高原山と湿原散策で時を感じる山旅。

2015年07月19日(日) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 9.4km
• 登り: 751m
• 下り: 735m

コースタイム

日帰り

• 山行: 5:45
• 休憩: 0:45
• 合計: 6:30

10:10 スタート地点
11:10 11:15 弁天沼
11:15 11:15 御助水
11:40 11:40 藤原コース分岐
12:05 12:30 鶏頂山
12:42 12:42 藤原コース分岐
13:00 13:00 御岳山
13:45 14:00 高原山
14:55 14:55 藤原コース分岐
16:40 ゴール地点

天候

くもり少しだけ晴れ
20℃くらいでも湿度70％超

アクセス

利用交通機関：

自家用車

コース状況／危険箇所等

◆登拝口から元スキー場上部までは道標がありません。道はあります。
◆スキー場上部〜弁天沼
・なだらかな道。水の多い場所を通るので靴が水没する可能性あり。
◆弁天沼〜鶏頂山
・傾斜の急な登りが続きます。道は明瞭。
◆御岳山〜釈迦ヶ岳
・刈り払いがなされていないため、ヤブ漕ぎ必至。要マダニ対策。
・山頂直下は急登。

写真

7/18 13:55

〜前日〜
乙女の滝を見学。

7/18 13:51

立派な滝です。
マイナスイオンを浴びまくり〜

7/18 14:29

次は雨の中、沼原湿原へやってきました。

7/18 14:38

シモツケ。
シモツケソウも見られました。

7/18 14:40

あざみに蝶

7/18 14:40

「雨の湿原もいいもんだ♪」
負け惜しみではありません…。

7/18 14:41

ハナショウブ。

7/18 14:45

咲き残りのニッコウキスゲ。

7/18 14:47

ミヤマタムラソウ。

7/18 14:47

コバイケイソウは時期を過ぎていました。

7/18 14:56

いや〜よく降る雨だね。

7/18 14:59

じっと目を凝らすと見えてくるモウセンゴケ。

7/18 15:03

キソチドリ。

7/18 15:06

ほんと、よく降る雨だね。

7/18 15:09

水面からにょきにょき
これは何だろう？
調査中…

7/18 15:09

まったく、よく降る雨だね。
それでも頑張るmasa。

7/18 15:11

clioneさんが自分を発見！
「クリオネがいた!!!」

7/19 10:07

〜ここから当日〜
迷いながらたどり着いた駐車スペース。
目印は大きな鳥居。その先に駐車場。
元スキー場なだけに大きい！

7/19 10:09

コースを記した看板。
鶏頂山まで1時間40分は短めか。

7/19 10:10

登山口ではなく、「登拝口」でした。
信仰のお山です。

7/19 10:10

では、しゅっぱ〜つ！
周囲は荒廃した雰囲気で、少々不安なスタートです。

7/19 10:11

シジミチョウさん、こんにちは。

7/19 10:12

まずまずの空模様。
今日は暑そうなので、ピーカンでない方が(^^;

