3連休ドラ割山行その3 早池峰 蛇紋岩の山でエーデルワイスに出会う


- GPS
- --:--
- 距離
- 5.1km
- 登り
- 664m
- 下り
- 653m
コースタイム
天候 | 曇り後霧 寒さは感じなかった |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
そこからシャトルバスに乗り登山口を目指す 片道700円 往復1400円 行き返りともに小田越コースを選択、初めて行く山で、コースタイムが短く、一番安全であることから選択。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
1合目までは森林の中を登る。 1合目で森林限界を抜け、眺望がありながらの登山となるが、ここからが蛇紋岩で滑る。8合目前で大きな梯子を2つ登る。そのあとは楽だ。 蛇紋岩に咲く花、頂上付近では高層湿地になっているのでまた咲く花が違う。花いっぱいの登山道だった。 |
その他周辺情報 | 花巻インター近くの讃岐うどん浅川でうどんを食べてから、高速道路を10時間一気に神奈川まで帰ってくる。途中途中のSAに立ち寄る。 |
写真
感想
3連休、ドラ割りを使って東北方面に来ている。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-680769.html
(3連休ドラ割山行その1 蔵王熊野岳 心の忘れ物を取りに・・・。)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-680994.html
(3連休ドラ割山行その2 泉ヶ岳 仙台市民のオアシスに登る)
とすでに2つの山に登っている。そして、本日は早池峰に登ることとした。理由は、本日中に神奈川まで運転をして帰るためには登山を午前中に終わらせることが必要である。岩手山、焼石岳なども考えたが、結局コースタイムが一番短いここに来ることになったのである。
早池峰は北上山地の最高峰でありながら。森林限界を超えない山が多い中でこの山のみ大伽藍であり異様である。そして、それは蛇紋岩でできており、とにかく滑る山であるがその分蛇紋岩に咲く植物が多く、植物マニアにとっては垂涎の山である。
今まで蛇紋岩の山は、アポイ岳(小学校5年生で登ったので植物を気にしていなかった)、谷川岳、至仏山に登ったがいずれもとにかくよく滑った。谷川岳も花の写真をあまりとっていない、至仏山は花をよく撮影した。今回も、固有種が多く、ここでしか出会えない花がいろいろあるので楽しみである。
夏の週末・祝日はマイカー規制を行っていて岳駐車場からシャトルバスで移動する。しかし、5:30からあるというのがうれしい。やはり登山は朝一から登るのが良いのだ。
岳駐車場で車中泊も考えたが、7kmほど離れたところに、道の駅「はやちね」があるので、車中泊をするならそちらのほうが良い。そして、コンビニなどもないので前日のうちに朝食・行動食・飲料水は買っておかなければならない。(飲料水であれば道の駅の自動販売機という手もある。)
この日もマイカー規制のためシャトルバスが出るようだ、登山場鵜であればたち客が出てもぎゅうぎゅう詰めで行くのが普通だが、今日は全員着席した時点で立客を出さずに臨時便を出すという。したがって、全員座って登山口まで行けたのである。
そして、早池峰では携帯トイレの使用を促している。1個400円、3個で1000円で販売しており、使用済みトイレ回収ボックスも置いてある。1合目までのテントと、山頂小屋に携帯トイレブースがあるが、それ以外にはない。また、別の登山にも使えそうだと3つ買っておいた。
メインの登山口は、小田越、河原坊である。それ以外はかなりの時間的余裕が必要だ。そして私は花が多く若干ゆるい小田越からのピストンを選択する。小田越コースは、花が多く行程もゆるいが大きな梯子が2つあるのが特徴だ。
まずは1合目までの森林の中、結構水があり濡れている、帰りのバスで一緒になった人に聞いたところ、昨日は岩手山に登ったのだが土砂降りだったようだ、やはり天気予報は正しかったのか・・・宮城県の泉ヶ岳は晴れていた・・・。また、道の駅「はやちね」の店員さんも、日曜日は降りだして止めた人が結構いたと教えてくれた。
