ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 7017405
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
大山・蒜山

三ノ沢から槍ヶ峰と三ノ峰往復

2024年07月13日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
05:09
距離
4.9km
登り
727m
下り
728m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
4:27
休憩
0:42
合計
5:09
距離 4.9km 登り 727m 下り 728m
9:03
1
スタート地点
11:34
11:39
9
11:48
12:19
13
12:32
12:38
92
14:12
ゴール地点
天候 曇時々晴
過去天気図(気象庁) 2024年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
文殊堂下の駐車場(無料)
コース状況/
危険箇所等
踏み跡は明瞭ながら、ルート外す可能性あり。崩壊、滑落、転落要注意。
鍵掛峠から大山を眺める
2024年07月13日 08:47撮影 by  iPhone 14, Apple
3
7/13 8:47
鍵掛峠から大山を眺める
サンショウバラ
2024年07月13日 09:33撮影 by  iPhone 14, Apple
3
7/13 9:33
サンショウバラ
2024年07月13日 10:06撮影 by  iPhone 14, Apple
2
7/13 10:06
ホソバノヤマハハコ
2024年07月13日 10:07撮影 by  iPhone 14, Apple
2
7/13 10:07
ホソバノヤマハハコ
クサボタン
2024年07月13日 10:10撮影 by  iPhone 14, Apple
2
7/13 10:10
クサボタン
キュウシュウコゴメグサ
2024年07月13日 10:13撮影 by  iPhone 14, Apple
3
7/13 10:13
キュウシュウコゴメグサ
コウゾリナの仲間
2024年07月13日 10:20撮影 by  iPhone 14, Apple
2
7/13 10:20
コウゾリナの仲間
ヒメヘビイチゴだろう
2024年07月13日 10:21撮影 by  iPhone 14, Apple
2
7/13 10:21
ヒメヘビイチゴだろう
2024年07月13日 10:26撮影 by  iPhone 14, Apple
3
7/13 10:26
正面に剣ヶ峰を見る
2024年07月13日 10:26撮影 by  iPhone 14, Apple
3
7/13 10:26
正面に剣ヶ峰を見る
ダイセンクワガタがまだ咲いている
2024年07月13日 10:27撮影 by  iPhone 14, Apple
3
7/13 10:27
ダイセンクワガタがまだ咲いている
2024年07月13日 10:29撮影 by  iPhone 14, Apple
3
7/13 10:29
2024年07月13日 10:29撮影 by  iPhone 14, Apple
3
7/13 10:29
2024年07月13日 10:34撮影 by  iPhone 14, Apple
3
7/13 10:34
2024年07月13日 10:34撮影 by  iPhone 14, Apple
5
7/13 10:34
2024年07月13日 10:37撮影 by  iPhone 14, Apple
2
7/13 10:37
2024年07月13日 10:38撮影 by  iPhone 14, Apple
3
7/13 10:38
2024年07月13日 10:38撮影 by  iPhone 14, Apple
2
7/13 10:38
2024年07月13日 10:39撮影 by  iPhone 14, Apple
2
7/13 10:39
地元の地下足袋の翁と会話を交わす。毎日剣ヶ峰に登っている方。昨日は雨だったが登ったそうである。3時間で登れるという。
2024年07月13日 10:40撮影 by  iPhone 14, Apple
4
7/13 10:40
地元の地下足袋の翁と会話を交わす。毎日剣ヶ峰に登っている方。昨日は雨だったが登ったそうである。3時間で登れるという。
2024年07月13日 10:42撮影 by  iPhone 14, Apple
2
7/13 10:42
2024年07月13日 10:58撮影 by  iPhone 14, Apple
2
7/13 10:58
クガイソウとカラマツソウ
2024年07月13日 11:01撮影 by  iPhone 14, Apple
3
7/13 11:01
クガイソウとカラマツソウ
ダイモンジソウ
2024年07月13日 11:10撮影 by  iPhone 14, Apple
2
7/13 11:10
ダイモンジソウ
シコクフウロ。大きくて色が濃い。
2024年07月13日 11:10撮影 by  iPhone 14, Apple
2
7/13 11:10
シコクフウロ。大きくて色が濃い。
シモツケ
2024年07月13日 11:11撮影 by  iPhone 14, Apple
2
7/13 11:11
シモツケ
ガクアジサイ。濃い。
