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Yamareco

記録ID: 671379
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
道北・利尻

利尻山:雲海と夕暮れの頂上を踏む〜至福の瞬間

2015年07月04日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
08:22
距離
16.7km
登り
1,720m
下り
1,725m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
7:35
休憩
0:40
合計
8:15
距離 16.7km 登り 1,727m 下り 1,727m
14:50
25
スタート地点
15:25
15:30
135
17:45
5
17:50
55
18:45
30
19:15
19:20
10
19:30
35
20:05
20:25
5
20:30
110
22:20
22:25
15
23:05
ゴール地点
天候 曇り(5合目以上は晴れ)
過去天気図(気象庁) 2015年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
タクシー 飛行機
その他周辺情報 利尻富士温泉(夏は11:00am〜)
14:00少し前、利尻空港に到着
14:00少し前、利尻空港に到着
キャンプ場「ゆ〜に」
キャンプ場「ゆ〜に」
北麓野営場にテンション上向きで歩く
北麓野営場にテンション上向きで歩く
野営場管理棟
側道は柔らかく、歩きやすい
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側道は柔らかく、歩きやすい
甘露泉水で充分に給水
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甘露泉水で充分に給水
4合目野鳥の森
緑のトンネル
もうすぐ、雲の上へ
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もうすぐ、雲の上へ
6合目の見晴台
長官山への尾根
雲は次第に下へ
ゴゼンタチバナ
上の雲も切れて、晴れ間が
上の雲も切れて、晴れ間が
突然、目の前に山頂が! 八合目長官山から
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突然、目の前に山頂が! 八合目長官山から
山頂のアップ
空が青く
素晴らしいパノラマ
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素晴らしいパノラマ
手ごわそうだ
9合目。「これからが正念場」の看板。
看板に偽りなし。。
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9合目。「これからが正念場」の看板。
看板に偽りなし。。
あと少し
と、思ったら、けっこうなザレ場
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と、思ったら、けっこうなザレ場
両足がつり気味なので、全身でもがいて登る
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両足がつり気味なので、全身でもがいて登る
ここを抜ければ、
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ここを抜ければ、
まだだった。。。
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まだだった。。。
無我夢中で登り、頂上へ。ろうそく岩がそびえ立つ
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無我夢中で登り、頂上へ。ろうそく岩がそびえ立つ
頂上の祠。海抜60メートル以下のキャンプ場から1729メートルの頂上へ。体調万全ではなかったこともあるが、これまでで一番厳しい山行だった気がする。
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頂上の祠。海抜60メートル以下のキャンプ場から1729メートルの頂上へ。体調万全ではなかったこともあるが、これまでで一番厳しい山行だった気がする。
南峰とろうそく岩
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南峰とろうそく岩
明るいうちに、避難小屋まで戻ろう
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明るいうちに、避難小屋まで戻ろう
雲に夕暮れ紅の筋が
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雲に夕暮れ紅の筋が
静かに暮れゆく
翌日:利尻富士温泉前にも「甘露泉水」
翌日:利尻富士温泉前にも「甘露泉水」
ペシ(崖)岬。雨なのでパス
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ペシ(崖)岬。雨なのでパス
雨が上がったので、夕陽ヶ丘展望台に登る(右足がまた痛みだした)
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雨が上がったので、夕陽ヶ丘展望台に登る(右足がまた痛みだした)
展望台からの眺め(北側)
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展望台からの眺め(北側)
利尻山は雲の中

