてよかった。
急降下のあとはしばらくのんびりした稜線歩き。と、あやしいポイントが、、、道しるべのない道迷いポイント! 危うく直進しかけたけれど、正解は左折。よく見ると少し離れたところにピンテがあった。これはぼんやり歩いてたら迷うね、、、まっすぐ行って引き返したと思われるオレンジ色のトレースが、ヤマレコのマップ上で見てとれる。
尾根線から短い距離をジグザクに急降下して、黒野田林道に到着。ここは素晴らしく眺めがいい。思わず林道を奥に進んで富士山が見えないかを確認したけれど、ちょうどいいところに山が邪魔していて裾野以外見えなかった。路上にごろりと転がる息子。気持ちよさそうだ。
林道から階段をのぼり、真新しい鉄塔の足下へ。今日いちばんではないか、という眺めがあった。大月の街、都留の街が一望できる大パノラマ。そこに飛び込むようにくだってゆく。
恩六二九石標のところで初狩方面のルートとわかれて右に曲がる。少しおりるとまた工事現場、木が切ってあって見晴らしがよいけれど足元がザレザレ。トレースは散逸ぎみだけどなんとか追うことができる感じ。
続く林の中の道、ここがまた迷いやすい。木々のあいだを縫っていくのだが、トレースが薄く散逸している。ピンテがある、と思って向かってみたら営林用のテープだったようで完全にコースアウト、ということもあった。ここもマップを見ると迷うひとが多いことがうかがえる。
このあと道は急なくだりに。ロープなどない土の急斜面、すべりやすいので息子が転んだ。石ころにひざを打ってしまいかなり痛そう。なんとか励まして進むと沢に出た。ここで本日6回目の渡渉。丸田沢渡渉点というポイントらしい。
ここから道はほぼ平坦な林道になる。民家は見えないが、畑のようなところがあり、そこにものすごく太い切り株があった。こんな木を切るなんてとんでもない、山のかみさまに怒られるよ、と息子はご立腹。
錆び錆びでほぼ読めない看板の「ヒノキ採種園」を過ぎると近ヶ坂橋、ここで道は剣道712号線に合流。車がそれなりに通る道なので気をつけながら歩く。このあたりはヤマザクラとヤマブキがきれいに咲いていて華やかだった。ほどなくクリーンセンター方面に右折、まっすぐの道をゆく。ここは歩道があって歩きやすい。ポケモンカードが落ちていて息子が興味深げに拾ったがもちろん雑魚カード。「高いやつは何万もするんでしょ」「そんなもの落ちてるわけないだろ」なんて話しながら進む。
クリーンセンターの奥には「初狩憩いの公園」があって、トイレと自販機があった。想像以上の暑さで水分をかなり消費していたから、自販機はかなり助かった。好きなの買っていいよ、というと息子は迷わずピーチネクター(濃いめ)をセレクト。マジか。こんなのどかわいてるときにそんな濃いやついくんか。
さあ、最後のひと山。近ヶ坂往還を歩いての、近ヶ坂峠越えだ。とはいえヤマレコの高低グラフを見るに、ゆるやかな登りを少し行けば峠らしい。バスの時間に遅れないように、でものんびり古道を楽しみながら行ってみよう。
老人ホームの奥に、近ヶ坂往還の入り口があるらしい。行ってみると、道しるべがあった。ここだ。って、、、思いっきりヤブじゃん! なんか背丈の高いイネ科の枯草がわっさり生えてるよ! トレース見えないよ!
