下界の暑さを逃れて・・・神秘の池の日光白根山


- GPS
- 08:34
- 距離
- 12.2km
- 登り
- 1,211m
- 下り
- 1,213m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
国道120号沿いに40台ほど駐車できるスペースがあり、奥にも駐車スペースがあります。 なお、隣接する菅沼茶屋の駐車場には駐車しないよう注意。 夜間はロープが張られます。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【登山道概況】 1)菅沼登山口〜弥陀ヶ池 急登と九十九折れで弥陀ヶ池へと至ります。 危険個所は特に見られませんでした。 2)弥陀ヶ池〜七色平分岐 弥陀ヶ池から西の鞍部へ少し登った後、山頂への直登ルートを左手に見送り、七色平まで200mほどの標高差を下ります。 樹林帯なので雨の後は泥濘ができそうです。 3)七色平分岐〜奥白根山 七色平分岐から少し歩くと避難小屋があります。 避難小屋を過ぎてすぐにロープウェーからの登山道が右手に現れますので、左折して合流し山頂へと登って行きます。 しばらくは斜面を巻きながら登りますが、次第に直登するようになります。 直登を過ぎると森林限界を超えて視界が開け、やがてザレ場の登りに変わります。 ザレ場を過ぎると山頂部に到達します。 なお、山頂部は結構な広さがあり、平らなところや岩場のところなどがありますが、山頂の標識は岩場の上にあります。 弥陀ヶ池から直登するルートはこの岩場のところに出るようです。 4)奥白根山〜五色沼 五色沼へは、前白根山へ至るルートが重複します。 山頂部からしばらくはザレ場の下りで、その後は急登で斜面を下って行きます。 樹林帯に入ると勾配が緩やかになり、やがて五色沼避難小屋が見えてきます。 五色沼避難小屋では前白根山へ至るルートが分岐しますが、五色沼へは来た道をそのまま直進します。 樹林帯を抜けると視界が開け、間もなく五色沼に着きます。 5)五色沼〜弥陀ヶ池 弥陀ヶ池へは60mほどの標高差を途中で登ります。 段差の大きい部分もあり、体を持ち上げるように登るところもありました。 標高差を登り詰めれば間もなく弥陀ヶ池です。 【水場】 五色沼付近(沢水のようですが、ちょっと整備が良くないので採水はしませんでした) 【避難小屋】 七色平・五色沼 【登山ポスト】 菅沼登山口駐車場(料金所の小屋にあります) 【地形図】 25,000分の1 男体山・丸沼 |
その他周辺情報 | 【コンビニ】 付近にはないので、事前に済ませる必要があります。 【温泉】 湯元ヒルサイド・イン 大人800円(タオル持込時) 内湯・露天風呂 シャンプー・コンディショナー・ボディソープ・ドライヤーあり |
写真
山名板は、祠のある山頂部から10m程下りて、20mほど登るような感じです。
鞍部は風が吹き抜けて、天然のクーラーになっていました。
すずし〜♪
装備
個人装備 |
ヘッドランプ 1
折畳傘 1
1/25,000地形図 1
虫除けスプレー 1
シルバコンパス 1
熊鈴 1
筆記具 1
保険証 1
飲料水 3L
ティッシュ 1
医薬品類 1 解熱鎮痛剤・抗生物質入軟膏・消毒薬・包帯・絆創膏・サージカルテープ・ポイズンリムーバー・三角巾・薄めのゴム手袋
タオル 1
雨具 1
携帯電話 1
計画書 1
ウェットティッシュ 1
腕時計 1
食糧 2食分 アルファ米等
エマージェンシーシート 1
携帯用簡易トイレ 2
ツェルト 1
サバイバルシュラフ 1
調理用バーナー 1 プリムス P153
バーナー用ガス 2 中1
行動食 ナッツ類・チョコ菓子等
コッヘル 1セット
フライパン 1
サムスプリント 1
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感想
それが当たり前であるかのように日中の気温が35度を超す毎日。
熱地獄の下界を離れ、暑さを逃れるために関東一の標高のある日光白根山へ行ってみることにしました。
午後の天気が崩れやすい夏場のため、早朝より登り始めたかったので前日のうちに登山口に行き車中泊。
登山口でも結構な標高がありますが、夜はそれでも結構暑かったです。
