大菩薩嶺


- GPS
- 04:02
- 距離
- 8.0km
- 登り
- 544m
- 下り
- 544m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 大菩薩の湯:登山後温泉(反省会) |
写真
装備
個人装備 |
雨具(レインウェア)
着替え
マグカップ
スパッツ
ポール
入浴セット
御朱印帳
飲料
|
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共同装備 |
ブルーシート
シングルバーナー
サハラ
ケトル
水
酒類
食材
|
感想
梅雨が明けて夏本番ですが、こう猛暑が続くと、さすがに近場の低山には足が向きません。そこで、前々から行きたいと思っていた大菩薩嶺登山を敢行しました。
大菩薩嶺の登山ルートは、柳沢峠から松川峠を経由するコースや、丸川峠分岐からの健脚コースもありますが、ほとんどの登山者が、上日川峠からの出発になりましょうか。上日川峠からのモデルコースは幾つかありますが、弊方はもっとも初心者コースといわれる大菩薩峠の左回りコースを歩きます。何しろ、かねてから「天気がよい日の大菩薩峠からの稜線を歩きたい…」と思い続け、ようやく実現したもので、とにかくのんびりと、パノラマ歩きを堪能することを第一義としました。
上日川峠に到着すると、8時過ぎという早い時間にもかかわらず、駐車場は満車に近い状態でした。さすが日本百名山の一座、人気があります。ロッヂ長兵衛脇からスタートし、まずは心地の良い雑木林が続きます。明るい陽光が差し照らされた木漏れ日の林道を歩くのは久しぶり。ミズナラ、コナラ、シラカンバなどの雑木(広葉樹)がモダンな感じで、「こんな庭を持ってみたいなあ」と思わせます。20分くらい歩くと、分岐点の福ちゃん荘に到着しました。山小舎福ちゃん荘には、夏らしい「氷」を表した〔吊り下げ旗〕が掲げてあり、他にもいろいろな魅力あるメニューが掲示されていました。(憶えているのは、樽生ビール、岩魚の塩焼き、自家製漬物、ほうとう、馬刺し)〔こういう場所で一杯やるのは、まるで仙境で飲んでいるような気分にさせてくれるのがよいのだよなあ…〕
ここから平坦道を歩いてすぐに富士見平があり、ふと見ると、雪が溶けて全身紺碧に染まった〔日本一の美峰〕が確認できました。下界が水蒸気で霞んでいたので心配でしたが、ただ今は纏わり付く雲も無く、尾根からの眺めも期待が持てそうです。
快適に上っていくと、林間が開けて笹原になり、やがて尾根に到達して介山荘に迎えられます。そして、尾根道の先が確認できる大菩薩峠まで歩を進めると、そこからは青く突き抜けた空に、素晴らしい景観が待ち受けていました。
ここからの尾根道は、本日のハイライト。西方彼方には南アルプス山群が横一列に並んでいる様子が圧巻。南の仙丈ケ岳から三峰岳、塩見岳と続き、農鳥岳、間ノ岳、北岳の白峰三山や薬師岳、観音岳、地蔵岳の鳳凰三山、そして甲斐駒ヶ岳まで舞台に登場。そして南西方、圧倒的存在感で目に飛び込んでくる秀麗且つ壮麗なる日本一の山。目の前の上日川ダム(大菩薩湖)とツーショットで何枚となくシャッターを切ります。うきうきしながら尾根道を上っていくと、今度は北西方にはっきりと八ヶ岳が確認できました。無風で爽やかな空気は、湿度が低く乾いています。これこそが思い描いた大菩薩嶺登山。今日はバッチリでした…。
いや、まだ山頂に達してません。雷岩から大菩薩嶺の頂へ。山頂は驚くほど狭く、展望も何も無いサークルでした。三角点を踏んで雷岩に引き返します。眺望が開けた雷岩は、富士の絶好のビューポイント。眺めのいい位置に陣取って山ごはんです。
低山派が言うのもなんですが、二千メートル級の絶景がオカズ(ツマミ)では、凝った山メシなんぞ必要なし。キンと冷えた缶ビールを霊峰に捧げてのち、喉奥へカカッと注げばよろしい。ツマミは浅漬けにした一本胡瓜。これで充分。
しばし贅沢な時間を堪能し、唐松尾根を下ります。歩きやすいブナ林道を滑降し、あっという間に福ちゃん荘から上日川峠へ。気が付けば、まだお昼を過ぎたばかりの午前行でした…。
〔感想〕
魔剣「音無しの構え」を操るダークサイドヒーロー・机竜之介を主人公とする中里介山の小説・大菩薩峠・・・一生懸命記念撮影している人もいましたが。かくいう弊方は、あまりに巨編すぎて読んでません。遥か昔、映画は観ましたがね...。
しかし、日ごろ低山に慣れた弊方にとって、久しぶりの二千メートル級はすこぶる快適で心地よい山行でした。何と言っても圧巻の眺望と清涼感のある空気の素晴らしさ...。
ただ、わかってます。弊方にとって手を出しやすい低山と違い、高山はあくまで高嶺の花。危険な香りに満ちてます。
「つまりだなぁ、高嶺の花ってのは例えるなら金髪美人…昔でいうならブリジッド・バルドー、今で言うならシャーリーズ・セロンといったところだな…お前らじゃ、まあ無理だ」(O島部長談:反省会にて)
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