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Yamareco

記録ID: 6837980
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
奥秩父

十文字峠〜三宝山〜甲武信ヶ岳

2024年05月24日(金) 〜 2024年05月25日(土)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
19.1km
登り
1,564m
下り
1,771m

コースタイム

1日目
山行
3:09
休憩
0:05
合計
3:14
11:30
5
梓山バス停
11:35
11:35
50
中津川林道分岐
12:25
12:30
36
13:06
13:06
98
五里観音
14:44
2日目
山行
9:02
休憩
0:26
合計
9:28
4:07
1
4:08
4:13
84
5:37
5:37
24
大山
6:01
6:02
17
6:19
6:20
99
7:59
8:04
2
8:06
8:06
46
8:52
8:57
11
9:08
9:10
26
9:36
9:36
111
11:27
11:27
96
13:03
13:07
4
13:11
13:12
18
13:30
13:32
3
13:35
西沢渓入口バス停
過去天気図(気象庁) 2024年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
信濃川上〜梓山(バス)
10:57 - 11:32

西沢渓谷入口から(バス)
山梨市駅方面
15:10 - 16:08
16:25 - 17:23

塩山方面
1310 - 14:10
1440 - 15:40
1540 - 16:40
小屋周辺のシャクナゲの群生。これを目当てに小屋を訪れる人も多いようだが、このシャクナゲは自生ではなく、先代の小屋のご主人が植えたもの。
1
小屋周辺のシャクナゲの群生。これを目当てに小屋を訪れる人も多いようだが、このシャクナゲは自生ではなく、先代の小屋のご主人が植えたもの。

感想

以前から地図を見るたびに気になっていた十文字峠を訪ねてみた。私の住む東京方面からだと、十文字峠はとても行きにくい。山梨県側からだと甲武信ヶ岳を越えて行かなければならず、さらに長野県側に抜けると、帰りの交通手段が難しくなる。埼玉県側の栃本から歩いた場合にも、同様に帰りの交通手段が難しい。そこで今回は、往路に信濃川上まで行き、村営バスで梓山まで行って、毛木平の登山口から歩くことにした。翌日は大山、三宝山、甲武信ヶ岳を越えて、山梨県側の西沢渓谷に下山した。

信濃川上まで小海線で行き、川上駅から村営バスで梓山まで移動した。梓山から毛木平の登山口までは、約1時間の農道歩きだった。この区間は昔、戦場ヶ原と呼ばれ、カラマツの森林地帯だったそうだが、現在は一面のキャベツ畑で、炎天下を1時間、全く日陰のない道を歩くのは、まだ5月とは言え、楽しいものではなかった。

寡聞にして私は知らなかったが、毛木平から十文字峠に登って行く道の周辺は、現在でも天然のすばらしいカラマツ林だった。カラマツは昭和の拡大造林の時代に、秩父山地では大規模に植林されたが、自然分布が見られる地域は現在ではそれほど多くないはずだ。きっと秋の紅葉も見事にちがいない。十文字小屋の周囲にはコメツガの大木なども見られたが、テント場のすぐ裏には、カラマツの純林と言ってもよい景色が広がっていた。白秋は軽井沢のカラマツ林の風景を抒情豊かに謳っているが、人工のカラマツ林では、白秋のような思いは湧いてこない。天然のカラマツ林はこんなにしっとりと、魅力的なものなのかと「しみじみと見」入ってしまった。

小屋の前には今が盛りと咲き誇るシャクナゲの群生が見られ、小屋はこれを目当ての登山客でにぎわっていた。ただしこのシャクナゲは自生のものではなく、小屋に人を呼ぶために先代のご主人が植えたものだという。

テント場は、小屋横の広場だが、あまりよく整地されていないため、傾斜のない場所は少なかった。山と高原地図では5張りと記載されているが、傾斜を嫌がらなければ、10張り以上は設営できそうな広さに見えた。水場はテント場から5分の位置にあるが、小屋前の水屋にも水が引かれていて、1L/100円で利用することができる。テント泊は1泊1500円だが、トイレ利用料としてさらに200円がかかる。トイレは新しくきれいで快適だった。(ただしトイレには便座シートが張られていて、私は不特定多数の人間が利用する便座のシートは、不衛生に思えて好きではない。)

翌朝大山方面に歩いて行くと、2000メートルを超えるあたりからカラマツは姿を消し、シラビソの林に変わっていった。

三宝山手前の武信白岩山の鎖場は、想像していたよりも険しく、少し驚いた。しかしそれほど長い区間ではないので、慎重に乗り越えた。三宝山の山上は眺望はないが、小さな広場のようになっていて休憩にはよいところだった。

以前に甲武信ヶ岳から雁坂峠に抜けた時は、甲武信小屋から巻き道を歩いてしまったので、今回は木賊山を越えて行くことにした。しかしこの日は、それまでの登りで消耗していて、木賊山の登りは思った以上にきつく感じた。

今回初めて、甲武信ヶ岳から徳ちゃん新道を経由して下山したが、木賊山を越えると、ほとんど登り返しがなく降りて行くことになり、足腰に応えた。途中で登ってくる人々と行き違ったが、あの道を登って行くのもさぞ大変だろうと思われた。

10分遅れで、13時10分のバスを逃してしまい、14時40分まで次のバスを待たなければならなかったのには辟易した。西沢渓谷入口発着のバスは、いつもながら本当に便が悪い。今回初めて知ったのだが、徳ちゃん新道の入口にある旧西沢山荘は、現在は避難小屋として開放されているようなので、何らかの事情でバスの最終便を逃してしまった場合には心強い。田部重治文学碑に「お参り」してから帰途についた。−−そういえば今回のルートは、かつて田部が木暮理太郎らと共に「金峰山より雁坂峠まで」の山行で歩いた道の一部であることに思い当たった。

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