感想

 札幌で金曜までの会議があり、Kashi2氏から週末の利尻山の誘いを受けていた。彼は昨年8月、利尻山に挑戦したが、運悪く道北が台風に襲われる前日入だったようで、直撃下の登頂を避けるべく、深夜の登頂を決行して6合目まで到達したものの這っていても吹き飛ばされそうな強風に登頂を断念していた。今回はそのリベンジで、私は介錯役。。もとい、介添え役に選ばれたというわけです。利尻山は、以前稚内ー天塩線沿(幌延町のあたり?)から見た眺めが素晴らしく、いつかは登ってみたい山だったので、二つ返事で了解したのでした。
 帰りのことを考えると新千歳空港からの往復が便利だが、1日に1往復しかないため、金曜日は札幌でおとなしく体力温存を図った。新千歳空港発13:00に乗るべく札幌駅10:30待ち合わせ。ホテルのチェックアウトタイムが10:00なので仕方ないし、早いにこしたことはな〜い。が、空港で時間を持て余し、エネルギー補充ということで少しだけ?アルコール補給をしつつ、戦略を練る。その日(土曜)の天候はまずまず。日曜は雨予報。当初予定は土曜夜10時頃から登り始め、頂上で御来光を拝み、早朝に帰宿というもの。ネットで天候調査を行った結果、利尻島着後すぐに登り始め、頂上で夕日を観察する方がよいとの結論で合意した。日の入りは19:30と遅く、登りはヘッデン無しでOKのはずだ。飛行機は遅れなく利尻空港に到着し、すばやくタクシーに乗り込む。途中コンビニで晩朝2食分の食料を調達し、キャンプ場「ゆーに」に到着。管理人の無愛想はここでは詳しく言うまい。予約していたバンガロー内でそそくさと準備し、15:00前には雲隠れしている利尻岳に向かって出発した。
 気分はHigh。利尻北麓野営場を高速で通過し、甘露泉水でうま水を補給。いよいよ厳しい登山道に入る。このところ天気が不安定なようで、初めは所々ぬかるみの道。その後、登りが急になると共に、浮石や突き出した木の根に時々邪魔される。5合目ぐらいまでは、下山される方々とのすれ違いも多かった。6合目(第1見晴台)からはKashi2氏にも初めての道。彼は順調に高度を稼ぎ、最初飛ばし過ぎた私は遅れ気味になる。頂上はまだ見えず、その前に立ちはだかる長官山も高い。日没までにはまだ余裕があるものの、少し不安もよぎる。途中、小屋や登山道を管理されている方とすれ違い、ここから上には誰もいないことを告げられ、ヘッデン所持の確認をして頂いた。長官山に乗ると突然視界が開け、澄んでそそり立つ頂上が見えた。日暮れまでには何とかあそこに立ちたい。
 避難小屋を過ぎ、急登にかかると、突然、右太ももが軽く痙攣を始める。まだまだ頑張ってもらわなければならないので、左足に多く負荷をかけるようにゆっくり登る。みるみるKashi2さんとの距離が開く。私を気にしないで登るよう電話をし、さらにゆっくり登る。何とか9合目まで来ると、遠くザレ場を登るKashi2氏が見える。頂上が近そうだ。右足は、深く曲げても伸ばしても痙攣で痛む状態。軽く曲げたまま横に振るようにして登っていたら、今度は左太ももにきた。万事休すか。。
 ガレ場の登りは厳しいものの、かなりの部分は階段状に整備されていて有難い。が、段差は大きく、1歩ごとに痙攣がおきる。休み休み登り、深く切れこんだズルズル滑るザレ場を全身で登ると、Kashi2氏が頂上から戻ってきた。まだ時間は19時前。チャンスはあるか。どちらの足も痙攣して痛むが、もう頂上はそこである。どう登ったのか、ともかくも山頂の祠が目の前にあった。天を突き刺すようなろうそく岩。南峰も手が届きそうなところにある。下は360度の雲海。西には雲を通して夕陽が薄いピンクに沈んでいく。正に至福の瞬間。2人で祝福しあった(Kashi2氏はつごう2回目の頂上ではあるが)。
 至福の時間ではあったものの、日が暮れ出したら暗くなるのは早く、再び避難小屋まで戻った時には既にヘッデン無しでは歩けなくなっていた。少し休憩し、さらに下山を急ぐ。目が慣れてくると、暗さを感じずに歩けるものの、ぬかるみの中にある黒い浮石や隠れた根っこ等にやられながらも、何とか安全第一で下ってきた。下りでは、いつもの右ひざの痛みが再発したが、ともかくも自力でキャンプ場に帰還し、軽く祝杯をあげた。
 翌朝は結構な雨。チェックアウトまでぐずぐず過ごし、キャンプ場向かいにある日帰り温泉にゆったりつかって疲れを癒し、時折小雨が降る中、寄り道しながら利尻空港まで歩いた。これまでで一番つらく達成感も半端ない山行でした。Kashi2さん有難うございました m(__)m

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利尻山(鴛泊コース・ピストン)
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5

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