黒部川 御前谷下部(ショート)


- GPS
- 05:43
- 距離
- 6.4km
- 登り
- 1,111m
- 下り
- 1,075m
コースタイム
天候 | 曇り、晴れ、雨と不安定 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
その他周辺情報 | 温泉:黒部観光ホテル |
写真
感想
ポムチム黒部デビュー
御前谷は黒部ダムのすぐ下で黒部川と合流する沢で、アプローチは黒部川流域で最も近い沢の一つだと思われるが記録が非常に少ない。
昨年、大阪わらじの会シブ&コージさんの御前谷の記録を読み、天然石橋のかかる滝の存在を知りとても行きたく思っていたが、仙台から遠すぎる黒部の地、訪問は半ば諦めていた。
がしかし、何の巡り合わせか今自分は富山にいるのでこの好機を逃す訳にはいくまい。
御前谷は立山まで続く長大な沢ではあるが、見所は取水堰までの下部廊下だろう。上にも大滝があるようだが、そこまで行くと脱渓が面倒(見て引き返すのも可能)なので、Co1530の右岸枝沢を使い送電線の巡視路へ抜けるショートルートを考案。
ポムチムの提案を怪しむけるかすを言いくるめて、白山の翌日は黒部ときた。 ポムチムは小1のとき祖母祖父と黒部ダムに来たが、それ以来の黒部ダムである。当然、黒部の沢は経験がなく、北アルプス自体ほとんど踏み入ったことがない。
沢に行くというのに、往復3200円払い、中国語の響くバス行列に並ぶというのは些か興醒めではあったが、御前谷はそれ以上の楽しさを与えてくれた。
開発されたすぐ近傍とはいえ、ひとたび御前谷に踏み入れればそこは黒部の谷。200m以上はあろうかという大障壁、念願の石橋の滝では陽が入り黒部の神秘を見せつけられた。
廊下を抜けるとこんな奥地に取水堰があり、電力開発時代の労が偲ばれる。
脱渓に利用した枝沢はやや登りにくい滝の巻きなどあるが、藪漕ぎも少なく、このルート取りに不満はゼロ。
3200円かかるため、やや高級沢登りにはなるが、黒部の沢をほんの一部分ではあるが半日で堪能でき、それも6月から楽しめるときたら黒部の第一歩として選択肢に間違いなく入ってくるだろう。
帰りにけるかすの取水堰に関する考察が見事的中し、いろいろな好奇心が弾む山行となった。
週に一度の温泉がたまらなく沁みた♪ けるかす、2日間付き合ってくれてありがとう!
ぽむちむからこの時期に御前谷という提案が出たのが、当日までの驚きで、この時期自分からするとまだ雪も残り、上部で滑っている人がいてもおかしくない頃なので、まだ行くには早いのでは?なんて思ったが、下部はいけるという彼の自信にかけてみた。
御前谷自体は、丸山東壁-御前谷大滝-立山東尾根と継続登攀しようとして、訳あって途中撤退した過去があったので、それ以来の計画となる。今回この大滝までは天気の都合で行かなかったが、そこに至るまでも十分に面白い沢だった。
最初の取付きまで、ダム放流しているとアプローチが厄介かな思ったが、観光放水は6/26からのため、水量が御前谷から流れ込む分だけで、杞憂に終わった。さっそく沢に入るとここは黒部、岩の要塞が勇ましく惹かれるものがあった。廊下を進み出てきたのは滝にかかるスノーブリッジではなく、ストーンブリッジ。これはお見事だった。これを越えると、すぐに本日の終点である枝沢に到着し、本谷に続く雪渓を見送りながら脱渓。ショートながらに満足度の高い1本だった。
さて、3段30m滝の上にあった取水堰堤、出てきた時にはびっくりしたが、帰り黒部湖駅に入る前のトンネル前からダムに向かってドバドバと水が流れており、もしや?と思いながらトンネルに入ると、途中、御前沢支水所という看板を見つけ確信した。なるほど、そこと繋がっているのかというちょっとした発見もあった。
本来なら梅雨入りしている、この時期に2日連続で、スケールのある面白い沢登りができて大満足。今週もありがとよ。
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