2日間登った体の疲れが残っていないかどうかを確かめながらゆっくりと登っていく、昨日飲んだ水分が体から出ていき始めると本調子になってくる。1合目で眺望がみられる、森林限界まで来たのだ。向かいに薬師岳がどんと立ち上がっている。反対側には岩岩のアスレチックがあった。なぜここだけこうなっちゃんだろうか・・・。自然というのは不思議だ・・・。
北上山地は、火山によりできた山塊ではなく、古生代から中生代に堆積した地層が隆起してできた山塊である。ひょっとして化石もよく出るのかもしれない。
ここからは、高山植物をひたすら撮影しながら蛇紋岩を登る。よく撮影してよく滑る、知らない植物、見たことがある植物・・・ミネウスユキソウとハヤチネウスユキソウはうまいこと棲み分けをしている。3合目くらいまではミネウスユキソウだが、それを超えるとハヤチネウスユキソウに代わる。ミネウスユキソウが峻烈、颯爽、都会的という感じであればハヤチネウスユキソウは重厚、鈍重、田舎的である。セイヨウウスユキソウ(エーデルワイス)は日本にはないのであるが、遺伝子的にはハヤチネウスユキソウが一番近いそうである。そう、私は日本のエーデルワイスを見ることができたのだ。
それ以外にも、面白い花には事欠かない、花を撮りながらなので息も上がらない。感覚ではあっという間に5合目である(時間はコースタイム程度である)
5合目からはハイマツ帯になりまた植生が変わる、そう、この山は4つ植生が変わるのだ。1合目までの森林帯、1合目から5合目までの岩稜帯、5合目より上のハイマツ帯、頂上付近の湿地帯。そしてそれぞれに咲く植物が変わるのだ。1回の山で4度感動できる山である。
疲れた感じもないまま。大梯子にたどり着く。2連の梯子、私が来た時には下り者がいなかったので、ストックをリュックに括り付け慎重に登る。私が下るころには40名程度の団体さんが3つほど来ていたが、その人たちとぶつかったら大変だろうなあ、と思いながら登った。
梯子さえ上ってしまえばあとは楽だ、分岐までの岩、そして湿原だ。コバイケイソウの大群落があった。
そして、山頂である。
そう、山頂の祠には剱が多数奉納されているのだ。よく見ると植物がなければ、剱山のような雰囲気を持っている。岳集落では剣をもって舞う早池峰神楽が文化としてあるそうだ。この山は古くからある信仰の山で、信仰登山が多数行われていたのだ。
私は山頂で、パン2つを食べ、水分を補給する。河原坊から来た人に登山道の様子を聞く、もしかしたら下りに使えるかも?と思ったのだが、その人は。急だから下りには向かないよ、鎖も結構あるしね・・・。という答え、予定通り小田越ピストンにすることとする。
下りの梯子も待ち時間なし、花撮影もそぞろにいっきい下まで下ってきた。登山口でまだ10時半、なんとか午前中に高速道路に入れそうである。
讃岐うどんを食べ、高速道路に入る、ロングドライブだ。前沢SA、国見SA、安達太良SA、那須高原SA、蓮田SAと休憩を入れながら一気に帰ってきた。約10時間の運転、この3日間で約1800km運転した。濃厚な山旅行であった。すべて午前中に山行は終了して午後は観光や移動に使用したバランスが良い旅行であったと思う。
結構、ドラ割は使えますが、8月9月は設定がありません。10月からまた設定があります。今週末でいったんは終了ですので興味がある人は挑戦してみてはどうでしょうか。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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aideieiさん
3日間お疲れさまでした。
蛇紋岩は濡れているとホント良く滑りますね。
反面
それにしても、aideieiさんタフですね。
車中泊で山に登り、宮古から一人で運転で帰ってこられるとは
私は、居眠り
hamburg
ご来訪ありがとうございます。
昔から運転は疲れないたちなので、あまり考えずに企画できます。
さて、今回の早池峰は大成功でした。会いたい花に会うことが出来ました。チングルマだけが残念でした。予定通り午前中に終わり、無事に帰ってこれましたから。
夏山は暑く、緯度か高度を重ねないと愉しくありません。隊長も夏の間は、ピークハントもいいものですよ。
チングルマの終わったのだと思います
batumaruさん、ご来訪ありがとうございます。
そうですね。チングルマが花期が終わったものですね。
レポート直しておきます。今後ともご来訪よろしくお願いします。
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