【日向山】尾白川渓谷滝巡り周回山歩・・・・
- GPS
- 08:37
- 距離
- 11.0km
- 登り
- 1,224m
- 下り
- 1,220m
コースタイム
天候 | 曇り→小雨→霧→晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
→尾白川渓谷駐車場(80台ほど、売店、トイレ) 復路:往路の逆コース |
コース状況/ 危険箇所等 |
・登山ポストは駐車場奥、甲斐駒ケ岳登山口標識の脇にある。 ・渓谷コースは台風11号の影響で千ヶ淵より先が通行止め、 尾根道で迂回。 ・不動滝から錦滝までは倒木や崩壊箇所が多くかなり荒れたコース、 不動滝周辺には案内標記は判らなかったが、錦滝からの林道柵には、 崩壊のため「通行禁止」とある。 ・「山と高原地図」アプリでは、不動滝より上流はルートファイティング が必要、雨期・冬期・単独は危険と記されている。 ・錦滝から雁ヶ原までの登りは結構な急登でハード。 ・雁ヶ原の手前から砂丘の登り、体力消耗。 ・日向山山頂から矢立石登山口までは緩斜面で整備されたハイキングコース。 ・矢立石登山口付近に10台ほどの駐車スペースあり。 ・矢立石登山口から尾白川渓谷駐車場までは車道をクロスして、 整備された登山道。 |
その他周辺情報 | ・尾白川渓谷駐車場近くに「尾白の湯」 ・尾白川渓谷駐車場へのアプローチのR20沿いに「道の駅:はくしゅう」 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ
予備電池
ガイド地図
笛
筆記具
保険証
昼食
ティッシュ
帽子
タオル(2)
携帯電話
iPhone
計画書
雨具
防寒着
ストック
時計
非常食
ファーストエイドキット
ライター(1)
カメラ(1)
水(ハイドロ1.5L)
ペットボトル飲料500ml(3)
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感想
夏休みの前半に入るので、富士登山、尾瀬か八ヶ岳のテント泊、
いろいろと妄想しながら計画していると、
台風12号の動きがハッキリしないので、なかなか決まらない。
日曜日の時点の予報では、28日の火曜日、関東周辺が強い雨模様、
週後半が会議のため出勤となるので、完全に出鼻を挫かれた。
結局、台風情報を気にしながら、エアコンをガンガン効かせて、
家で缶ビール片手に高校野球の地方大会の決勝戦の観戦三昧の毎日。
火曜日は思ったほど、天気は崩れなかった。
29日の水曜日は晴れマークとなったので、
以前より気になっていた尾白川渓谷と日向山へ
日帰りハイキングに行くことに決定。
初めて行く地なので、パソコンでアプローチルートを確認、
G-Bookソフトでナビへ転送してセット完了。
午前2時に家を出発、現地近くの道の駅「はくしゅう」に
まだ夜明け前の午前5時に到着。
30分ほど休憩して明るくなるのを待って、駐車場へ向かう。
走り始めて、直ぐに、何か一度来たことのある気がして来た。
R20から入って直ぐのワイナリー、見覚えがる。
尾白川渓谷駐車場に着いて、思い出した。
2007年の夏休み、両親と家族4人で八ヶ岳旅行の帰りに
サントリーとシャトレーゼの工場見学をして、
最後に立ち寄った場所であった。
渓谷まで直ぐに降りられるのかと思ったら、
結構歩くことになりそうなので、
Uターンしてワイナリーに立ち寄って帰路に着いたのである。
両親と一緒の最後のファミリー旅行であった。
さて、毎度のことであるが、前置きが長くなった。
駐車場には、前泊組も居て、5台ほど停まっていた。
駐車場は結構広く、大型車スペース、隣接して第2駐車場もある。
古いが綺麗な水洗トイレもあり、閉まっていたが売店もある。
駐車場の奥から、登山道(ハイキングコース)に入る。
標識には、「甲斐駒ケ岳登山口」とある。
日本百名山を紹介するTV番組でガイドさんが挨拶をしていたのが、
この標識の前であった。登山ポストも傍に置かれている。
台風11号の影響で千ヶ淵から先が崩壊のお知らせがあった。
コース取りに迷ったが、とりあえず千ヶ淵滝まで行って、
滝を間近に感じてから引き返し、矢立石登山口へ向かうことにする。
天候は、夜半まで甲府周辺には大雨警報が出ていたこともあり、
この辺りも強い雨の降った形跡があり、どんよりと曇っていた。
尾白川の水はそんなに濁っては居なかったが、曇天で暗色であった。
良く写真で見ていたコバルト色やエメラルド色は全く無かった。
千ヶ淵から先は「通行止め」であった。
確かにコースが寸断されているようにも見える。
もう少し先へ行けないことも無さそうであったが、
単独行のため、安全第一、引き返すことにした。
千ヶ淵より先は「尾根道」で迂回するように注意書きあった。
一瞬迷うが、「尾根道」を進むことにした。
始めは甲斐駒ケ岳へ向かうコースを辿る、
10分ほどで分岐点で出たので、右折して迂回コースを行く。
この辺りで、気温もあがり始め、湿度も高く蒸し暑い。
汗がダラダラと止まらない、三日間ほど冷房の効いた部屋で、
昼間からビールを飲んでゴロゴロしていたので、
その分の汗も一気に絞り出され来ているのかも知れない。
全身、ずぶ濡れ状態で、足取りも重たい、調子は良くない。
鬱蒼とした林間のコースで気も重い。
どうする、引き返すか、進むか、不安気に歩く。
平日に加えて、台風によるコース崩壊のお知らせ、人影が全く無い。
登りで汗が吹き出し、一息入れて、ゆっくり歩き出すを繰り返して、
神蛇滝を上から望む地点までたどり着く。
滝を眺めて小休止していると、元気が出てきたので先へ進む。
水分を摂ると、また直ぐにダラダラと汗となる。
不動滝が見えて来た、雨のせいで水量が多いせいか、
「ゴォー」っと、滝の流れ込みの音がとても大きく感じる。
不動滝前の吊り橋を渡る、あまり人が踏み入れてないためか、
ツル性植物のツルが吊り橋に絡み、先を塞ぐ。
ツルを避け、潜り、吊り橋を渡ると、鬱蒼として暗かった。
コースもはっきりしなくなり、道標も見当たらない。
iPhoneの「山と高原地図」アプリで確認すると、
これより先、「ルートファイティングが必要、単独行危険」とある。
どうしよう、体調もあまり良くないので、
ルートファイティングなんてしたくないし、大した知識も経験も無い。
とても心細い、不安感でボーっとしてきた。
昨年の白馬岳へ向かう夜明け前の闇夜で、ヘッドランプが
突然切れてしまった時より心細い。
冷静沈着を極力装い、iPhoneの地図アプリを拡大してコース上の
軌跡を確認しながら、ソロソロ進む。
倒木や朽ちた階段の連続、相当に荒れている。
なかなか先が見えてこないが、ゆっくり時間を掛けて進む。
ストックが邪魔となる三点確保で攀じ登る箇所もある、
コース取りを間違えたかと立ち止まると、
その先に朽ちた階段?跡が目に入るので、先へ進む。
ほぼ一時間を要して林道らしき道に合流。
遠くから熊避け鈴の音が聞こえてくる、
ここで本日初めての人との遭遇。
林道の終点に向かっている方であった、
錦滝方面の道筋を尋ねることが出来たので、少しホッとする。
この林道もかなり荒れている、倒木や無造作に生い茂る樹木で
道が塞がれていて、雫が滴る木の枝の下を潜り込む。
大きな崩落個所も二か所ほどあり、下草が覆いかぶさり、
足場確保を慎重に選んで、その箇所を回避して進むと、
間もなく、林道ゲートが見えてくる。
ゲートには崩落のため通行禁止という標記があった。
通ってはいけないコースだったようだ。
なら、自己責任で仕方のないことであったのだが、
何となく複雑な気分であった。
錦滝の前の橋を渡ると東屋があった。
ちょうど、ここで小雨となったのでザックカバーを掛け、小休止。
雨は直ぐにあがり、晴れ間から眩しい陽射しが出てきた。
山頂に着くころには晴れていることを期待して、先へ進む。
東屋の奥から登山道が始まるのだが、いきなり急登。
このコースも結構ハードなコース、雨上がりで余計に歩きにくい。
水分補給のため、何度も小休止、息を整える。
そのたびにアブが纏わりつく、もう最悪である。
汗でずっしりと重くなっているタオルマフラーを
ブンブン振り回し、アブを追払う。
東屋から雁ヶ原までヘロヘロ状態で一時間半ほど要した。
雁ヶ原周辺はガスガスの濃霧、全く眺望は無かった。
蟻地獄のような砂丘の急登も、若干湿っていて、
乾いている砂よりは、多少は歩き易いのかも知れないが、
最後に来て、この砂丘登りで完全に体力を消耗した。
濃霧でホワイトアウトに近い状態で、目にするのは、
足元の砂地に生えている薄紫色の釣鐘状の草花たち。
霧の中でも目が慣れてくると、段々と周囲の様相が判る。
砂丘の中の岩影が浮き出てくる。
晴れている時に訪れて来たかった。とても残念。
日向山山頂には、5〜6組のハイカーが、
霧の切れるのを待っていた。
時々霧の切れ間から見える周囲の山々の景色の写真を撮ろうと、
カメラを構えると、また霧に覆われる。
西の空をは晴れてきているので、
一時間ほど、ランチタイムとしながら晴れ間を待つ。
が、叶わなかった。
山頂をあとにすると、直ぐのところに三角点があった。
矢立石登山口までコースは緩斜面の林間コースで歩き易い。
下山途中、30名ほどの幼稚園児か子供会の団体とすれ違う。
一時間ほどで、矢立石登山口に着いた。
周辺には10台ほどのスペースの駐車場があった。
山頂とのピストンなら、この駐車場はベストである。
次回訪れることがあれば、そうしよう。
尾白川渓谷駐車場へは、そこから更に約一時間を要した。
駐車場に着くと、晴れ上がり、夏の陽射しが戻っていた。
もう少し、粘ってみる価値はあったのかも知れなかった。
今回の山行で、体力の無さを思いっきり知らされた。
それにしても、今回のコース、納得が行かない。
折角の景勝地であるのに、全く荒れ放題になっている。
手を入れ過ぎるのも良くないが、
これほどまでに、ほったらかし状態にしているのも、
どうかと思う、山梨県! 山は富士山だけじゃないぞ!
コース上に、どうみても6ヶ所ほど許せない箇所がる。
「立ち入り禁止」なら、曖昧にせずに、
徹底した標記が必要である。
以前のコース整備の崩壊箇所がそのままになっている、
階段や鉄橋の跡かと思われるが、直径1cmほどの鉄筋が
20cm〜30cmほどにニュキニョキと何本も
むき出し状態のままになっている。
躓くことも危ないが、転んでこの上に倒れれば、
張り付け拷問のごとく、頭や胸に刺さり、一貫の終わりである。
滑落事故の危険性よりも遥かに危険な状態である。
これだけでも早急になんとかし欲しいものである。
さて、体力的な問題を思い知らせた感、
どうしよう、還暦富士登山。
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