7/19 10:12

今日はたくさんトンボ君がお供してくれます。
虫が心配でしたので心強い限り。

7/19 10:21

なんじゃこりゃ？
という感じの道を進みます。
重機の通った跡みたい。

7/19 10:45

昔はスキー場だった場所。
ゲレンデ跡が登拝コースになっていました。

7/19 10:49

スキー場の最上部。
ゲレンデ跡は熊笹の道でした。
熊鈴鳴らしまくりです。
チリンチリン！

7/19 10:50

スキー場の名残の看板。
時代の流れを感じさせます。

7/19 10:55

ゲレンデの先は登山道が続きます。
大沼入口とありますが、大沼への道は分からず。

7/19 11:00

薄暗いヒノキ林の道。
ひたすら歩く…。

7/19 11:01

目印のリボンはあちこちに。

7/19 11:05

地味な道のりが続くのです。
お花ないねぇ。

7/19 11:11

弁天沼に到着。
平家の伝説がある沼です。

7/19 11:10

出島に祠。
不思議な空気を感じる場所でした。

7/19 11:13

こちらには弁天池と記されています。

7/19 11:15

こんな空模様。

7/19 11:19

霊泉と呼ばれる水場。
当然飲めます。
暑い時期は本当にありがたいです。

7/19 11:29

山頂へ向けて登りが始まる。

7/19 11:30

ダケカンバ。

7/19 11:37

発見！
唯一のコバノイチヤクソウ。

7/19 11:39

今日のギンちゃんは美白でした。

7/19 11:43

視界の開けたところに出た…
鶏頂山への分岐です。

7/19 11:46

左から御岳山、釈迦ヶ岳、中岳と連なる山々が一望。

7/19 11:48

ニガナ。
花が少ないもんで。

7/19 11:56

鶏頂山へ。
足場が悪い急斜面なので注意して。

7/19 11:58

後からcliさん。
「なかなか大変な登りだぁ〜」

7/19 12:07

そして山頂です。
立派な社殿があります。

7/19 12:06

着いた〜
「すっきり晴れないね(^^;」

7/19 12:12

今日のランチはコンビニで調達。
持参した氷水でアイスコーヒー。

7/19 12:30

こんなお手製の標識も。

7/19 12:40

夏場に色付くナナカマド。

7/19 12:42

分岐まで下りてきました。
次は御岳山、釈迦ヶ岳を目指します。

7/19 12:43

どうやら、ヤブが深そうな気配…

7/19 12:44

振り返って鶏頂山。

7/19 12:50

御岳山の鞍部。
ザレタ斜面は火口壁だそうです。

7/19 13:00

そして、御岳山。
小さな祠があります。

7/19 13:02

やぶやぶの道です。
ここは刈り払いされないようです。

足元が見えないよ〜

7/19 13:12

ここでもトンボ君が大活躍。
ありがたや〜

7/19 13:18

ダケカンバの美しい林。

7/19 13:19

久しぶりのガッツ。
釈迦ヶ岳手前、エネルギー補給です。

7/19 13:26

バックに鶏頂山。
頑張れ、cliさん。

7/19 13:26

鶏頂山山頂の神社が見えます。

7/19 13:29

晴れるかな？
と思わせておいて、晴れません。

7/19 13:31

釈迦ヶ岳へのラストの登り。

7/19 13:36

コメツツジが咲いていました。

7/19 13:52

着きました！
釈迦ヶ岳。
先客3名さん、休憩中でした。

7/19 13:46

ここにも祠。
高原山神社となっていました。

7/19 13:46

すごかったのはトンボの群れ！
空を覆い尽くす数です。

7/19 13:47

お釈迦様がいます。

7/19 13:51

「何が凄いってとんぼが凄い！」

7/19 13:55

「とんぼよ、この指とまれ！」

7/19 14:12

赤い縁取りの五葉。

7/19 14:26

帰り道もヤブ漕ぎ〜

7/19 14:45

多少、ガスってきました。

7/19 14:57

cliさんが指さす釈迦ヶ岳まで往復しました。
「頑張った！」

7/19 15:32

なんでこんなことになっちゃったかね？

7/19 16:01

最後に寄り道です。
ma「きっとこの先に…」

7/19 16:01

枯木沼です。

7/19 16:02

広がる湿原。
木道が設置されていますが、かなり老朽化しています。

7/19 16:08

湿原の景色。
静かすぎる湿原。

7/19 16:10

行ける所まで行ってみますが、木道が壊れている箇所も。

7/19 16:12

ランが咲いていました。
○○○○かしら？

7/19 16:18

緑の湿原に紅一点でした。
思わず出会ったかわいいお花にふたりで小躍り♪

7/19 16:13

木道の古さを見ると、今は放置されてるかのよう。
寂しげな湿原でした。

7/19 16:19

今日、お世話になったトンボ君。
ありがとう。

7/19 16:23

キソチドリ。

7/19 16:24

ミズチドリ。

7/19 16:39

ウツボグサにて、下山完了となりました。

撮影機器：

OLYMPUS PEN Lite E-PL3 オリンパス

OLYMPUS STYLUS TG-850 Tough オリンパス

感想

masataro

今回は那須を目指しました。
沼原湿原を散策して、茶臼岳、南月山あたりを周回…と思っていました。
が、移動日の土曜日に沼原湿原を見てしまう。
雨が本降りという不本意な天候でしたが、湿原という性質上、雨でもそれほど違和感なく。
花は少な目ながらも沼原湿原の雰囲気を楽しめました。
花の最盛期はきっと多くの人出でにぎわうのでしょう。

