高島トレイル(寒風〜水坂峠)


- GPS
- 32:00
- 距離
- 24.0km
- 登り
- 1,896m
- 下り
- 1,777m
コースタイム
- 山行
- 4:51
- 休憩
- 0:47
- 合計
- 5:38
天候 | 1日目:晴のち曇り 2日目:ガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ところどころ支尾根に誘い込まれそうな迷いやすいところがあるが、テープ等のしるしを注意深く見つければ何とかなる。 武奈ヶ嶽から水坂峠の下りが滑りやすい。 水坂峠の手前50メートルくらいがヒル生息ポイントとのこと。 |
写真
感想
前から行ってみたかった高島トレイルの最深部。公共交通機関で行くのが大変不便だし、縦走するにしても水の確保が心配な山域。地元の1泊2日のサポート付きツアー(テントや水を運んでくれる)があったので、参加してみました。
参加者は私の他に女性2名+ガイド1名で4名のパーティ。晴天の中マキノ高原を出発。スキー場のゲレンデをゆるゆると登っていくが、すでに暑さでバテ気味。早く樹林帯に入りたいなぁ。樹林帯に入ると、コアジサイが迎えてくれた。いい香りがする。が、登っていくと、コアジサイはたくさんあったけどまだつぼみでした。
気持ちの良い樹林帯をジグザグ登っていきます。風が吹くと涼しいけど、あまり風がなく暑い。やっと稜線に出ると寒風。琵琶湖の眺めがよい。日陰に入って昼食。登りで背中が汗でびっしょりだったので、食べながら背中を稜線の風で乾かす。
ここからは稜線歩き。日陰がない。大谷山までは来たことがあるが、その先は初めて。大谷山を越えてしばらくは風の強い場所なので日陰がない。通常は大谷山から先はあまり人がいないのだが、今年のインターハイのコースになっているので、下見の高校生に沢山出会う。
しばらく行ってやっと樹林帯に入るとブナ林が出てきた。登山道ははっきりしているけど、倒木を跨いだり、草におおわれていたりして、注意しながら歩かないといけないところもある。緩やかなアップダウンを繰り返し、下っていくと林道に出た。ここが抜土。林道から林の中を見ると、熊剥ぎが! 比較的新しい感じ。このあたりを縄張りにしている熊さんがいるっぽい。このあたりからお天気は曇りに。
抜土からひと登りして、ちょっと下る途中、参加者の1名が木の根に足を引っ掛けて転倒。外傷はなかったけど、ひっかけた足がちょっと痛いみたい。今日の宿泊地まで緩やかな下りなので、何とか歩いて到着。
サポート隊が運んでくれたテントを張って、冷えたビールを口にしてホッと一息。ちょっとガスっぽい感じになってきたが、食事中に雨にならないことを祈る。夕食の鍋の食材もサポート隊が調達。準備も参加者が手伝うことはなかったので、超ラクチン!小屋泊まりとほとんど変わらない感じです。
少人数なので、鍋を囲んで大変おいしく楽しい夕食となった。
食事が終わってテントに入るころからやや小雨っぽい感じに。
明け方は完全にガスの中。夜中に降った小雨が風で乾くことを期待していたが、朝になって再度小雨が降ってきたので、濡れたテントを撤収することに。でも、これを担いて歩かなくて良いのは大変助かります。サポートのおかげです。
さて、昨日の転倒で足を痛めた方がここでリタイア。今日はガイド+参加者2名でガスの中へ出発。雨ではなくガスだけなので、雨具もゲーターもつけずに歩きはじめたのですが、これが失敗。登山道が草におおわれているところが多く、ガスで濡れた草をかき分けながら歩くので、露でひざ下が濡れて、靴下までビショビショになってしまった。
今日も立派なブナ林の中を歩いていきます。近江坂では、コアジサイ(まだつぼみ)が登山道にせり出していて、膝下が葉っぱの露で濡れちゃいました。ほどなく大御影山に到着。ガスが結構濃いため、近くにある反射板も見えにくい。
ブナ林の稜線を行くが、ときどき風が強まったりしてガスが吹き付ける。こんな時、風上に熊がいたら我々に気づかないだろうな、と思いながら、ときどきストックでカチカチを音を立てながら歩く。
大日尾根分岐に到着。ここからは南に向かって歩く。あい変わらずガスの中。登山道は比較的わかりやすいのだが、草が覆いかぶさってわかりにくいところもある。ときどき、間違って支尾根に誘い込まれそうになるところがある。要注意。
さて、今から向かう三重嶽の手前で、約10日前単独行の男性が熊に襲われている。気をつけねば。。。p887あたりで河内谷林道から三重嶽〜大御影山を周遊するという男性2名に出会った。今日出会ったのははこの方たちだけだった。
三重嶽分岐に到達。もう1名の方は、大御影山からこの分岐までの区間が未踏破だったが、これで高島トレイル完全踏破。おめでとう! 分岐から縦走路を外れた三重嶽へ。トレイルの最高点の974.1m。ガスの中なので展望なし。
ここからはゆるゆると下り、いくつかの池があるところを通過。小さい池だが、ガスの中なので意外と神秘的な感じ。
稜線の右手には三十三間山が見えるはずらしいが、全く展望なし。武奈ヶ嶽北尾根を登る。本日最後の登り。先が見えないからか意外と長い。
ようやく武奈ヶ嶽に到着。ここも看板が熊にかじられている。塗料が好きなのか?木の看板は必ず熊にかじられた跡があるとのこと。ここで昼食。ガスがちょっとだけ薄くなったかな。
ここから基本的には下り。赤岩山西峰あたりまでは緩やか。今回の唯一のミニ岩場を慎重に下ります。ここから先は急坂。滑りそうだけど、踏ん張って下りました。右下の方の植林が、熊剥ぎの被害にあっています。十本以上熊剥ぎされた気が並んでます。順番に剥いで遊んでいるような感じ。いずれも新しそう。熊さんに遭遇しませんように!
水坂トンネルの上を通過するあたりで、眼下に環境センターの建物が見えた。この環境センター、高島市が放射性物質が入っていることを隠して神戸の産廃処理施設に・・・というニュースで話題になったところだって。
稜線から左の沢に下りて、そろそろ道路に出るというところで、ヒル生息ポイント。ヒルがつかないように注意してさっさと通過して、ようやく水坂峠へ。
今日はガスで涼しく、展望がなくて写真を撮る時間がなかったので、予想よりも短い時間で到着。サポートの車が来ていて、ビショビショになった靴や靴下を脱いでサンダルに履き替えてホッとする。サポート隊は本当にありがたいです。
JR近江今津駅に送ってもらうと、ちょうど始発の電車が止まっていて、早い時間に帰宅することができました。
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