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Yamareco

記録ID: 702268
全員に公開
沢登り
甲斐駒・北岳

南ア・白嶺南嶺/黒桂河内川(2015.8)

2015年08月15日(土) 〜 2015年08月17日(月)
情報量の目安: A
都道府県 山梨県 静岡県
 - 拍手
moko その他2人
GPS
56:00
距離
22.4km
登り
2,157m
下り
1,789m

コースタイム

8/15
黒桂河内川林道ゲート6:50-林道終点8:00-8:30取水堰8:50-11:56一ノ右俣-12:10(泊)
8/16
泊場6:40-7:00二ノ右俣-8:55三ノ右俣-11:00二俣11:40-12:30(泊)
8/17
泊場6:40-9:00稜線-11:05伝付峠11:15-14:20広河原
天候 1・2日目 晴れ 3日目 雨
過去天気図(気象庁) 2015年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 自転車
伝付峠への林道は広河原の発電所まで車で入れました
コース状況/
危険箇所等
・ 下山予定地の内河内川広河原発電所に車を置き、自転車で黒桂河内川林道ゲートまで走る

・ 林道ゲートで釣り人と立ち話をする。数年前の水害で黒桂河内川は大きく荒れて、サカナも押し流されたと話していた。どの程度それが回復してきているのか偵察もかねて釣りに来たとのこと。取水堰の少し上までしか行ったことはないと話していた

・ 取水堰までは林道から作業道と辿る

・ 入渓して最初に出合う大きな滝は左岸を巻く

・ 次に現れるゴルジュ(三ッ釜?)は巻くのは容易そうではあるが、泳ぎを交えて水線通しに辿れば楽しい

・ 時折、足下に魚影が走る。この辺りは魚影も濃いように感じた

・ ゴーロを行くと前方200mほどの所に何か動く影が。体長80cmほどの熊だ。声を出すが、沢音で聞こえないのか、なかなかその場を離れない。大声を上げ続けると、ゆっくりと山の斜面に上がっていった

・ 一ノ右俣手前の五ツ釜は泳ぎを交えて楽しい遡行ができる

・ 一ノ右俣の少し上流を初日の泊場とする。長い午後に相棒が釣に出たが、アタリすらなかった様子。五ツ釜より上流にサカナはいないのかもしれない。翌日以降、魚影を見ることはなかった

・ 二ノ右俣を過ぎて少し行くと、ハッキリと登れない滝が続くようになる。最初のトイ状滝は右岸大岩の上を小さく巻く。次の二連瀑は左岸を大きめに巻く。続く大滝は左岸ガレ状を行くが、足下がザレて不安定、高度感もあり少し緊張するが、絶妙に獣道を拾うことができる

・ 三ノ右俣を過ぎ、右岸からの枝沢を過ぎると7mほどの登れない滝。手前左岸に2本のルンゼがあり、右の方が若干傾斜が緩そうなのでそちらを登る。グズグズのルンゼは上部でチムニー状に狭まり、傾斜も増す。悪いトラバースで右の樹林帯に逃げ、そこから大高巻で滝上にでた。ここはもう少し戻って始めから大高巻した方が安全だと思う

・ 1700mの二俣は右に入る。この辺りからナメ状の滝が連続するようになる。岩のヌメリに少し躊躇するところもあるが、概ね快適に滝登りが楽しめる
・ 沢は倒木で少し荒れた様相となる。1840m?辺りの小さな砂地にタープを張る。夜半から雨が降り出し、憂鬱な朝を迎えた。結構な量の雨が降ったが、さほど増水はしていないようだ

・ 泊場から少し登ると両岸がV字状に切り立つ中に滝が連続して続く見事な光景となる。高巻は考えにくく、ここは滝もしくはその直ぐ脇を登ってゆかなければならない。増水して登るラインが閉ざされないか気が気でなかったが、なんとか水流通しに辿ることができた

・ 左岸からの大ガレを過ぎると、本流も急なガレ沢となる。適当なところから左岸の樹林帯に入り、あとは稜線まで獣道を拾いながら登ってゆく

・ 伝付峠まで快適に登山道を行き、広河原に向けて下山する。この区間は大分荒れていた。一応最低限の補修はしているようだが、崩れ落ちそうな桟道を渡ったりと登山道しか歩いたことのない人には厳しいかもしれない

・ 雨足が強まり、枝沢に小規模な土石流が発生しているのを眺めながら、広河原の車にたどり着いた
最初に現れる大きな滝。15m位か?
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最初に現れる大きな滝。15m位か?
釜に飛び込む
上から見下ろす
水流際を登ってゆける
水流際を登ってゆける
ゴーロを行くと前方に熊がいた(写ってはいません)
ゴーロを行くと前方に熊がいた(写ってはいません)
これが熊の足跡
ここは登れそうだったが、左岸を巻いた
ここは登れそうだったが、左岸を巻いた
悠然と泳ぐ尺サイズのヤマメを見たが、簡単に釣れるわけもなく
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悠然と泳ぐ尺サイズのヤマメを見たが、簡単に釣れるわけもなく
五ツ釜。一カ所トラロープのフィックスがあった。この辺りが魚止か?
五ツ釜。一カ所トラロープのフィックスがあった。この辺りが魚止か?
少し泳げば簡単に上がれる。楽しいひととき
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少し泳げば簡単に上がれる。楽しいひととき
ここは少し緊張
一ノ右俣近辺
初日の泊場。朝まで焚火は続いた
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初日の泊場。朝まで焚火は続いた
釣に出るふたり。結果はボウズ
釣に出るふたり。結果はボウズ
二日目最初のアトラクション
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二日目最初のアトラクション
倒木を馬乗りで通過
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倒木を馬乗りで通過
絶望的な滝
右岸大岩から巻く
右岸大岩から巻く
左岸を巻く
直ぐに大滝が現れる
直ぐに大滝が現れる
左岸を大きく巻く。ガレた足下に緊張する
左岸を大きく巻く。ガレた足下に緊張する
三ノ右俣の滝
登れない7mほどの滝
登れない7mほどの滝
右のルンゼから。足下はグズグズ
右のルンゼから。足下はグズグズ
ナメ状の滝
快適に登ってゆく
快適に登ってゆく
ナメ滝が続く。倒木で荒れている
ナメ滝が続く。倒木で荒れている
ナメ滝を行く
ここは大岩の上を小さく巻いた
ここは大岩の上を小さく巻いた
タープの張り方を失敗した。沢を吹き下ろす風で冷えた夜となった
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タープの張り方を失敗した。沢を吹き下ろす風で冷えた夜となった
二日目の泊場で。ガスが下りてきた
二日目の泊場で。ガスが下りてきた
雨の朝となった
沢はV字状になる
登るしかない
水流沿いを行く
水流を縫うように登る
水流を縫うように登る
ずっと滝が続く
滝が終わるとガレ沢に
滝が終わるとガレ沢に
ガレ沢を詰める
樹林帯に入る
稜線に出て少し登ったピーク
稜線に出て少し登ったピーク
快適な道を行く
崩壊寸前の桟道
あと少しで広河原
あと少しで広河原

感想

以前から気にはなっていたが、なかなか出かける機会がなかった沢、それが黒桂河内だった。
泊りの沢行きは実に7年ぶりだ。
準備の面倒と重荷に出かける前は少し気が重かったが、久々の泊りの沢はやはり良かった。
泳ぎ・高巻・滝登りとメリハリが利いて、なかなかの良渓だと思う。
これでサカナがうじゃうじゃいてとなれは言うことないが、それは仕方ない(笑)

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