三つ峠マルチトレ


- GPS
- 08:10
- 距離
- 5.8km
- 登り
- 564m
- 下り
- 565m
コースタイム
天候 | 曇り。時折暗くなって怪しくなるも、雨粒が数粒程度。朝は爆風。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
予約できる山小屋 |
三つ峠山荘
|
写真
感想
2日連続の三つ峠。
前日に目標の15ピッチをこなし、2日目は沢に行こうかという考えもあったが、登ってないルートを登って選択肢を広げようと思い再度三つ峠へ。
天気の怪しさもあり全然本数は登らなかったものの、登れず宿題となった悔しさやらうまく登れた晴れやかさやらが目まぐるしい1日となった。
今日は午後の天候が微妙だったし車中泊だったこともあり早々に行動開始しまたしても岩場に1番乗り。
ただ岩場に着いた途端強風でめちゃくちゃ寒い。
ダウンとレインウェアを着ても時折吹く風に身震いする感じ。
行きたかった草溝ルートのトライは、正直言って散々だった。
まず僕がリード。
事前に見てた過去レポや現場での登りやすそうな雰囲気からフェイスの中央あたりを直上しようとする。
3ピン目がしっかりしたペツルでその上のリングボルトまでは手が届くもその先がなんだかやけに怖い…
昨日もそうだったが視野が狭く数手先のスタンスを見れていないのがよくない。
結局心折れいったん撤退することとし、ペツル以外のヌンチャクを回収、少しテンションをもらいながらクライムダウンした。
そのまま継続で左のコーナーから登ろうとするも折れた心ではよくないと思いtartletさんにバトンタッチ。
tartletさんはコーナーを使って登って行ったが、ここで先ほど残置したヌンチャクに右側のロープをクリップしたままなのが問題とようやく気づく。
トラバース箇所は安定してそうだし上にクラックがあってカムの固め打ちもできそうなのでtartletさんをロワーダウンして回収、トラバース箇所まで登ってもらうか?とか色々考えたが、最終的にヌンチャクは懸垂で回収する方針としロープだけ抜いた。
その後のクラック箇所はtartletさんがうまいことやりくりしつつ見事突破!
リードだとかなり怖そうな箇所だったがナイスだった!
セカンドで登る準備していると後ろにいた他パーティの方から懸垂ルート的に懸垂時の回収は難しいんじゃない?とのアドバイス。
終了点のtartletさんと意思疎通は取れる距離だったので再協議して僕をロワーダウンさせる方針に変更。
コーナーのルートはセカンドだからかあまり問題なく登れ、続いてロワーダウンへ。
振られ止めとなる支点は固めとくかと思い、tartletさんがセルフを取ったのと同じく残置ハーケンに横のリングボルトとカムを加えた。
tartletさんが完璧なロワーダウンをさせてくれ無事回収、トラバース箇所に戻ろうとしたらめちゃくちゃ簡単に登れることに気づく。
一回目のトライでどこが怖いと思ってやめたか分からないレベルだが、やはり単なるメンタルの問題だったということか?
クラック箇所もなんとか超えて終了、結果的には懸垂での回収も簡単そうだった。
だいぶわちゃわちゃしたが持てる技術で対応できたのでまあいいとしよう。
問題は初見ルートですぐビビることだなとしょんぼり。
小休止を挟んで草溝ルートをリベンジしようとしたが別パーティが入ろうとしておりかなり時間がかかりそうなので別の未経験ルートを登ることにした。
しょんぼり心境でクーロワール初トライは厳しいか?と思いつつ、遭遇したtakatakasunさんがきちっとしたボルトがあるとのアドバイスをくれたので登ってみる。
序盤から欲しいところにホールドがある印象で気持ちよく高度を上げられる。
最後のマントルにはかなり圧倒されたが、案外足の置き場があるのと上に手が届きスローパーとして使えたので頑張ったら行けた。
しょんぼり感が一転してめちゃくちゃ達成感w
ビレイも最高にやりやすいし楽しいルートだった。
なお、懸垂は50m×2本で1番下まで1ピッチで降りられたが、1番下からだと第一バンドの状況が全く見えないため事前に通達しておくなどロープダウンに気を使った方がいい。
草溝リベンジは宿題として残すことにして下山。
不甲斐なさもあったが登れると楽しいしいい練習となった。
ありがとうございました!
