平ヶ岳 最初と最後が急な日帰り最難関の一つ


- GPS
- 12:29
- 距離
- 20.4km
- 登り
- 1,726m
- 下り
- 1,714m
コースタイム
- 山行
- 11:51
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 12:34
天候 | 高曇りから晴れ 関東甲信で梅雨明けとなった日の隣接する新潟の山であり、気温・湿度が非常に高く、行程が長いため日射時間も長くなり体力を削がれた。 |
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過去天気図(気象庁) | 2024年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場は20台程度停められて、チップ制のバイオトイレが完備されている。車中泊の方もいました。 携帯の電波については、docomoは登山口駐車場から全行程中入らない感じですが、稜線上で一瞬だけLINEとメールの送受信ができたようです。自分でコントロールして任意の場所からの通信は困難で、あらかじめメッセージを書き込んでおきましたが、一瞬の繋がりで相手方に送信できたようでした。 AUは清四郎小屋と連携してその周囲と、行程の一部でかろうじて入るかもしれないという話でした。 なお、docomoは、銀山平に向かう道路を登山口駐車場から車で20分くらい走った辺りで電波が入り、下山連絡を入れることができました。 電子的に登山届を出している方は、下山通知を各県警察の方で管理しているようですので、下山後速やかに電波の入る場所から下山通知を出すことが重要のようです。警察に頼まれて清四郎小屋の方が駐車場に車を見に行ったという話もあるようです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
最初から急登で痩せ尾根に取りつき、ロープ場が続く。 下台倉山を過ぎてからの稜線はほぼ横移動だが、池ノ岳直前からまた急登。 池ノ岳から直ぐの平ヶ岳まではなだらかな下りと登り。 疲れが溜まっている中で、帰りの最後の急坂の下りと痩せ尾根を、慎重に注意して下りる必要がある。 |
その他周辺情報 | 民宿樹湖里 銀山平温泉で宿泊を受ける3軒のうちの一つ。夕食が川魚や山菜の天ぷらなど豪華で、新潟の地酒も美味い。天然温泉かけ流し。 ご主人はお話し好きで、当地の色々なお話しをお聞きしました。お客さん同士の会話も促すなど場を盛り上げてくれ楽しい夕食時間を過ごせます。 希望者が4~8人まとまれば、中ノ股コース=プリンスルートの平ヶ岳登山口までマイクロバスを出してもらえることもあります。土日は確率が高いのでは?宿泊予約の電話の際に相談してみてください。 |
写真
標識に2141メートルとありますが三角点は実際には2139.6メートルで、2141メートルは山頂湿原にある最高地点の高さです。便宜的に地盤が安定しているこの場所の標識に書かれているのでしょう。
是非、最高地点にまで足を伸ばしてください。
感想
平ヶ岳は、百名山の中でも日帰り最難関とも言われる山です。途中に山小屋は無く、水場近くにあったサイト場もオーバーユース対策から閉鎖になりました。
今年からは皇海山の方が庚申山荘が使えなくなったため25キロを超えて最難関だと思いますが、やはり平ヶ岳登山は大変でした。
特に、関東甲信地方で梅雨明けした日に隣接する新潟県の晴天でしたから、したたり落ちる汗と疲労でペースが大幅に落ちてしまい、下りの尾根筋を降りる頃にはクタクタでした。
なお、銀山平温泉に宿泊することが条件で、宿が募るプリンスルートと呼ばれる中ノ岐コースの登山口から登るルートもあります。クラッシックルートの約半分の行動時間で、平ヶ岳を往復することができます。宿の用意したマイクロバスで中ノ岐林道を1時間半かけて上り下りして、平ヶ岳登頂後、バスを降りた場所に決められた時間までに戻って来るシステムになっています。中ノ岐林道は銀山平の方々が維持管理する林道で、一般車両通行止めです。
特にお一人の場合、平日などの限られた日にちしか予約困難かと思いますが、ホームページや電話で銀山平の宿にお問い合わせください。
晴天に恵まれ、越後三山、荒沢岳、燧ヶ岳、日光の山々、皇海山、至仏山、武尊山、富士山、浅間山、上越国境の山々、妙高山、火打山まで確認できました。
平ヶ岳や池ノ岳の山頂は湿原台地になっており、ニッコウキスゲなどの高山植物が咲き乱れていました。
平ヶ岳は、山頂に至るまでの行程は大変きついですが、山頂湿原、山容ともにほっとする雰囲気の山でした。
当日の登山者は4人だけでした。
お二人は私より早いペースで下山されました。私は、前夜の大雨で滑り易くなった木道で宙に浮くほど転んだ際に落としたスマホなどの捜索のため、30分くらいロスして17時の下山となってしまいました。
最後のお一人の方のペースが相当落ちて心配していましたが、日没後に無事に下山されたのを同宿の方に確認してもらいました。
皆さん長い行程を考慮して日の出時間4時38分の前からの早出をしています。7月はまだ日が長い季節なので有利ですが、7月中旬は暑過ぎて行動が大変でした。夏場は、日帰りが相当困難になるかもしれません。
水は4リットル持って上がり、帰りに山頂近くの水場で補給したので登山口に戻るまでギリギリ間に合いましたが、帰りの行程も長くペースを上げることも急坂ですので限りがあります。
夏至を過ぎて日が少し短くなる季節は、最悪の場合はヘッドライトを点けながらの下山になるかもしれませんが、最後の痩せ尾根にくれぐれもご注意ください。登山口から30分で痩せ尾根ですから、日の出前のヘッドライトを点けての行動も十分にご注意ください。
いろいろ考えると、梅雨入り前までが好適期なのではないでしょうか。
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