田原山≪九州百名山≫



- GPS
- 05:32
- 距離
- 13.0km
- 登り
- 639m
- 下り
- 637m
コースタイム
天候 | 雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
写真
感想
JR日豊線の特急“にちりんシーガイア”に乗り杵築で下車し中山香までひと駅引き返した。小雨の降る中、雨具を着て歩き出した。長い車道歩きで道路標識を頼りに右に曲がったが予定した道でないことに気付いたのは妙善坊の集落を過ぎた頃だった。熊野磨崖仏を見てから稜線に上がる予定だったが全く逆コースの鋸山トンネル登山口から登ることになってしまった。登山口には「鋸山登山案内図」があるが田原山の文字は何処にもない。2.5万図には「田原山(鋸山)」と記されているが総体山名として「鋸山」とされ、その主峰は八方岳であるらしい。
登山道に入ると下に見える車道は直ぐに鋸山トンネルへと消えて行き、田原山に源を発する川に沿って登って行った。指導票がしっかりしていて迷うことは無く、谷間だと云うのに伐採され展望が利いていた。左手の壁は屏風岩や衝立岩と云われる岩壁で荒々しい。右側の稜線も似たようなものだ。その岩壁の稜線への分岐が2箇所あり小周回の登山も楽しめそうだ。登山道の傾斜が強くなり岩場が現れ出すといよいよ核心部で、大観峰と八方岳の分岐に達し右に折れると直ぐにほぼ垂直の岩に長い鎖が掛っていた。小石が凝固したような岩は比較的しっかりしていて崩れるようなことは無い。大観峰は円錐形の屹立した山で登り応えがあり、山頂に立つことができた。ガスが垂れこめ向側の八方岳とその稜線が辛うじて見える程度で残念だった。
休憩した後は、先程の長い鎖で分岐に戻り八方岳へと向かった。馬ノ背いや馬ノ首のように立った岩稜は鎖が掛り雨でスリップしないようにことさら慎重に登った。田原山主峰の八方岳(542m)山頂には岩に山頂標識が付けられ天気が良ければ鶴見岳や由布岳が望めるのだが・・・ 岩稜はずっと続き股覗岩、小松岩、無名岩と続くがガスの中で残念ながら「険しい」と云う印象だけだった。
周回路を分岐して西尾根を下ると、熊野神社に到った。参拝して長い階段を下るとすぐ右手に熊野磨崖仏が現れた。高さ6.8mの崖を削って掘られた大日如来像、その左には高さ8mの不動明王像が並んでいた。何故か来たことがあるような気がしてならなかったが、20年ほど前に同期生旅行で仲間の運転する小型バスで訪れていたようだ。
長い石段に戻ると“石段”にしては整っていない。「鬼の築いた石段」と云わっており、伝説によると人間を食べたくて仕方がない鬼が、紀州熊野から此処豊後田染の地に移って来られた権現様にお願いした。権現様は「日が暮れてから翌朝鶏が鳴くまでに100段の石段を作れ、そうしたらお前の願いを許してやる。もしできなかったときはお前を食い殺す」と云われた。鬼は人間を食べたい一心で石段を築き最後の1段を運んでいる時、権現様はこれはいかんと、鶏の声を真似られた。鬼は石を担いだまま逃げだし、1里半先で放り出した。石は立ったまま倒れなかったので其処を立石と云うようになったと伝わる。(杵築市山香町立石)
石段を下りきると胎蔵寺の境内への裏口で参拝後の“入口”で拝観料200円を払った。当初来るときに歩く筈だった道を進むが二重線の道が途中で途切れており、止むなく往路の道に合流した。山香温泉風の郷の前を過ぎ甲尾山公園の分岐を曲がり甲尾山(こうのやま221m)に立寄った。山頂まで車道が続き最後に草生した階段を登るが上の道は失われ思わぬところで藪漕ぎをする羽目になった。藪を脱け出すとベンチがあり少々展望も開けた。風車があり一応公園になっているようだが、整備状態は良くなかった。3等三角点「鴻ノ山」がある筈だったが、此れは探すのを忘れた。先程の階段の続きが下に繋がり延々と下っている。麓まで階段が続きその入り口には、杵築市による「甲尾山公園登山階段785段」の標識が立っていた。電車の時間が気になり急いで駅に戻った。
雨と汗とで不快なまま大分に向かい直ぐにホテルチェックイン、天然温泉の大浴場に入り明日に備えて洗濯、夜は別のホテルに泊ったHさんと合流して駅前の居酒屋で夕食、そのうち飛行機で来たTさんもJOINし楽しい夜を過ごした。
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