さらに、頼りにしているヤマレコマップのルートがどうも嘘くさい。紫実線の登山道、そことズレたところに直線状にルートが引かれている。ヤブの中、これではどっちに進めばいいのかわからない。ヤマレコのルートのほうに少し進んだとき、息子が痛いッ!と声を上げた。ヤブの中の、ノイバラのようなツルのフック状のトゲが思いっきり刺さったらしい。なんてことだ。
もうこんな道やめて県道で初狩駅に出よう、と息子に提案。しかし息子はせっかくここまで来たのだから峠を越えたいと言い張る。わかった。じゃあ地図をよく見てみよう。オレンジのトレース、つまり先人たちは紫の道のほうに集中している。ヤマレコのルートはおそらく偽物だろう。そう判断して地形を見ながらヤブをこぐ。老人ホームの裏手を、フェンスに沿って進む。すると山に入るところに山道らしきものがあった。ここだ。
短い柴がかなり生えているけれど、歩けないことはない。廃道然としていてちょっと心配だが、まあ破線ルートではないし大丈夫だろう。道は大きくカーブしながら高度を上げ、やがてまっすぐ進み始めた。柴の量が減ってきたな、と思ったところで、倒木。さらに倒木。スギやヒノキが思いっきり倒れていて、枝と葉が行く手をふさぐ。なんとかくぐり抜けて歩く。このときに足にひっかき傷を作ってしまった。なんだこの道。東海道中膝栗毛の弥次さんの真似をして「なんだようこの道はよう、狸のひとつやふたつ出そうじゃねえか、なあ喜多さん引き返そうぜ」なんて言いながら進む。
江戸時代からの古道らしく、山肌がへこんでいる。そこを追いかければよいので、柴に埋もれつつある道でもなんとかたどることができる。あと少しで峠かな?というところで、今度は笹の大群に襲われた。しかも峠手前なので平坦になってきて、道らしいへこみがなくなってきた。ヤマレコのマップを見ながらルートをたどっていく。ただこのあたりはさすがに難しいということなのか、ピンテもいくつかあって助けられた。
そうしてついに、近ヶ坂峠に到着! 標柱兼道しるべと、近ヶ坂往還の由緒を伝えるきれいな看板が立っていた。ここだけちゃんと整備されてる感じ。いやー、これ作るぐらいなんだからちゃんと整備してほしいな、、、
さあバスに遅れないようにおりよう。ササの猛攻は止まらないけれど、古道らしい掘り込まれた道が続いているのでもう迷わなさそうだ。息子が今さら「ダニが怖い」と言い出した。ライム病になりたくない気持ちは痛いほどわかるけど、今さらすぎるわ!
マップがいう「登山口」を過ぎても状況は変わらず。たぶんこれまだ登山口じゃない。そこから少し行くとおじぞうさまがいらしたので、守ってくれてありがとうございますとお伝えしておく。となりに紙でできた近ヶ坂往還の立て札には、峠の立派な看板と同じ内容が書いてあった。そして、渡渉。今日もうこれで7回めよ。
道がしだいにまともになってきて、民家が現れた。洗濯物をほしていたそこの方が息子に「今日も暑いねえ」と声をかけてくださった。なんというか、人間界に帰ってこれたと思ってものすごくほっとした。それにしても、ものすごいところに住んでいらっしゃる。
道は林道になり、アスファルト舗装になって里が近いことを知らせる。近ヶ坂キャンプ場を過ぎるころには宝集落とその谷が見下ろせるようになってきた。道端のイカリソウやムラサキケマンなどを愛でつつ歩いて、「近ヶ坂入口」バス停に到着(と、実はいちど通り過ぎて引き返した)。バスの時間まであと15分ほど、ちょうどよかった。本日の山登りはこれにて終了、おつかれさま!
都留市ゆきのバスに乗り(乗客は我々とあと2人ほど)、「寿町」バス停で降りて目の前の「より道の湯」へ。ここは5年前、息子と高川山に登った帰りに富士急のパート駅員さんに教えてもらって以来通っている、気に入りの温泉。のんびり1時間ほどつかって疲れをとり、インバウンド客で激混みの富士急で大月、ついで普通列車で東京へと戻った。
この旅のあと、息子は何度も「今日は楽しかった」と繰り返していた。楽しんでもらえたなら本望以外のなにものでもない。そうだね、思ったよりずっとアドベンチャーだったね。これからも、命をおびやかすことのない程度に冒険していこうね。
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