火打山
- GPS
- 09:43
- 距離
- 17.7km
- 登り
- 1,290m
- 下り
- 1,273m
コースタイム
- 山行
- 8:18
- 休憩
- 1:22
- 合計
- 9:40
天候 | 快晴 無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
積雪は標高の低い所は少なく藪多し。十二曲りを経て尾根に上がりるところまでは藪。尾根に上がってもしばらく岩場が雪解け水のためドロドロで滑り易く歩きにくい。岩場より上は積雪も多くシール登降問題なし。 |
写真
感想
笹ヶ峰の駐車場には5:45に到着。道中は凍結なかった。登山口に近い駐車場はいっぱいだったが、トイレのある駐車場はまだ空き多数だった。支度をして6:02に行動開始。天気快晴で無風。暑さが予想された。登山口へスキー板を手に持って向かうが、雪が少ないので歩き出しはシートラーゲン。木道、残雪、土の上を歩いて距離を伸ばす。3つの橋はいずれも既に雪がなくシール歩行で来ても板を外す必要があった。また途中のトレースに惑わされてしまい、小川の渡渉を行うはめになった。それでもなんとか橋を渡りきる。残雪豊富ならここからはシールで歩けるが、あちこち藪が顔を出しているのでそれもできない。十二曲りの急登前は藪が特に多く、普通の残雪登山であればそれほど難儀しないのかもしれないが、スキー板を背負った状態だと非常に歩きにくく、通過が大変だった。しかも帰りも同じところを通過と思うと帰りたくなるほどだった。十二曲りは急登以上に藪の通過が大変で、スキーを履く前に既に疲労してしまいそうだった。藪と格闘しつつ尾根まで上がるも、その先には今度は泥の岩場が続く。板を背負っているだけでなく、スキー用のブーツなので歩きにくいことこの上ない。何度も帰ろうかと思ったが、Zさんは意外にすいすい進んでいるので帰るわけにもいかなかった。ブーツを泥で汚しつつも進み、8:15に最初の大休止。ここから先は雪が繋がってそうだが、傾斜が急なのでしばらくは様子見で進む。休憩後に歩き出し8:30頃になってようやく背中の重荷を下ろすことができた。出発から2.5時間シートラーゲンは、好きでやっているとは言え、さすがにしんどかった。シール歩行開始後は快適、と言いたいが雪が汚れていて快適にはほど遠かった。それでも一番きついところはこなしたし、あとはとにかく進めばいい。富士見平を過ぎると黒沢岳や、背後に北アルプスが見えるようになってきた。こんな長時間スキー板を背負って登るくらいなら、白馬岳のほうが全然体力的には楽だと思った。天候は相変わらずの快晴。しかも無風なのでとても暑い。樹林帯を抜けると日差しと雪面からの照り返しがきつい。アンダーシャツだけで進んでも汗をかく。黒沢岳のトラバースに至ると今日目指す火打山がようやく見えるようになった。その奥の影火打と焼山も。勝手に三兄弟と呼んでいるが、相変わらず雪をまとった三兄弟は絵になるとおもった。このトラバースは凍っていると厄介だが、今日に限っては気温高く雪が緩んでいたので全く問題なし。9:32に高谷池ヒュッテ到着。テントあり。ここでも大休止してから先に備える。Zさんはここで念のためにアイゼン装着。
高谷池ヒュッテから先は遮る物もなく、しかも無風なのでとにかく暑い。休憩時は水分を取るが、それでも脱水気味になってしまう。Zさんが多めに水を持参してくれてとても助かった。山頂へのルートは一部夏道が既に出ていたが、雪道と夏道が繰り返す為か、誰も歩いている人は見当たらなかった。積雪の上をトラバース気味に進む。ここも凍った状態だと緊張を強いられるが、今日はゆるゆるなので問題なし。標高が上がっても雪は緩んでいて、登る分にはらくだった。つぼ足アイゼンのZさんもそれほど潜らず歩けていたので、比較的良い状態の雪質だったように思う。山頂まで30分くらいのところで最後の休憩をしてから登る。最後まで雪は緩んでいて登りやすかった。11:27に火打山の山頂に到着。霞んではいるものの、展望は良かった。お隣の妙高山や北アルプス等々。山頂に至っても風はほとんどなく、ジャケットを着ないで過ごしても全く問題なかった。少し送れてZさんも無事到着。山頂で座って眺望を楽しみつつ休憩する。自分は下りの準備があるので休みつつ支度する。支度と休憩を終え、11:57に下山開始。登りが5.5時間かかったので、下りも4時間くらいはかかるだろう、と予想した。
下りは山頂直下からスキーが使えた。自分に取っては傾斜がついている斜面だが、雪質がざらめで滑り易く、快適な斜面だった。しかし快適なのはわずか。その後はトラバース気味の下りだったり、高谷池ヒュッテの手前では登り返しがあって板を一度外してシートラーゲンにした。今日は一体何度板を担ぐことになるのだろうか。この換装時に腕時計を落としてしまい、少し進んだところでそれに気付いて事なきを得たが、紛失に気付いた時は正直なところ「やっちまった」と思った。往復で数百メートル程度のアルバイトで済んだのは不幸中の幸いだった。山頂出発後から1時間後の12:57に高谷池ヒュッテに到着。ベンチに座って休憩後に行動再開。黒沢岳のトラバースはアップダウンがあってスキーでは進めないので、ここでもシートラーゲン。今日は軽くて短い残雪期の専用機で来ていたが、それでもこれだけ何度も背負うとさすがに肩が痛い。富士見平付近まで担いだら一旦スキーに戻す。がその後樹林雷に入り傾斜が出、且つ雪が少なくなってきたらまたシートラーゲン。もう今日は行程の半分はシートラーゲンだったように思う。下りのシートラーゲンで、泥の岩場は特に通過が困難だった。板が木の枝に引っかかって歩きにくいし、足下はドロドロなので滑り易い。火打山は積雪が豊富な時の訪問限定にしよう、と強く思った。泥場が終わりその後の十二曲りの下りで雪は緩んでいたが、緩み過ぎて時折足下の雪が流れることがあった。アイゼンを付けたらより安全に下れたと思うが、2人ともつぼ足で下る。時間は14時頃で、下りなのに暑くてたまらなかった。下りの藪も通過は困難で、ゆっくり慎重に通過するしかなかった。黒沢の橋に至ったところで大休止。水分休憩。2人とも持参した水分は既に結構消費していた。暑くて大変だったが、ここまで至れば大きな障害となるところはないだろう。下りで雪が豊富なところはスキーに換装して滑ったが、藪にはまることが多くて結局背負って歩いたほうが速かった。登山口へ向けて最後は木道が多く、滑り易くて実際に何度かスリップするも、転倒はせずに進めた。15:32に駐車場に到着。出発から9.5時間もかかった。スキーの機動力は全く活かせない山行だったし、多分スキーよりも普通に歩いたほうが速かったと思うが、山頂から高谷池ヒュッテ付近までならスキーは快適だった。
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