で、沼原湿原を見てしまったので、翌日はどうしよう？となります。
那須岳以外の別案として挙がったのが高原山。
時間的な制約もあり、西側のスキー場から鶏頂山を目指そうということに。
事前調査が足りず多少の不安もあったりしたのですが…
案の定、地図に「大駐車場」と書いてあるのに、道路の入り口には工事現場らしき表示しかなく悩む。
「ここで間違いないはずなんだけど…」
しばらく車で行ったり来たり。
すると木々に隠れていた目印の大鳥居をようやく発見でき、恐る恐る車で進入。
その先には…廃墟と化した元スキー場の大型ロッジとだだっ広い駐車スペースが現れたのでした。
初めて訪問する場所ってスタートまでが大変です（汗
正直なところ、こんな場所に人がくるのだろうか？と思われるような荒廃した雰囲気でしたが、車はすでに数台駐車されていたので訪問者はいるようです。
そして「鶏頂山登拝口」という大きな看板。
ここって、歴史ある信仰のお山だったのかと今更ながら知ったのでした。
登拝とありましたが、道はというと重機が進んだ跡をたどって、斜面を登る感じ。
道標がないので、ちと不安に駆られます。
笹がかなり伸びているのも嫌な感じ。
山頂までたどり着けるのかな？
道なりに進むと十字路みたいな分岐に当たりますが、やはり道標がない。
まいったねぇ。
考えた末、山頂の方角に伸びる道を選択します。
道は明瞭なので、とりあえず進む。
熊笹が繁茂する道ですが、ヤブ漕ぎするほどではありません。
そして、歩きながら気付く。
「今歩いている場所って、昔のスキーのゲレンデ？」
途中で発見した、廃れたスキー場の看板がまさにそれを物語っていました。
これが登拝道なのね…(-_-
ですが、スキー場の最上部からは本来の山に戻りました。
道中には鶏頂山への道標も設置されています。
大沼を経て弁天沼へ。
祠や石碑があり、まさに信仰を感じさせる場所でした。
地元の方が登拝をするにあたって、ここは特別な場所であることは明らかです。
神聖な雰囲気を感じつつ先へ。
弁天沼の鳥居をくぐると、後は山頂へ向けて登り続けるのみ。
汗だくだくの鶏頂山山頂には立派な社殿が待っていました。
延べ180日、延べ3千人の協力で完成したものだそうです。
ちょうど12時に山頂。
ランチタイムとして、さてこの後どうする？
するとcliさんから「釈迦ヶ岳まで行って来よう！」という頼もしいお言葉が。
というわけで釈迦ヶ岳を目指します。
計算上、16時半から17時には下山できるので、日没には十分間に合います。
分岐から先、思っていた以上の笹薮。
さすがに、鶏頂山までの登拝道を整備する方も鶏頂山から先の刈り払いはしませんよね。。。
というわけでヤブ漕ぎです。
しかし、ほとんど人に会わないかと思いきや、何組かのハイカーさんとすれ違いました。
皆さん頑張りますね〜（自分たちもですが）
ほぼ予定通りのタイムで釈迦ヶ岳到着。
雲が出ていなければ展望のよい山頂でしたが、この日は残念ながら遠望が効かず。
山頂に鎮座しているお釈迦様にご挨拶をして、下山開始となりました。
下山は来た道を戻るだけなので不安は無し。
cliさんも最後まで元気一杯でした。

下山間際、枯木沼に寄り道。
せっかくなので見てみたい場所でした。
なぜか、入口に案内板はありません。
薄い踏み跡を追って樹林帯を進んでいくと、一気に湿原が広がります。
往時のまま時間が止まったような、ちょっと切ない空間でした。
この湿原が消失せずに残って行くことを願わずにはいられません。