ときがわトレッキングコースを歩く


- GPS
- 06:09
- 距離
- 15.7km
- 登り
- 960m
- 下り
- 1,024m
コースタイム
天候 | 曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:東武東上線・小川町駅 |
その他周辺情報 | 〔都幾川四季彩館〕イーグルバス〔桃木〕下車徒歩500m。温泉&反省会 〔三代目 清水屋 小川駅前店〕お豆腐屋。おからドーナッツが美味し。お土産購入 |
写真
装備
個人装備 |
レインウェア(雨具)
マグカップ
水筒(飲料水)
着替え
入浴セット
御朱印帳
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共同装備 |
ブルーシート
すのこ
シングルバーナー
割り箸
ウェットティッシュ
ゴミ袋
まな板
包丁
サハラ
ケトル
水
酒類
食材
|
感想
埼玉県比企郡ときがわ町は、町名の由来ともなっている都幾川が、町内真ん中を西から東へ貫流しており、その川の流れを遡ると、奥武蔵の山懐に抱かれたような山間部は、昔年の面影を残す寂静たる自然に満ち溢れてい、川はいくつかの支流に分岐し、せせらぎに満ちた清流の町といった趣を感じさせます。
こういった町は、川魚料理が美味いに違いないのですが、残念ながら今日の予定にはありません。せめて、地元の手打ちうどんでも食べて、〔とうふ工房わたなべ〕で濃厚なざる豆腐でも買って帰ろうかと思案します。
あいにくの梅雨空の下、JR八高線・明覚駅に降り立ちました。かろうじてやんでいますが、いつ再び降り出すのかわかりません。湿ったアスファルトの上を歩き出し、まずは〔せせらぎバスセンター〕まで車道沿いを2kmほど歩きます。「今日の湿度は100%になるそうだよ」と、移動の電車内で、とある会話が耳に入りました。湿度100%というのは、空気中にもうこれ以上の水蒸気を含むことができないレベルで、洗濯物を干しても全く乾かないし、もちろん、汗をかいても乾きません。
ときがわ町の路線バス〔イーグルバス〕は、〔せせらぎバスセンター〕がターミナルステーションになっています。ここからバスで〔七重橋〕まで出、ここから、いわゆる〔ときがわトレッキングコース〕上の七重休憩所に合流するまで2kmほどを歩きます。
アスファルトの車道を地道に上っていくと、坂道の途中に、〔ときがわ山里文化研究所〕なるNPOが管理する小屋がありました。どうやら窯場で竹炭を作っているようで、煙が上がっていました。ここでは、山里文化の継承と地域交流を目的に、お茶の栽培や森づくりなどいろいろな取り組みをしているようです。
地味に足腰に負荷がかかってくる坂道を、更に進んでいくと、数件の集落が見えてきます。道端の紫陽花がちょうど盛りでよい感じ。ラベンダーには、たくさんのモンシロチョウが狂ったように舞っていました。
七重休憩所への分岐を左折して、七重峠休憩所でようやくコースに乗りました。ここからは林道を行き、天文台・堂平山(876m)を目指します。霞が立ち込めて、まるでミストサウナに居るよう。全身がすっかりべとついてきて、全身脂性人間といってよい。
コースの所々に示されている道標〔手がかり〕は、まことに頼りないもので、文字が消えて見えないものもあります。こういう時にこそ、地図とコンパス、あるいはGPSが役立ちますが、観光協会の手書き地図と、標識に頼るばかりの我等がリーダー〔先導役〕のO島部長は、うろたえるばかり。
林道を20分くらい進んで森の広場に着きました。〔星と緑の創造センター〕まで約700mの急登が続きます。木段をひたすら上ること25分で松ノ木台へ。さあ、あともうひとふん張りで天文台が見えてきます。
天文台の前にある堂平山山頂からは、360度のパノラマで、関八州の山々を見渡せる素晴らしい展望が開けているのですが、今日はご覧の通りのミストの日。一円、雲海に覆われているので何も見えません。コースを折り返し、今度は慈光寺を目指します。
後半を歩く前に、山ごはん。今日は、インスタントの〔日清カレーメシ〕と山ホットケーキをやります。カレーメシは、通常、水を入れてレンジでチンするタイプなのですが、お湯を注いで15分で、しっかりと美味く出来上がります。ケトルでお湯を沸かし、カレーメシに注いで15分を待つ間に、山ホットケーキを焼きます。
ボールにホットケーキミックス、牛乳、生卵を入れて攪拌してタネ作り。粗笨な山フライパンを扱うので、こびり付かない様、バターを溶かしてからタネを落とします。少し表面と周囲が、バターによってカリッとなるくらい焼くほうがよろしい。これに蜜とホイップ生クリームをたっぷりかけて、ナイフとフォークでいただきます。この〔甘さ〕は山で身体が欲している成分〔糖〕であろうと思われ、無性に美味しく感じます。これを冷たい缶ビールで流し込みます。
さて、カレーメシは〔辛さ10倍〕タイプをチョイスしたので、注湯前にピザ用チーズを入れ、出来上がってから生卵を落としました。チーズと卵でグンとマイルドになり、10倍といっても然程でもない、程好くスパイシーな味に仕上がりました。こちらはバーボン・ウイスキーの薄い水割りがよく合います。
山ごはんも終わり、これから出発する頃合で、ぽつぽつと雨が降ってきました。まだ本降りではなさそうなので、構わずに進みます。霧の林間は誰ともすれ違いません。山ごはんでスタミナを補填し、元気回復の三匹は、通常ペースを凌ぐスピードで駆け下ります。その勢い余ってか…分岐を急峻道へ入ってしまい、名も無き山を縦走しつつ、ようやく七重川休憩所付近にオン・コースした時には、予定時間をはるかにオーバー。更にルートを間違え、Uターンを余儀なくされて30分のロス。しかも、降り止まぬ雨は本降りへと移行し、やむなくレインウェア(ポンチョ)を装備して、ひたすら林道を歩き続けます。
やがて、冠岩下休憩所に辿りつき、そこから15分間隔で、霊山院、慈光寺、慈光寺入口バス邸まで一気に歩き、何とか予定の2本遅れ(1時間に1本間隔なので2時間遅れ)で、〔せせらぎバスセンター〕行きのイーグルバスに乗ることができました。
〔桃木〕で途中下車し、雨に打たれつつ、水蒸気に煙る三波峡谷を跨いで〔都幾川四季彩館〕へ。古民家風の造りとアットホームなスタッフに癒され、居心地の良いこじんまりとした入浴施設でした。
〔感想〕
終始、天然ミスト(後半は雨)によってベッタベタでした。
仮にこの日が気温30度、湿度100%だったとした場合、不快指数は〔86〕になります。80を超えると、誰もが不快感を感ずるそうです。
ところが、〔不快〕であればこそ、〔快〕に反転し易いのも事実です。〔都幾川四季彩館〕で、小ざっぱりとした湯上りに飲んだ冷たい缶ビールの味は、いつもより格別に美味く感じました。
それにしても、プランニングしづらいコースでした。バスでアプローチする場合は、小川町駅から〔白石車庫〕か、武蔵嵐山駅あるいは明覚駅から〔慈光寺入口〕か、しか無いでしょう。今回の私たちが歩いた道程は、あまりお奨めできません。時間が無くなり、慈光寺も霊山院も素通りせざるを得ず、ゆっくりと参詣することができませんでした。
次回、機会があれば。
〔追伸〕小川町駅前のお豆腐やさん〔三代目 清水屋〕の、おからドーナッツはお奨めです。
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