万太郎谷
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天候 | 晴れ(夜は雷雨) |
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過去天気図(気象庁) | 2010年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
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写真
感想
社会人になり、山に行く回数が減った。金曜日は9時半まで仕事が終わらず、土曜日の朝一の新幹線に乗って土樽駅に行った。前夜に現地入りしていたO氏と合流。山に行くのに新幹線を使うのは初めてだった。そうでもしなければ、山に行く機会はさらに減ってしまうので仕方ない。
食料・食器・ザイルはO氏が担当。ハーケン・ハンマー・ツェルトはこちらが担当。今回もカメラの三脚を持参した。正直、私は万太郎という沢をなめていました。(ガイドブックには「初級」「湯檜曽川より簡単」とあった。)したがって、ハーケンは2枚のみ、ハンマーは1本のみしか用意していなかった。これが後に裏目に出ることになる。
たまらなく暑い日だった。O氏が「暑い暑い」と呻いているので余計に暑苦しい。林道は2つ目の堰堤まで続いているが、1つ目の堰堤で早々に入渓した。しばらく遡行し城門のような2つ目の堰堤をくぐった。
オキドウキョウの瀞場で前のパーティーに追いついた。でかい浮き輪にザイルをつけて、ひとりずつ引っ張って通過していた。あんなに大きい浮き輪を持ってきたことには恐れ入る。楽しそうだが、あんなに時間をかけていては天場に着く前に日が暮れてしまいそうだ。
奥多摩の沢とちがって開放的で明るい沢なので、三脚がなくてもカメラがぶれることはなかった。むしろ、明るすぎて白く潰れてしまう。コンパクトデジカメでは限界か。三脚が役に立ったことといえばセルフタイマーで自分撮りができることぐらいだ。写真の技術も今後いろいろ研究していきたいと思う。
いくつも小滝が現れる。大きな釜を持つものやゴルジュの中にあるものなど。あえて挑戦的なラインから攻めてみる。落ちても水のなかなので安全。気温も高く、水に浸かっても寒くない。泳いだり登ったり満喫しながら進むが、そのたびにザックが濡れて重くなった。
一の滝はザイルを出して直登しようととりあえず取り付いてみたが、真ん中より上のルートが見つからずクライムダウン。左岸草つきを登るとふみ跡を発見し、そのまま落ち口までトラバースできた。
二の滝からしばらく進むと、ツェルトを張れそうな小さい川原が現れた。大きい石を掘り出し、徹底的に整地して平らにしてからツェルトを張った。飯は夕朝ともにO氏の用意した特大ぺヤング。味が単調でさすがに気持ち悪くなった。O氏はぺヤングの捨てるお湯でわかめスープを作っていた。徹底的な省エネ+環境保全だが、少しは味に気を使っても良い気が・・・。
川原でぺヤングを食っていると雨が降り出したので、急いで撤収。しばらくすると豪雨とともに雷が轟いていた。沢中なので雷が落ちることはないと思うが、かなり怖い。水に近い川原なので増水も不安だ。夜中降り続け、明け方には止んだようだった。幸い、増水はほとんどなかった。
早朝、まだ日が昇りきらないうちに三の滝に登った。下段のリードは私。右のほうから登り、バンドをトラバースする。途中で残置が二つほどあり利用した。上段はO氏がリード。滝の左がルートだが、下段の下まで見えてかなりの高度感だ。途中何ヶ所かルートがわかりにくい部分があり、ハーケンを2本打ち足した。これでハーケンは残りゼロ、ハンマーは1本しかないので回収できない。残置にスリングをかけてアブミにしないと登れない部分もあった。登ってみるとミズコケが異常に滑りやすく緊張した。よくリードできたものだ。O氏、君は勇者だ。
日が昇ってきた。焦げるように日差しが強く、腕や首筋がほとんど「痛い」に近い状態。あとで皮膚が剥けてきそうだ。源流の小滝は必要以上に水を浴びながら登った。水が涸れてからのつめが長かった(高度差で200メートルくらい)。思えばここまで高度的にはあまり登っていなかった。なまりきったカラダとココロにはこたえた。
肩の小屋でビールを買って乾杯。小屋で高い金を払って酒を買うのは社会人の特権ですよね・・・。と思いきや、O氏(学生)は500ミリペットの水(一本400円)を2本も買っている。さっきまではただで飲み放題だったものに金を払うなんてアホですか?そのくせ、帰りは金の節約のためロープウェーを使わず、あえて田尻尾根を下った。ある意味、修行。
こんなにきれいな沢だったのに、帰りの電車で生乾きのザックから発する臭いはただものではなかった。道行く女子高生があからさまに「臭い」と叫んでいた。人様には迷惑だとは思うが、沢に登ることはいけないことなのですか。
万太郎谷ははじめてだったが、きれいで泳げて登れる楽しい沢だった。ただ、確実に言えることは初級者向けではないということだ。よくあることだが、ガイドブックの基準は理解しにくい。O氏の成長もかなり感じることができ良い山行だった。
s_kosukeさん、おはようございます。
万太郎谷、いいですね。昨年、井戸小屋沢に行って、な
かなか良かったので、今年は万太郎谷に行ってみたいと
思っています
今年は雪が多かったみたいなので、雪渓の残り具合が気
になっていたのですが、写真を見る限りは無さそうです
ね。大丈夫そうなら来月にも行ってみます
万太郎よかったですよー!(^^)!
雪渓は三の滝の下にブロックがあった程度で問題なしです。
ただ、三の滝はツルツルでなかなかスリリング・・・ガイドに書かれている「初級」は嘘です
最近は沢の事故も多いですし、お互い気をつけて沢登りましょう
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