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Yamareco

記録ID: 700927
全員に公開
沢登り
槍・穂高・乗鞍

北ア 高原川支流笠谷-笠ヶ岳

2015年08月15日(土) 〜 2015年08月16日(日)
 - 拍手
体力度
9
2〜3泊以上が適当
GPS
37:18
距離
36.6km
登り
3,388m
下り
3,388m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
11:00
休憩
0:00
合計
11:00
5:30
240
スタート地点
9:30
9:30
400
林道終点
16:10
16:10
20
2000m奥二俣
16:30
2050m宿泊地
2日目
山行
11:05
休憩
0:35
合計
11:40
7:00
250
2050m宿泊地
11:10
11:10
25
南西尾根
11:35
11:50
30
登山道合流
12:20
12:40
330
笠ヶ岳
18:10
18:10
30
クリヤ谷登山口
18:40
ゴール地点
天候 晴れ(夜半に霧雨)
過去天気図(気象庁) 2015年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
クリヤ谷登山口(中尾)に自転車をデポ。
車で笠谷出合(P670)に移動して駐車。
笠谷は取水堰堤(標高およそ800m)までならダートですが車で入ることができると思います。(その先はゲートがあります。)
コース状況/
危険箇所等
ヒヤケ谷(日屋ケ谷?)の手前標高約1130m付近で林道が崩壊(通過は容易)、その先から笠谷両股(林道終点)まで林道藪漕ぎです。

水量は少なかったのか、腰までつかるようなところはなかった。

林道終点付近からゴルジュ帯で大滝が二つありましたが巻きは容易。
大滝二つ目(洞窟の滝)を巻き終わった後にあった5m位の滝を合わせて巻き終わった後は2000mの奥二俣までは基本的にゴーロ帯で5mクラス滝が2つあったくらいかな。

奥左股から見える2150付近の3段滝から笠ヶ岳南西尾根までロープ出さなかったものの大半が岩壁で、ルート取りによっては登攀要素もあるかもしれません。
(岩壁+ガレを利用して南西尾根までは藪漕ぎなしで到達)

南西尾根は道みたいなものがありました(途中に黄色い看板もアリ)

以後は登山道です。

クリヤ谷の下部は2015年シーズン初頭から倒木等で不明瞭だったようですが、2015/8/9時点で下部の倒木の撤去は完了していたようです(笠ヶ岳山荘ブログより)


