記録ID: 6750571
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ハイキング
富士・御坂
三ッ峠山
2024年05月04日(土) [日帰り]



体力度
3
日帰りが可能
- GPS
- 08:50
- 距離
- 10.7km
- 登り
- 1,276m
- 下り
- 1,275m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 5:31
- 休憩
- 3:14
- 合計
- 8:45
距離 10.7km
登り 1,276m
下り 1,275m
15:05
天候 | 快晴。富士山も午前中は雲一つなく、午後も山頂の後ろにたなびく雲は出たものの、雲に隠れることはほとんどなかった。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所はなし。ポストは気が付かなかった(登山届は事前に提出済)。 |
その他周辺情報 | 三ツ峠グリーンセンター。町営らしいシンプルな温泉だけと、疲れが取れた。タオル、櫛は持参のこと。食堂はあるけど渋滞があるので利用しなかった。 |
予約できる山小屋 |
三つ峠山荘
|
写真
空胎上人のお墓は富士山に向いています。ここで三ッ峠の歴史に詳しくて毎週登っている地元の方に声を掛けられ、お話を聞くことに。これがとても面白かった。空胎上人はもとはふもとで百姓相手に剣の道場を開いていた方で、侍の道場とのもめごとで寺に逃げ込んで出家して、後に三ッ峠で修行してここが気に入り、霊場としていろいろ整備したそうな。江戸時代のディズニーランドみたいなものとのこと。三ッ峠の古絵図を印刷した手ぬぐいを見せてもらったりして、そのまま一緒に登りながら話を聞かせてもらうことになりました。
八十八體供養塔。ここで拝むと四国八十八ヶ所を回ったのと同じご利益が。京都の御室八十八ヶ所みたいだけど、あちらは2時間くらいかかるところ、こちらは一回拝むだけという手軽さ。富士山のほうを向いている、と説明されているそうですが、よく見ると方向が違って南を向いている。なぜか、というと参拝者が拝むと北を向くことが重要とのことで、つまりこれは北辰妙見信仰で、実際に夜には北極星が木立の間に見えるんだそうです。
木の枝で見辛いけど一字一石供養塔からの三ッ峠。三つある峰のうち右側の二峰。この間を妙見谷と言って、夜に来るとこの谷のところに北極星が見えるのだそう。供養塔は神鈴権現社の正面にあって、里の人はここに参拝に来ていたのではないか、とのこと。ここから見ると峰が三つあるのがよくわかるし、古絵図に三つの峰が描かれているのはこっちから見る山容なのは間違いないと思える。この三峰を善光寺の一光三尊と見立てるのだそうで、そう言われるとそう見えてきたりして。
一字一石供養塔。もとはお経から抜き出した1文字が書かれた石が積まれていたはずが、持ち去られ、普通の石が積まれるようになったそうです。供養塔と相対する神鈴権現社は空胎上人が再建したときは里を見下ろせるところにあったのが、大正時代に少し後ろに移されて、その後焼失して、今はかなり奥のほうに石造りの小さな社があるとのこと。大正時代の絵はがきで写真が残っていて善光寺に似せた様式だったそう。
四季楽園への分岐で説明してくれた方と別れて、三ツ峠山荘に。甲斐犬がかわいいので手を出したらフンフン臭いをかぐので大丈夫かなと思ったけど、山荘のご主人が何人も噛まれてると警告してくれたので引っ込めた。まあ甲斐犬だもんね。
三ツ峠は参道側から見える山容から名付けられたもので、木無山、御巣鷹山と合わせて三つというのは、新しい登山道ができて、表参道から登る人が少なくなってから言われるようになった、そうなのだけど、せっかく来たのだし、予定通りに三山巡り。しかし、木無山は鹿よけの柵で近寄れずピークを眺めるだけでした。たぶんあれが木無山のピークかな?
さて四季楽園前から下山しようとするとさっきの地元の方の声が。今日は猫のお札を配る日だとかで、四季楽園まで戻って見せていただきました。猫は蚕の守り神なのだけど、大山祇命、おおやまつみのかみと結びついているところが面白い。これが甲府盆地側だと山犬信仰で、それは秩父からの影響なのだとか。
空胎上人の墓の近くのお地蔵さん。首が落ちて代わりの石が乗っているけど、もしかして廃仏毀釈の関係? 三ッ峠は幕府側だったそうで、徳川瓦解の後は弾圧されたらしい。維新政府側についた富士講が今も残っているのとは対照的なんだそうで。富士の八葉も改称されてるよね。
装備
個人装備 |
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
保険証
携帯
タオル
ストック
燃料・バーナー
|
---|
感想
いろいろなところから見える富士山の眺望が素晴らしかった。一日中富士。空胎上人のお墓の前で会った地元の方に三ツ峠の歴史の話を聞きながらの登山となり、これが無類に面白かった。
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