翌朝は4時半に起床し、のんびりと支度をして5時半に山行を開始。
弥陀ヶ池まで、緩急のある登山道が続きます。
途中、S県から来たという年配の単独男性登山者と一緒になり、弥陀ヶ池へと続く登山道を一緒に歩きました。
登山口から約2時間で、弥陀ヶ池に到着。
事前の調べで良く見ていた、あの場所です。
弥陀ヶ池と奥白根山は両方を写真のフレームに収めることができますが、緑色の湖面とその向こうにそびえる奥白根山は、なんとも素晴らしい眺めでした。
普段は山の頂上や稜線から見える大パノラマが「絶景」ですが、決してそれには当てはまらないこの光景もまた「絶景」です。
木道があるのがまた絵になりますね。
弥陀ヶ池からは、七色平分岐を目指します。
七色平分岐へは、170mほどの標高を下るルートです。
弥陀ヶ池からは山頂へ直登するルートもあり、こちらのほうが断然早いのですが、高所恐怖症で高度感のある岩場が苦手であるのと、時間を掛けて登ってみたかったのがあって遠回りのこちらのルートを選択しました。
一緒に歩いてきた男性登山者も、こっちのルートで行くことになり、また山談義をしながら歩きます。
七色平分岐で小休止して、近くにある避難小屋を過ぎると間もなくロープウェーからの登山道との合流です。
既に何人もの登山客が山頂を目指しており、その流れに加わって山頂へを歩を進めます。
しばらくは山腹のトラバースで木々の隙間から視界を得る程度の眺めですが、やがて森林限界を超えると大展望が四方に広がりました。
皇海山へと続く山並みがもちろん素晴らしいのですが、山頂へと続く登山道の眺めもまた素晴らしいものでした。
山頂の近くまでやってきたんだという高揚感が湧きあがります。
山頂手前は火山らしいザレ場の登りで、足のふんばりが利かずペースが落ちますが、一歩一歩を踏みしめるように歩いて山頂の祠に到着。
考えていた以上に広い山頂部で、ゴツゴツした岩の部分もあれば、皿のように平らで広い部分もあります。
そのゴツゴツした岩の上の山名板を写真に収め、ひとしきり景色を眺め渡したら、さあ山メシの準備。
某山メシサイトを参考にして、この日はミートボールナポリタンです。
2種類のレトルトを温めてスパゲッティに混ぜるだけの簡単調理ですが、トマトの酸味が体に染みるようでした。
ここで、これまで一緒に登ってきた男性登山者とはお別れ。
弥陀ヶ池へ直下するルートを降りて行かれました。
一方の自分は、五色沼を経由して降りるルートを取ります。
五色沼避難小屋へと降りる途中で、前を進むハイキングクラブの団体に追いつきましたが、追いぬいてさっさと下山してもいつもの日常のあの熱地獄が待っているだけ・・・。
今日みたいな日は、天候が許すならできるだけ山に長くいたいものです。
そう考えて、団体一行の後を写真を撮ったりしながらゆっくりと歩いていきます。
山頂までの登りでは見られなかった花もあって、違うルートの魅力が味わえました。
五色沼避難小屋を過ぎてしばらくすると、視界が広がった先に現れるのは五色沼。
確かこの近くに、水場があったはずです。
「水場」の道標があったので、まだ時間もあることだしと行ってみると、道標はあるものの一体どこが水場なのだかが分かりません。
黄緑色のホースがのぞいていたのでこれかなと思ってはみるものの、確証には至らず、採水はパス。
多分、この沢水は飲めるのでしょうが、ハッキリと示されていないとどこか自信が持てません。
五色沼まで戻って、しばし休憩。
先ほどまで他の登山者が休んでいた岩が空いたので、そこに座ります。
結構大きくて平べったい岩だったので、予備の衣類を枕にして仰向けに寝転がってみました。
ゆったりと流れる時間があたりを覆う中で、青い空を見上げて横になる。
とても贅沢な時間でした。
本当は目を閉じて一眠りと洒落込みたかったところですが、帰路の時間が気になったので、時間もそこそこにして切り上げます。
弥陀ヶ池までの登りが少々応えましたが、弥陀ヶ池からは概ね快調に歩いて下山しました。
神秘性の漂う湖沼と絶景の広がる山頂、束の間の潤いを与えてくれる様々な花と、いろいろな魅力が凝縮されていた日光白根山。
人気の理由が分かります。
今度来るときは、前白根山へも立ち寄ってみるつもりです。
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