岩手山_馬返しコースからのピストン登山
- GPS
- 06:54
- 距離
- 11.3km
- 登り
- 1,404m
- 下り
- 1,415m
コースタイム
- 山行
- 6:37
- 休憩
- 1:11
- 合計
- 7:48
天候 | 曇り→霧→晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
馬返しキャンプ場第一駐車場 ・無料 ・トイレあり※電気なし |
コース状況/ 危険箇所等 |
前日夜に雷雨が降ったためコースには若干量の土砂が堆積している箇所が複数ありました。ただ足元に気をつけながら登れば問題は無いコンディション。 |
写真
感想
岩手県の最高峰「岩手山」に登ってきましたので、その様子をご紹介します。
◼︎登山コース
主に二つのコースがあり、最も利用者が多い馬返し登山コースを選択しました。
◼︎前日
馬返しキャンプ場第一駐車場にて前泊。
数十台は止められる広い駐車場で19時時点で5~6台程度でした。
程なくして雷が鳴ったかと思うとすぐにザーザーぶりの雨。スマホに次から次へと気象警報が届き、となりの河川に洪水警報が出て警戒しましたが幸い21時ぐらいに小康状態となり、そのまま就寝。
◼︎朝
当日は朝3時半に起床。
食事と準備をした後、4時50分に行動開始。
天候は曇り、山方面はガスで見えませんでした。
駐車場から登山口まではキャンプ場の敷地を抜けて抜5分ほど。
手前にきれいな水洗トイレと湧水の噴水があるので最後の身支度はここで済ませると便利です。
入口に登山届がありますので記入してから入山。
◼︎4合目まで
前日の大雨の影響でコースのあちこちに小石の混ざった土砂が溜まっていました。通行が妨げられるほどの量ではありませんでしたが、本格的な雨がひとたび降るとこうなるのかと思うと午後の夕立ちには注意が必要だと思いました。
◼︎8号目避難小屋まで
4号目以降は旧道と新道に分かれます。
私たちは景観が見渡せる旧道から山頂を目指しました。岩場主体のコースになりますが道はついているので登りにくいということはありません。
ちなみに下山しは新道を利用しましたが、こちらは終始、樹林帯で足場もあまり良くありません。上に行けば行くほど低い樹木が両脇からコースに垂れこめてくるので頭をぶつけやすく注意が必要でした。
なので風が吹いてなければ、歩きやすく景色も楽しめる旧道が個人的にはおすすめです。
7合目を超えると傾斜が緩やかになりほどなく8合目避難小屋につきます。
小屋番さんが常駐していて宿泊のほか、インスタント食品やお手洗いがあります。
ちなみに20分ほど先の9号目にも避難小屋がありますがこちらは無人のシンプルな避難小屋です。
◼︎山頂
9合目を超えると火口に向けた最後の急登が始まります。
火口の淵へはつづら折り右ルートと直線的なスロープの左ルートがあります。私たちは登りやすいと聞いていた右ルートを選択。
稜線に到達すると迫力のある火口が目に飛び込んできました。
稜線に沿って時計回りで山頂へ歩をすすめること15分。
9時5分岩手山山頂!※日本百名山42座目。
10分ほど滞在したのち、そのまま時計回りでお鉢巡りをしながら下山を開始しました。
途中、火口の側へ降りる分岐があり、火口方面へ進むと岩手神社奥宮があります。
◼︎下山
山頂から8合目避難小屋へ一旦戻りサンドイッチを摂取。20分ほど休憩をしてから本格下山を開始。
下山時は新道を選択。
前述の通り、足元はあまり良くなく、低く垂れこめた樹林帯がずっと続き新道を使ったことを少し後悔しました。
4合目にて旧道と合流。
下山開始から約3時間半、登山口に登無事に着。
朝に書いた登山届に下山記録を記入して無事下山完了。
◼︎感想
岩手山に登った感想ですが、山容と眺望が素晴らしく、登り甲斐があり、また美しい高山植物をたくさん見ることができたので良い体験ができたと思ってます。
特に9合目以降は山頂がどんどん近くなり、景色がどんどん抜けていくので、空へ向かっていくような感覚で気分が上がりました。
山頂付近ではコマクサの群生地があり、あれほど多くのコマクサを見たのは初めてでした。
ルートは個人的には旧道ルートが良かったです。
但し必要があって新道ができた筈で、一概に決めつけるのは拙速なため、あくまで一個人的の感想とさせて頂きます。
また、この季節の岩手山は気温が上がると上昇気流が発生しやすく夕立のリスクがあります。ひとたび気象条件が悪化すると非常にシビアになりやすいので、条件の良い日を狙うようにして下さい。
逆を言うと、「せっかく来たのだから登ってしまおう」という判断は要注意です。
※事実この日も夕方から雷を伴った夕立がありました。
また隣の黒倉山では何十年かぶりの複数回の火山性微動が発生していると気象庁から発表が出ています。岩手山は活火山であることもいつも頭の片隅に入れておきましょう。
以上、岩手県の最高峰「岩手山」のご紹介でした。
累積標高がそこそこあって、CTも長めではありますが、ほぼ独立峰の山頂からの景色は素晴らしく、迫力のある火口のお鉢巡り、さらに希少な高山植物との出会いはプライスレスの体験です。
もし機会がありましたらしっかりと準備をした上で挑戦してみてはいかがでしょうか。
今回のご報告が参考になりましたら拍手やコメント等を残していただけると幸いです。
山登りは事前の準備と登山届け、そして万一の保険にも入って安全に楽しんでいきましょう。
では。
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