草溝ルートu
草溝ルートt
リーダーピッチt
クーロワールu
三つ峠二日目の目標は、未踏(もしくはリードしたことない)ルートを試して、経験を積むこと。希望ルートは私がリーダーピッチ(2年前にフォローでしか登ったことがない)、utagが草溝ルート。私も草溝ルートはやってみたかったので、まずは草溝ルートに。ちなみに朝は爆風だったけど、たまたま草溝ルートだけ風が避けられて、そういう意味でも都合が良かった。
二人とも初見(誰かが登ってるのも見たことない)ので、トポとネットに落ちてた写真が頼り。まずはutagが登るけど、トポでは左端を直上しているのに、フェイスの真ん中のハンガーを使っている。それってIV+のルートでは?と内心思ってたけど、そっちのほうが登りやすいのであれば・・・と見守ってたら、思ったより悪かったらしく、一度戻って左端から登ることに。が、ちょっと最初のトライで心折れてるように見えたので、チェンジでも良いよと声をかけ、交代することに。まわりの人も心配してくれて、「多分左端のほうが楽」というアドバイスをいただき、とりあえず残ってしまったアルヌンは無視して登ることに。リングボルトにヌンチャク掛けるまでが苦労したけど(溝の外側のフットホールドを利用するのが鍵だった)、バンドまで突破。ここで、「残したヌンチャクはどうする?」の議論に。うっかりしてたのだが、左のルートを行くなら、中央のヌンチャクからロープを外さないと後でフォローがヌンチャクを回収できないってことに気が付かなかった。協議の結果、一旦私がセルフを取り(カム&残置ハーケン&リングボルトで固定分散)、ビレイヤーがロープを外して私がロープを引き上げてヌンチャクからロープを外し、ビレイヤーに再びロープを落とすという流れとした。結果的にうまくいったけど、これは最初からロープを抜いておくべきだった。反省。もう一つの反省点は、アルヌンの本数が足りなくなったこと。それでも対処する技術は必要なんだろうけど、必要本数をイメージしておくべきだった。結果、最後のクラック部分は細かくカムを決めては登って、下のカムを外して・・・の繰り返しになって、時間がかかりまくってしまった。で、残したヌンチャクは懸垂の時に回収できるか分からないってことで、セカンドで来るutagを途中で降ろして回収してもらうことに(セルフレスキューの経験が活きた)。なんとも、ワチャワチャな1本になった。
草溝ルートはutagにもリードしてほしかったのだけど、別パーティーが取り付いてたので諦めてリーダーピッチへ。直前でtakatakasun&ryo50metalチームが登って行ったときに二人ともあまりにも早いので「これってそんなに簡単なの?」と思ったら、全然そうでもなかった。二人が強いだけでした(汗)
その後はホットドックに行こうと思ってたけど、なかなかトラバースできそうにもないので、そのままクーロワールへ。ここはutagが渾身のリード!最後の乗り越しは左足を壁に張っているのが下から見えたのと、上からのutagのアドバイス(持ちやすいハンドホールドの位置)があったから登れたけど、初見で登れる気がしない。確かにペツルがなかった時代は怖かっただろうな(汗)(ちなみに下部でも一か所アルヌンでA0しちゃいました。。)
この時点で12時を経過、空模様も怪しくなりかけてたので、撤収。
というわけで、いろいろと事件は発生したものの、やはり初めてのルートを登るのは楽しい!やったことがないルートがあるうちは、また三つ峠に来てもいいな〜と思う一日だった。
【備忘録】
・朝は風が強くてとても寒く、半袖Tシャツ&長袖Tシャツ&フリースにウインドブレーカーが必要だった。昼間は風が止んで、Tシャツ(半袖&長袖)+ウインドブレーカーで行動。日光はあたらなかったので、前日より寒かった。
・支点3つで固定分散しようとすると、やはり240スリングが便利。
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