2024年07月13日 11:19撮影 by  iPhone 14, Apple
3
7/13 11:19
ガクアジサイ。濃い。
左に天狗ヶ峰、右に三ノ峰と槍ヶ峰
2024年07月13日 11:21撮影 by  iPhone 14, Apple
4
7/13 11:21
左に天狗ヶ峰、右に三ノ峰と槍ヶ峰
2024年07月13日 11:21撮影 by  iPhone 14, Apple
3
7/13 11:21
2024年07月13日 11:22撮影 by  iPhone 14, Apple
4
7/13 11:22
2024年07月13日 11:22撮影 by  iPhone 14, Apple
3
7/13 11:22
天狗ヶ峰を背後に咲く。
2024年07月13日 11:39撮影 by  iPhone 14, Apple
2
7/13 11:39
天狗ヶ峰を背後に咲く。
槍ヶ峰の稜線に立つ登山者
2024年07月13日 11:42撮影 by  iPhone 14, Apple
3
7/13 11:42
槍ヶ峰の稜線に立つ登山者
キリン沢に切れ落ちた斜面
2024年07月13日 11:45撮影 by  iPhone 14, Apple
2
7/13 11:45
キリン沢に切れ落ちた斜面
槍ヶ峰
2024年07月13日 11:45撮影 by  iPhone 14, Apple
2
7/13 11:45
槍ヶ峰
2024年07月13日 11:45撮影 by  iPhone 14, Apple
3
7/13 11:45
kinuasaが槍ヶ峰の鞍部に達した。
2024年07月13日 11:46撮影 by  iPhone 14, Apple
3
7/13 11:46
kinuasaが槍ヶ峰の鞍部に達した。
痩せ尾根上から三ノ峰の山頂を見る
2024年07月13日 11:47撮影 by  iPhone 14, Apple
3
7/13 11:47
痩せ尾根上から三ノ峰の山頂を見る
三ノ峰の山頂
2024年07月13日 11:49撮影 by  iPhone 14, Apple
4
7/13 11:49
三ノ峰の山頂
山頂から槍ヶ峰を見る
2024年07月13日 12:05撮影 by  iPhone 14, Apple
2
7/13 12:05
山頂から槍ヶ峰を見る
一瞬、剣ヶ峰が全容を現わしたが、シャッターを押したときにはもうガスに隠れて見えなくなってしまった。
2024年07月13日 12:06撮影 by  iPhone 14, Apple
5
7/13 12:06
一瞬、剣ヶ峰が全容を現わしたが、シャッターを押したときにはもうガスに隠れて見えなくなってしまった。
シュロソウ
2024年07月13日 12:18撮影 by  iPhone 14, Apple
3
7/13 12:18
シュロソウ
オオバギボウシ
2024年07月13日 12:19撮影 by  iPhone 14, Apple
2
7/13 12:19
オオバギボウシ
トリアシショウマ。昔よく食べた。
2024年07月13日 12:19撮影 by  iPhone 14, Apple
2
7/13 12:19
トリアシショウマ。昔よく食べた。
2024年07月13日 12:30撮影 by  iPhone 14, Apple
2
7/13 12:30
トウバナか
2024年07月13日 12:44撮影 by  iPhone 14, Apple
2
7/13 12:44
トウバナか
2024年07月13日 12:56撮影 by  iPhone 14, Apple
2
7/13 12:56
マタタビの花
2024年07月13日 13:48撮影 by  iPhone 14, Apple
2
7/13 13:48
マタタビの花
サルナシ
2024年07月13日 13:58撮影 by  iPhone 14, Apple
2
7/13 13:58
サルナシ
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 ザック 昼ご飯 飲料 レジャーシート 地図(地形図) コンパス ヘッドランプ GPS ファーストエイドキット 保険証 携帯 時計 サングラス カメラ シュリンゲ

感想

梅雨のさなかの三連休、天気予報も定まらないが前線は南下傾向にあり、日本海側に期待が持てるところだ。夏になるとアルペンな空気を吸いたくなるのが人情。我々の暮らす阪神間から日帰り圏内にある山で、アルペンな雰囲気を持つ唯一の山が大山だろう。二週間前に訪ねた冠山(福井・岐阜県境)ではニッコウキスゲが完全に消滅していて、ここのところ山の花から見放されてもいる。大山は花にも恵まれた山だ。ただし、西日本には2000mを越える山は一つとてないから、稜線上でも真夏は暑さから解放されるわけではない。東京にいるときには暑気払い標高は2500mと思っていたし、東北では少なくとも1500mは越えないと、という感じだったので、西日本で1700m、というのでは、涼気は望めない。
昨日まで”てんくら”予想で土曜日が「C」だった大山山地、直前に「A」にかわっている。明日の日曜日にはもう「C」予想だから、今が山行の好機だ。大山最高峰の剣ヶ峰に登るルートとして知られる三ノ沢にはまだ行ったことがない。槍ヶ峰の西隣の三ノ峰から剣ヶ峰の間の稜線は崩壊が進んでいてリスクがあると聞いている。asakinuは近頃ふらつき傾向が強まっているし、kinuasaは右肩の腱板断裂で右手に力を入れられない状態が続いている。ここは安全第一で、三ノ峰までとしよう。花にはちょっと中途半端なタイミングだが、なにか咲いている筈だ。あとは、天気がどこまでもってくれるかである。