今回のルート上で装備は整地の為にバイルを使った以外は何も使いませんでしたが、巻きで不慣れな人がいる場合は30m位を持っていくとよい。
国道脇の笠谷出合よりスタート
2015年08月15日 05:33撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/15 5:33
国道脇の笠谷出合よりスタート
地図にもある取水堰堤までなら車で入れます(歩くと20〜30分)。
今回は下山後に登りたくなかったので国道脇からスタートしました。
2015年08月15日 06:08撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/15 6:08
地図にもある取水堰堤までなら車で入れます(歩くと20〜30分)。
今回は下山後に登りたくなかったので国道脇からスタートしました。
ゲートはこんな感じ
2015年08月15日 06:09撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/15 6:09
ゲートはこんな感じ
周辺概念図など
2015年08月15日 07:36撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/15 7:36
周辺概念図など
ヒヤケ谷の手前で林道崩壊があり、以後は藪漕ぎです。
2015年08月15日 08:14撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/15 8:14
ヒヤケ谷の手前で林道崩壊があり、以後は藪漕ぎです。
林道上からヒヤケ谷
木々が邪魔ですが、まあまあの水量。
2015年08月15日 08:22撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/15 8:22
林道上からヒヤケ谷
木々が邪魔ですが、まあまあの水量。
錫杖林道は延々とこのような藪が続きます…
2015年08月15日 08:36撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/15 8:36
錫杖林道は延々とこのような藪が続きます…
林道の終点にはテープがあり
2015年08月15日 09:33撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/15 9:33
林道の終点にはテープがあり
すんなりと笠谷に降りたてます。
アルプスの沢にしては水量少ないかなぁ と感じた。
2015年08月15日 10:01撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/15 10:01
すんなりと笠谷に降りたてます。
アルプスの沢にしては水量少ないかなぁ と感じた。
谷が屈曲しているゴルジュ帯の大滝その1
滑落するような巻きではなく問題なし。
2015年08月15日 10:30撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/15 10:30
谷が屈曲しているゴルジュ帯の大滝その1
滑落するような巻きではなく問題なし。
巻き道の途中にはテープもあった。
2015年08月15日 10:42撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/15 10:42
巻き道の途中にはテープもあった。
そしてすぐさま現れる洞窟滝。
穴毛大滝があるくらいだからこちらは毛穴大滝といったところか(笑)
2015年08月15日 10:58撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/15 10:58
そしてすぐさま現れる洞窟滝。
穴毛大滝があるくらいだからこちらは毛穴大滝といったところか(笑)
洞窟は広く滝裏に回っても濡れません。
このまま左岸ルンゼ巻き(こちらも問題なし)
2015年08月15日 11:08撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/15 11:08
洞窟は広く滝裏に回っても濡れません。
このまま左岸ルンゼ巻き(こちらも問題なし)
巻き終わり直後に釜付きの滝があった。
沢床に降りるのが面倒だったのでこのまま巻きました。
2015年08月15日 11:23撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/15 11:23
巻き終わり直後に釜付きの滝があった。
沢床に降りるのが面倒だったのでこのまま巻きました。
巻き終わると普通の河原&ゴーロ帯
ちなみに魚影は
一度も見なかった。
2015年08月15日 12:50撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/15 12:50
巻き終わると普通の河原&ゴーロ帯
ちなみに魚影は
一度も見なかった。
滝はたまーにでてきます。
この広河原のすだれ滝地点は宿泊適地と言えます。
2015年08月15日 13:51撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/15 13:51
滝はたまーにでてきます。
この広河原のすだれ滝地点は宿泊適地と言えます。
ああ アルプスの沢っぽい
2015年08月15日 14:20撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/15 14:20
ああ アルプスの沢っぽい
出てくる滝は小さく巻けます
2015年08月15日 14:44撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/15 14:44
出てくる滝は小さく巻けます
左手(右岸側)を見ると思った以上に岩塔が目立ちます。
2015年08月15日 15:01撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/15 15:01
左手(右岸側)を見ると思った以上に岩塔が目立ちます。
2000mの奥二俣
右俣は一時的に伏流
左俣へ向かう
2015年08月15日 16:12撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/15 16:12
2000mの奥二俣
右俣は一時的に伏流
左俣へ向かう
左俣へ入ると圧倒される3段100m多段滝が見える。
2015年08月15日 16:36撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/15 16:36
左俣へ入ると圧倒される3段100m多段滝が見える。
時間が無くなったので行動打ち切り。
あまり良い場所ではないが整地してテントを張る
2015年08月15日 17:52撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/15 17:52
時間が無くなったので行動打ち切り。
あまり良い場所ではないが整地してテントを張る
霧雨降る中 焚き火して時間を過ごす
2015年08月15日 19:16撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/15 19:16
霧雨降る中 焚き火して時間を過ごす
翌朝出発
疲れが抜けてない…
2015年08月16日 06:56撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/16 6:56
翌朝出発
疲れが抜けてない…
圧倒的に見えた多段滝も下段は特に問題なく巻ける
2015年08月16日 07:12撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/16 7:12
圧倒的に見えた多段滝も下段は特に問題なく巻ける
上段は小さく行けそうで行けずに左岸を巻いた。
2015年08月16日 07:25撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/16 7:25
上段は小さく行けそうで行けずに左岸を巻いた。
滝上はこれまでとは雰囲気が変わる
2015年08月16日 08:06撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/16 8:06
滝上はこれまでとは雰囲気が変わる
振り返ると乗鞍と御嶽が見えるようになった
2015年08月16日 08:10撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/16 8:10
振り返ると乗鞍と御嶽が見えるようになった
なんだか 大丈夫か?という感じになってきた
2015年08月16日 08:16撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/16 8:16
なんだか 大丈夫か?という感じになってきた
ホールドはそこそこあって乾いた岩のフリクションは最高だが高さがあるので慎重に
2015年08月16日 08:19撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/16 8:19
ホールドはそこそこあって乾いた岩のフリクションは最高だが高さがあるので慎重に
難しいところは殆ど無いけど、体力が無くて足取りが重くなかなか進まない
2015年08月16日 08:56撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/16 8:56
難しいところは殆ど無いけど、体力が無くて足取りが重くなかなか進まない
水流沿いになるべく藪漕ぎしないようにルート取り
2015年08月16日 09:17撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/16 9:17
水流沿いになるべく藪漕ぎしないようにルート取り
稜線が近そうでナカナカ近づかない
2015年08月16日 09:52撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/16 9:52
稜線が近そうでナカナカ近づかない
下から見上げると威圧感のあった岩塔も上から見るとたいしたことはない
2015年08月16日 10:27撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/16 10:27
下から見上げると威圧感のあった岩塔も上から見るとたいしたことはない
ハイマツ帯を避けて左右移動を繰り返す
2015年08月16日 11:07撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/16 11:07
ハイマツ帯を避けて左右移動を繰り返す
やっと南西尾根に乗れた。
疲れすぎてて笠ヶ岳に行くか迷う…
2015年08月16日 11:16撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/16 11:16
やっと南西尾根に乗れた。
疲れすぎてて笠ヶ岳に行くか迷う…
営林署の看板
南西尾根は登山道(作業道)があったのか?
2015年08月16日 11:34撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/16 11:34
営林署の看板
南西尾根は登山道(作業道)があったのか?
登山道に合流。
正面の穂高は若干雲の中
2015年08月16日 11:37撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/16 11:37
登山道に合流。
正面の穂高は若干雲の中
12時前というよくわからない根拠で山頂に向かうことにした。
荷物をデポする。
2015年08月16日 11:46撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/16 11:46
12時前というよくわからない根拠で山頂に向かうことにした。
荷物をデポする。
山頂到着。
山小屋でメシを食べたかったが、80m下る(そして登り返す)気になれずに行くのをやめた。
2015年08月16日 12:21撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/16 12:21
山頂到着。
山小屋でメシを食べたかったが、80m下る(そして登り返す)気になれずに行くのをやめた。
打込谷方面を見たかったが残念ガスの中であった。
2015年08月16日 12:35撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/16 12:35
打込谷方面を見たかったが残念ガスの中であった。
クリヤ谷ルートから下ります…
2015年08月16日 12:41撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/16 12:41
クリヤ谷ルートから下ります…
メシ食ったり休憩したり、とても長い5時間半だった…
2015年08月16日 18:10撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/16 18:10
メシ食ったり休憩したり、とても長い5時間半だった…
デポした自転車を回収
2015年08月16日 18:12撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/16 18:12
デポした自転車を回収
あとは下り坂、乗っていればいいだけだ
2015年08月16日 18:14撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/16 18:14
あとは下り坂、乗っていればいいだけだ
こんな体力・体たらくで小倉谷に行かなくて結果的に良かった。
でもいつか行きたいし行くつもりだ。
2015年08月16日 18:39撮影 by  DSC-TX20, SONY
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8/16 18:39
こんな体力・体たらくで小倉谷に行かなくて結果的に良かった。
でもいつか行きたいし行くつもりだ。

感想

4日間の盆休みを利用して北アルプス南側でオススメ度の高い金木戸川小倉谷をやろうと思っていたところ、初日の天気が悪いことが判明し予定変更。

雨で日数が少なくなってしまったが笠ヶ岳は押さえておきたかったため小倉谷より行程が短い笠谷を遡行することにしました。


笠谷の林道は地形図にある通り笠谷の両股までありますが、ヒヤケ谷からは結構な藪漕ぎで時間がかかります。(なお この時なぜかすでに疲れていてペースが上がりませんでした。)

林道終点からすんなりと入渓 いきなりの見せ場ゴルジュ帯の大滝x2+釜付き滝をすんなりと巻き終わるとその先しばらくはゴーロ帯となり、この辺りは なんだか大味感が漂う内容であった。

その後もペースは上がらず標高2000mの地形図でも目立たない奥二俣を左に向かったところで時間切れとなる。
夕立はなさそうなので水流の近くだが無理矢理整地してテント泊、何とか集めた薪で霧雨の中焚き火をしてアルプスの夜を過ごした。

夜中に起きて時に見た満天の星空には久しぶりの感動を覚えたが、それよりも たかが2000mにもかかわらず高山病のような頭痛がしていた事が気にかかった。

明るくなり始めた頃にスッキリ目覚めて頭痛も無くなっていたが体から疲労が抜けていなかった。


2日目は天場から見えていた3段100mの滝を一つ一つ巻くことから始まる。

巻き終えた先はこれまでの癒し系ゴーロ帯からは想像もつかないガレの岩壁空間が眼前を覆い尽くす。
初日の容易なゴーロ帯から比べると、思っていたよりもエライところに来てしまったかなと思った。

この先はルート取りにもよるが、いくつかの滝を越えることとなる。
今回のルートでは遠目では圧倒的に見えた滝も近くに寄れば何とか巻き上がりルートが見いだせて敗退することなく藪漕ぎも無いまま南西尾根までツメあげることができた。

完全にバテバテの体を尾根に持ち上げるまでは登山道に出たらそのまま下山しようと繰り返しつぶやいていたのだが、目前に迫った笠ヶ岳山頂の魅力からは逃れられず20分の地獄に耐えて天国の山頂を踏んだ。

山頂では百名山99座目という方と黒部から来たというお二人としばし山談義。
楽しいひと時を過ごした後、完全に売り切れた足でクリヤ谷標高差1900mの下山はただの地獄だったことは言うまでもありませんね。

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