六甲・北六甲有料道路から中国道に入り、米子道で蒜山ICへ。慣れた道だが遠い。出発時には怪しげだった空模様も、米子道を北西に向かって走るうちに薄日も射すようになり、期待感が高まっていく。蒜山山麓のちょっと洒落た雰囲気の高原地帯を抜けて大山山麓道路を鍵掛峠の駐車場に向かう。鍵掛峠は大山連峰の格好の展望台だ。峠についた時には山にかかっていたガスもとれて、今日目指す槍ヶ峰から三ノ峰の稜線を目前に眺めることができた。1700m程度の山とは思えない高度を感じさせる迫力ある姿の山々である。駐車予定の文殊堂へは鍵掛峠からほんの僅かの距離だ。昨年登ったキリン峠東の稜線への入口(文殊峠入口)を過ぎて三ノ沢の橋を渡ったところに文殊堂の小さな祠はある。そのすぐ下の広い駐車スペースに車を置く。
三ノ沢右岸の工事用道路を登っていくが、意外にすぐに道路は終わって、山道が始まる。よく踏まれているがマーキング等はほとんどない。山道に入ってすぐの堰堤を越えてルートは涸れた三ノ沢の左岸の林下についている。よくふまれた道だ。いくつかの堰堤を左岸沿いに越えて進んだところでルートは堰堤壁から左下の沢床に降りるのだが、左岸に沿って真っすぐついた踏み跡も明瞭で、うっかりそちらにはいってしまう。この踏み跡はどんどん高みに上がっていく様子なのでアレっと思っていると、沢床を下ってくる男女のペアの会話が聞こえてきて、我々がルートを外していることを悟った。幸いすぐに気づいたためロスはほとんどなしだった。沢床を横切って右岸にわたり返し、大きな堰堤を左から越す。堰堤横の斜めの法面を登ることになるが、朝までの雨でコンクリート表面が濡れている。トラロープが何本も下げられているが、kinuasaは右手に力を入れられない状態なので難渋する。
この堰堤を越えて林内を進み、石屑で埋まった氾濫原に出ると、眼前に大山主峰のパノラマが一気に開ける。今からあそこに登るんだと思うと気合が入る。カールの底のように広がった沢床の石屑の上を、踏み跡を拾いつつ上流方向に進んで、右手のカバノキ科の幼樹の中の踏み跡を登る。足元にはヤマハハコ、ダイセンクワガタ、キュウシュウコゴメグサなどが咲いている。この辺りからオオバギボウシやシシウド、クガイソウなどがあらわれて、高山的なお花畑の雰囲気が出て来る。なんだか岳沢カールの中にいるような気分である(もう45年くらい尋ねていないが・・・)。大山主峰の岩峰がガスに隠れたかと思うとスッと姿を現わして、そのたびに鋭いピークの数々がぐっと自分に迫ってくるのだった。傾斜がどんどん増していく。ルートはところどころで分岐融合しつつ続いている。登るたびに崩壊が進む泥のルンゼ状を抜け、珍しくトラロープ補助のある急勾配の箇所を越えると岩肌が迫ってきた。槍ヶ峰の首元を巻きに入る。岩盤は湿っていてダイモンジソウの類が白い花をつけている。黄色いのはアルプスならシナノキンバイというところだが、ここではヒメヘビイチゴのようだった。シロタマノキも小さな花をつけている。石ザレ斜面の頂部を横切って草付を登り切り、鞍部に乗る。一人の登山者が痩せた岩稜上を辿って槍ヶ峰のピークをうかがっている。我々は順当に三ノ峰方向へと辿る。今登ってきた稜線の左側もさることながら、右側はキリン沢の谷底へすっぱりと切れ落ちている。一歩一歩慎重に歩を進め、狭窄部を抜けると狭いながらも平坦な山頂に達した。「三ノ峰」の山名板が置かれている。ようやく緊張から解放されてゆったりとくつろぐ。ここで昼食だ。
あいにくガスがかかっている。ガスは気まぐれに濃淡をつけて去来し、それが薄らぐ合間には、のこぎりの歯のように天につきでた槍ヶ峰の尖峰が目前にのぞまれるのだった。反対方向に目を転ずると、最高峰、剣ヶ峰がその全容を露わにしていたが、それも一瞬でまたガスの中に消えた。時には太陽がガスの切れ間から弱い光を発しているのだったが、晴れ渡る気配はみじんも感じられない。あきらめて、涼しく快適な山頂を後にする。
再び狭窄部を慎重に通過して、槍ヶ峰の頸部地点から右に下降を始める。登りながら「ここを下るのもなかなかだな〜」と思っていたが、案ずるより産むが易し、でどんどん下る。崩壊のルンゼも、降りでは新雪斜面のかけ下りよろしくあっという間に通過する。
最下部の樹林下の道を歩きながら、下生えの豊かさを改めて実感する。これが本来の山の姿だ。関西の山からは下生えが全くなくなっている。シカの食圧のせいだ。雪深い地のみが、こうして豊かな植生を維持できているのだ。ヤマブドウは青い実をつけている。これとて、久しぶりに見る実りである。サルナシも!なんと懐かしいことだろうか。どこにでもある筈のフキも久々に見て、少々育ち過ぎだがいただいて帰ることにする。マタタビの花の辛みをちょいと楽しんでいるうちに、もう文殊堂に降り立っていた。こうして、久々にアルペンな雰囲気を楽しんだ二人であった。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:167人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 大山・蒜山 [日帰り]
三ノ沢から槍ヶ峰・三ノ峰往復
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
2/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら